2008年05月26日

ベトナムに進取の気性は無いのか!編

ある商品サンプルを作ってくれる店を探して欲しいと言う話を受けホーチミンのお店を回った。

アホな秀さんが考えてもそれほど困難をともなうものではないので簡単に制作する所が見つかるだろうと高をくくっていたのであるが大間違いでありやした。

どの店に行っても 出来ません
またはそんなものの製作はやっていない
またはやりたくない?という回答に困ってしまった。

制作をお願いするサンプルの金額が低いので利益が少ないのか
それとも秀さんが考えるほど単純なものではなく難しすぎて出来ないのか分からないが
回った全部のところで断られてしまい途方にくれてしまった。

何故に?・・・ひとつ出来るかどうか分かりませんが・・・

挑戦してみましょうという店主がいないのか!

ベトナム人の手先の器用さは日本人と比べると
どうか分からないが他の東南アジアの国に比べて優秀であることくらいは秀さんでも知っている。なのに・・・何故にどこでも断られたのかアホな秀さんなりに考えてみた。

仕事柄ベトナム人技術者の仕事ぶりについてはよく知っている。
言われたこと、指示されたこと、教えてもらったことは直ぐ覚えてその通りにやることには全く問題がないばかりか日本人より素直に課題をこなす。

しかし、今までにない課題や要求に対してはどうであろうか?・・とふと疑問がわいてきた。

要は想像力が必要な未知のものを作るといった定型的な業務ではこなせない難しい事柄についてベトナム人の考え方は?

今回のお店回りで感じたことと重ね合わせて思考してみた。

結論は、想像力というものを発揮するにはまだまだこの国の様々な基盤・・・
技術、技能、教育レベル、自由で斬新な発想力、起業家を生み出す土壌、その他いろいろなものを含め熟成されていないのだという結論に至った。

今までやって来たことは出来るが、やったことのないものには消極的、保守的、懐疑的なのであろう。

優等生がだれでも起業家になれないのと同じで
学校や会社で学んだことは出来るがそれ以上のこと
思考錯誤や創意工夫を繰り返した末に新たなモノを作りだすという本物の英知や
創造するエナジーが不足しているのではないだろうか?

国の体制も影響しているのだろうが
自由な発想をお金に換える一連のビジネス基盤が未発達
そんなものはすべて外資企業がやれば良いと考えているかも?

将来の継続的な大きな利益のために
一時的には損をしてでもやってみようと考えるよりも
金額は少なくても今のお金が一番と言う即物的な考え方をする人が多いベトナム人気質が原因かも知れない。

しかし、ベトナムが中国のように他国の企業が苦労してつくり上げたものをまんまコピーして儲けるような国になって欲しくないなぁ と秀さんは思っている。

まぁ、ベトナム人気質を分析をする前に依頼されたものを制作してくれる所を探す方が優先度は高いのであるが

非常に苦戦している。

頼まれたことが達成できないなら引き受けるな! とお叱りを受けても当然であるが・・・

しかし、ここは九州男児の意地にかけて這いずり回ってでも探しだしてみせると闘志を燃やしている。

もし仮にやる者が見つかって万が一その品質が良いものであったら・・・・
その者に感謝すると共にできれば継続的な利益を提供してあげたいと思う。

まぁ、自分の金ではないので気持ちだけかも知れませんが・・・。

秀さんは、受けた恩は一生忘れるな、与えた恩は直ぐに忘れろ の気持ちを大切にしたいと思う。

ん〜・・・お前はその逆だって か?

いいえ、そんなことはありません。

超高級レストランで奢ってもらったことは決して忘れず 
出来れば次回はもっとグレードの高い店でお願いしたいと思うし

1食150円の屋台で奢ったことは直ぐに忘れて
次回は1食100円の店で奢ろうと考える人間ですばぃ!

