2015年12月09日

いつも転載記事を載せるのは何故か?編

人さまの書いたものを転載という形で載せる。
このことはあまり褒められたことではないことは重々承知の助の秀さんです。
かと言って人さまに政治や経済の話を難しい言葉を極力使わずに端的に表現するのはこのアホの頭では難しい。
かれこれ20年以上にわたって自分の国のこと(それも政治や経済が中心ですが)を知りたくて
暇をを見つけては勉強をして来ました。

特にここ20年で日本の政治や行政の劣化が激しく国そのもの、いや国民自体も大きく衰退・劣化が進んでいるような気がしてならないのであります。

何ですって? 

劣化が進んでいるのはお前だって!・・・

へい、そりゃ間違いございまん。きっぱりと断言できます! へい

本来はベトナムの日々の何気ない風景やらベトナム特有の考え方や文化風習などを日々の生活を通じて皆さまに伝えて行かなければならないホーチミン生活ブログなのですが、いつの間にやら臭いダジャレと孫かわいい孫バカ爺のブログに成り下がっているのですから皆さまのご批判は当然でございます。へへい

国とは何か? 国民の幸せとは何か? なんて大きなテーマを考えると頭がショートしてしまうアホの秀さんです。

だって自分自身が何者かもよく分かっていないレベルの人間ですので難しい課題に取り組む事自体ドン・キホーテのような行動だとは十分承知しているのですが・・・・

しかし、遠く異国の地で長く暮らしていると何故か自分の国のことが気になる。
先祖代々日本人のDNAを受け継いで来たのでありますから当然と言えば当然です。
国の政治や経済というものはその国が持つ富の分配方法のやり方や制度と言っても良いかもしれないです。

貧しい者たちは豊かな者たちが助ける・・・本来日本人が共有認識として持っていた共存共栄の 和 の心が衰退し新自由経済主義と言うのか、やったもん勝ち、富んだものが勝ち 経済的に成功した者が素晴らしいみたいことが当たり前に言われるようになった昨今の日本人気質に
本当にそれで良いのか? という疑問が長きに渡って秀さんの中でくすぶっております。

話は古くなりますが昔の日本人は責任の取り方がはっきりとしておりました。
武士なら不名誉なことを起こせば腹を切ってお詫びする。 

今では そんなアホかいな! と言うようなことがほんの数百年前まで日常で行われていたのが日本という国です。

経済活動をする人たち=商人の地位を士農工商でいえば一番下の位に置いた江戸幕府の国の統治政策は
どこにその意図があったのでしょうかねぇ?

武士は食わねど高楊枝というと窮乏した貧乏武士のやせ我慢の姿と思われておりますが、秀さん的には
人間の価値を富ではなく生き方=志 に置いている貧乏武士の意地の現れのような気がしてならないのであります。
正しい生き方とはそりゃ時代時代の社会価値観で変わって来るものでありますが、人間の正しい生き方というものは社会価値基準の変化にも耐えうるものでなくてはならないのではないでしょうかねぇ?

15歳になれば元服の儀式を行い親から切腹の仕方を習う・・・そんな国はどこを探して無いでしょうねぇ
その中心を流れる思想というか価値認識は壮絶なものがありますねぇ。

早い話が、政治や行政を行う武士階級の生き方の裏側には死を覚悟した厳しさが併存していた時代です。
今の政治家やお役人に爪の垢でも煎じて飲んでよ と言いたいですね。

おっと! どうもスミマセン あらぬ方向に話が脱線してしまいました。

さて、本題に戻しまして、
なぜに転載記事を載せるのかということですが、秀さんの弱い頭ではうまく文章で説明できない事柄を
非常にわかりやすく内容も深く伝えられる専門家の方の記事の方が100倍1000倍も皆さまのために有益ではないだろうか・・・と考えるからでございます。

嘘こけ! 面倒くさいだけだろうが! という至極ごもっとなご意見は完全に無視しまして
本日の転載記事の始まり始まり っと!

