2008年06月02日

お手伝いさん編

毎週3回夕方5時から9時までお手伝いさんに来てもらっている。

仕事の内容は掃除と洗濯のみ。
昼の時間帯は他の会社で清掃の仕事をしている。
ご主人はバイクの駐輪場の管理の仕事である。

その給料だけでは十分な生活は出来ないのでお手伝いさんは昼夜働いているのである。
子供はいないので老夫婦2人だけの生活であるが、仕事終わりにいつも迎えにバイクを転がして来るご主人の顔は何となく幸せそうである。

お手伝いさんの仕事ぶりには満足している秀さんでありやす。
給金は月額5千円ほどであるので少なくも無ければ多くもないと言ったところでしょうか。
秀さんが想像するに・・・
夫婦合わせても給料は月額3万円以下だと思う。いわゆる貧乏な家庭の部類に入る。

米を買ってきてくれるよう頼んだが
秀さんが1キロ4万ドン(280円)程度の米と言った途端に、高過ぎ!
安いコメはキロ1万5千ドンであるよ と言われ申した。
でも、キロ1万5千ドンのコメは日本人には正直言って不味い。
秀さんは日ごろから料理を作るのが好き・・・いや 好きではないが
外食ばかりでは生活費も馬鹿にならないので作っているのであるが。

料理の腕前はそこそこと自負しているので自分で作る場合
食料のクオリティにはうるさいのである。
しかし外食で安屋台を利用する時はどんな不味いコメでも完食しているのでポリシーに一貫性はないですね。

まぁ、どうでもいい話ではありますが・・・。

日本に住む賢者の皆様や大手企業の駐在の日本人の方はご存じないでしょうが
ベトナムの貧乏な庶民の生活環境は日本人から見れば・・・
そりゃぁ 住むのには相当抵抗があると思われる内容でありやす。

1人一部屋なんてことは絶対にありませんぞぃ。
テレビはどこの家にもありますが冷蔵庫や熱いお湯が出る温水器をつけている家は
まぁ中流と判断してもいいでしょう。

秀さんは何度も現地の・・
それも決してお金持ちではない方々の家にお邪魔したことがありますので
その生活環境の貧しさは分かります。

日本でいうベッドなんてものはありません
よくてマットレス、狭い家だとハンモックや床にそのままで寝ている人もいます。
流しはレンガでできた申し訳程度の大きさで日本のステンレス流し台などは見たことも無い人も多いと思われる。
トイレと風呂は同じ。ユニットバスではありませんぞぃ。
1.5メートル四方のトイレの中で歯を磨く、シャワーを浴びる、洗濯をする、洗濯ものを干す、大小をいたす・・・紙は使わない 自分の手と水できれいにする即席ウオッシュレットでありやす。中にはトイレが台所の流しの役割をしている家?(部屋)もあります。

2人で住むと仮定した場合はまず部屋は1部屋です。
キッチンと呼べる部屋はない。床にガスコンロをおいて調理する場合も多い。
部屋の中に階段があり中2階のような作りになっているケースも多い。
まぁ、天井までの高さは1メートル程度ですが寝るには問題なく有効利用しています。

下手すると4人5人でも1部屋に住んでいる場合もあります。

どこで寝るかって?

いわゆる雑魚寝であります。

しかし、雑魚寝と言われる雑魚でも海の魚はめちゃ広い空間で寝ていると思うのですが・・・
何故に雑魚寝か?と不思議な疑問がわいてきましたが、テーマとは関係ないので脱線はしません。

さて、続きを・・・

貧乏な家でもバイクを持っていない家は少ない、
最近ではセオムタクシーも馬鹿にならないので。
しかし、1家に1台、それも中国製の古いバイクが多い。
価格は新品でも7万円以下。バイクを持っていない人はどうするかと言いますと
セダップ(自転車)の登場となります。
バスを利用する人も中にはいますね。市内は3千ドンです。

貧乏な家の子供のお小遣いは千ドン(7円)から高くても2千ドン(14円)。
当然小遣いをもらえない子もたくさんいます。
それどころか靴磨きに宝くじ売り・・・中にはかっぱらい(失礼しやした) で
家計を助ける子供も多い。

ゲーム機なんぞは夢のまた夢で貧乏人の子供は外に出て
同じ貧乏子供仲間と自分たちで遊びを見つけて遊んだり走り回ったりしております。
皆笑顔で元気であります。
金は無くても楽しいことや面白いことの考え付く子供という生き物は素晴らしいですね!

