2012年09月29日

ベトナム人は日本人より国際政治の裏側を知っている編

良くベトナムの公務員の人たちと話す機会がある秀さんですが、経済的には発展途上国のベトナムですが国際政治に関しては一般の日本人よりその裏側を知っているという印象を秀さんは持っています。

ベトナムは先のベトナム戦争でアメリカと戦った国ですが、過去は過去、過去のことより将来が大事と日本のお隣の国々とは違い過去の遺恨はさらりと流しています。

いわゆる全方位外交といいますかどの国ともうまくやって行きましょう という感じですわ。悪い言葉で言えば八方美人。

ベトナムと中国も島の領有の問題で揉めていますが、如何せん国力の桁がちがいますがな。



資本主義も共産主義も人間の強欲さの前にはそれらの理想なんて吹っ飛んでしまいギラギラした権力闘争(利権の為の)を繰り返してきております。

何千年まえから人類は権力闘争の繰り返し、早い話が戦争という名の下っ端の人間の命の犠牲の上に成り立つ殺し合いの連続ですね。

平和とは戦争と戦争の間の休息期間 という例えがあるように世界中で戦争というものが無くなった期間はありません。

秀さんの親父さんもその兄弟も戦争経験者で男兄弟は皆戦死、唯一生き残っ復員して来たのが親父さんだけですわ。
また亡き義理の親父さんは戦争後シベリアに5年間抑留されて強制労働、何人もの戦友が毎日のように死んでいくのを傍で見ていたそうです。
体力気力がなくなり、あ〜 こいつはあと何日で死ぬなぁ と自然に分かるようになると話していました。

現代戦において大きな戦争になれば核戦争は必至、報復に報復を重ね我々が住む地球という惑星が消滅してしまう可能性を秘めています。

そろそろ人類はその愚かな行いを改めなければこの世から全員消滅してしまうかも?


弱虫と言われようと秀さん、一切の戦争に反対ですわ。

ましてや自分が戦場に行くなんて怖くて出来まへん。

腰抜けと言われようとかまやしません。

小さな島程度で戦争なんてアホらしい と思いませんか?

思わない? 

そうですか・・・では是非鉄砲担いで前線に行って下さいまし〜。


さて、日頃参考にしている田中宇さんの尖閣問題のレポートの抜粋転載です。

物事にはすべて裏がある。これは間違いないですね。
あくまで一つの参考資料としてお読みくださいな。

次回はダジャレ満載ブログでも と考えております。


 

尖閣問題と日中米の利害 9月27日  田中 宇

(前略)

文化大革命後、左派は中国政界の主流から追い出されている。胡錦涛主席や温家宝首相は中道派で、胡錦涛は米国との対立回避を重視した超慎重派だった。温家宝は、左派の突き上げに対抗し、リベラル的な政治改革によって貧富格差や人々の不満を解消しようとした(温家宝は、天安門事件以降、封印されてきたリベラル派の再起を望んだ)。これから主席になる習近平も中道派だ。しかし、高度成長の持続は中国社会にさまざまなゆがみをもたらし、その結果、経済至上主義の中道派を敵視する左派への草の根の支持が広がっている。左派は、胡錦涛から習近平への世代交代を機に、中国政界の主流に返り咲くことを模索している。そして左派の代表だったのが、
今春にスキャンダルで失脚させられた重慶市党書記の薄熙来だった。
劉暁波ノーベル授賞と中国政治改革のゆくえ



薄熙来は根っからの左派でなく、優勢な左派に接近し、左派的な政策をやって人気を集めて政治力をつけ、共産党の中枢で出世しようとした。薄熙来の策は成功したが、同時に党中央で主流の中道派の人々は薄熙来の存在に脅威を感じ、胡錦涛から習近平への世代交代の政治儀式が始まる今夏より前に、薄熙来をスキャンダルで引っかけて逮捕し、権力を奪った。薄熙来自身は逮捕され失脚したが、薄熙来を担いでいた左派の不満と、党中央の中道派に対する怒りは残った。薄熙来の失脚と中国の権力構造

そして、左派の不満がくすぶっていたところに起きたのが、尖閣問 題での日本との対立激化だった。左派の人々は、毛沢東の肖像画を掲げてデモ隊を率いた。表向きは、日本に対する怒りが発露された。しかしその裏に、デモを
激化させ、日本への怒りとは別の、貧富格差や役人の腐敗など中国国内の政治社会問題に対する怒りを発露させるところまで進める意図があった。

のような政治的手口は中国でよくあるので、中道派はデモ発生の当初からその危険性を知っていただろう。当局は、各地でデモが激化してくると取り締まりを強 化し、デモを終わらせた。だが、尖閣問題で日中が対立している限り、中国で反日デモが再発し、それを左派が国内政争の道具に使おうとする動きが続くだろう。(TheseAnti-Japan Protests Are Different



中国では、日本が尖閣の土地国有化に踏み切った背後に米国が黒幕として存在するという見方が強い。米国が、日中対立を扇動しているとの見方だ。今回の尖閣土地国有化の動きの始まりは、今年4月に石原慎太郎・東京都知事が米国ワシントン
のヘリテージ財団での講演で、東京都が尖閣の土地を買収する計画を唐突に表明したことだ米政界のいずれかの筋が、石原に対し、尖閣を買収して日中対立が激化たら、米国は日本を支持し、日米同盟を強化できると入れ知恵(提案)した可能性がある。東アジア新秩序の悪役にされる日本


米国は、南シナ海の南沙群島問題でも、フィリピンやベトナムが領有権の主張を強めるのを後押しし、これまでASEANと中国の間で棚上げ状態にしてあった南沙問題を再燃させた。米国は、比越などを代理にして中国包囲網の戦略を展開し、比越に最新鋭の兵器を売り込んでいる。そして、南沙と同じ構図が尖閣でも起きている。米国は、石原を誘って、日本が尖閣問題で領有権の主張を強めて島を国有化するのを後押しし、これまで日中が棚上げしていた尖閣問題を再燃させ、日本にミサイル防衛関連の新型兵器(レーダーなど)を追加で買わせた。(南シナ海で中国敵視を煽る米国)(米国が誘導する中国包囲網の虚実


尖閣問題も、南沙問題と同様、米国がアジア諸国を代理役にして中 国との対立を激化させる策になっている。中国側は、背後にいる米国への敵視も強めている。尖閣問題で反日デモが激しくなった9月18日には、北京の米国大使館前で50人の市民が米国大使の車を取り囲み、車を傷つける事件が起きた。Beijingdemonstrators damage US ambassador's car

中国は、1989年の天安門事件で米欧に制裁され、当時の経済発展が初期の段階にあった当時、今よりも重要だった投資や貿易、技術移転を何年も制限されて、経済発展に悪影響が出た。その教訓から中国の経済発展を主導したトウ小平は「経済力が十分につくまで、米欧に挑発されても反撃せず我慢せよ」と命じる遺言(24字箴言)を残している。トウ小平の弟子たちである中国政界の中道派は、この家訓を忠実に守り、米国の中国敵視の挑発に乗らないようにしてきた。中国軍を怒らせる米国の戦略


だが、経済優先の中道派の姿勢に反発し、近年のナショナリズムの強まりに乗って政治力をつけた左派や人民解放軍は「米国の敵視策を見て見ぬふりして我慢する必要などない。米国に売られた喧嘩をかって反撃せよ」「中国は国際的にもっと自信を持った方が良い」「空母など新鋭機の開発、貿易決済の非ドル化や米国債の放出、発展途上諸国を味方につけて国際政治で米国を封じ込めるなど、米国の覇権を崩す策を強めるべきだ」といった主張を強めている。

中道派は、あと10年ぐらいトウ小平の家訓を守って慎重な外交姿勢を続けようとしているが、左派は、もう十分に経済力がつき、すでにトウ小平の家訓の範疇を過ぎたと考えている。ドルの過剰発行、イラクやアフガニスタンでの失敗など、米国の覇権が経済・政治の両面で失墜していきそうな中、次の10年間に中国が米国の敵視策にどう対応するかをめぐり、政権が胡錦涛から習近平に交代する今の時期に、中国の中枢で議論が戦わされている。中国の次の戦略

習近平政権の外交戦略が定まっていない今の微妙な状況下で、日本が尖閣国有化で中国のナショナリズムをはからずも(背後にいる米国にとっては意図的に)扇動したことは、中国政界で左派を力づけることにつながっている。
尖閣や南沙の問題で、米国と同盟諸国が中国敵視を強めるほど、中国のナショナリズムが燃え、習近平の政権は左派に引っ張られ、対米戦略を協調姿勢から対決 姿勢へと転換していくだろう。



日本政府や石原都知事にとって、尖閣問題で日中対立を煽った目的は、日米が共同し て中国の脅威に対抗する態勢を強めること、つまり日米同盟の強化だろう。中国の左派が尖閣紛争を逆手にとってナショナリズムを扇動し、中国の日中に対する

外交姿勢が協調型から対決型に転換したとしても、米国が今後も盤石な覇権国である限り、中国は米国にかなわないのでいずれ譲歩し、日米に対して協調姿勢に戻り、日米同盟の強化は成功する。しかし、これまで何度も書いてきたように、米国の覇権は経済政治の両面で揺らいでいる。ドルや米国債の下落、米国の財政破綻、国連での米国の主導権喪失が起こりそうだ。半面、中国はロシアなどBRICSや途上諸国との連携を強め、これらの諸国が集団的に米国から覇権を奪う流れが続いている。ドル過剰発行の加速