秀さんが尊敬している吉田繁治さんのビジネス知識源からいつものように転載記事です。

今回はウソを付き財務省のお役人編?です。
このシリーズは出来れば継続して載せたいと思っております。

では、転載開始でごわす! 


<Vol.344:財務省の「国のバランス・シート」を読む(1)>
        2015年12月7日

1.国と中央政府を同一視するように見える財務省
2.王制の時代
3.わが国の行政では、王制が事実上、継続した
4.現代の行政権
5.財務省の行政執行の結果責任を、あいまいにぼかす目的が見える
6.実際のバランス・シート(貸借対照表)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■1.国と中央政府を同一視するように見える財務省

財務省は、「国のバランス・シート」と言っています。内容は、中
央政府のバランス・シートです。本来は、「国のバランス・シー
ト」ではない。

国(Nation)は、独立に意思決定ができる経済主体でいうと、
(1)5300万の世帯、(2)260万社の企業(法人)、そして(3)中
央政府、及び(4)地方自治体の4つです。この合計が、国です。政
府=国家ではない。

(注)法人数は、2012年で413万社(経産省)とされていますが、
帳簿を整えて青色申告をしているのは260万社(国税庁:2002年)
です。活動がある企業は260万社でしょう。260万社の平均雇用数は
20人です。

この、「国のバランス・シート」において、財務省は、無意識かも
しれませんが、中央政府を国(=国家)と言っていることになりま
す。財務省のこの論理で言えば、国民である企業や世帯のバラン
ス・シートも、国のバランス・シート含まれることになるでしょう。
これは、事実と反します。(注)株式会社が多い法人も、人格の代
わりに法人格をもつ法的な面での国民です。資産をもち、事業を行
って、納税の義務も負っています。

バランス・シートの数字の検討の前に、財務省が暗黙に前提として
いる、「政府=国家」となる論の淵源を、短く探ります。不分明な
ところがあるのが、この国家論です。

(注)翻訳語からできたものは、元の英語にさかのぼると、理解の
手がかりが得られることがあります。政府は、Government(統治機
構をもつ政府の意)であり、国家はNation(人々と社会及び経済の
関係から見た国、国民国家)でしょう。明らかに違います。われわ
れが国と言うとき思い浮かべるのはNationです。しかし、財務省に
とってはGovernmentでしょう。中央政府のバランス・シートを、国
のバランス・シートと言い換えるところからも、これが分かるので
す。国家破産は政府の破産ですが、Nationの破産ともされているよ
うです。

■2.王制の時代

財務省が、中央政府を拡大して「国(=国家)」と言うのは、王制
の時代(日本では江戸幕府や明治時代)の、国民の統治からの流用
でしょう。Governmentの原義は、国民の統治です。統治とは主権者
であった王が、国土と国民を支配することでした。

(注)現代の主権者は、国王(江戸時将軍、明治時代は天皇)では
なく国民とはされています。主権とは国土と国民を支配する国家の
権力のことでしょう。

財務省は中央政府を国(国家)と言っています。このため、中央政
府の資産・負債が、国の資産・負債になっています。

政府の負債である国債も、あたかも、国民1人当たり700万円などの
例えに展開され、あたかも国民が負う負債であるかのように書かれ
ているのです。

こうした「国=政府」の混同は、辺野古の基地問題でも現れます。
米軍基地の移転は、国の防衛のために、自治体より上位にある中央
政府が決定したことであり、沖縄県には拒む権利はないとして提訴
されています。中央政府が、自治体の上に立つことを主張するもの
です。つまり「中央政府は国家なり」です。

旧名の大蔵省は、紀元7世紀の律令制から続くものでした。大蔵省
は天皇家の経理部でした。律令制では、国土の全部が、天皇の所有
だったからです。

(注)中国では、土地は政府の所有です。売買されているのは、
70年(住宅)、50年(工業用)、40年(商業用)の、土地の使用権
です。

律令国家の人民には、耕作地が支給され、地代として、租税・労
役・兵役つまり租庸調という税が払われていました。財務省には、
未だに、この時代の意識が、DNAとして残っているようです。