ふと想い出したが・・・仰げば尊し わが師の恩という歌があるが
秀さんの学生時代は先生からお叱りばかり受ける身でありましたので今一つピンとこなかったのでありやす。

それでもそのお叱りを受けなければ今よりも更にアホになっていたかと思うと、やはりその恩に感謝しなければならないと今頃になって思う。

ベトナムの葬式の時に演奏する曲目で

父の恩は山よりも高く、母の恩は海よりも深い というフレーズになると皆さん目に涙を浮かべ親の有り難さを偲びます。

世界国は違へどみな同じでありやす。

おやすみの前に、両親の遺影に線香をあげてお祈りいたしやす。合掌。

ブログタイトルから逸脱するのはいつものお約束です!

賢者の皆様にも
Cam on (感 恩) です。
posted by 秀さん at 00:18| ハノイ ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | ベトナム人の性格編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スーパーとかに行くと
すばらしい彫刻品やら
シクロの模型やら
ガラス細工やら
日本では買えないような
値段で売っているのでが、
あれも想像力を働かして
作ったものではないんですかね。

そうそう
僕がホーチミンに行ったときに
行く場所が今までわからなかった
のですが(バイタク乗っていたため)、
Q11(11区)って書いてあったん
ですが…。
ガイドブック見ても地図がない
GOOGLE見ても細かくない…。

11区の細かい地図って売ってますかね?
Posted by Bentre at 2008年05月26日 09:42
Bentreさん
こんばんわ。
ベトナムに工芸品の良いものはありますが、本当のプロの鑑賞に堪えるものとなると難しいですね。
地図は大きな書店で売っていますが、区ごとのものはないですね。
折りたたみ式のホーチミン市の地図(100円程度)を買ってみて下さい。11区載っていますよ。
Posted by 秀 at 2008年05月26日 22:08
同じ東南アジアでも、タイやマレーシアは経済発展につれ洗練されてきて、考え方がスマート、明確になっている。逆にカンボジアやミャンマーは洗練されてはいないが、素直な面があり付き合いやすい。指示に素直に従う、好奇心で相手の技術を観察する、これがまず国の発展には必要なのではなかろうか。ベトナムは兎に角人の言うことを聞かず、根拠のない自分の理屈をひたすら述べ、彼らの都合のいいように持っていかれる。いい加減疲れてくる。ここまで神経をすり減らして投資する意味があるとは思えない。きっと金を引き出すだけ引き出したら、最終的には配当も何もなく、ただ撤退するのみで投資額は回収できず、というのが将来の姿である。
香港では、こちらが客という立場はあるが、ホテルでもレストランでも、何か問題がああると、まずは「I am sorry」の声が聞こえる。中国人ですらまずは謝るということだ。よく外国では謝ることは無いという人がいるが、そんなことはない。だがベトナムではあり得ない。どうにかして自分の責任でないことにして謝らない。
また、パクリとは言われるものの、中国、韓国は自動車など技術を吸収し、自国ブランドを育てただけまだマシ。しかしベトナム人にその気があるようには思えない。今外資で生活が向上すればそれでいい、10年後もきっと外資が何とかしてくれる、そんな他力本願なレベルなのだからベトナムに将来はない。
Posted by もうベトナムに投資するのはやめよう at 2017年05月10日 01:41
ベトナム投資やめようさん

初めまして宜しくです。

まさか9年前の記事にコメントとは驚きました。コメント有難うございます。
仰るとおりですね。私も同意します。


でも・・・それでも構わないのではないかと最近は思うようにしております。
持論ですが、我々日本人もよっしゃ! ベトナムで儲けてやろうとのそれぞれの自己都合欲から進出している訳ですのでビジネスは狐と狸の騙し合いではないですが取るか取られるかの真剣勝負と考えれんばば負けないようにするだけです。

スーパーで荷物を預けさせられる国ですもんやられた方が負け。
そんな精神でタフに生きなければこの国では精神的に参ってしまいますね。

30年以上前の中国の一流ホテルでの経験ですが・・・キャッシャーから釣り銭を放って返されたことがあります。

我々日本人が世界的に見て少しおかしい? 違う人種だと考えたほうが良いかも?です。

国を信じていないベトナム人が多い現状では難しいですね。

本当に自国を愛する国民が増えてくればいずれ変わって来ると思いますよ。

まぁ、その時まで共産主義が続いているとは思えないですが・・・

長くなりました。

頑張って下さいな!







Posted by 秀 at 2017年05月10日 07:08
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