これまで米国の忠実な同盟国だったオーストラリアは、米国抜きの アジアを容認する外交戦略の白書を作り、近く発表する。「アジアの世紀のオーストラリア」と題する白書は、豪州が今後、中国、日本、韓国、ベトナム、インドネシア、インドとの経済関係を重視する戦略をとるべきだと書いている。米国に言及していない点が重要だ豪州は米経済の回復に疑問を持ち、米国を軽視していると、WSJ紙が危機感をもって報じている。政治軍事的にも、豪州には、米国のアジア支配に協力すべきでないとする論調がある。

豪州には、国家戦略を表だって議論して決める政治風土がある。国家戦略をこっそり決める傾向が強いアジア諸国(東南アジアや韓国など)でも、豪州と似た議論 が起きているはずだ。(OzDoubts U.S. Staying Power

(後略)


ついでにもうひとつ・・・・

「陽光堂主人の読書日記」から


911
の尖閣国有化は極東戦争発令の合図


尖閣問題について、ウラジオストックで開かれたAPEC首脳会談で野田
総理は胡錦濤国家主席と会談し、胡錦濤は「国有化には断固として反対する」と表明。
その2日後の9月11日に、野田内閣は尖閣国有化を閣議決定しました。


宣戦布告に相応しい挑発行為ですが、小野寺光一氏によると、この日に
登記も完了しているそうです。


「ウィキペディア」で調べてみると、確かに次のように記されています。


2012
年(平成24年)9月11日本政府は魚釣島、北小島と南小島の3島を埼玉県に所在する地権者から20憶5千万円で購入し、日本国への所有権移転登記を完了した。 


何とも手回しのよいことで、閣議決定と同時に、日本国への所有権移転
登記が完了しています。これは予め用意していたためで、APECで胡錦濤と会う前にすべて段取りができていたわけです。


やり方が悪質で、中国政府が激怒するのも当然です。


日本政府が独自の判断で行ったとは思えず、米国の指示があったのでしょう。
正確に言えば、アーミテージなど米国戦争屋とそれに連なる勢力の命令によるものと考えられます。


尖閣諸島の内、大正島は既に財務省の所有で、
久場島は個人所有のままです。

久場島は貸与されていますが、どういうわけか登記簿には、賃借者の名が掲載されていません。

大正島と久場島は、米軍の「射爆撃場」とされていますが、実際には弾薬庫として使われているようです。



米国戦争屋は世界戦略を発動する際、「911」という日付を使います。


2001
年9月11日  アメリカ同時多発テロ発生  


2005
年9月11日 郵政民営化選挙で自民党圧勝 


2012
年9月11日 尖閣諸島を国有化し、登記完了


郵政民営化の背後に米国が存在することは周知の事実で、民営化は一時的に阻まれましたが、先日の松下大臣の「自殺」により、米国の思惑通り事が運ぶ公算が大となって来ました。

この流れで行くと、尖閣国有化の背後にも米国が存在すると見なければなりません。


我国の領土問題には全て米国が関係していますから当然の見方ですが、
国有化を「911」に合わせたのであれば、事態は深刻です。


米国戦争屋の「本気度」が違うからです。


昨日は、台湾の漁船・監視船と、海保の巡視船との間で放水合戦が行わ
れましたが(公船に対する実力行使は国際法違反)、いずれ実弾が使われることになるかも知れません。


この機に乗じてロシアも偵察機を飛ばしていますし、我国は周辺国との争
いで四面楚歌の状態に陥りつつあります。


野田政権は、米国の指示に従ってわざと事態を悪化させていますから、始末に負えません。対抗勢力である自民党や維新の会も同類で、アメポチ度はこちらの方が
高いのでどうにもなりません。


自民党の総裁選は、決選投票で安倍晋三が勝つのではないかと見られていますが、これは途中で同じ派閥の町村信孝が体調を崩したことが影響しています。


安倍が総裁になったら最悪ですが、これは偶然でしょうか?


泉パウロ牧師は、路上で倒れた西宮伸一大使は「心筋梗塞銃」で撃たれた
と述べているそうですが、安倍を勝たせるべく町村も撃たれたのでしょうか?

泉氏の説ですから眉唾物かも知れませんが、余りにもタイミングよく色んな人が倒れるのは偶然とは思われません。


我国は政界を中心に、どす黒い陰謀に包まれています。野田の悪相には、
その痕跡がしっかりと刻まれています。関係国が対応を誤れば、極東戦争が現実のものとなり、我々の生活は破壊されてしまいます。


中国は、25日開幕した中国有数の国際見本市「西部国際博覧会」から日本
企業を締め出しました。昨年は貿易と投資で総額1兆2000憶元(約15兆円)もの巨額な契約が企業間などで交わされており、日本側には大きな痛手となります。


トヨタも、来月10月の中国での現地生産をゼロとしました。通関検査の強化
のため日本からも部品が供給できず、中国での販売も見込めないからです。

経営陣も、頭を痛めていることでしょう。

輸出企業は中国への依存度が高いので、こうした制裁を受けると覿面に悪
影響を受けます。我国の反中感情も増すでしょうから、戦争前夜といってもよい雰囲気になりつつあります。 


中国側が自制してくれることを期待しますが、秋の共産党大会で習近平が
正式に国家主席に就任し、ロムニーが米国大統領選に勝利すると、非常にまずいことになります。


ロムニーは不利だと伝えられていますが、いつものように投票操作が行われるので、既に勝利は内定しているとも言われています。



何ともご立派な民主主義国で、その属国日本に国民の権利などあろうはずもないのです。





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2012年09月23日

なぜお金を刷りまくるか編


前回の秀さんが素人のくせにユーロやアメリカさんはお金刷りすぎじゃん と書きましたがその分析を吉田繁治さんが数値を使って論理的にまとめています。

要は中央銀行はじめ世界の金融当局の、損はお互いに無しという前提でやりまっか! と言った感じですわ。ったく!




架空のお金が更に架空のお金を生み続けた世界の金融詐欺バブルがはじけ飛んで未だ一向に改善していないと言うか隠しおおせて来たのです。

もうお金(裏付けのない)中心の経済政策は根本的にどこか間違っていると人類は気づくべき時期に差し掛かっているのかも知れません。

景気回復のために戦争をすぐにおっ始めるアメリカさんの過去のやり方も世界中の人たちが気づいた今通用しなくなって来ていますもんね。

堅い話のブログではいかんぜよ と言われる方もおられましょうがお許し下さいな。




では頭の部分だけ転載開始です。本文は最下段のURLをクリックして下さい。へい。



Vol.2804年間の、藁(わら)の上の回復
> 吉田繁治

おはようございます。しばらくの間、送信がとぎれていたことをお詫びします。まぐまぐからも、送って下さいと催促を受けました。


言い訳に過ぎませんが、8月から9月に、新しい本を書いていました。

幾度か手を入れて書き直し、仕上がったのが今週です。あとは月曜日のゲラを待つだけです。書名は、出版社の提案で、『マネーの正体』にしました。250ページの予定でしたが、必要な説明を入れる400ページになりました。


2008915日のリーマン・ショック以降、先週で、4年です。不動産価格の下落が続くことから生じた、不良債権からの回復には、5年はかかると書き、送ったことを記憶しています(08年)。5年以上に長引く感じです。

米国の不動産の、バブル的な価格の頂点(2000年代で2倍)は、2006年でした。その後、価格が2倍以上になっていた都市から50%の価格下落がありました。



2012
年の下落幅は縮小して底打ちの州も見えますが、相場回復には至っていません。(注)2010年から激しくなった南欧の債務危機も、米国のあとを、忠実に追う不動産価格の下落が主因です。南欧の不動産も、ユーロ加盟以降に、2倍から4倍に上がっていたからです。

日本の不動産(地価)は、1992年の頂点で2500兆円の評価でした。1300兆円に下がっています(2011年)。20年経っても、まだ下落は止まらない。全国ベースで、年率3%くらいの下落があります。下げ止まったように見えるのは、人口がさほど減っていない4地域のみ(東京、神奈川、滋賀、沖縄)だけです。

1980年代までは土地神話があったこの日本で、住宅価格は下がるのが普通ということになって、20年です。話題にもならなくなるくらい常態です。不動産が上がらないと、銀行貸付は増えず、設備投資も減って、経済は成長しません。経済(GDP)が成長しないということは、世帯所得が増えないということです。

根拠づけるため若干のマクロの金融・経済の数値が入ります。2008年からの米国金融危機と、2010年から顕著に加わった南欧(スペイン、イタリア、ポルトガル、ギリシア)の重債務の危機が、なぜ、長引くか、どうなってるのか、それを証明するためのものです。(本文12ページ)

現在の世界経済は、飛ばされた不良債権の上に、中央銀行のマネー貸付という、藁(わら)が、被さっているものです。




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Vol.2804年間の、藁(わら)の上の回復


無料版
2012922日号

【目次】

1.不動産価格と、金融機関の不良債権

2800兆円の重債務国:南欧

3.欧州のECB、米国のFRBの緊急資金貸付

4400兆円の印刷マネー:ドル+ユーロ

54年間の「藁(わら)の上の回復」

6CDSの持ち合いをすれば・・




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



以下詳しい記事は下記をクリックして見てくださいな。
ためにいなりますよ!

http://melma.com/backnumber_21960_5658059/
 


posted by 秀さん at 06:29| ハノイ | Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月16日

ユーロもアメリカもお札刷り放題ですわ編


ユーロに関してはその所帯骨を背負っているドイツがこれ以上ドイツがユーロを支えるのはドイツ憲法違反ではないかとの判断をドイツ憲法裁判所で行っていましたが、いかんではないか! じゃない、違憲ではない との判断をしました。