【国民の資産の50%以上は、政府のものだと主張するのが相続税】
今年から導入されたマイナンバーは、男女で1000万人の団塊の世代
の資産と金融資産を名寄せし、相続税を漏れなく課税するのが真の
目的です。現在、相続税の最高税率は3億円超で50%ですが、これ
は60%、70%に上がるでしょう。

財務省にとって、ほぼ20年後からの相続税こそが、国債を減らす財
源とされているようです。2015年での相続税収の予定は、団塊の世
代の多くが生きているので1.76兆円です。20年後からは、15兆円や
20兆円(消費税換算で7〜9%分)を超えるはずです。

相続税は、律令のように、資産の50%以上は政府のものであり、存
命中に、政府から貸与されているものだという考えから課税される
ものでしょう。ラスベラスや、租税回避地のタックス・ヘイブンで
の相続税はゼロです。

世界で50カ所もあり、元々は、課税を逃れる英国王の資産の在り処
から発展したタックス・ヘイブンには、世界の銀行資産の50%(推
計5000兆円相当)が預託されていると言われます。

(注)現在の相続税は、1人当たりの相続資産1000万円以下10%、
3000万円以下15%(控除50万円)、5000万円以下20%(控除200万
円)、1億円以下30%(控除700万円)、3億円以下40%(控除1700
万円)、3億円超50%(控除4700万円)です。

■3.わが国の行政では、王制が事実上、継続した

世襲制だった王権(江戸幕府の絶対的な統治権)が、選挙制に代わ
ったのは、1878年(明治11年)の地方議会からでした。

戦後の1947年、日本国憲法を発布したあと、順次、現在の民主制に
なってきたと見ていいでしょう。占領軍は、軍隊と財閥を解体しま
したが、行政機関であった省庁は、占領政策の便宜のために、存続
させたのです。

戦前からの組織が連続した財務省は、意識の中に、明治の天皇制
(王制=君主制)のDNAを引きずっています。戦前は、天皇の事務
官だったのが省庁です。

以上が、中央省庁の資産と負債を示すバランス・シートを、「国
(=国家)」のバランス・シートと、無反省に混同している理由の、
根にあるものでしょう。聞きただせば、財務省も、中央政府のバラ
ンス・シートと答えるかもしれない。では、なぜ「国のバランス・
シート」としたのか。

こうした考えが基礎になって、
・中央省庁の財政の破産、つまり国債のデフォルト(支払い不能)
が、国家の破産とされ、
・暗黙に「国が破産する=国民や企業が破産する」ような、イメー
ジを与えています。

財務省が、ことあるごとに「国民1人当たりの国債(約700万円)の
数字」を持ち出すのは、変なことです。国債は、国民の負債ではあ
りません。国債は中央省庁が、行政の執行のために借りてきた負債
です。借りているのは、中央省庁です。

政府の財政の管理は、財務省が行っています。政府に属する経理部
が、利付き借用証として、国民である金融機関と世帯に売ったもの
が国債です。会社の借金が社員の借金ではないように、中央省庁の
負債は、国民の負債ではありません

以上のような概念の混同の源には、実は、幕府が三権を支配してい
た王制(封建制)があります。

▼国家の統治権

財務省は無意識に、Government(封建制では幕府;現代では政府)
を国家と考えているようです。大学の頃、当時の大蔵省を目指す学
生が、「国家の仕事をする」と言っていたのを記憶しています。

王制でのGovernmentがもっていた統治権は、(1)法を作る司法、
(2)法を解釈し適用する司法、(3)法を執行する行政という、3
つの権利の合計から成っていました。

