いつもミトーのバイクタクシードライバーのロンの家で飯食ったり酒飲んだりと世話になっているので、お礼
の意味も込めて、嫁さんと息子を含め3人をちょっとした
レストランに招待したいと申し出た。
ロンは頑なに断わっていたが息子のPhatファ君が11歳の誕生日と言う事で渋々承諾。
家からレストランまでは奮発してタクシー
を利用。
何と、私以外は全員タクシーは初めてと言う事。恥ずかしいから俺は乗らないと言うロンを無理やり押し込めて出発。
>>クリック
拡大
タクシーに乗ってこんなに喜ぶ子供を日本で私は見たことが無い。
何でも有り過ぎてめったに感動しない日本の子供と比較して何と素直な子供だろうか、ベトナムの子供達のその屈託の無さをみているとこちらまで嬉しくなってしまう。
彼らは親の手伝いをよくする。と言うより、宝くじ売りや、ガム売り、靴磨き、新聞売りと大人顔負けで生活の為に働いている。
学校に行っていない子も多い。
でも、皆明るく元気で、さわやかな笑顔の子供達である。
日本にこれだけ底抜けに明るい笑顔の子供達がいるだろうかと考えてしまった。
ファ君がタクシーに初めて乗って感激している姿にこちらが逆に感激してしまった。
それ以上に驚いたのは、家族で外のレストランに食べに出かけるのは結婚
ベトナムの地方都市の裕福でない家庭では、家族で外食することなんか全くと言ってよい程無いと言う話を聞いて、そう言えば私が子供の頃も家族で外食する事は月に1回あるかないか位だったと想い出した。
でも、結婚して12年もなるのに1度も無いとはさすがに驚いた。
我々日本人が恵まれすぎているのだろうか?それともベトナムという国が貧し過ぎるのか?
多分、その両方だと思うが、その裕福な国、日本で1年間に自殺する人が
ベトナム人にこの話をすると、日本みたいな豊かな国の人間がそんなに自殺をするのか全く理解できないと言う。
そりゃ、交通事故で亡くなる人の3倍以上の人間が自らの命を断つという異常さに我々はもっと真剣にこの国のあり方を考えなければならないのかも知れない。
タクシーは20分程でフーンユーン
このレストランはホテルに併設されたミトーで1番の高級レストランです。
夕暮れの灯りが灯るメコン川サイドのテーブルに案内され、メニュを見てロンの顔が凍りついた。
正確に言えばメニュの値段を見て
いつまで経っても料理を決めないロンに代わって私が注文。手長海老の蒸し焼き1kgに蟹のタマリンドソース炒め500g、野菜のスープにコムチン(ベトナム風焼き飯)に、飲み物はビールにジュース。そうして楽しい食事は1時間続いた。
ファ君の満足そうな顔を眺めながらお勘定をお願いした。〆て42万ドン(3千円弱)。
日本人にとっては蟹・海老食べてビール飲んで一人750円、安いと思うところですが、ロン曰く、結婚式の案内状(封筒)の糊付け作業をする嫁さんのパートの給料が1ヶ月休み無しで働いて5千円程度。
その給料の半分以上を1回の食事で使うなんか考えられないと言う。
何か、大浪費家になったような気がした。帰りにファ君のバースディ
ロンの家に帰ったらファ君のいとこ二人が待っており、ケーキを見た瞬間のその笑顔に100万点を付けて上げたい位の最高の笑顔。
何と言っても子供の笑顔は、嫌なことのすべてを忘れさせてくれる。
ケーキのロウソクに点火(しかし、何故かそのロウソクには14歳の文字が・・・
ロン曰く、1のロウソクが一つしか無く、あとあるのは4だけだというので14との事。
コンサオ(ベトナム語で問題ない 気にしない という意味)コンサオ。
そうしてファ君の実年齢とは3歳も違うロウソクの火と共にケーキカットが始まり、楽しいひと時を過ごして誕生日イベントは終了。
ロンの、子供にも嫁さんにも最高に喜んでくれた。この日のことは一生忘れない、有難う。とロンのお礼の言葉。国や言葉、年齢や環境も全て違うが、同じ人間どうし気持ちは伝わる。
今、日本人で この日の事は一生忘れない なんて言う奴いるかなぁ?と
ふと考えながらホーチミンへ戻る私であった。
【関連する記事】