またアメリカではFRBQE3の発動、それも購入する債券は国債ではなく、住宅担保債券となっており月額400億ドルもの購入を続けると・・・。

世界中でバラマキが実行されると言うことは、世界はインフレに向かって進んで行くと言う事が確実になった様なものです。

世界中が量的金融緩和している中、政府日銀は、一時は1%のインフレターゲット何てことを言っていましたが今ではすっかり忘れたように相変わらず反インフレ政策を続けています。

ですので日本は長い間激しいデフレが続いていますわ。


物の値段が安くて結構ではないか! と言う方も多いでしょうが、その国の金融政策というものは世界の経済および金融政策と密接にリンケージしているのでそう単純なことではありませんな。

一般的には金融が緩和されれば株が上がり、金融が引き締められれば株価は下がると言われています。

バブルの頃は金余り状態で株価平均は4万円を超えるか! なんて言われていましたが・・・あ〜た、それが今じゃ、長い間1万円を切っていますわ。

世界の金融情勢から比べても今の日銀の政策は100%デフレ死守政策と言われてもおかしくないほどおかしいのではないかと思いますねぇ。

今回のユーロ(デフォルト国家を支える為の)やアメリカ(今回のようにクズ債権=住宅担保債券)の中央銀行のように不良債権を買い込んだ場合は中央銀行の財務内容が悪くなり、終いには倒産する事もあるかも知れませんが、日銀の場合は主に日本国債や米国国債(これに関しては償還されない可能性もあります)だから償還不能になることはありません。

最近ではジンバブエ、昔では戦後直ぐのドイツや円のように国の機能が破壊された状態(経済力の壊滅状態)以外ではその国の通貨の価値と言うのはその国の信用の裏付けであります。

言いかえるなら国の生産力であり労働サービス力が通貨の価値を決めます。
日本にはあらゆる分野において高度な技術に裏付けされた十分な生産余力も優秀な労働サービス力も有り余っています。


しかし今、日本経済はものが売れない状態が長く続いています。

だってここまで円高ですもん、世界の人々はいくら優秀でもあまりにも高い日本製品買わないですな。

早い話が、仮に今1ドル80円弱ですがそれが1ドル160円になれば。
アメリカでは今まで1千万円していたレクサスが500万円で買えるとなればバンバン売れることは間違いないですな。

逆に韓国はウォン安政策(それも日本がスワップ保証しているから出来ることですが)によりサムスンなりヒュンダイが世界に自社製品をバンバン売りまっくていますわ。


日本の円が高いと言う事は、経済力の価値が高いと言う事であります。
もし円が1ドル200円でもなったら・・・世界中で日本製品が溢れる事になり、自動車や情報家電製品など日本製が席巻することは間違いないですわ。
だってそれだけの技術力、生産能力をもった国ですもん。
中国や韓国、ベトナムしかり世界にはアジアで作られた製品が世界に溢れていますがその生産を支えているのが日本の技術力と言っても過言ではないでしょう。

円高は庶民にとっては海外からの商品が安く買え、海外旅行なども恩恵を受けておりますが、あまりにも長い日銀の円高容認政策は日本企業の更なる衰退や海外移転促進を招く可能性もあります。


おう、日銀さんよ、ここらあたりで少しは考え方を変えんかい! 

とアホの秀さんが少し叱っておきますわ。へへ〜い。




ではまた次回まで、ご免臭い。










posted by 秀さん at 11:32| ハノイ | Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月26日

大阪弁の大学教授の面白い講演編


いやぁ〜 これは本当に面白いというか熱のある講演です。

しかも参議院での調査会での話ですわ。
小泉竹中売国奴内閣から続く間違った経済政策により日本の国力が低下し続けている実態をよ〜く説明していますわ。

本日も貼り付け動画で申し訳ないですが、今の日本経済の置かれた状況の原因が良くわかる内容、熱のこもった講演です。

大阪弁丸出しの中々説得力ある話ですので是非、ご覧下さいな。






この方が面白いですわ! はい






posted by 秀さん at 04:11| ハノイ ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月17日

国民の生活が第一、この当たり前がなぜ出来ない編


いよいよ小沢さんも民主党の変節ふりに嫌気が差したというか、自民公明と野合してまで消費税増税にまい進する今の野田ブタ内閣にいよいよ意を決して決別することを決断したのでしょうねぇ。

道のりは厳しくこれからもマスゴミから偏向報道やバッシングを数多く受けるでしょうが「国民の生活が第一」の政治理念を貫いて言って欲しいと思いますわ。


次に掲げるのはある方が阿修羅掲示板に書いた文章ですが、



・・・・・学生時代から何十年も政治家を見てきたが、権力につくか権力に陪席して変わらなかった政治家はたった一人しかいなかった。


小沢氏だけである。


小沢氏は、一貫して政治姿勢を変えないために、自己変革を繰り返してきた。官僚に犯され一番変わったのが小泉、そして最も早く官僚に手籠めにされ妾になったのが野田だろう。

小沢氏は胆力、意志の強さ、自立(独立)心において格段に優れている。


アメリカにノーが言えるのは石原ではなく、小沢氏だ。


石原は、きゃんきゃん吠えるだけで、あるのは匹夫の勇だが、小沢氏には真の勇者の勇がある。

日本の統治システムを変えるのはアメリカからの独立と政治家レイプ魔の官僚の政治指導確立しかない。

それを実現できるのは小沢氏でもなければ、小沢グループでもない、ましてや強力な支持団体でもない、ひとりひとりの国民の小沢氏への支持のみである。・・・・


とありますが、秀さんも全く同意見ですわ。

我々国民一人ひとりが自分の国の政治に対して問題意識を持ち行動しなければ本当に日本という国は衰退するばかりになってしまいます。


今、原発反対のデモ(紫陽花革命)が普通の市民の方々により毎週官邸前で行われており、その数も数万から数十万人という単位になって来ております。

今までになかった現象ですね。

原子力と言う本来人類がコントロール出来ないものを扱い、地震多発国である狭い日本の中に原子力発電所を54基も作ってしまいました。

100%安全だという神話は崩れ去り、未曾有の放射能被害をもたらしています。

福島原発の処理には気の遠くなるような年数がかかる、まだその処理さえ手付かずの状態の時に原発再稼動の決定に・・・


普段大人しい日本の国民も自分たちの生命やこれから生まれてくる子供たちの生命を守るためにやむなく立ち上がったのだと思います。

生存そのものに関わる問題ですので、この流れはもう止められないのではないかと秀さんは思いますねぇ。

正義であるべき検察をはじめとする司法・行政機関が捏造報告書の作成、推認判決下す、本来社会の木鐸であらねばならないマスコミがNHK含めどこもかしこも判で押したように偏向報道する、国民生活を向上させるために志すべく政治家や役人が自分たちの既得権益を守るためだけに国民不在の施策を行う、本来労働者の権利をも守るべき労働組合(連合)が消費税増税に賛成する、経団連に加盟する大手企業の60%近くが法人税を一円も払っていないと言う現実、

金がないと言っている政府が最近ではアフガン含め14兆円もの海外拠出金を決定する、数百兆円にも及ぶアメリカ国債の購入、その利息は一体どうなっているのか一切説明がない特別会計の闇、数え上げればきりがないないのですわ。

ここ数十年、グローバル化、経済自由化という名のもとに、まるでこれが世の中のトレンド、良いものみたに叫ばれ進められて来ましたが、その結果は?


貧富の差の拡大、生活困窮者の増大、雇用の減少、自分だけが良ければ良いという風潮の蔓延、滋賀県は大津市で起きたいじめによる自殺の隠蔽問題に代表される大人たちの道徳観の喪失、将来に夢が持てない若者の増大など・・・良いことはひとつもなかったのではないでしょうかねぇ。


長く海外に住んでいると客観的に自分の国を眺めることが出来ます。




日本人の他国にはない美徳意識、良い意味での日本人の国民性がこれ以上失われないことを切に望みたい。





posted by 秀さん at 01:46| ハノイ | Comment(5) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月30日

ユーロの危機について吉田繁治氏の論文編


いつも関心して読んでいる吉田繁治さんの経済記事ですが、とても分かりやすく、その分析力の素晴らしさはアホの秀さんにまるで神様のような人にみえてしまいます。

あれこれアホのおっさんが能書きたれるより転載した方がよいですね。


長い記事ですが、本来は有料のものを無料で開放してくれてます。


有難いことです。





ギリシアとスペインの債務問題は、ユーロ崩壊への道程(3)

●昨日(12629日:金曜日)は、債務国のイタリアとスペインが、債権国であるドイツのメルケル首相に、「ユーロが崩壊する」と恫喝(どうかつ)しながら迫って、ECB本店(欧州中央銀行:フランクフルト)から、「ユーロの銀行への、直接の、追加資金貸付」を認めさせています。

これによって、(当面の危機は避けられたとして、)ユーロは若干上がり(9980銭→101円(+12%))、日米欧の株価も、同時に、上昇しました。

これは、預金が、ドイツ国債の買いとしても流出している南欧の銀行の資金不足がいかに深刻かを、逆証明するものもあります。



●居直った債務国が、自分たちは払えないから、ユーロ安で輸出の利益も受けているドイツに対し、南欧債の下落で破産寸前を続けている南欧の銀行にお金を出せ、と迫ったのです。ヤクザが使う牽強附会(けんきょうふかい)の錯乱した論理です。弱みを強調し、強いところを脅迫する政治的なコトバです。困り果てたメルケル首相の映像が報道されています。

前イタリアの首相、ベルルスコーニが、2011年当時に「返せないものは、返せない」と言っていたことを記憶しています。この方法です。ドイツは、いつまで、いくらの金額を続けることができるのか・・・ここを見通さねばなりません。


