2007年09月16日

ベトナムお手伝いさん事情編

ベトナム1番の大都会ホーチミンでは、
まぁ普通の収入レベルより上の家庭では自宅にお手伝いさんを雇っている家が多い。

お手伝いさんの年齢も下は10歳から上は60歳位のおばあさんまで様々である。

低年齢の者達は、小学校も卒業しないまま、と言うより金が無いので卒業まで通えない、または親を助けるために働かなければならないといった理由が大半である。

親が貧乏な為に子守りやお手伝いさんに出された田舎の農家の若い娘たちは、大都会ホーチミンに出て来て、
その町の熱気、賑わい、人やバイクの多さ、建物の大きさ、ピカピカの乗用車、綺麗なお店やデパート&スーパー等今まで見たことも無い環境にびっくりすると同時に、大量に消費されるモノやお金の単位が田舎とは1桁も2桁も違うことに更に驚く。

当然、彼女らの田舎ではエレベーターやエスカレーターなんてものはない。

以前、秀さんの事務所のある建物の前に今着きましたと、
かなり田舎から出てきた男性から連絡があり、直ぐ来るだろうと待っていたが一向に現れない。

心配していたら再度電話があり、事務所の1階のエレベーター前にいるとのこと。

直ぐ上がっておいでと言ったが、乗り方が解らないので下りて来てくれないかとの連絡に呆れたことがある。

ベトナムでは田舎と都会の格差は、我々日本人が想像できないほど大きい。

そんな田舎出身の娘たちがホーチミンの一般家庭に入って子守りやら家の雑用などを朝から晩までこなして、
貰うものは給料と呼べるないほどの手当(月額3〜4千円位+3食寝床付)だけである。

まぁ、貧しい田舎では口減らし的な意味で奉公に行かせるのかも知れないが、何とも悲しい現実である。

田舎では考えることも出なかった新型の携帯電話に素敵なバイク、綺麗な服にしゃれたレストランetc・・・が溢れている大都会ホーチミン。

感受性の強い年代の子らが、同じ年代のホーチミンの子達と格差の違いをいやと言うほど感じてしまうことは、ごく自然なことである。

そこでどうなるかと言うと、全員ではないが・・・1部の者はその家で盗みを働くようになるのである。


ベトナムでは信頼のおけるお手伝いさんを雇うことがどれだけ大変なことか・・・

という話を秀さんは散々聞いた。

ベトナムでは現行犯で捕まえない限り、警察に駆け込んでも何もしてくれない。

中には盗みを働いたことは判っているが、赤ちゃんがなついているので何も言わないことにしたと言う秀さんの知人もいる。

仮に首にして別の人を雇っても同じなので・・・と。

ヤレヤレ大変なこった。

雇う側はどうするかと言うと、遠い親戚や知り合いにお願いしてなるべく信頼のおける娘を探してもらうのだが、これまた、100%信用がおけるとは限らないので、

ボー タイ (bo縛る tay手)

手を縛る:ベトナム語の意味で、・・・もぅ、お手上げ!、どうしようもないわ〜ぁ!となるのである。

このボー タイ という言葉はこちらに住んでいると良く耳にする言葉である。

ベトナムでボッタくられた時なんかに、皆さん使ってみたらどうでしょうか?

多分、答えはコム サオ(khong sao =大したこと無い)かも?


日本は、あまりこのような格差を感じない社会である。

しかし、昨今は格差是正とか日本の政治家が言っているが、ベトナムの田舎の低所得者達と一度住んでみたらよい、本当の格差とはどいうものか実感できるだろう。

秀さんは、確かに盗みを働くこのような境遇の娘たちが悪い、
とは思うのには思うのだが、その悲惨な背景を考えると
それ程憎む気がしないのである。

罪を憎んで、人を憎まず。

ベトナムの人は、このような盗みに関して日本人よりは少し寛大であるかもしれない。

貧しい人が自分より更に貧しい人(物乞い)に気持ちよく施しをやる姿を良く見かける。
交通警察官も、見るかならに貧乏な人は違反しても結構許してあげているのである。


いつものように、話は変るが・・・、

ベトナム人にどこの国の人が一番嫌いか? と秀さんは良く尋ねるが、

韓国人という人が多い。

健全なマッサージの店の従業員やタクシーの運転手、レストランの従業員や店の売り子、カラオケのおオネちゃんまで・・・同じ答えが多い。

何故かいな? 

と聞き返すと、ケチだし、人を人を思わない態度や直ぐ怒って大声で捲くし立てるところが嫌いという。

韓国の人は(当然、全部の人ではないが)下の者に対しては厳しい態度で臨むことが多い。

これは、韓国渡航暦15回以上の秀さんの実感でもある。

ひきかえ、ベトナムでは日本人は好評価の場合が多い。

一番の答えは、やさしい(ヒーンhien)からという。

ベトナム人も、日本人と同じように直ぐに激昂して大声を出すという事は余り無い、

というより秀さんは遭遇したことが1度も無い。

そうは言っても、旦那が浮気して奥さんにバレタ時などは、

ベトナム人だろうが日本人だろうが・・・女性はみな同じ・・

おぉ 怖わ〜っ! となることは皆さんご存知の通り・・・。


そのやさしい日本人の話ですが、

ある心優しい日本人の駐在員が、赴任期間中お手伝いさんを雇っていた。

これまで1度も物や金を盗まれたことも無く信頼して、時にはプレゼントを上げたり飯を食いに連れていったりして上げた。

3年の任期が終え日本へ帰国することになった。

今まで、長い間本当に良くしてくれてありがとう・・・
と感謝の言葉を述べ、帰国する旨をそのお手伝いさんに話したそうです。

いよいよ日本へ向けて荷造りをする前日、同じくベトナム在住の日本人の方々に最後のあいさつ回りをして家に帰ってきたら、金目の物とお手伝いさんが居なくなっていた。

そのお手伝いさんは、これで働き口が無くなると心配して、そのような事に及んだのかどうか判らないが・・・

どんでん返しの顛末。

多分、人の物を盗むという罪悪感が日本人よりはるかに薄いのかも知れない。

観光でベトナムへ来られる皆様方、くれぐれもホテルの部屋に貴重品などは置かないで下さいな。

貧乏なベトナム人にとってみれば、

自然に生っている果物をもぐような感覚ですので・・・。

万が一盗まれた場合には、

直接ODAだと思ってキッパリ諦めて恨まないことです。

そうすれば、あの世できっと良い事が待っていますぞ! 

いや、 たぶん・・・そう思う。




posted by 秀さん at 00:00| ハノイ | Comment(2) | TrackBack(0) | ベトナム住居編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
去年11月ごろ初めてホーチミン市へ2泊3日で行きました、デジカメをなくしましたが、戻ってきました。
面構えも流石米軍を破った国民だと思いました。
とにかくすごく活気がありますね
またベトナムに行きたいです。
この件は私のブログにあります、暇な時覗いてください。

ヤフーブログw111412002あるいはkaba3で検索できると思います。

Posted by 蒲澤信男 at 2010年06月18日 15:48
蒲澤さん 初めましてどうぞ宜しく

古い記事へのコメントの書き込みに驚いております。

今後と宜しくお願いします。
Posted by 秀 at 2010年06月19日 01:30
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