食事は1品か多くても2品、高い鶏肉や豚肉は時々のごちそうで
野菜や魚中心のおかずで誠に質素ではありますが
健康にはよろし。
果物はバナナやスイカ、チョムチョムといった安い果物が中心です。
ブドウやリンゴはぜいたく品であります。

以上 分かる範囲で貧乏な家の生活事情を書きました。

秀さんはこのような環境でも抵抗なく一緒に食事をしたり泊ったり出来ますので問題ありません。

でも、以前田舎の家でのことでありますが・・・
小ではなく大をしたかった時に ここがトイレで〜す とトイレに案内されたが、
どこを見渡しても便器がないのであります。

四隅の1ヶ所に穴が開いているのでそこから小が流れることは理解でき申したが・・・
大は何処で・・・???
コンクリの床の中央にぽてっと 像さんのように いたした後で水をかけて何度も流すのか?
と考えたが・・・
隅の穴の小ささを見て無理があると判断。

後で聞いたところ、大は外の草むらの中に作っている小さな池・・・
池では魚を飼っている。
その池の中央に細い橋がかかっておりその中央に1m四方の囲いが・・・
そこから下の魚の餌のために用をたすのでありました。

下の池から口を開けて待っている魚には日本人のその味が美味しいと感じたかどうかは
聞いていないので分からないままでありやす。

食事中の方には誠に申し訳ございませんでした。

本日はこれにて終了 っと。
posted by 秀さん at 00:13| ハノイ ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | ベトナム日常生活編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お手伝いさんの相場等、大変参考になりました。
有難うございます。
Posted by HA-NAM at 2008年06月02日 06:41
私の妻の実家のトイレも以前は池の上に
作られた共同便所でした。
冗談でそんなトイレでは実家に行けない
と言ったら、次に実家に行った時、水洗
便所になっていて、びっくりしました。
メコンデルタの田舎で、温水器も冷蔵庫も洗濯機もインターネットも携帯電話もある中流家庭です。(バイクとかカラーテレビは当然あります)
サッカーくじの上がりで500ドルくらい
収入があるということで、この位の生活が
できるのでしょうか。
ベトナムでその位の生活が出来るなら、
日本でギリギリの渇いた生活をするより、妻子にとっては、むしろ良いのではないかと思うこの頃です。
親戚、近所、家族関係も日本よりずっと、
温かいですしね。
Posted by ひでさん at 2008年06月02日 16:08
トイレ事情、厳しいですね。
最近は、おふくろ方のばあちゃんの家の「汲み取り式便所」でもキツイですもん。
ウォシュレットがないとダメな人種なんてサバイバル戦争で真っ先に脱落していく感じがしますね。
Posted by うえの at 2008年06月03日 17:38
皆さん こんばんわ
どうもベトナムの田舎のトイレ事情は驚きのようで・・・でもメコンデルタ地方は普通によくある光景です。昔昔の日本もトイレは水洗ではなかったですね。私が幼い頃は人糞を運んでいる姿はよく見かけたものですよ。
今日本人はきれいなものばかり見過ぎて真の姿を知らない子供が増えましたね。
物乞いもいない国になってしまいました。
外で遊ぶ子も少なくなって・・・これで日本は大丈夫かと心配してしまいます。
Posted by 秀 at 2008年06月03日 22:58
秀さん結婚して見えたのですね。
初めて知りました。
私の知り合いもメコンデルタ出身の子と結婚しています。
彼曰く、メコンデルタの子は素直でHanoiの子みたいに気が強くないそうです。
Posted by HA-NAM at 2008年06月18日 17:19
HA-NAMさん
ひでさんと 私=秀さんは 別人物ですよ。
ひでさんはベトナムの女性と結婚していますが 秀さんは独り身です・・・さみしかぁ!
Posted by 秀 at 2008年06月19日 10:52
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