【権利と義務】
**権の権利とは、個人または立場(役職:ポジション)に与えら
れ、他からの承認を受けずに、物事や他人に対して実行することの
できる資格です。例え会社の経営権は社長が持ち、その経営権を、
専門的な部署の、部長が委任を受けて分有しています。

権利の逆の概念である義務は、個人または立場に与えられた、実行
せねばならないこと、または禁じられることです。たとえば親は子
を扶養し、教育を受けさせる義務をもっています。

【民主政体での人権】
近代社会においての人の基本的な権利である人権は、幸福を求めて
生きることができる資格です。具体的には、生きる権利、思想の自
由、表現の自由、婚姻の自由、職業の自由、居住の自由、資本主義
につながるマネーと財産保有の自由、宗教の自由、信条(信念)の
自由などから構成されています。自由とは、他からの命令や強制か
らではなく、自分の意志と考えで行動するできることです。

▼三権を、行政が占有していた王制

王制の時代は、法は王が作り、法の解釈と適用権も王に帰属し、裁
判と軍隊や警察を含む行政も、王の指揮下にありました。個人の人
権も、制限されていました。絶対的な主権をもつ王は、違法行為を
行ったという理由からではなく、会社や商人組織も取り潰しができ
たのです。ロシアで、ガスプロムを支配したようなことです
(2008年)。

選挙制ではない共産党独裁の中国では、思想の自由、表現の自由、
言論の自由、居住の自由は制限されています。インターネットでの
言論も自由ではない。選挙で選ばれる国会もない。中国ではまさに、
土地も所有する政府が国家でしょう。

王制を覆した民主制では、国家(政府)がもつ立法、司法、行政の
統治権(統治する権利)のうち、
・法を作る立法権は、選挙で構成員である代議士を選んだ国会に、
・法を解釈し適用する司法権は、法の解釈をする専門家である裁判
所に帰属するように変えます。
身分制だった国民には、それぞれが幸福を追求し、財貨を求める人
権が、付与されています。

王と王の官僚が独占していた統治権のうち、最上位のものである立
法(法を作る権利)は、選挙で選ばれた代議士で構成する国会で行
うことにします。

【憲法の原義】
憲法を最高法規とする立憲主義での憲法(Constituton)は、もと
は絶対的だった王権を、国民が制限をするものでした(立憲君主
制)。

国民の義務((1)勤労の義務、(2)納税の義務、(3)子息の教
育の義務、(4)兵役の義務)などを、定めるものではなかったの
です。

(注)兵役の義務は、自衛隊はあっても軍隊ではないとされている
戦後のわが国では、除外されています。徴兵制があると、韓国や米
国のように、一定期間の兵役が義務になります。

■4.現代の行政権

官僚がもっている行政権は、国民を統治する王権(これを主権とも
言う)から、立法と司法を引いたものです。その範囲は、近代国家
では、とても広くなっています。経済と金融、そして国民の厚生
(年金や医療)に、行政が関与したからです。

わが国では、内閣官房、法制局、安全保障会議、人事院、内閣府、
復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文科省、厚労省、農水
省、経産省、国土交通省、防衛省、会計検査院などが行っているの
が行政です。かつては、王に帰属した官僚(わが国では武士)が行
っていたことです。

行政の長(大臣の任免権というもっとも強い権限をもつ人)が内閣
総理大臣です。首相(大臣の長の意味)とも言いますが、首相は、
国会が多数決で選びます。

議員は政党を作っているので、議員数がもっとも多い政党の長(総
裁や党首)が首相に選ばれます。首相が大臣や長官を任免し、内閣
(cabinet)を組織する権限をもっています。

首相を選ぶ国会議員を国民が選挙で選ぶということから、「代議的
な間接民主制」と呼ばれます。

階級制が強い、省庁の官僚組織は、「形式上」は、大臣の指示・命
令に従う事務官です。会社で言えば、省庁の長である事務次官は、
社長(首相)の行政的な執務を、専門的に分有する部長に相当しま
す。大臣が、部長の上の権限をもつ役員でしょう。