4.外為売買が自由な時代の、通貨の増発の結果:重要

▼ユーロからの資金の流出

ヘッジファンドや金融機関による株の売り、及びユーロ債の売りで、ユーロから、ドル、スイス・フラン、円へ資金が流失しています。

(注)PIIGS債やユーロ建ての株と証券を売って、ドル債や円債に変えることは、ユーロの金融機関から、資金が流出することです。昨年12月以降、ECB(欧州中央銀行)が緊急に印刷して、資金が不足するユーロの金融機関(主要91行)に注ぐとした1兆ユーロ枠のLTRO(長期資金供給オペレーション)は、過半がドルや円になってしまったのです。

理由は、PIIGS債とユーロ債の一層の下落への予感からです。
ユーロ建ての株・債券・国債をもっていれば、売られる債券金利の上昇と、通貨ユーロの下落で、二重に損をするという予想からです。

以上が、各国の通貨が自由に売買できる、金融の開放経済体制での、中央銀行のマネー増発がもたらす結果です。

中央銀行のマネー増発(及び低金利策)は、その国のマネーの価値の下落であると金融市場から認識されるようになると、為替市場で売られます。その結果、通貨安になります。


●世界の為替市場の売買額は、たった1日でも$6兆(480兆円)と巨大になっています。FXが一般にも普及した日本の円とドルの売買は、その11050兆円くらいです。

しかも2000年代は1年で20%くらいずつ、世界中で外為売買額は増えているのです。


21世紀のデジタル化したマネーの動きの、新しい現実です。1500兆円の規模に膨らんだ各国通貨の売買によって、通貨相場が、毎日大きく変動しているという事実を知る人は少ないでしょう。わが国でも株式市場の売買(平均で1215兆円/日)の約40倍が、外為の売買です。

経済の、ファンダメンタルズ(貿易、経常収支、海外投資等の、通貨の実需)によるものは、ごく少ない。売買の99%の部分は、世界の金融機関、ファンド、個人の通貨への投機です。

しかもこの中の約40%(各機関の推計)は、株や債券と同様、1秒間に1000回もの高速売買をするCTA(商品投資顧問業:Commodity
Trading Advisor
)などによるロボット・トレーディングです。

個人のパソコンで、経済・金融指標から、売買タイミングのプログラムを作って、実行している人も増えています。試みに、グーグル等で、ロボット・トレーディングと入れ、検索してください。日本語でも多く見つかるでしょう。日本語は、インターネットでは世界の130程度に過ぎません。

(注)21世紀は、CTAのようなマネー運用業の急成長期です。有価証券(国債、株、社債)、商品コモディティ(資源、穀物、金)、金融派生商品、通貨、金利への投機の時代になっています。毎日の「些細な理由付けや、根拠が薄弱な見通しをし」、信用借りのレバレッジを元金に対し1030倍はかけて、売買されています。


1)通貨安とは、中央銀行のマネー増発分、あるいはそれ以上が、海外の通貨買い(=自国通貨の売り)になって流出することです。大規模になるとマネー・エクソダス(通貨脱出)とも言います。


2)他方、通貨が上がる国には、買われた債券と通貨の対価として、マネーが流入します。ドル、円、スイスフランがこれです。



仮に、1兆ユーロの売り、100兆円の円債買いがあると、100兆円分の現金が日本の金融機関に入ります。この売買の結果として円は上がり、ユーロは下がります。


通貨の変動は、こうした意味をもちます。(注)中央銀行の介入額は、ぜいぜい数兆円/日ですから、とても小さいことがわかるでしょう。


買われる通貨(=上がる通貨)にマネーが集まり、売られる通貨からはマネーが逃げるのです。この、国際的に移動するマネーの金額が商品の売買ではなく、1日に500兆円もあるということです。


●米欧では、金融革命とマネーのデジタル化の1980年代末から、日本では金融ビッグバン(規制の撤廃)の1995年から、通貨の売買が大きくなりました。マネーの国際移動が巨大化した2000年代には、毎年、20%ずつも増えたのです。15年間、1年に20%ずつ増えれば、15倍になります。


金融は、激しくグローバル化し、為替差益を求めて、投機化しています。デジタル通信で売買されるマネーに起こった、インターネット革命とも言えます。具体的な商品には、コンテナ物流が必要ですが、マネーは、クリックした瞬間に、通貨売買として移動します。


▼外為売買に規制があった時代


外為売買に規制があり、自由ではない時代、言い換えれば固定相場の時代(1971年まで)は、中央銀行が増加印刷したマネーが海外に流出することはなかった。


(注)現代で言えば、元の売買を制限している中国がこれです。日本は1995年代まで、これでした。資本移動(=為替売買)が自由化されたのは、金融ビッグバンと言われた1995年(橋本内閣)からです。


日米欧の為替売買の自由化は、比較的に、新しい現象です。経済学でも常識として了解されているとは言えません。なお、日本への金融ビッグバン(1995〜)は、米国が日本のマネーを利用できるようするために、要請したことが起点になったものです。


貿易と経常収支の実需に通貨交換を制限していた「金融の閉鎖経済」では、中央銀行が増加印刷したマネーは、国内でのマネー量の増加になって、物価や資産のインフレ(言い換えればマネー価値の下落)をもたらしていました。主流派の経済理論は


これに基づいています。


物価が10%上がることは、お金の価値が10%下がることです。同じ1万円で、物価が10%上がる前の9090円分の商品しか買えなくなることだからです。以上は、金融が一国経済だった時代です。



▼金融の開放経済の体



為替売買が自由である開放経済では、どんなことが起こるか?


繰り返し述べれば、1日での、世界の為替売買は、前号(有料版598号)で示したように、$50564億(400兆円:2010年)もあります。1年に20%増える傾向を続けていますから、2012年では、480兆円〜500兆円/日という巨大さでしょう。


これは、100兆円のユーロ売り(=ドル、スイス・フラン、円買い)も、1日で起こりえるということです。このため、各国の通貨の交換レートは、株価のように激しく変動します。


【事例】


ECBが、ユーロの銀行の危機対策(LTRO枠)として、1兆ユーロを資金が不足する南欧の政府と、ユーロの銀行に貸し付けたとします。政府は財政赤字の支払いに充てますが、ユーロの銀行は、その資金を運用して、借入金の金利以上の利益を生まねばならない。


●危機が続くPIIGS債(ユーロ建て)ののままもてば、銀行が損をします。このため、保有する通貨ユーロやPIIGS債を売り、まだ危機ではない円国債やドル国債を買うはずです。


日本の長期債は08%、米国債は16%と金利は低くても、為替差益(ユーロに対する円高、ドル高)が期待できるからです。併せて言えば、スイス・フランも、南欧の資金が流入しているため、再び「強い通貨」になっています。


外国から流入した資金を、運用・投資する金融がもっとも大きな産業であるスイス(人口760万人:GDP45兆円とギリシア並みの小国)は、相変わらず、世界の、富裕者の金融のラストリゾートでしょう。


(注)リーマンッショク時は、スイスの運用債券の下落があって、1スイス・フランが80円と底値でした。126月は84円です。現在の通貨の強さの順は、1.日本円、2.米国ドル、3.スイス・フランでしょう。



ECBは、ユーロ債やPIIGS債を、金融機関が買い支えてくれるという目的で1兆ユーロのLTRO枠(ECBによる長期資金供給オペレーション)を作った。しかし、ユーロの金融機関に、その資金を貸し付けた結果は、「通貨ユーロの売りとPIIGS債の売り」だったということです。


結果は、1兆ユーロのLTRO枠での危機回避にもかかわらず、ユーロ安でした。通貨ユーロと、ユーロ建てのPIIGS債は売られ続けて、PIIGS
5
ヵ国の国債金利は、下がるのとは逆に、上がったのです。


【その理由】


ECBが増加印刷したマネーは、通貨価値の下落を恐れてユーロから抜け、円やドルになったのです。このため、PIIGSの債務危機は、124月から、昨年と2月、3月よりはるかに深刻になっています。


皮肉なことですが、ECBがユーロを増加印刷したことが理由で、危機が認識されて、その結果、ユーロが売られて下がり、PIIGS
5
ヵ国のマネー不足は、より一層深まっています(124月以降)。


以上が、外為の売買が1日に500兆円くらいもある金融の開放経済です。世界から、価値が下がると見られた通貨は売られ、売られた通貨からはマネーが抜けるのです。


(注)別の事例を言えば、1998年以降、日銀がゼロ金利策を敷いた円は、金融機関によって、毎年ほぼ25兆円がドル債券(主は米国債)の購入になりました。日銀は、1998年以降、100兆円の円を増加供給していますが、それが国内のマネーストックの増加ではなく、円・ドルの比較金利が高いドルに逃げたということです。


中央銀行のマネー増発は通貨の価値を下げますが、閉鎖経済の時代と違い、金融の開放経済では、その国からマネーが抜けて、インフレ(債務の価値の下落)を起こすにことにはならない。


逆に、マネーが、大きく流入した国(米国等)にインフレと、株と不動産の資産価格の高騰、そしてコモディティ相場(資源、穀物、金)の上昇を起こすのです。


1910年以後のユーロのように、中央銀行が通貨の大増発をした国では、むしろその通貨が売られ、それ以前より深刻なマネー不足(デフレ)すら起こします。これが、現在ユーロで実証されつつあることです


(注)ギリシアやスペインの銀行から流出した富裕者の預金は、ドイツへの預金か、スイス・フラン、あるいは英ポンドや米銀への預金になっているでしょう。どの国でも、金融資産で上位24%の富裕者が預金総額の50%以上を持ちます。少額の庶民は、タンス預金です。南欧の銀行から、マネーが抜けているのです。


ユーロ17ヵ国は、極東の日本より、はるかに国際的です。ユーロ内のドイツ国債も買われ、このためドイツ債の金利は、10年債で16%に下がっています(ドイツの国債価格は上昇)。


