2008年05月31日

ベトナムの時間軸編

東京の雑踏の中で日々生活していた時は、あ〜 こんな温かみの無い都会とは早くおさらばしてもっと心豊かな生活がおくれる国に住みたいものだと考えていた。 仕事の関係でホーチミンに赴任した当初はその余りにも凄いバイクの多さには圧倒されはしたが30年代の日本にタイムスリップしたようで居心地が良いと感じたものである。

今、約4年近いホーチミンでの生活を振り返ってみると・・・
何じゃぃ あまり東京と変わらないではないかと感じるようになった。
地方からホーチミンに働きに出てくる若者の数も多く年を追って市の人口が増え街中いたる所で大渋滞に加え排気ガスによる空気の汚染、株式や不動産に群がる人達や金儲け最優先の考え方を知るにつれて当初抱いていた感覚から現在はかなり違ったものになってしまった。

しかし、いたる所でビール片手にワイワイガヤガヤと楽しそうに食事をしたりコーヒー1杯で長時間のおしゃべりに花を咲かせている姿をみると東京で暮らす日本人よりは時間に関するゆとりというか大らかさを感じる。

ベトナムに住んで強く感じることは、この時間軸の定義が日本とは全く異なることである。

効率性という言葉が存在しないのではないかと思われるほど非効率な役所仕事や取引先とのやりとりに赴任当初はイライラしたものでる。
しかしである、果たして効率が良いということは果たして良いことなのかどうか最近では分からなくなってしまった。
長くベトナムに住んで感覚が麻痺したのかも知れないが・・・自分の体内にある時間に対する基準が変化したことだけはたしかである。

一応朝早くから起きて活動はするが遅刻も普通、仕事の区切りも付けずに5時にはさっさと帰宅して自分や家族友人とのコミュニケーションの時間を重視する感覚は
働きすぎの日本人から見れば どうよ と首を傾げたくなるが家族にとっては良いことに違いない。

仕事の区切りとか約束の期限とかといったものは決して最優先事項ではない。
緊急の仕事より家族の法事が優先される国だもの・・・。

仕事上のチームワークと言う日本のお家芸もここベトナムでは理解させるのは難しい。
あえて極論を言うならば あくまで個人主義 家族主義 コネ大切主義の国である。

経済は益々グローバル化してきており外資の参入もこれからもより盛んになると思われるのでベトナムの企業も効率化を図らないと淘汰されてしまうと思うのだが・・・その意気込みが感じられない。

皆さんは驚かれるとお思いでしょうが、昼にお役所に行ってみてください。
昼休み2時間は当たり前のような感覚でまったく機能していませんので。

日本で1日にこなす仕事案件を仮に4件としましょうか
そればベトナムではせいぜい2件、多分1件こなせれば
OKと言う感覚です。

しかし、中には先進国の仕事に対する考え方をよく理解してうまくバランスを取って仕事をする者もいます。
が・・・そういう者はその能力を高く評価して相当な高給で遇しないと直ぐに転職してしまうから厄介である。


秀さんも53歳と世間一般で言えばじじいの仲間入りの年齢になりやした。

ベトナム人を見習って生活の時間軸の目盛をスローダウン側に倒してもいいのではと思ったりするのであるが
長い間の習性で中々自分ではうまくコントロール出来ないでいる。

今は生活のリズムの時間軸が日本と違うベトナムではるが、経済発展と共に大きく変わって行くことでしょう。
それが良いのか悪いのか分らない。


ガキの頃、近所の悪ガキと外で遊びまわったこと
悪さをすると近所の知らないおやじからどやされたこと
ゲーム機もパソコンも無い生活だったが皆貧しくても明るかった。

近所との付き合いも盛んで
盆踊りに餅つきに神社のお祭りに・・・今から考えると何でもないようなことに何故にあれほどまでに興奮したのかと思う。

そんな時代の懐かしさからベトナムを見ようとしていた自分と
今変わりつつあるベトナムの現状との違いに気づき
ほんの少し寂しさを思えているのかも知れない。

時間よ 止まれ!(これ、知っている人は結構じじぃ ですぞぃ)