しかし近代国家では、行政の執行内容が、警察権だけでなく、社会
福祉、経済、金融を含んで拡大しています。

この行政の範囲の拡大とともに、専門的になってきたことから、事
実上、「数字、論理、統計」をもつ事務官が行政のほとんどを執行
しています。つまり、事務官の階層組織である省庁が、行政を執行
(Excecute)しているのです。統計の原語であるStasticsは、国家
から来ています。

麻生財務大臣よりも事務次官が、財務省の所轄である行政の執行に
おける指揮・命令では、圧倒的に大きい部分を占めているでしょう。

政府の経理部である財務省(特に主計局)が、中央省庁の資産と負
債の対照表であるバランス・シートを、「国の貸借対照表」と表現
している理由を求めると、以上のような感想を抱くのです。

封建時代の王権であった行政権(国債発行、年金支給、医療費、介
護費などで拡大した行政を執行する権利)を引きずっているのが、
財務省でしょう。

GDP(=国民総生産=国民所得)に対照して言うと、2015年度では
一般会計(96兆円)と、特別会計(重複を引いた195兆円)の合計
で、291兆円です。

(注)一般会計と特別会計には、資金取引が混じるので、GDP(所
得という付加価値)の中で291兆円を占めると言えません。国債の
償還等を除いた、ほぼ180兆円(GDPの36%)が、一般会計と特別会
計によってGDPが構成されている部分でしょう。つまり、GDPの約1/
3ですが、これが、年々、大きくなってきたのです。


GDPの500兆円との比較では、ほぼ36%が、官僚が管理している予算
でしょう。総予算291兆円の行政執行の、結果としての資産と負債
を示すのが、中央政府のバランス・シートです。

▼マネーの発行も王権に所属していた

王制の時代では、中央銀行(日銀)が行っている通貨の発行も、王
権に帰属する重要な行政でした。江戸時代では、金を多く産出して
いた佐渡金山や、銀山(石見銀山や生野銀山)は、幕府が所有する
「天領」とされていました。

発掘した金は、勘定奉行(現在の財務省)の管理下で、造幣局に当
たる金座や銀座と言われる民間業者が請け負って鋳造し、鋳造費を
受け取って幕府に献上していたのです。現在の「国庫納付金」であ
り、これは「税金」に相当します。

幕府が行政を執行するとき、小判を使っています。
小判は「政府である幕府が発行する通貨(政府通貨)」でした。

徳川幕府が倒れた明治初期の、小判の流通量は1億2683万両でした。
明治5年での人口は3480万人(現在の27%)と推計されています。
人口1人当たりの小判の量は、3.6枚です。江戸時代の後期に、3両
あれば、1年の生活ができたという。

1両は、現在の通貨価値では10万円くらいでしょうか。ただし高か
った米価換算では1両が4万円、安かった賃金では30〜40万円、蕎麦
(そば)の代金では、12〜13万円相当という。蕎麦は600円くらい
ですから、1両で200杯のそばを食べることができたことになります。

■5.財務省の行政執行の結果責任を、あいまいにぼかす目的が見え


財務省が「中央政府の貸借対照表」としなかったのは、政府を債務
超過に至らせた責任の所在をぼかして、国に拡散するためとしか思
えないのです。

後述しますが、債務超過は490兆円とされています。債務超過は、
負債(国債と長短の借入金)に対応する資産が残っていないことで
す。

日常用語では「穴が開き純借金になっているもの」です。会社の場
合、資産がなく債務超過になると銀行からの借金ができず破産しま
すが、政府は、公共の信用があり破産しないとされています。

債務超過の貸借対照表になることに関与してきたのは、予算を管理
する財務省です。省庁の上に立ち、(1)国債(借用証)の発行、
(2)財政支出、(3)外貨準備のなどの入金と出金を管理していた
のは、財務省だからです。

