2012年12月11日

年末について思う編

秀さんがガキん子の頃の年末風景、当時の日本はまだ貧しさから経済発展に向けての離陸時期の踊り場的な期間にあり普段の地味な生活の中、子供の秀さんは迎える正月への期待に心躍らせたものです。親戚一同が集まるのは無論のこと、当時のガキん子にとっては普段手にできない大金(お年玉)をゲット出来る1年の内で唯一の日でしたからね。当時の子供にとっては正月と言うのは特別な日でしたわ。

普段はしみたれた大人たちも正月のお神酒のせいもあり気が大きくなり財布のひもも緩くなり、意外な人から思わぬ大金のお年玉をもらった時なんかは、秀さん子供心に不思議に思ったりしたもんです。

今は常夏の国遠く海外に住むようになり、正月を迎える日本人と言う基準からは少しずれた立ち位置にいるので実感としては日本の正月と言う感覚は100%実感出来ないのですが、でもそこはやはり日本人ですので12月も半ばになろうかというこの時期、あ〜もうそろそろお正月かぁ〜 と暑さでぼけた頭で何となくカレンダーを見てしまいます。

部屋のカレンダーには残り1枚になった12月の冬山の景色の写真が載っており日本の寒い正月をイメージさせます。秀さんの東京での大学生時代は毎年年末になるとなぜか田舎が恋しくなり両親はじめ親戚や幼なじみに会いたくなり夜行寝台列車に揺られて故郷の福岡に帰省したものです。当時はその時間も半端ではなく十数時間もかかりましたわ。貧乏学生には飛行機なんてものは、ベトナムでフェラーリを乗るような感覚ですので縁もゆかりもなかったですね。

また、飛行機の便数も少なく多くの人は運が良ければ夜行寝台特急、下手すると急行自由席で眠らないまま帰省なんてことも普通でしたわ。


今の都会の若い人はどうなんでしょうかねぇ? 


田舎に帰るよりは年末年始は海外で! みたいな感じであまり自分の故郷には帰らないのでしょうか? よく分かりませんが・・・。

秀さんの時代と今の時代で大きく違うことは、地域コミュニティの希薄さでしょうか・・・。


日本は人口が、特に戦後 地方から都市部に労働力として移動する過程で、多くの国民は本来の社会(地域)コミュニティから切り離され、地域の共同体の一員だという感覚が段々なくなってきました。祭りに参加する若い人が減って困っているという話も聞きますもんね。


これは、生活する上での基盤が地域や家族の中に存在していたものが会社と言う機能集団の中に置かれるように変化して来たからでしょう。地方から出てきた多くの人は、会社という疑似コミュニティに囲われていき、本来の社会コミュニティから外されてしまったからではないでしょうかねぇ?


そもそも会社なんてものはある目的(要は金儲け)のために機能的に存在している無機質な組織ですわ。家族のように無償の愛や思いやりなんてものは存在しませんねぇ。だって金儲けがその集団の第一目的ですもん。

会社の利益獲得に貢献したものが評価されそうでない者は評価されないという冷酷な基準のもとに運営されている商法上の組織ですもん。

海外に住む多くの駐在員さんも同様で、会社という疑似コミュティために苦労の多い海外で日々の生活に頑張っている訳です。その対価は給料や昇進という名のもとに受け取りますが、あくまでキブ&テイクの関係であってそれ以上のものではありません。今の日本では非正規雇用の拡大によってこの疑似コミュニティからも外される人が多くなってきています。 また社会コミュニティ自体も、崩壊して消滅しつつあります。


全てがお金儲け・・・その経済優先の原発が何をもたらしたのか、地域の生活基盤、長年育んできた美しい自然環境も一瞬にして汚染してしまいました。

普段、日本人と同じようにお金儲けに忙しいベトナム人ですが、正月(テト)を迎えるその気持ち、故郷にまつ両親や親戚との再会にかける思いは日本人のそれよりはまだ何倍も何十倍も厚い。


今後、このベトナムもますます経済発展をしていくことでしょう。でもね・・・社会コミュニティがなくなるような発展はしてほしくないですね。

今の都会の若者のように、どこにもつながっていない孤立した状態は、本来楽しいはずであるべき人間の生活を孤独にし、家族や親せき・近隣地域のもつふところの広を分からなくさせてしまうからです。

柄にもなくなんか真面目な話になってしまいました。

正月が近いからか・・・遠き古き時代の思いにふけてしまった秀さんですわ。

正月までもう少しです。


皆さん、日々の仕事&生活に精を出しましょう!





posted by 秀さん at 05:45| ハノイ 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナム生き方編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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