2011年03月15日

何とも言葉が出ない・・・編

悲しみと憤りの入り混じった複雑な心境です。

先ずは今回の震災で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。
まだ多くの行方不明者の皆さんがおられますが一刻も早い救助をお願いするとともに
皆さまのご無事をお祈りしております。
 

当面は何もする気が無くなりそうな暗〜い気分になっております。

今回の大地震・津波は自然の天災ですのでどうしようもなかった・・・と
思わないことはないのですが、秀さん的には果たして本当に天災なのか? と疑っている自分がいることも事実です。

いずれにしましても多くの尊い命が犠牲になってしまい言葉がありません。 

ある老技術者が書いた記事がありましたので下記に転載して本日は終わりにしたいと思います。
                                         
                            合掌
 



転載開始・・・・・・・・・・・・・ 

今回の福島原発の津波による被害は100%人災です。 

たしか1965年か1967年の事と記憶していますが、その当時、原発の設置方法で協議された事が有りました。

それは、「フロートタイプ」にするか、「地盤に固定するタイプ」でした。 

もう少し素人にわかり安く説明すると「フロートタイプ」とは言うなれば原子力空母方式なのです。
もちろん航海するわけでは有りませんので操舵室とかスキュリューは必要ありません、
大きな船の中に原子炉と付帯設備の全てが詰め込まれるのです。 
 

「地盤に固定するタイプ」のものは今回、水素爆発で外壁が吹っ飛び、炉心溶解まで引き起こす可能性が出たもの、すなわち地面の岩盤まで杭(パイル)を打ち込みその上にコンクリートの基盤を作り、それを土台として核融合炉と冷却装置パイプ類、発電装置を設置したものです。 

その当時の技術者の心ある者はかなり熱心に「フロートタイプ」を推奨したわけです。 

それは原子力発電装置を売り込んだアメリカに比べ、日本には地震が大変多く地盤も不安定な所ばかりであり、
その様な所に「地盤に固定するタイプ」の設置方法で置かれた原子力施設は必ず事故を起こすと言う信念からでした。
 

しかし結果は割と簡単に「地盤に固定するタイプ」方式に決まりました。 

それは「地盤に固定するタイプ」にすると工事の主体は土建屋(建設省の技官)の仕事になり結果、自民党に多額の政治献金が入る構造になったからです。
もちろんかなりの政治献金がこの40年以上にわたりゼネコンから自民党に入金したわけです。 

しかし「フロートタイプ」にすると造船屋(通産省)の仕事になり、ゼネコンほどの政治献金を自民党が期待出来ない事と建設省の役人の為の仕事と天下り先の確保が出来ないからです。  

想定外の地震が来たから今回の事故につながったと言われますが、想定外の地震が来ても原子力施設は破壊されない様にしておかねばならないのが「原子力発電」です。  

しかし、自民党と建設省の役人は政治献金と天下り先の確保の為に「地盤に固定するタイプ」を現在まで推し進めて来たのです。  

自民党も悪ですが、その当時の社会党(現在の社民党)も責任が有ります。「原子力船むつ」を政治的に葬り去ったのは社会党です、これは単純に「むつ」を政治闘争の道具に使い日本の原子力船開発を中止に追い込んだ元凶でした。
また「原子力船むつ」を貶める事で売り上げを伸ばそうとした朝日新聞にも責任がある。

もちろん自民党も積極的にはこの計画を進める気がなかったのです。
造船各社の政治献金の額が少ない事と、「フロートタイプ」を持ち出される事を危惧したからでしょう。 

石油資源のない日本は今後とも原子力発電は命の綱です。
それ以外の選択肢は無いでしょう。

しかし、今後の原子力発電施設は「フロートタイプ」にすべきです。
「フロートタイプ」は「地盤に固定するタイプ」に比べ数々の優位点があります。 

建設が造船会社の工場で行われる為に品質管理が徹底される。
建設が造船会社の工場で行われる為に工期が短い。
日本のパッケージ輸出品として大きな期待が出来る。(船みたいなものですから)
日本のパッケージ輸出品として発展途上国に売った場合、運転管理を日本の会社が引き受ける事も容易にできる。
将来廃炉にする場合、日本の一カ所にまとめて管理できる、また新しい発電施設をそっくり入れ替える事も簡単にできる。