政治(国会)が財政支出の予算を承認したにせよ、「赤字国債の発
行により債務超過を招くため不可能です」と主計局が言えば、多く
の財政支出はできなかった。ここそが、財務省が逃れたい管理責任
です。

【高橋是清とブンデスバンク】
高橋是清は、軍部の予算縮小を、財政を預かる大蔵大臣として行い、
2.26事件で暗殺されています(1934年)。大蔵事務次官が、財政赤
字の拡大は将来の禍根を残し、不可能と言えば、その拡大は防げた
でしょう。

政府の財政赤字は、2015年で名目GDP比6.8%(34兆円)で、主要国
では最高です。国債の残高もGDP比2倍超で1位であり、GDPに対する
増え方も先頭です。

ドイツのブンデスバンク(ドイツ中央銀行)は、財政赤字からの国
債の買い取りは抑制し、政府に均衡財政を要求し続けています。国
債を買ってマネーを増発することは、ドイツの財政の将来のために、
行いません。(注)19か国のユーロの維持のためには、ユーロ国債
の買いを行っています。

以上の前提で、主計局が作った「国の貸借対照表」を解釈し、検討
して行きます。

■6.実際のバランス・シート(貸借対照表)

論理で言うだけでなく金額数字を示します(2013年3月期、2015年
1月公表)。メディアは取り上げませんが、財務省のサイトには、
毎年、出されています。

http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings_pf/material/zaiseidg270126/siryou5sankou2.pdf

▼「国」の貸借対照表

【資産】
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・現金、預金  18.6兆円(現金と日銀などへの預金)
・有価証券  129.3兆円(財務省が管理している外貨準備)
・貸付金   137.9兆円(自治体や政府系金融機関への貸付金)
・運用預託金 104.8兆円(公的年金の基金の運用をGPIFに預託)
・固定資産 177.7兆円(道路・河川、公共の建物、省庁の土地、
            建物、防衛、空港設備など)
・出資金    66.3兆円(特別会計の独立行政法人、国立大学、
            国際機関への出資金)
・その他資産  20.1兆円
 (未収金11.9兆円、前払い費用1.3兆円、その他資産6.9兆円) 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
資産合計    652.7兆円

(注)1143兆円の負債に対応する不足資産は490.4兆円で、これが、
債務超過分です。

【負債】
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・政府短期証券  101.8兆円(外貨準備を買うための短期国債)
・国債      855.8兆円(建設国債260兆円、赤字国債449
              兆円、年金特例公債5.2兆円、財
              投債104兆円、復興債9兆円、原子
              力支援の交付国債1.3兆円など)
・借入金     28.4兆円 (原子力賠償支援などの借入金)
・年金預かり金  112.2兆円(国民年金、厚生年金等の基金)
・その他負債    45.1兆円
 (未払い金11兆円、預託金7兆円、責任準備金9.4兆円、退職給
  与引当金9兆円、その他負債8兆円など)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
以上の負債合計 1143.1兆円

この負債は合計で、2012年3月期に対し、25.9兆円増えています。

同時期の資産の増加は12.5兆円だったので、477.0兆円の債務超過
(2012年3月)が、490.4兆円に増えています。

この貸借対照表を最初に作った2002年3月末の、資産は765.3兆円、
負債は992.7兆円、債務超過は227.4兆円と、まだ穏やかな金額でし
た。その後、2013年3月末までの11年間で、債務超過額は490.4兆円
へと、263兆円増加しました。1年平均で23.9兆円です。

政府の債務超過額は、資産の増加より負債の増加の速度が速いため、
1年にほぼ23.9兆円平均で増加します。

政府の債務超過は、2020年までの近い将来に、問題になるのか。問
題になるとすれば、どういった内容か。問題でないとすれば、それ
はどういったことか。

次は、この資産と負債の、内容と今後の見通しの検討を行います。
本稿は、ここで送信します。  See You Soon!


以上転載終了




posted by 秀さん at 03:33| ハノイ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナム日常生活編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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