しかし、ユーロ全体では、通貨ユーロが売られ、これがユーロ安という結果を生んでいます。2000年代央には、1ユーロ160円だったものが、100円付近に、37%も下がったのですから、凄いことです。


ドイツの中央銀行から、ユーロ内の銀行に出たユーロが、「PIIGS債の売り、ドイツ債の買い」にもなっているということです。


この結果がPIIGSとドイツの金利差(スプレッド)の拡大です。
PIIGSは国債が売られて上がり、ドイツ国債は買われて下がっています。



PIIGS
を含むユーロの銀行は、コンピュータ画面で瞬時に、世界の通貨の売買をしています。ECBは、こうしたマネーの国際的な動き(1500兆円)を意識しながら、ユーロの増刷決定をしたのでしょうか?
そうとは思えません。そのため、対策が後手になる。


12613日には、ECB1000億ユーロ(10兆円)を、スペインの問題銀行に貸すことが決定しました。


→ところが市場は逆に、スペイン債を売り浴びせてスペインの国債価格を下げ、長期金利を68%上げています(FT紙)。


これも、ECBがマネーを印刷して注いでも市場はスペイン債を売って、スペインからマネーを抜くことを示すものです。



5.スペインの債務問題の結論



▼ギリシアのユーロ離脱は必然



金融市場では、ギリシアがユーロ離脱を迫られる可能性は、2012年内に30%程度としか見られていません。ギリシア国債の回収を保証しているCDSの回収保証保険の料率が、現在、30%くらいだからです。



CDS
は、対象債券がデフォルト(利払いと返済の不能)になったとき、その回収を保証する金融保険です。CDSは金融機関の相互で掛け合うものです。公開市場はない相対(あいたい:OTC)の取引です。


ギリシアの長期国債の金利は、30%付近です(126月)。デフォルトのリスク確率であるCDSの保険料率と、長期国債の金利は、ほぼイコールになります。



12
617日の、ギリシアの再選挙次第と見られていますが、その結果がどうであれ、債務問題では、変わるものではない。(注)この原稿は617日以前に書いたものです。


「ギリシアの債務は、返済しないのではなく、どの政党が政権についても返済と利払いができない。」からです。


●債務問題は、政府の意思には、かかわりません。返済できる資金がないことが問題です。どの政党でも返済と利払いはしなければならない。しかし返せないものはどうやっても返せない。これが真実です。(注)ユーロでは、真実を塗り固める先延ばしの策が多い


社債が発行できず、銀行融資も受けられず、倒産する企業を想定すればわかるでしょう。


売上が上がれば返済できると言う。しかし仕入と賃金の支払いにも不足するようになると、売上は上がりません。債務カットしか、方法はなくなります。


【ギリシアのユーロ離脱】


ユーロ離脱は、その後のドラクマの下落によって、ギリシアの商品価格、観光価格、賃金が、おそらく13(推計)に向かい切り下がることです。

これによってユーロ・米国・日本から見れば13に安くなった観光価格によって、暴動の恐れのため激減しているギリシア観光は、増えるでしょう。


例えが悪いと叱られますが、沖縄が別の通貨で観光が今の10万円付近ではなく、3万円に下がれば、沖縄に行く人が急に増えるでしょう。沖縄製品も13の価格に下がると、本土にもってくれば飛ぶように売れます。

沖縄の住宅も13に下がるので、3000万円のものが1000万円に下がり、本土からの投資が増えます。パナソニックやソニーも、工場投資をします。


ドラクマに回帰し通貨価値が13になると、ギリシア商品、不動産、労働に、このような「競争力」の回復が起こります。


【債務はデフォルトする】
ただし、現在のギリシアのユーロ建ての債務(約80兆円とGDP2倍)は、13に安くなったドラクマにとって3倍の重みになるので、返済と利払いはますます無理になります。


以上から、ギリシアのユーロ離脱とは、欧州の銀行が、対ギリシアへの債権をカットせねばならないことを意味するのです。ドイツ国民は、金融資産のうち、40兆円(50%)くらいは「実質的に」失うことになるでしょう。


実質的にということの意味は、ECBのユーロ増刷分を、損失を蒙ったドイツの金融機関に、低い金利で与えねばならないからです。


(注)日本のバブル崩壊の後、政府・日銀は、ゼロ金利策をとりました。これは預金者がもつ800兆円の預金の金利が、ほぼゼロに下がったということです。損失を蒙っていた銀行は、預金金利の支払いがないという特典を受けています。

2%が普通の預金金利とすれば、1998年のゼロ金利以降の14年間で、[800兆円×2×14年=224兆円]の所得移転分が、預金者から銀行に与えられたことになります。日本の銀行は14年間のゼロ金利、つまり世帯が受け取るべき金利所得の移転の特典で、回復したのです。

ゼロ金利で損をしたのは、預金者(特に純預金をもつ50歳以上の世帯)であり、国民です。銀行が、不良債権の特別損失を引いた申告所得(税務上の利益)で、プラスを出して納税するようになったのは、やっと2012年からです。


ドイツ国民が、ギリシアのユーロ離脱で蒙る金融資産の損は、以上のような構造からのものです。





▼スペインのユーロ離脱

GREXIT(グレクジット:ギリシアのユーロ離脱)は、将来の可能性ではない。近々の、現実になりつつあります。


もちろん、EU(欧州経済連合)は、ギリシアの統一通貨からの離脱は、債務超過国のスペインやイタリアにまで波及するので、ギリシアの離脱は、なんとしても避けたいという姿勢を続け、マネーを貸し続けます。

EU(欧州経済連合)も、ギリシアだけだったら、「ユーロ離脱」という結論を出したはずです。40兆円程度の債務カットなら、EUにとって、堪えられる金額だからです。


問題は、ギリシアに続くスペインです。本稿で数値分析したように、スペインが、対外債務188兆円に対し、自力で利払いし返済できる可能性はない。その188兆円を含む、国内の総債務400兆円も同じです。



結果は、いずれデフォルトするということです。というより、現在はすでに、ECB(欧州中央銀行)から、マドリッドの中央銀行への追い貸しがないと、金利も払えない。



「事実上、デフォルト」しています。ECBの仕組みは、加盟17ヵ国の中央銀行支店に、本店(フランクフルト)からマネーを振り込むものです。各国の支店は、ユーロの印刷はできません。


スペインの年間GDPは、債務の14100兆円くらいしかありません。しかも今後、当面、毎年数%ずつ減少する見込みです。

2012年には、スペインが自国の国債を発行しても、買い手がない。国債が発行できないということは、政府にもお金がないということです。これが、国債金利の上昇が意味することです。


こうした状況であってもスペイン債の金利上昇が7%程度で止まっているのは、スペイン政府の新規国債の発行がないからです。その分、ECBが貸付をし、スペイン債を買っています。


(注)欧州では、これどころか、銀行間の短期資金の融通が、ストップしています。ECB本店(フランクフルト)が一手に引き受け、不足資金を供給しています。



【時間とともに増えるのが負債


●こうした債務問題は、時間が経てば、借金が軽くなって解決するものではありません。時間とともに、支払うべき金利が増えます。払えない金利分は、新たに借りることしかない。債務は、毎月膨らんで行きます。つまり返済ができない債務危機は、毎月、深まるのです。




高い金利のサラ金に利払と返済をしないと、金利が金利を生んで、負債額が、毎月、転がる雪だるまのように増えるのと、国家の債務も同じです。時間が経てば経つほど、利払いと返済が、一層不可能になってゆくのが借金です。


結論を言えば、ギリシアのユーロ離脱があると、その直後には、スペインもユーロを離脱せざるを得なくなります。その結果は、欧州の銀行にとっては、おそらく200兆円規模(スペインのGDP2倍)の債務カット、つまり損失です。イタリアの債務(総額400兆円)のデフォルトが加われば、ユーロの全面崩壊になります。



6.ユーロ共同債の発行という方法はない



EU
(欧州経済連合)では、「ユーロ共同債」の発行も俎上に上がっては、ドイツの反対で、消えています。ユーロ共同債の目的は、それを作って、政府が資金をもつ中国と、500兆円を超える対外資産が巨大な日本に売ることです。つまり、中国と日本のマネーをユーロに集めることです。


共同債は、資金難の企業と、財務が健全な企業が合併し、共同で社債を発行し、それを売り、倒産寸前の企業に必要な資金を与えることです。(注)債務の返済と利払いができないことが倒産です。


共同債ではPIIGS債に連帯保証を負うことになるドイツが、ギリシア、スペイン、そしてイタリアの債務を肩代わりすることと同じです。


ドイツは、ここまで行うでしょうか。メルケル首相が合意を迫られても、国民の世論の意をうけて動くドイツ議会は、拒否するでしょう。つまり、共同債の発行はできない。


共同債の発行で、ドイツがギリシア、スペイン、そしてイタリアの債務(総額では400兆円)を肩代わりすれば、ユーロは守れるでしょう。

しかしその代償で、ドイツは、国民の金融資産400兆円を失います。これに対し、国民が黙っていることは、絶対にない。政府に不信任を突きつけるでしょう。ということは、この政策は採れないということです。



7.じゃ、どうなるか


共同債の発行がドイツの反対でできないとなると、残される方法は、


1)ギリシアとスペインのユーロ離脱と、


2)続くイタリアに対しては、ECBによるユーロの増刷です。


ギリシアとスペインのユーロ離脱は、両国の対外債務200兆円規模が、デフォルトし、英国を含む欧州の銀行の損失、米銀の損失になることです。欧州の全銀行の自己資本は、100兆円程度しかありません。


ここに200兆円の損失が生じると、欧州と米国の銀行は債務超過になり、資産・負債の清算をしなければならなくなります。これは、ユーロと世界に、リーマン・ショックの2倍の信用恐慌を生みます。