「フロートタイプ」は「地盤に固定するタイプ」に比べ数々の劣位点もあります。

ゼネコンからの政治献金が自民党(現在では民主党の政権担当者の一部も)、建設省の役人の天下り先が減る。

廃炉にする場合その土地は2度と使えないので保障を住民にする必要がありその保障配分利権が政治家、役人の両名に無くなる。 

いままで原子力空母が大きな原子炉の事故を起こした事がありますか。
地面に原子力発電施設を直接置いて、地面から来る巨大地震の直撃の衝撃を受けるより、水の上に浮かべて置く方が安全なのです。

もちろん、海側には巨大な防潮堤は必要ですが。  

東京電力の責任と言うのは簡単でしょう。しかし東京電力は原子力発電について役人、政治家の意向に逆らえない事も理解すべきでしょう。  

これを書いているなかでもメルトダウンが進行中です。

声を大きくして言いたい今回の事態は戦後の自民党政治と教条的野党でる社会党、建設省(国土交通省)と腐れマスコミが招いたと言うことが出来る。  


老技術者より  


以上転載終了・・・・・・・・・・・ 



秀さんて的には・・・・、原子力なんて人間がコントロール出来ないものを発電(エネルギー製造装置)に使うなんてことには反対です。

原子力、石油・・・これらのエネルギーを巡って過去戦争ばかりの起こしている国やグループの裏側を知悉することも大切です。


日本人の英知をかけて安全で安価な新エネルギーの開発にまい進して頂きたいと切に思います。



 
posted by 秀さん at 02:46| ハノイ 🌁| Comment(5) | TrackBack(0) | ベトナム日常生活編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
原発設置の顛末、全く知りませんでした。
勉強になりました。
Posted by ベトナムの旅人 at 2011年03月15日 11:07
私は 元造船技師ですが メガフロート
(浮体式空港)でも 全く同じ構図でした。
Posted by キー坊 at 2011年03月15日 18:29
被災者様のご冥福をお祈り申し上げます。
どんな経緯があったにせよ失ったものは帰らない…。さらにこれから起こる確率の高いメルトダウンによる被害は甚大。今からどうなって自分は何をすればいいのか?不安だらけです。
Posted by ひでじい at 2011年03月15日 22:07
いつも 読ませて頂き 元気を貰ってます!
  ありがとうございます。

>本当に天災なのか? 
ど・う・か・ん です!


ゼヒ ヨンデ ミテ!!

てんつくマン × 田中優 対談
http://www.teamgogo.net/webgougai/message/03.html


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 ゼンザイサン ナクシタ・・
 ドンクサ・ホーテ(中国在住)
Posted by 小川芳伸 at 2011年03月16日 01:38
賢者の皆さま どうもです。


何とも日本はひどい状態になってしまいました。
原因は何であれ貴重な大勢の命が奪われたことには違いありません。
世界的に見ても劣悪な政治家や一部の腐敗した役人、自社のことだけしか考えない企業経営者、貧富の格差を何とも思わない1部の国民・・・

思いやりと言った言葉が少なくなった日本という国。

被災者の皆さまもこの惨憺たる現状から勇気と元気を出して立ち上がってもらいたいものです。

本当に大切なものは何か? 

を見失いつつああった日本、悲しい現実をばねに国民一人一人が人間が本来もつ優しさと勇気に目覚め再興することを願ってやみません。

亡くなられた方々に黙祷を捧げます。

合掌

吉松秀樹


Posted by 秀 at 2011年03月17日 08:33
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