2008年02月28日

ベトナムの商法編

ベトナムで会社を起こしたり投資したりする為の法律は以前はベトナム人と外国人(内資と外資)では全く異なっており外国人がベトナムの地において会社を作ることは様々な規制があり非常に面倒で時間もかかる。

そういうものをスムースに行おうとすれば高額の手数料 付け届け ワイロ 袖の下 裏金 アンダーザテーブルマネー 越後屋の山吹色のお饅頭と まぁ言い方はどうでも良いのであるが訳の分らない高額な費用がかかったのである。

WTOに加盟した現在、法律的にはベトナム人も外国人も同じ法の適用を受けるということなっており外国人もベトナム人と権利や義務は全く同じであるとなっている。

その法律とは共通投資法 統一企業法のことである。名前から分るように以前は内資外資で異なっていた法律を共通にさせ 統一するということで付けられた名前です。
私知人である日本人がある会社のベトナムでの会社設立及びイニシャル運営までのコンサルを引き受けた。
会社設立に関しては以前と全く変わらず高額な手数料が必要だったとのことである。

法律が施行されても運用が従来の体制のままであるので、仏作って魂入れずではないが全く意味が無いのである。
警察官は泥棒を捕まえるのはベトナムでも当然のことであるが、実際は仮にバイクを盗まれて探してくれと届けても結構な金額を提示しないと全く動かないのが現実である(経験済み)。

しかしこんなことで良いのかなぁといつもベトナムのことを心配する秀さんでありやす。

少なくとも世界中で一番のベトナム援助国であるわが国の人間がベトナムにおいて会社設立や投資をする場合には最高の恩恵を受けても罰はあたらないのではないだろうか・・・。

何故にワイロが無くならないのか!という問いに 役人でも下の地位にある者たち(警察官 教師 役所の事務方・・・)の給料は安く生活を支えるには不十分であるからもらうものをもらわないとやっていけないというのが答えである。

幾ら汚職を撲滅しよう!と書記長や大統領や首相が叫んだ所で底辺の根本的問題を解決しないとどうにもならない。

公務員の給与を大幅に上げる
ワイロの減少
国民の信頼が徐々に回復
自国愛の芽生え 
国民の納税意識の変化
国庫収益の増加
更なる国民サービスの実施
国民の更なる信頼度アップ

以下 良い循環が繰り返されれば徐々に汚職問題も解決されると思うが・・・。
現実は外国の会社や個人だけがクソ真面目に税金を払い自国の会社や個人は全てとは言わないが納税をするという意識が全く無いように思えてならない。
脱税を取り締まる税務官や査察官がワイロをもらっている国、法の番人たる裁判所しかり警察しかりであるから5年や10年で片付く問題ではないだろうがこの金権体質を変えない限り真の成長は望めないと思う。

しかしそうは言ってもここ10年ベトナムは著しい経済成長を遂げていると言われれば返す言葉がない。
先進各国がベトナムに注目して投資を大幅に増やしているからに他ならない。
ベトナムの首脳部の外交の上手さパフォーマンスの良さに日本も見習うべきものがある。

経済とは不思議な生き物だなぁと思わざる得ない。
国の様々な面のどこを切り取ってもベトナムよりはるかに日本の方が素晴らしく立派なのだが企業や個人のお金はどんどん日本から出て行きベトナムのような発展途上国に注ぎ込まれるのであるから不思議である。

あ〜 もうやめましょうこんな話は!

話題を変えて・・・

昨日愚息から久しぶりに電話がかかって来た。

あ〜 借金のお願いか?と思いきや

何と!おやじぃ 元気にしているかい?

と今までと違い目をひん剥くような内容でありやした。

どういう風の吹き回しか分らないがほんの少し嬉しかった小市民の秀さんでありやした。



posted by 秀さん at 22:33| ハノイ ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナム風習編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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