これを避けるためは、ECBが、不足する200兆円の資本を、印刷マネーで拠出すること、つまり国有化になるでしょう。ちょうど東電のようなものです。ユーロは、60円水準に暴落することになる。


▼最後の貸し手BIS



実態では、BIS(国際決済銀行)がその資本を出すこと、つまり、欧州のほぼ全銀行の、BISによる買収になるかも知れません。


これは、BISECBを通じて、一時国有化された長期信用銀行を買収したリップルウッドと外銀のような「ハゲタカ・ファンド」になることです。


リップルウッドは、この長銀に、日本政府が不足していた79000億円の公的資金(資本)を投入したあと、7兆円のお土産(みやげ)をもらって、買収したのです(2000年)。長銀は、現在は新生銀行になっています。リップルウッドは、株の再上場の利益を得ています。


長銀の買収に似たプロセスをとって、最後に笑うのは、世界の最後の貸し手、つまり「各国中央銀行の上の中央銀行」であると自称する私的な資本のBISでしょう。BISは、保有する金を、傘下の中央銀行に貸し付けています。


最近、ユーロ17ヵ国を、米国より大きなお得意様とする中国の輸出BISの資本は、前号(有料版598号)で述べたように、その資本では、米国の民間3銀行が支配しています。(JPモルガン、ファースト・ナショナル・バンク・オブNY、ファースト・ナショナル・バンク・オブ・シカゴ・・・この三行の資本は・・・として首魁を遡れます)



資本家の3行にとって、表面では損をし、最終的に儲ける一世一代の勝負が、ユーロの債務問題だったようにも思えます。


本稿は、金融市場の認識を、時間軸では数歩進めて、書いています。3年という、悠長な期間ではない。16ヶ月でしょう。金融市場の認識が早ければ、2012年内でしょう。


銀行の決算に合わせ、四半期(3月、6月、9月、12月)に、事件が起こりながら・・・



【後記:ユーロ崩壊と日本の輸出】


日本にとっては、米国住宅ローンのデフォルトが原因だったリーマン・ショック(089月〜)の、約2倍の規模の、金融・経済的なショックが襲うということです。


中国への輸出が、対米より多いのが日本です。

2011年では、日本の対中輸出は13兆円、対米は10兆円です。対中輸出品の主なものは、中国の内需用ではなく、中国で組み立て欧米に輸出する三角貿易用です。



このため、中国の欧州への輸出の減少は、日本からの中国輸出の減少を意味します。中国にある日本の工場から欧州に輸出しても、国別になるGDP計算では、中国の輸出として勘定されています。




FRB議長のグリーンスパンが書いた『ゴールドと経済的自由:GOLD
and ECONOMIC
FREEDOM
』を翻訳し、解釈しようかと思っています。欧州中央銀行やFRB、そして日銀が、マネーを大量印刷することの意味は、どういったものかを考えるためです。



私的な資本の中央銀行(
BISと米国FRBは、政府ではなく私的資本です)による紙幣印刷で、狙われることが分かるからです。本人がドルを印刷する側に立ったとき、グリーンスパンは、自分が書いた過去のマネーへの論考をどう考えていたのか?



金と交換できない紙幣を使うことは、経済的な自由でなく、政府・中央銀行に、その価値をコントロールされることだと述べているのです。



(注)ホームページには、無料版のバックナンバーを掲載しています。


http://www.cool-knowledge.com/







posted by 秀さん at 19:01| ハノイ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月25日

また政治記事転載か・・・と言わないで下さいまし〜編

明日(正確には26日火曜日)、消費税増税法案が衆議院で審議可決?の見通しですね。

政権を取った時と180度違うことをやっている鳩山さん以降の空かん首相、また現在の民主党、ドジョウのおっさんに小沢さんがとうとう腹を括った。

シロアリ(お役人のお手盛り行政無駄使いし放題制度)を退治し、どうしてもダメな場合ならいざ知らず、マニュフェストに掲げた理念なんてまるで元々なかったかのように放り投げ、ましてやこの経済不況下に増税、それも一般庶民の家計に大きく影響を与える消費税を10%にするなんてことをやろうとする現在のどじょう内閣はもう狂っているとしか思えませんわ。

20年来続く、小沢は悪だ!キャンペーン に加え、最近では小沢婦人のガセネタ私文書など個人的な事柄さえ踏み込んだ悪辣なネガティブキャンペーンまで捏造されておりますわ。

どうしてここまで一国会議員に過ぎない個人に対して長期にわたり執拗なネガティブキャンペーンを役人及びマスコミ、正義の味方であるはずの司法までもが加担して続けるのか・・・一般の方々も、あれ? おかしいのでは と思い初めているのではないでしょうか?

次に転載するのは山科恭介氏の記事ですが、秀さんも、なるほど! と思うことし切りですわ。
57年の自分の人生において、ぶれにぶれまくった自分自身の不甲斐なさ、情けなさを恥じる代わりに小沢一郎という稀有の政治家の己が正しいと信じる政治信条を持ち続けるその意思強靭さに憧憬の念を感じているからなのかも知れません。

顔はどちらかと言えば女性好みではなく、売国奴筆頭の小泉元首相のように大衆受けするパフォーマンスも出来ない不器用な人間ですが、一切言い訳しないその男らしさに自分にはない男の真の凄さをひしひしと感じるのであります。
そんな思いを持ちながらで下記の記事を呼んでおりました。


ベトナムとは一切関係のない日本の政治記事を転載して申し訳ない という気持ち



は、


へい、これっぽっちもありゃしません!  だって自分の国の将来に関わることですもん。

良い国、日本になってもらいたい と切望するからであります。

秀さん、右翼でも左翼でもありません。

海外に暮らす一日本人として思うことですので、どうかお許しくだされ!


アホなダジャレブログを本日は封印して、明日の衆議院審議を見守りたいと思います。



「小沢一郎」という精神


2012.06.21(Thu)

昭和と呼ばれる時期に青春時代を過ごした「男」からすると、その時代が良かったのか悪かったのかは解らないし、おそらく今後も解らないのだろうが、小沢一郎という政治家のどこに共感するのかということは、深く考えれば何となく解るように思う。
これはひょっとすると、女性には解らない感覚なのかも知れないと思いつつ、そのこともまた、確かには解らないという男の感情と思考回路が存在する。

端的に言ってしまえば、自分が望み、思うが道を進み、そしてその過程で多くの苦悩と軋轢があろうとも、それに屈せず突き進む。それは恐らくは、人生が終わるまで続くことを頭では暗に解っているのだが、表面上、いつかは引退して余生を過ごしたいと願いながらも、それをも状況が許さないとなれば、戦い続けるしかない。

そういった過酷な状況を自分自身の生き様に投影して、自らの理想を彼に見る。
その段階で、彼が利権の為にだけそんなことをやるはずがないと、そしてそんな過酷な条件下で利権取得だけの行為が二の次三の次になる事など、世の過酷さを知ってしまった男なら、疑いようがないのだ。
ただカネの為だけで、あそこまで出来ない事など、男なら誰でも解っている。
それはむろん、「名誉」ということでも当てはまるし、「意地」でも同様だ。
ただ一つ、怨念ならその可能性を否定できないと思うのだが、あの笑顔からその「怨念」 の表層を感じ取れない。
「理念は情念を凌駕する」と思いたいのだ。

だから表向き、小沢一郎という政治家に勝ち続けて欲しいと願っているのだが、心の底では負け続ける小沢一郎をも認めていて、その自らの立脚点から心の支援を続けている。

実社会で、殆どの日本の男は実質的に負け続けている。一生懸命働いても、一途に何かを思っていても、常に搾取される対象であり、陵辱され、苦悩を受ける対象なのだが、それでもそこから逃げ出すことは適わず、存在の自己矛盾のうちに自らを誤魔化し続け、触らぬ神に祟りなしという状況を認めつつ、また強いものには巻かれろという日常を何とかして論理の合一性の世界として納得したい。

「エスタブリッシュメント」は、そこから抜け出てしまった存在だ。
彼らからすれば、その殆どの日本の男どもは嘲笑の対象だし、自分が今まで蹴散らしてきた存在である。
しかし、わざと意識的に蹴散らかされてきた存在でもあるのは、本人だけが知っている。

理由はあるのだ。

それがこの世の中であり、この世を生きるということだ。


そんな人間として基本的なことすら解らない馬鹿ザルどもが、政治の表層としての小沢一郎を批判する。

それが何だと言うのだ。

俺たちは確かに、小沢一郎という政治家に日本の舵取りを任せたいと願っている。


だが、

その「小沢一郎という存在」 そのものが、自分自身なのだ。




以上 転載終了・・・・・・・・・・・・



 


 


 

posted by 秀さん at 02:26| ハノイ | Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月14日

結局、こうなる運命は前から分かっていたのに編


世界の国家金融情勢はもうドミノ倒し状態になっていますねぇ。

日本ではこの不景気に消費税増税をドジョウのおっさんが遮二無二押し通そうとして自民党と大連立なんてことを抜かしていますが、いい加減にせんかい! と国民は心底怒るべきですわ。

世界に目を向けると中東ではアメリカさんを中心にシリアにいちゃもんつけてリビアのように内戦状態にもって行こうとシリア政府軍が108名を虐殺したなんて嘘をでっち上げ、お得意の戦争にもって行こうとしていますが、どっこい中露がその欺瞞に対して注文をつけている状態・・・・いやはや何ともコメントのしようがありませんわ。

国際金融に目を転ずれば、へい 既に破産してるギリシャをむうりやり延命させ、お次はスペインさんと順番待ちの状態に陥っていますがな。

日本の財務省は日本をギリシャにしてはならないなんてことを言って野田のおっさんをパペットのように操っていますが、特別会計に切り込み、公務員改革を行い無駄を洗い出した後の話じゃなかったではないですかねぇ? 民主党さんよ!