と言ってもベトナムはもう前のベトナムとは違うのだと
自分に言い聞かせる必要があるのかも知れない。

 
posted by 秀さん at 09:06| ハノイ ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | ベトナム生き方編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
秀さん
今晩は。
今日も秀さんのブログを頷きながら読んでいました。
私は会社を辞め、ベトナムに残ることを考えてます。
特に次の仕事の当てがあるわけではありません。
今の仕事が嫌いなわけではありません。
突き詰めるとベトナムが好きなんですね。
一緒に仕事をすると、信じられないような行動やミスもありますが、それを悪びれない彼らが好きなんですね。
どんなに仕事があろうと帰ってしまう。
友人の結婚式には平日にもかかわらず出勤しない。
日本では考えられませんね。
今日、Hanoiの動物園に行ってきました。
彼らの顔はとても活き活きしてます。
子供も沢山。
そこら中で笑顔。
そんな彼らが好きなんです。

秀さんのブログは気付かせてくれることが多いです。
相互リンクしていただけますと嬉しいです。
返事をお待ちしてます。
Posted by ベトナム大好き at 2008年06月01日 00:04
ベトナム大好きさん

おはようございます。
いつもコメント有難うございます。
さて、リンクの件ですが、私はブログを作る時のポリシーとしてリンクは張らないという方針でおります。ブログ村はお遊びでリンク貼りましたが・・・。
深い意味はないのですが、もともとこじんまりとしたものにしたい。自分好き勝手に書いて行こうときめているので、誠に嬉しいお申し出ですがお許し下さい。ベトナム大好きさんのブログの内容が決して気に入らないというものではありませんので誤解しないで下さいな。リンクが広がり過ぎるとどうしても仕事のためにブログを書いていると思われるのも癪なので仕事のことは書かないと これも勝手に決めております。
時代に逆行する変なポリシーですね。済みません。

そうですか・・・会社をお辞めになってベトナムに残られる。良いんじゃないですか、自分の人生ですのもの好きな国に住んでみるのも。その内 これは! と思うことがあるとおもいますぞぃ。それから仕事を始められても全然無問題。日本人って仕事をしていないと何か脅迫観念みたいなものがありますが、人の生き方は千差万別。自分の好きな道を歩むのが一番であります。
ホーチミン-ハノイと離れてはいますが、私も現在は小さいながらも会社をやっておりますのでご相談があればいつでもどうぞ、仕事の話でなくても一杯飲みにいらして下さいな。私もハノイに行く時があればお声がけいたします!

問題だらけのベトナムですが・・・お互いベトナム好きな人間同士、今後ともよろしくです!
Posted by 秀 at 2008年06月01日 08:53
秀さん
早々に丁寧なコメント有難うございます。
とても嬉しいです。
>日本人って仕事をしていないと何か脅迫観念みたいなものがありますが
これは本当にありますね。
私は仕事をするのが大好きで、一定時間縛られるのも構わないのですが、全く仕事をしないのもOKだと思っています。
それが日本では実行できにくいのですが、こちらでは安易に実行できるように思います。
昼間から喫茶店に入り浸り、コーヒーやお茶を飲んでいる人達のなんと多いことでしょう(笑)
多くのアドバイス有難うございます。
秀さんはどのような会社をやって見えますか?
私も、その内(苦笑)やりたい事業が見つかると思います。
その際はまた連絡させていただきます。
ご面倒でしょうが聞いてくださいね。
リンクの件、考慮していただき有難うございます。
良く考えますと、秀さんのブログが好きなのも、色々なリンクが無い、すっきりしたつくりなのも好きな理由の一つです。

ハノイにお越しの際は是非連絡下さい。
私もホーチミンに行く際には連絡させていただきます。

これからもどうぞ宜しくお願いします。
Posted by ベトナム大好き at 2008年06月01日 12:03
ベトナム大好きさん
ご理解頂きありがとうございます。
今後ともお互いベトナムに住む身ですので
頑張って行きましょう。

いや、まったりと行きましょうに 訂正。
Posted by 秀 at 2008年06月01日 22:36
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