昔のTV番組で見てから椰子の実ジュースとはどんな味なんだろうと秀さんはガキの頃から憧れていた。
初めて本物を飲むことが出来たのは今から23年ほど前に行ったハワイでのこと。
長年の夢が叶うと期待して初体験の椰子の実ジュース・・・・期待とは裏腹に全然美味くないじゃん とがっくり来た事を覚えている。もっと何とも言えない甘さとか香りを期待していたのであるが・・
その時のショックは今でも忘れない。
初めてシンガポールのマーライオンを見た時のように何か?騙されたような気がしたのでありやす。
ここベトナムでもいたる所に南の発音でヌック↑上がるユーァ↓下がる(Nuoc dua)は売られているので珍しくもないですが、賢者の皆様はこの椰子の実ジュースを初めて飲んだ時にどのような感想をお持ちでしたでしょうか?美味しかったでしょうか?それとも秀さんと同じように失望されましたか?
まぁ、そんなことはどうでも良い話でしょうが・・・ここホーチミンではご存知のようにドンコイ通りでも椰子の実ジュースを売っているのをよく見かけますが、1つ1ドルとか1万ドンとかふざけた値段を言われます。
ベトナム人に売る時は5千ドン位(37円)外国人には2倍3倍は当たり前ですね。秀さんはある日本のお客さんが店で買い物をするのを外で待っていた時に、路上で椰子の実ジュース売りの少女が売るのをず〜と見ておりました。
中々笑顔のかわいい子で、欧米系の外国人が買う時に1ドル(1万6千ドン)と言うのを聞いて秀さんは驚きの声を上げそうになったのですが・・・その売り子が、おっちゃん・・・黙っていてね、私の商売を邪魔しないでね と言うような複雑な表情に負けてしまい黙っておりやした。
その外国人が1ドル払って去って行った後のその少女の嬉しそうな笑顔を見て秀さんまで思わず微笑んでしまいました。何故か秀さんこういった笑顔でよくだまされるよなぁ〜・・・。
しかし、お嬢さんあんたは将来は立派な嫁さんになれるばぃ!!
椰子の実は主にメコンデルタ地域で取られ大型のトラックに揺られながら大都会ホーチミンまで連れて来られ、卸商から小売商へと転売され最後は路上の椰子の実売りまで渡る、たどり着いた所はベトナムの銀座ホーチミン1区ドンコイ通り、同じ木に生っていた仲間とは離れ離れになり青い固い服をナタでコツンコツンと割られ白身の裸にされ、最後には頭を横からスコンと切られて売られ、飲み捨てられた後の屍は回収され燃料となって燃やされるのであります、何と悲しい椰子の実物語でしょうか!
名も知らぬ、
遠き島より流れ寄る椰子の実ひとつ、
故郷の岸を離れて 汝はそも 波に幾月
と島崎藤村が詩に詠んだようにたった一人ではぐれて海を彷徨う椰子の実は更に悲しいですね。
秀さんも流れ来る椰子の実の気持ちは異国に住んでいるので良く分りますぞぃ。
特に最後の詩は日本人なら誰もが思う望郷の気持ちですね。
実をとりて 胸にあつれば
新たなり 流離の憂い
海の日の 沈むを見れば
激り落つ 異郷の涙
思いやる 八重の汐々
いずれの日にか 国に帰らん
こう見えても秀さんは結構文学大好き人間です。
さぁ〜て と・・・・本来の秀さんに戻りますか!
以前椰子の実を10個買ったが一つ足りない・・・騙されたと思ってベトナム人に聞いてみた。
あ〜、それはベトナムでは普通ですと答えが返って来ました。
賢い読者の皆さんはもうお判りですね・・・
椰子の実 ⇒ ココナッツ ⇒ ココノッツ ⇒ 九つ
止めときゃよかったこんな詰らんダジャレ・・・あ〜ぁ。
下らんダジャレは忘れて、椰子の実の話を続けましょう。
椰子の実は皆さん御存知のキャンディにも使われますし
料理用の油、石鹸、体に塗るオイルとしても使われています。
昔ブームになったナタデココも実は椰子の実から出来ています。
話しの途中ですが・・・臨時ニュース。
また下らないダジャレが思い浮かびました。
果物がたくさん取れる南国ベトナムの小さな島に幼い女の子が住んでいました。
ある外国人がアホな質問をしました。
ねぇお嬢さん、お母さんとおお父さんのどちらの方が好き?
お母さん、
何故お母さんなの?
パパイヤ
そう、じゃ厭なおとうさんはどうするの?
少女は自分の首を指差して、鉈でここ切るの・・・ナタデココ。
それを聞いたお父さん、そんなバナナ、竜眼じゃないわぃ!
このライチな首を切られてはドリアンもないわ
ガバァんも限界、わしゃマンゴっくに逃げるわぃ
あ〜、やっぱ本日はもうやめましょう。
賢者の皆様の本日が良い一日となるよう、
雨季のホーチミン市よりお祈りしております。
止めときゃいいのに最後の一言。
秀さんが万が一ベトナムで死ぬようなことになった時の最後のブログの言葉です。
これが本当に・・・・サイゴンの一言。
もうここまできたら賢者の皆様も諦めが付くでしょう?
体調回復したら、これだもんなぁ・・・。ごめんなさい!
2007年11月06日
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お陰様で体調戻りました。
いつもコメント有難うございます!