お金でも溢れ出してくれれば秀さんも満面の笑みを浮かべてスーパーのレジの順番無視の割り込みのおばさんにも、急な進路変更・逆走のベトナム人の若い兄ちゃんにも、売値をボッタくるお店のおばはん達にも麻生元総理のように 「やぁ〜 下々の皆さん 日々の生活ご苦労 ご苦労 頑張っていますかぁ〜?」とゆとりの挨拶をぶちかますことが出来るのですが・・・
世の中そんな夢のような話はありませんな。
寅さんではないですが、ユートピアのような生活を望んだところで・・
大阪人から「あんた いつまでも勝手なことを 言うとぴや その内豆腐の角で頭打って 秀さんみたいにチューライ病院で生死をさまようでぇ〜」と言われるのが落ちですわ。
しかし実生活のユートピアは夢かもしれませんが、せめて心の中にでもユートピアを持ちたいものですね。
さて、問題の貯水タンクですが、第一発見者は愚息であります。
貯水タンクは屋上に設置してあるのですが、3階の寝室に住む秀さんは全く気づかず2階の寝室に住む愚息が水の溢れ出す音に気づくとは秀さんも情けない。頭の悪さは自他共に認めるのですが耳までおかしくなったようであります。
そこで原因を究明する為に、フーニョン区在越貧乏友の会のよるベトナム民家注水タンク問題究明特別チームの結成であります。
とは言っても捜査官はアホの秀さんと愚息のでこぼこコンビであります。
この2名の捜査官による調査によれば、どうも貯水タンク上部に取り付けられているマイクロスイッチが犯人のようであります。
貯水タンク内には貯水量に合せてタンク内を上下するフロートが付いているのですがそのフロートの上下に合せてマイクロスイッチがオンオフの切り替えをします。
その切り替えに連動して1階に設置してあるポンプモーターの電源がオンオフする仕組みです。
そのポンプの電源をオンオフするマイクロスイッチが壊れたようで常にオン状態になってしまいタンクから水が出っぱなしということになったのだと結論を出しました。
そこでそのマイクロスイッチを取調室に呼んで尋問することに・・・
「おら〜 デコボコ捜査官による調べてお前さんが犯人だと判っておるぞ、いくら威勢のよいタンクを切ったところで話がかみ合わんわ スイッチ違いの作り話を捏造したことは判っている ま、イクロ 白を切ったところでウソの供述はモータんぞ 早くゲロせんかぃ!」
と・・・いつもの臭い奴をかましております。
マイクロスイッチの自白は未だですが結局翌日に特別検察官の修理屋さんを呼ぶはめになりました。
前回の浴室電気温水器配線大爆発のテロ事件は秀さんがクオリティの高い銅線を購入して自分で修理をしたので水シャワー問題は解決したのですが今回の水責めテロは豊臣秀吉も感心するほどの一気呵成のテロ事件でありまして秀さん親子もお手上げであります。
テロ事件直後
この際ついでに屋内のあちこち切れている電球も交換してもらいますわ。
ベトナムの家の天井は高く簡単に電球を替えることが出来ない仕組みです。
これはベトナム電気工事屋グループ内の一つの組織、その名も 「簡単には電球取り替えさせへんで同盟」の陰謀ではないかと秀さんは疑っておりますぞぃ。
次に起こった新しい事件は、エアコン配管住み付き事件でごわす。
秀さんの寝室のエアコンを新品に取り替えた時に屋上に設置された室外機からガスを循環させる為の配管が屋内に引き込まれているのですが、その引き込み口の穴に日本のようにパテを詰めて防水および外気を塞ぐ処理をしていない為に引き込み口の穴にどうやらツバメか何かの鳥が巣を作っているようでエアコンから羽ばたきする音が聞こえるのであります。
屋上に上がって実況検分をした訳ではないので確かなことは分りませんが鳥の親子が不法に住みついていることは間違いありませんわ。
これは在留許可違反事件として今後の捜査報告を待っている状況であります。
次に玄関鉄門扉発狂事件です。
隣りの豚鼻のお犬さんの家も完成に近づきつつあるのですが、その建築のせいか地盤が少し傾いたのか玄関の鉄の門の閉まり具合が悪くなり 毎日ギギ〜 ギギィ〜 秀さんの生活はギリギリ〜 と不気味な音を出すようになりました。
いやはやこの民家はまるでビックリハウスのような様相を呈しておりまずぞぃ。
まぁ、そこに住んでいる秀さんもビックリするようなアホですのでどっこいどっこいですわ。
本日はベトナム民家の住宅設備疑惑事件のご報告をしてこれにて本日の捜査は終了でごわす。