話をベトナムにかえましょうか・・・
ベトナムも昨年の中頃からインフレ抑制のために政府が金融機関に対して貸出についての基準を締め付けた為に不動産関連企業の破産が相次ぎ、それに連動してお金の循環が細り現在は大変な不景気となっておりまして倒産件数、失業保険の請求が半端でないような状態になっております。政治経済の舵取りの難しさを痛感しますねぇ。

しがないアホのおっさんが一人ぼやいたところでどうなるもんでもないですが、今までのやり方ではどこかがまずいのでしょうねぇ。

さて、本日はタイトルにあるように、ユーロ体制の問題についての記事を転載しますわ。これらの国と日本は雲泥の差があることを記述しています。

財務省の大嘘に騙されないようにしなければいけませんぞぃ。

では、転載開始です。


スペイン救済10兆円の有効期限は今月末まで 6月13日 増田俊男

ギリシャ、アイルランド、ポーランド、さらにスペイン等ユーロ圏の過剰債務国が国債デフォルト(不履行)に追い込まれる中で
EU(欧州連合)はユーロ体制維持の為にEFSF(欧州金融安定化基金)ESM(欧州安定メカニズム)IMF(国際通貨基金)を動員して金融救済に追われている。

6
9日のユーロ圏17カ国蔵相電話会議で破綻に追い込まれようとしているスペインの銀行救済の為EFSFから約10兆円の救済を決めた。
スペインは勿論EUIMFもスペインに起債能力が無いことが分かっているので国際金融救済が必要であることは十分承知していた。
しかしスペインのラホイ首相はスペイン救済を決めた当日(
9日)までNobail out necessary(救済不要)と言い続けてきた。

その訳は事前に
EUに救済を要請すれば当然ギリシャ救済のように財政規律を求められ、国民の反対運動が起き、誕生後まだ6カ月の内閣は危機に追い込まれることになるからである。

スペインに混乱が起きたままで617日のギリシャ選挙を迎えて万一ギリシャのユーロ離脱にでもなれば、スペインだけに止まらずイタリアに波及し欧州金融安定化基金(EFSF)、欧州安定メカニズム(ESM)、さらにはIMF(国際通貨基金)の資金能力では対処できなくなり、ユーロ体制破綻に追い込まれる。

530日にドイツのショイブレ財務相とデキンドス経済相との間で、スペイン救済を欧州蔵相会議で決める69日までスペインは救済不要と言い続ける密約を交わしたのである。



先進国の財政破綻目前


こうした「芝居」の繰り返しを見ても欧州信用危機はすでに国際支援を持ってしても救済出来ない状況に陥っていることが分かる。



ギリシャ支援もスペイン支援も当事国にとっての国際的金融支援は国際的債務増でしかない。会社で言えば手形の決済日に支払いが出来ず、取引銀行が融資してくれないので新規手形を担保に公的資金を借りるようなものである。

国で言えば赤字国債、会社で言えば融通手形を乱発することに変わりはない。

国で言えば国際金融救済は国債デフォルトの先送り、会社で言えば手形不渡りの先送りでしかない。国債デフォルトを先送りした国で経常収支が黒字又は黒字の見込みがある国以外の国は必ず国債デフォルトに陥る運命にある。

国債デフォルトしない国は、恒常的経常収支黒字国上位の1位ドイツ、2位中国、3位サウジアラビア、4位日本等である。

潜在的国債デフォルト国は最下位
183
位アメリカ、181位イタリア、180位フランス、179位スペイン、175位イギリス、173位ギリシャ、172位ポーランド、171位ポルトガル等である。

黒字が出る見込みのない会社は、いくら借金で手形を落としても必ず何時かは潰れるように国家にしても同じである。

アメリカ連銀総裁が非公式に口を滑らした。

「ドイツを除く欧州諸国は1日も早く経済破綻すべきである」と。

世界最大の対外債務国、世界最大の恒常的経常赤字国アメリカのFRBの理事の言葉とは思えない発言。

「成長なくして資本主義無し」!

「世も末」ということである。


だが日本には当たらない!

20年間デフレでゼロ成長、国民の預貯金が1,500兆円だから国の債務がGDP230%1,000兆円もあってもまだ500兆円も国債需要(買える能力)があり、他に530兆円以上の対外債権(連続21年間世界一)を持つ日本は、誰にも気付かれないように静かにきらめいている。



以上転載終了・・・・



posted by 秀さん at 03:17| ハノイ 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月24日

ベトナムへの日系工場進出に複雑な思い編

ここ10数年、多くの日本の企業が主に製造拠点として中国や東南アジアの国に進出して来ていることは皆さん、ご存知のことですね。
秀さんが住むベトナムしかりであります。


日本にとっては国際競争力を増す為の製品のコストダウンが目的ですが、日本国内の製造業の海外進出は、ただでさえ景気の悪い日本経済における日本国内の雇用の減少を生み特に若い世代の就職難に拍車をかけるのでベトナムに住む日本人の秀さんにとってはとても複雑な心境です。

しかし、ベトナムにとってみれば外資のお金が自国に入り還流し、ベトナムの雇用が増加しベトナムにおいて生産されたモノが主に国外への輸出を通じでベトナム経済に寄与するということで、悪い話ではありませんわな。


ですから、日本企業さん ウェルカム! となりますわな。へい


しかし逆にベトナム国内向けに消費財を製造して販売、または日本から輸入してベトナム国内向けにモノを売ろうとすると
会社の設立許可を始め非常に面倒な手続きを踏まなければなりません。
また関税も馬鹿になりません。

特に、昨年の5月を境に、業種によりけりですが外資100%のみならず合弁会社でさえも外資が入ると会社の設立に関して日本では想像できない程の手間とお金(黄金のお饅頭)がかかるようになりました。
秀さん、本業の仕事でこのことに関して嫌と言うほど勉強しましたわ。


ベトナム政府にとってみれば高度な技術を要する生産物以外のベトナム国内への外資の浸透は既存の国内産業(企業・商店)を圧迫するのは外資の組織力、資本力や人的パワーを考えれば当然と思われます。

ベトナムが100%自由主義経済を導入すれば10年内で国内の主要産業のほとんどが外資のコントロール下になることは間違いないでしょう。

その辺りのさじ加減が中々難しいのですが、秀さんが思うにベトナム政府は結構、経済政策の舵取りは上手いのではないか? と思いますぞぃ。

戦後、日本も通産省(現在の経財産業省)を中心に国内産業保護を目的に同じような経済政策をとって来ましたもんね。


若い人はご存じないかも知れませんが、長い間米ドル・円は固定相場で360円でした。
また、米ドルを日本から海外に持ち出すのには面倒な手続きと金額規制がありドルの価値が今のようになる前は、アメリカドルは最強の貨幣の時期がありましたぞぃ。

沖縄が日本に返還される前は、
1ドルステーキ(当時はビフテキ)を売りにするレストランがあり、中には今でも続いている店もあります。(無論、値段は1ドルではないですぞぃ)


いくら日本がデフレと言っても
1ドル(80円)でビーフステーキは食べられませんわな。

その強いドルの時期から比べるとアメリカの衰退は驚くばかりです。


自国の通貨が強くなることは悪いことではありませんが、経済とのバランスを考えながらうまく舵取りをしていかなければいけません。

さて、本日は前置きが長くなりましたが、元マレーシアの首相であったマハティールさんのインタビュー記事が目にとまりましたので転載します。


今の日本の売国奴&アホばかりの政治家や役人達に耳の穴をカッポジって聞いてもらいたい話ですわ。

日本を見習え! と ルック
イースト(東方政策)を開始してから
30年、日本に学んだマレーシアは今大きな発展を遂げています
1997年のアジア金融危機においても、韓国、インドネシア、タイなど
がIMFの管理下に置かれましたが、マレーシアはマハティール首相の巧みな金融政策で危機を回避することが出来たことは有名ですね。


日本にもこういう優れた首相を期待したいのですが・・・


ま、政治の話はやめておきましょう!

では、転載開始です。http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35247 から概略。


マハティール:
税金の問題については、とても慎重に検討する必要があります。一面だけ見て判断してはいけません。経済のあらゆるセクターに対してどのような影響を与えるのかを見極めなければなりません。

消費税を上げれば安定した税収が得られる半面、国民の消費は確実に落ちてしまいます。消費増税は国内総生産(GDP)にとって間違いなく悪影響を及ぼします。一時は確実に税金を集められても、経済を冷やしてしまっては国家の将来にとっては有益とは言えません。

別の道は、消費税を下げるか、あるいは増税はしないという考え方です。消費税という名目で集められる税収は小さいかもしれません。しかし、国民が消費を増やすことで国家にとっては増税よりも税収を上げられるのです。

マレーシアの場合には、隣にシンガポールという国があって、国民の多くが税金の安いシンガポールに買い物に出かけていました。その結果、マレーシアは本来得られるべき税収を失っていました。
そこで私たちは、電気製品や時計、万年筆や宝石などについての消費税を廃止しました。

完全になくしてしまったのです。そうしたら、マレーシア人がシンガポールに買いに行くどころか外国人がマレーシアに買いに来るようになりました。

そして、国内で消費が活発になることで企業が潤い、法人税という形でマレーシアの税収増に貢献したのです。マレーシア人がシンガポールに行って買い物をし、マレーシア国内に持ち込む際に払う関税よりもずっと大きな税収を手にすることができました。


