普段ベトナム人とお酒を飲むことが多い秀さんであるが、ひとつ不思議なことがある。
仕事の席などでは上下関係ははっきりしているのであるが、酒の席では会社の上司と部下、年長者と若者といった上下?序列?の関係が無くなるような気がする。
日本では取引先にぺこぺこしながらおべっかの一つも言いながらお酒を飲む光景は当たり前の様に見かけるが、ベトナムでは何故か?そのような光景を見ることがない。
秀さんは今年52歳であり、取引先のベトナムの人達は秀さんよりはるかに若いのであるが、まるで同級生のような感じで一緒に飲む。年配者の威厳もクソもなし!・・・、まぁ、秀さんにはもともと威厳も貫禄も無いが・・・。
秀さんの場合は20歳の若い人であろうと、逆に60歳の年上の人であろうと昔から接する時のスタンスは同じ、若いから、平社員だからといったことで別段下に見ることもないが、年上、お偉いさんだと言うことでへり下ることもしない性格なので全く気にならないが・・・そうでない日本人の方から見れば、少しカチンと頭に来る方もおられるのではないかとベトナム人の飲み方を心配するのである。
昔韓国での出来事であるが、若い人が高齢者を前にして、タバコを吸うのを止めた光景を見たことがあるが、また更に昔の韓国では高齢者の前で若者はメガネを外したということも聞いたことがある。メガネは年長者がかけるもので若者がかけるのは失礼にあたるという理由だったらしいが・・・今の韓国では全く考えられない。まぁ、儒教の精神が脈々と生きていた頃の韓国の話ではあるが・・・。
ベトナムも儒教の影響を受けた国であるので、年長者を敬うことにかわりはなく。年齢が上の人に対するよび方は日本より多い。例えば、自分より下はエム(Em),同じか少し上はアン(Anh)、かなり上はオン(Ong)、それ例外にも年齢毎のよび方があるし、両親に対する絶対的な尊敬や服従も別段不思議なことではない。
しかし、何故に?酒の席では皆対等というか、あまり上の者に遠慮をしなくなるのであろうか?。秀さんが感じることだけなのかも知れないが?
一度他の在住の日本人の方に聞いてみたい事柄であります。
よく考えると、逆に楽しい?酒の席まで上下関係を持ち出す日本人の方がおかしいのかもしれないが・・・。
ある日、ベトナムで在越日本人のOさんと2人で地元のカラオケクラブに行くことになった。
そのまま飲んでも面白くないので、どこまでも絶対服従の平社員役(お酒はまったく飲めない設定)は秀さん、傲慢社長役はOさんとにわかれウソの演技をして飲んだことがある。
そうでもせんと・・・ホステスのおねえちゃんの話す早口のベトナム語はさっぱり分らんので面白くないのですわ。
傲慢社長役のOさんが、お酒の飲めない役の秀さんに無理やりビールを勧めること数回、最後には秀さんはふらふらになった演技をしながら、頭がテーブルにつくほどぺこぺこ頭を何度も下げ、もう勘弁して下さい。これ以上飲めませんと両手で拝むポーズ、やはり酔ったふりのOさん、だめじゃぁ!!!秀!もっと飲めぃ・・・ワシの酒が飲めんというのかぁ〜!と迫真の演技。
仕方無しに少しビールを口に入れてむせ返る演技の秀さんに、同席のホステスが、秀さんはもうこれ以上飲めません、許してやって下さいと身振り手振りでOさんに言った時、気の優しいOさんはそろそろ止めましょうと目線で合図をするが、秀さんは同じく目線で演技続行の合図を返す。
無理して半分ビールを飲んだ演技で、秀さんはトイレに直行、トイレでもオェ〜 ゲボッ〜とワザと聞こえるように役者顔負けの演技。
トイレから戻ると、シーンと静まり返った雰囲気に。
それから先は、ホステスのおねえちゃんが秀さんの代わりに全部お酒を飲むと言い出したから、Oさんの迫真の演技に磨きがかかった。
もう双方止まらない、もう一人のホステスもヘロヘロになったふりの秀さんを優しく介抱してくれる。それを見たOさん、秀さんが平社員役に何故になったのか得心。
今更、遅いわぃ・・・。
それから飲みすぎたホステスのおねえちゃんがなみだ目になりグダ巻きが始り、もう手がつけられない様相になってしまった。
こりゃ、やばい・・・よっしゃ、ここで、演技終了!と秀さんが宣言。
事実を知ったホステス2人、それから飲むわ、飲むわ・・・料理を好き勝手に注文するわで・・・秀さん最後に勘定をみてビックリ!
Oさん曰く、当然、全額秀さんが払うでしょうねぇ・・・と。
やめときゃよかったこんなことなら・・・と反省するアホな秀さんの、ある夜の出来事でごわした。
もう2度とこんなアホなことは考えまいと思いながら・・・・軽くなった財布と共に帰宅いたしやした。
2007年10月13日
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