最近日本の会社とベトナムの会社との間に入って仕事をする時に考えることがある。
会社や個人にもよるがどうもベトナム人又はベトナムの会社の考え方は即物的と言うか直ぐに目先の利益だけを考えて大局的なまたは長期的なビジョンで仕事を考察する意識が少ないのではなかと思う。
直ぐに商談が決まるならば社長に話をするのでOKだが打診または相談だけでは話を繋げられないと言ったケースがままある。
具体的な話はブログで書くことは憚るがビジネスのやり方がまだ日本とは大いに違うと思わざる得ない。
まぁ、そう言う日本のビジネスのやり方が世界一般的なやり方とは思わないが
もう少し会社全体の利益を大局的に考えたらどうかと思うことがしばしばである。
いつあなたが死ぬかも知れないので今直ぐの取引ならば歓迎するが先のことなど分からないので出直して来てくださいと言っているようである。
ビジネスをする上で一番大切なことはお互いの信頼関係であることは世界共通であります。
その信頼関係を構築する方法論が日本とベトナムでは違うのでしょうね。
小さなことを長い間積み重ねて行く過程においてお互いの信頼関係も築かれて行くのだと思うのだがベトナムは急ぎ過ぎる気がする。
まぁ、日本のように何十年何百年と続く企業はない。
せいぜい長くても20年以内だろう。
商いは飽きないといった考え方をベトナム人が理解するにはまだまだ時間がかかるでしょうね。
小さな個人商店で店に入ってあれこれ品定めをして商品を触っていると嫌な顔をされることは経験上良くある。
買うのか買わないのかという決断をしないまま長時間そういう動作をやっていると仕舞には怒る店主も時にはいる。
金額の多寡に関係なくあれこれ吟味して客が購入するのは当たり前のことである。
またこの会社は取引をするに相応しいかそうでないかの判断をしないまま契約を締結する経営者はいない。
こんな当たり前のことが通用しないケースがままあるとこれでも日本人の端くれである秀さんとしては納得出来ないのでありやす。
逆に、上に取り次ぐ際に自分があたかも取引を決めたように上司にアピールする必要があるのかも知れないが簡単な事柄なのに何故にこんなに手間や時間がかかるのか分からないケースもある。
しびれを切らして他の人を介してトップに直接話を通すとすんなり進むことがあった。
ベトナムでは日本以上に個人の権限志向というか縄張り意識といったものが大きいような気がする。
情報をなるべく自分のところで握って上にも下にも情報を共通化しない風潮がある。
ベトナムのトップが部下の行動をどこまで把握しているのか疑問に思う時もある。
要は個人プレイが多い国である。
小さな商店レベルであればそれも良いだろうがある程度の規模の会社でもそのような事が多いベトナムの組織。
戦闘レベルでは力を発揮するかも知れないが戦略が必要な総力戦では良い結果が残せるとは思えない。
規模が大きくなればなるほど組織的な力を必要とされる。
そんな組織を維持していくには個を捨て大局的見地に立ってものを考えなくてはいけないのであるが今のベトナムでは難しいのかも知れない。
結局、個人的な付き合いやコネを利用する方が早いと思ってしまう。
組織力で大きな目標を達成して会社全体が良い社風醸し出すといったことは今のベトナムを見ていると悲しいかなまだまだ先の課題ではないだろうか・・。
本日は愚痴のような内容になってしまいましたね。
ベトナムで仕事をやっているとストレスが溜ることもあります。
時には愚痴も吐きたくなる秀さんでありやす。
お許し下さいませ。


お元気でいますか。
こんなにベトナムのことがよく分かることにびっくりです。私も母国から離れて始めて自分の国をよく見えるようになりました。秀さんもそうかもしれませんね?
いつも、ベトナムの詳しい様子をお聞かせいただきありがとうございます。
日本はお盆が過ぎようやく暑さが峠を越しました。
日本の景気も下り坂です。特に新興の不動産関係の企業が金融収縮で苦戦しています。
ベトナムの株式は久しぶりに元気になっているようですが、近代的な会社としての成長うまくいくと良いのですが・・・・
きっと日本語に英語、多分中国語も堪能なのではないでしょうか?素晴らしい頭脳をお持ちと尊敬しております。小生もベトナム語少し頑張って勉強しますね。
ひまじんさん どうもです
折れて曲がるくらいにぼろ儲け・・・そんな夢みたいなことはどの国へ行ってもないですわ。小生も日々額に冷や汗をかきながらしこしこ頑張っておりますぞぃ。
今のベトナムはお金があれば更に大きく儲けることが出来る競技場があるのは間違いないですが小生はその入場券をもまだ手にしていません。でも夢は持ち続けております。
男はロマンであります。
まつさん どうもです
ベトナムの企業は同じ上場会社でもその格差は大きいですね。IPOの意味すら理解していない会社経営者もいますね。
しかし確実に欧米並みの経営手法を取り入れて伸びる会社も増えてくると思います。
経営分析だけで理解出来るほどベトナムは一筋縄ではいかないようです。でもそこが面白いところだと言う人もいます。
小生は自分の五感だけが頼りですわ。
ベトナム大好きさん
やはりベトナムに住むと同じような経験をしますね。まぁ、長い目で見てあげましょう。
我々は居候のようなものですので・・・。