2008年01月31日

エレファントイヤーフィッシュ(象耳魚)編

秀さんがよく遊びに行くティンヤン省のミトーはホーチミンから一番近いメコンデルタツアーで有名な町であるが、メコンクルーズツアーに参加するとミトー名物の象耳魚の料理がオプション又はツアー代金が高いと込みで出てくる。

この魚の形が象の耳の形に似ていることから名前が付けられたのだが何ともおかしな姿格好の魚である。
ベトナム語でカータィツーンと言います。白身の魚で川魚特有の臭みはほとんどありません
料理方法はこの魚に熱々に熱した油を何度も何度もかけながら作る。
から揚げとは違い外は油の熱でパリパリ中はジューシーというのが上手な作り方である。

団体ツアーで行くと既に出来上がったやつを温めなおす店も多いので余り美味くない。
秀さんは知り合いの地元の人に何度も実際に最初から作ってもらったのでこの料理の本当の美味さが判る。
まぁ、川魚を嫌いな人も多いので秀さんが幾ら美味いと言っても美味くない人には美味くないのでありやすが・・・でも美味〜い まいう〜 なのです。

普通はこの魚に各種野菜をのせライスペーパーで巻いてヌックマムをつけて食べるのが一般的ななのですが秀さんは野菜もライスパーパーもつけずに魚の身に醤油を少し付けて白ご飯で食べるのが一番美味いと感じるのです。

がどうも現地の人たちからは賛同は得られないようです。

この魚の鱗皮の部分と白身のあいだの部分が何とも言えず美味しい。
ホーチミン市でもレストランのメニュにあるのですが大半が養殖&長い間水槽で飼われているので天然のとれとれの魚とは違い美味くない。

しかし何故か最近は食べ物の話が多いですねぇ。
思いつくままに書き連ねているので別段これっと言った理由はないのですが、強いて言うならば最近ミトーのロンの所に遊びに行っていないなぁと考えていたら象耳魚も最近食っていないなぁと思った次第です。

しかし毎日何千人という観光客がメコンデルタを訪れ同じように毎日何千匹の象耳魚が悲しいことに全身に熱い油を浴びせられ断末魔の苦しみを味わっているのでありやす。

もし仮に象耳魚が人間の言葉を話すことが出来たとすれば・・・何故に生きたまま熱い油を何度も浴びせるのですか?もう少し我々に優しい料理の仕方があるでしょう、考えて下さい!と言われることに間違いありません。
いわゆる火炙りの刑の料理法の変更要求ですわ。

しかしである、それじゃ日本の鯛について考えてみましょう!

体はズタズタに切り裂かれながらも生きたまま、その切られた身を人間様に食べられるのを自分自身の目で見ながら呼吸困難で口をパクパクさせる元気も無い所に無理に酒など飲まされて最後には窒息死する活け造りの鯛と比べると果たしてどちらが幸せか?と秀さんは疑問を呈したい。

生きたまま生身で食べられる鯛か火炙りの象耳魚か?ん〜・・ここは日越親善の為に両者五分と五分の引き分けとしましょう。

いずれにせよ全ての生き物の中で人間様が一番残虐極まりないことだけは間違いない。
そう考えると牛や豚は構わないけど鯨やイルカは可愛いから食べてはダメという欧米人の考え方も一方的なような気がするのですが・・・どうでしょうか?

その点、ベトナム人は犬猫カエルにネズミ蛇にトカゲctc・・・何でもOKですので
動物間での不公平感は無い。素晴らしいことでありやす。

しかし中国と同じように全動物達から100%恨まれていること間違いありません。
そんなベトナム人達も輪廻転生で生れ変わりは犬猫になって逆に人間様に生れ変わった犬猫に食べられる、そういう秀さんも象耳魚に生まれ変わり火あぶりに・・・。

ん〜難しい。我々人間って食べて食べられて永遠にグルグルと食うか食われるかの連鎖の世界を廻っているのかも知れないと・・・

またしてもアホな空想する秀さんでありやす。

posted by 秀さん at 00:42| ハノイ ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | ベトナム食べ物編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
象耳魚、是非食べてみたいですねー
去年は1ヶ月位ベンチェー
にいたのですが、食べた事がないのです…
テトに行けば作ってくれるのかなー

Posted by Bentre at 2008年01月31日 12:20
ベンチェーこそ像耳魚が美味しい所です。
地元のあまり裕福でない家庭では割と高級魚かもしれませんが作り方は知っていると思いますよ。そこそこのレストランには必ずメニュにあります。でもベンチェ県はココナッツだらけの島ですが静かで良い所ですね。よくベンチェ出身の嫁は優しく思いのいい嫁だと聞きます。
Posted by 秀 at 2008年01月31日 13:01
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