日本の会社に就職したベトナム人女性の話です。
その女性、仮にAさんにしましょう。
そのAさん、ベトナムの大学の日本語学科を卒業したもののあまり勉強しなかったのか日本語能力は3級レベルで実践会話では使い物にならないレベル。
しかしその能力に関わらず本人はどうしても日本で就職したい、働きたいとのこと。
そのAさんはあるベトナム人にお願いしたところそのベトナム人は秀さんが懇意にしている友人だったという関係。
その友人から秀さん拝み倒されとうとう知り合いの日本人社長に就職のお願いする羽目になり申した。
日本の会社の社長は今まで長い付き合いのある秀さんからのお願いなので無理をきいてくれ採用してくれたのであります。
有難いことであります。
一応、日本での在留資格は通訳業務と言うことでの採用でしたが実際は雑用事務員さんみたいなもの。
会社としては半分見習いのような者に給料を払うようなもので当然採算なんか合うはずはありません。
1年くらい経って日本語が流暢になれば少しは会社の役に立てるでしょうといった感じでありました。
そのAさん、そのような特別計らいで入社出来たことは重々承知しておりましたが
それから時間は経ち・・・一年後正月休暇でベトナムに帰りますと言ったまま連絡もなく期限が過ぎても出社せず。
連絡を受けた秀さん、話を聞くとアパートの家賃やら電気代諸々そのまんま、粗大ごみだけが部屋の中に残され連絡は取れず会社に残ったのは未払い金の請求書ばかりとのこと。会社が後始末をする羽目に・・・。
一体全体どういう経過があったのかは分りませんが秀さんとしては面目丸潰れでごわす。
日本の会社の社長に深くお詫びするしかどうしようもない秀さんでありやした。
日本人は人と人の顔は大切であります。
ベトナムの方は簡単にあれこれ紹介して下さいとイージーに言われますがこのようなことがあると幾らお人好しの秀さんでも二度と勘弁して下さいという気持ちになりますわ。
他の人から目撃談もあり失踪や事件に巻き込まれた訳ではないようです。
無理して採用してくれた恩は日本語が上達するにつれて忘れてしまい、どこか更に給与条件の良い日本の会社があったのかも知れないですねぇ。
お金には敏感ですもん。
良く昔から 受けた恩は倍にして返せ、施した恩は忘れろ という言葉があります。
Aさんはどうもその逆のような人でありました。
ベトナム人が全てこのような人だとは決して秀さんは思ってはいませんが、今までの経験から言うと恩義に対する思いが日本人より格段に軽いような気がしてなりません。
義理と人情をはかりにかけりゃ 義理が重たい男の世界 と高倉健の歌にありますが、ベトナムでは人情 特に身内に対する人情はぴか一、義理や恩は二の次三の次なのかも知れないですわ。
人間が不義理をするには誰でもそりゃ当然理由がある訳であります。
自分の受けた恩や果たすべき責任と自分が享受する利益または失う利益との板ばさみ、または自分以外の人の為に不義理をせざる得なかった。その他様々な理由があるでしょうが、どんな場合でも逃げずにキチンと先方さまに説明し、お詫び申し上げ、許しを請わなければ人間として失格であります。
そりゃ中には罵倒され聞くに堪えない嫌味を浴びせられるでしょうがそれは己が原因でありますので堪えなければなりません。
万が一そのような状態に陥ったとしてもキチンとした責任を取らずに逃げた人間は決して幸せになれません。
これ秀さんの実体験から来る実感です。
秀さん、過去23億8千万円という膨大な金額の連帯保証人になり会社の破産が原因で他人様に大きな迷惑をかけてしまい自分も40歳過ぎて結果的には財産の全てを失いました。
でもそんな状況下でも逃げずに(いや 逃げる勇気が無かったのかも?)一生懸命に対応をしたので今、こうやって世間の皆様と普通のお付き合いさせて頂き、質素でも心充実した生活を授かっているのだと思っています。
逃げたAさん ベトナムの神様は寛大でユルユルかも知れませんが・・・日本の神様は少し厳しいですぞぃ。
いつかは見つかって後悔する時が来るでしょう。
正しく生きてくださいな。これ秀さんからのお願いでごわす。
本日は暗い話でスミマセン。
次回は楽しい話をしま〜す。
ではまた
2009年07月19日
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私も因果応報ではないですはこれは必ずあります!
人は色々ですねぇ。
長い間に良い人も悪い人も沢山見て来ました。
せめて自分だけは正しく生きたいものです。