朝早くからある商談の打ち合わせのために
10区のバータンハイ通り近くにある待ち合わせ先の大型の庭園風喫茶店へと会社の秘書と・・・バイクで行った 。
あ〜 秘書などと見え透いたウソを言ってはいけませんな、スミマセン。
秀さんがタバコを吸うたびに禁煙誓約書破りの千ドルの罰金を払ってください! と秀さんを虐めまくるいつもの事務員さんの一人でごわす。
まぁ、日本語ぺらぺらですので通訳兼事務員さん兼秀さんがミスをしないようにベトナムの裏表の情報を提供してくれる有能なスタッフであります。
この事務員さんの4歳になる娘にMap(おデブ)ちゃんとあだ名を付けた秀さんですが 時には機嫌をとるために娘であるmapちゃんに日本のお菓子などを上げて懐柔しておりやす。
しかしですね、日本のチョコレートを何度があげたせいか、最近ではベトナムのチョコレートは美味しくない などと言いだして日本のチョコレートはないのお母さん?
と事務員さんに聞くそうな・・・
それを優しい事務員さんは、社長のOng hide la nguoi keo kiệt.(秀さんはケチな人)だからもうないの と言い含めているらしい。
やれやれ、いつも日本のチョコレートなどある訳きゃないのですが、幼い子供の舌でもベトナムのチョコレートと日本のそれでは味に大きな違い分かるから恐ろしいですねぇ。
人間の舌は正直ですわ。
さて、商談に向かった秀さん、この商談は割と大きなプロジェクトで計5名でのミーティングになりました。
まぁ、まとまるかどうか五分五分ですが少し期待している秀さんでごわす。
5名の内の1名は7年前に秀さんが会ったことのあるベトナム人ですが・・・
何故にこんな離れた大きな喫茶店を指定したのかと秀さんが聞くと
はい、秀さん 車を駐車するのに便利が良いから とのたまうのでありました。
えぇ〜 と秀さん・・・
車を持ってんの? と聞くと はい、彼が運転手ですわ と指さす。
ん〜 と唸ってしまいましたぞぃ、7年前はボロボロのバイクに乗っていた彼が今では運転手付きの車に乗る社長さんでごわす。
7年の月日は彼にどのような運命を与えたのか知る由もないですが、自分の実力で事業に成功して立派になっておりやした。
彼が・・・秀さんの車はどこですか? と聞くやいなや 事務員さんが 今日は社長は車には乗って来ていません 私が車酔いするのでお願いしてバイクで来ました
と大ウソを付くのでした。
後で ったく そんなウソなど付かなくても正直に会社は貧乏で車など夢のまた夢 未来永劫持てることはありません と正直に言えば良いのに と秀さんが言うと
ベトナム人のお金持ちは相手の資産状況などを加味して判断するので わが社は立派な貧乏です! などと最初から言ってはいけません 金のない人と商談なんかやりたがらない人が多いから と言われてしまいましたぞぃ。
加えて、社長 いつになったらうちの会社は車が持てるの などとのたまうのでありやす。
提携しているレンターカー会社があるから必要な時にはそこに電話した方が経費も掛からず良い また 日本の車よりアホみたいに高い(税金のせい)車を大渋滞の中で持つ意味はあまりないのではないかと秀さんの持論を披露するが・・・
要は貧乏会社なので持てないだけでしょう!
とズバリと急所を指摘されてしまい 秀さんの取って付けたような言い訳は軽く一蹴されてしまいましたわ。
よし! そこまで言うのなら 今度車を買おう!
と言うと目を輝かす事務員さん・・・
しかし、乾電池はあなたが買いなさいよ と言うと
軽蔑と蔑みと諦めと将来に対する不安と同情と…その他諸々入り混じった複雑な顔をされたのですが・・・
そうね、まぁ貧乏会社でも ま、いいか!
と最後は笑顔になって岐路についた貧乏会社の社長と事務員さんでした。
会社に戻り よし、その代り昼は豪華に!・・・
いつもの安食堂の1万8千ドンのランチを奢ってやるから
と言うと・・・返事はありませんでした。
ジャンジャン!
2010年02月03日
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