もしマレーシアにシンガポールというライバルがいなかったとしても減税は必要でした。減税は企業活動のスピードアップを促し、企業活動を拡大させたからです。そして国を富まし、国に活力をもたらしました。

マレーシアのGDPのうち国内消費の割合は38%しかありません。これはもっと高めなければなりません。国民の消費意欲を高めてお金を使ってもらう必要があります。

逆にGDPに占める割合が十分に高ければ、例えばGDP比で70%以上あるようなら、税金を課せばいい。でも日本はそこまでは高くないでしょう。

私の見る限り、日本にはまだ消費できる余地がたくさんある。それなのに、GDPの大切な要素であるこの部分の税金を上げれば、間違いなく消費は落ち込み、日本のGDPは減少してしまうでしょう。

日本の場合は、消費を刺激しながらムダな政府支出を抑える仕組みを考える必要があると思います。ただし、一方で、日本の将来のために政府支出も増やす必要もあります。政府支出はGDPの大切な要素の1つですから。

政府支出の中でインフラの整備はとりわけ重要です。これは新しい産業を育て、ヒト、モノ、カネの流れを加速させます。政府支出の効果だけでなく、そうした副次的な効果によってGDPの増加に大きく貢献するのです。


マハティール:
日本はいつまで米国の価値観を受け入れるつもりなのですか。そろそろ目を覚ますべきではないでしょうか。
プラザ合意で円は大幅に切り上げられました。その結果、順調な成長を続けていた日本経済は一気に不況になってしまったのはご承知の通りです。

当事、問題は米国にあったはずです。なのに日本は円を切り上げて米国を助けることに同意しました。

あのとき米国に自分の通貨を切り下げさせるべきだったのです。日本が通貨を切り上げる必要はなかった。

日本は米国とばかり貿易をしているのではありません。世界中の国々と貿易をしている。円を大幅に切り上げたことで、米国以外の国でも日本製品は売れなくなってしまいました。
私からすると、日本は米国を富ますことに熱心に見えます。そろそろそんな考えは捨てて、日本自身を富ますことを考えるべきではないでしょうか。

そして優れた日本製品が買いたくても買えなくなった国もあるということを日本は知るべきです。円を切り上げたことでそうした国の豊かささえ犠牲にしたことになるんです。

マハティール:
円高は明らかに悪です。品質の高い日本製品を安く供給してくれれば、貧乏な国の国民でも買うことができる。しかし、円が高くなれば価格も高くなって買うことができなくなります。

円高は日本にとっても良くないが、日本製品を買いたい発展途上国にとっても悪いことなのです。

さらにもう1つ。現在、日本は中国とも競争をしなければならなくなっています。その中国は元を安く抑えている。問題は対米国だけではなくなっているのです。

中国と競争するということはつまり、中国の低コストと戦うということです。日本企業はコストを下げる努力を惜しみませんが、通貨が必要以上に高いとコスト削減は極めて難しくなります。

いまの日本は真剣に円高是正を考えるべきでしょう。そのうえで、国も企業も生産性の向上に取り組む。そうすれば、日本の競争力は上がって国が豊かになるはずです。


川嶋:
マハティールさんからご覧になって、日本の円は現在、ドルに対していくらぐらいが適当でしょうか。

マハティール:
それは難しい(笑)。ともかく、円をゆっくりと下げていくような方針、政策が必要でしょうね。

私が1961年に日本を訪問したとき、日本の円はマレーシアの通貨リンギット(マレーシアドル)に対し、1円が1セントでした。
それがいまや
1
円が4セントです。実に4倍になっているのです。これでは、マレーシア国民は日本製品は買えません。みな中国製品を買いますよ。

でも、マレーシアのリンギットが下がったのではありませんよ。日本の円が一方的に上がったのです。リンギットに関しては、かつてより高くなっているのですから。

マハティール:
例えば、以前、1ドルは3.8リンギットでしたが、いまは3リンギットです。80セントほど上がっています。マレーシアにとってこれは大きなインパクトがあります。しかし、日本の上昇率とは比べものになりませんね。

とにかく、日本は米国の顔色ばかりうかがっていては豊かになれません。もっと日本自身のことを考えないと。

米国は輸出競争力をつけたいので、日本に圧力をかけるでしょう。それに応えてばかりいたら円はますます上がり、日本製品の国際競争力はどんどん失われていきます。


マハティール:
もちろん、中国は脅威を受けているから軍備を拡大させているとだけは言えません。先ほど申し上げたように経済的に豊かになれば強い軍隊を欲しくなるものですから。


ただ、歴史的に言えるはっきりした事実があります。


中国はチベットなど限られた例外を除いて、外国を侵略したことがないということです。しかし、米国や欧州各国は違います。


欧州(ポルトガル)は1509年と1511年にマレーシアにやって来ました。そしてわずか2年後にマレーシアを征服した。しかし、中国は2000年も前からマレーシアにやって来ているのに、マレーシアを征服はしていなんですよ。


急速に発展を遂げる中国は市場としての魅力がどんどん増しています。このことはマレーシアはもちろん、日本にとっても最も重要なことでしょう。軍事的脅威などと煽る者の言うことを聞かないことです。




以下詳しい記事はhttp://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35247 をご覧下さいな。





posted by 秀さん at 05:49| ハノイ ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月29日

小沢裁判について編


日本もベトナムも連休中のこの時期に・・・

何もこんな堅い話をすることもないのでは? 

と思わないこともないのですが・・・
一連の小沢裁判はこの国あり方の根本的な問題が露呈した一大疑獄事件とアホの秀さんは感じております。

若い人の多くが政治に無関心な風潮のこの日本、自分たちの将来に関わる問題を無関心で良いのだろか・・・?

この20年大学新卒の初任給がほとんど上がっていない日本、こんな国は世界広しといえども日本くらいしかありませんわ。

若い世代が自分たちの将来に夢が持てないという事ほど悲しいことはありません。

夢も希望もない若い世代なんて・・・

一体! どうなっとるんじゃぃ!! と
怒り憤りをぶちまけ自分の国の置かれた本当の姿を自分の頭で考え思考しそして行動しなければこの国の底にうごめく暗い闇は晴れません。

何も革命を起こせなんて物騒なことは言いませんぞぃ。
国民に与えられた権利を行使する。つまり広く真の知識を吸収し自分の頭で考え共鳴する政治家を選挙を通じて選出することです。

秀さん、誰がなんと言おうと小沢さんを100%支持しております。

ここまで腐敗した国家権力、マスコミのプロパガンダに騙されることなくあらゆることに疑問を持ち自分で調べ思考すれば誰が正しのかそうでないのかは自明のことであります。

本日は、アホが意味もなく吼えておりますが、ほんと! 真剣にこの国のあり方を考えないと20年後の日本国民は、
ベトナムなど発展途上国に出稼ぎに出なければいけないような国になってしまうかもです。



最後に一連の小沢裁判の真相を端的に述べている記事を転載いたして終了です。

結局、自分だけが良ければ・・・という考え方が今の日本をダメにしているのかも知れません。




以下転載開始・・・・・・・・・・・・



田中良紹の「国会探検」

政治的事件の政治的判決


2009年の3月に東京地検特捜部が小沢一郎氏の公設第一秘書を逮捕した時、私は「東京地検は有罪にする見込みがあって強制捜査に乗り出したのではなく、政権交代がかかった選挙を前に、その推進力である小沢氏の政治力を削ぐ事を狙っている」と言った。

 
有罪にならなくとも、メディアを煽って「小沢批判」を広げ、小沢氏の政敵たちに「議員辞職」や「証人喚問」を要求させて、小沢氏の政治生命が断たれれば仕掛けの目的は達成される。すると仕掛けに乗って「小沢は終った」と発言する御用評論家や御用ジャーナリストがぞろぞろ現れてきた。仕掛けたのは統治構造が変えられる事を恐れる勢力で、政権交代が実現しても統治構造を変えられないようにするのが目的である。

小沢氏は「55年体制」以来の統治構造を次々に壊してきた。政権交代のない構造を変えるため中選挙区制を小選挙区制に代え、官僚支配の国会を象徴する「政府委員制度」を廃止させ、自民に大連立を持ちかけて日本の安全保障政策を米国追随から国連重視に転換させようとした。

その人物が最高権力者になると困る。そう考える勢力はなりふり構わぬ手段に出た。それが「西松建設事件」である。その異常なやり方に検察OBもベテラン司法記者もみな唖然とした。捜査は検察上層部のあずかり知らぬ「青年将校の暴走」とされたが、それが目くらましの情報でも本当でも異常な捜査である事は間違いない。

選挙結果を左右する時期の政界捜査は国民主権の侵害であり、民主主義国家では許されない。ところがこの国には自分がセーフだと思うとすぐ検察に尻尾を振る政治家がいる。国民主権を侵害する検察を批判しないで小沢氏の「証人喚問」や「議員辞職」を求める声が政界から上がった。それが民主主義を弱体化させ、国民主権を破壊する事だとは思わない。その程度の政治家がこの国には存在するのである。事件はまさに民主主義の破壊者をあぶりだすリトマス試験紙になった。国民に政治家やメディアをチェックする機会が与えられた。

政治的思惑だけの捜査だから「西松建設事件」で裁判は維持できない。メディアを煽って振り上げた拳を下ろせなくなった検察は今度は政治資金収支報告書の虚偽記載容疑で石川知裕衆議院議員らを逮捕した。しかし小沢氏の起訴にはたどり着けない。追い詰められた検察は藁をも掴む心境で検察審査会の強制起訴に持ち込む事になった。

そこで嘘の捜査報告書が作成された。検察は証拠改竄という犯罪を犯す事までして強制捜査に持ち込んだのである。しかし検察が不起訴にした事件を担当する検察官役の指定弁護士は大変である。公判記録を読むとその苦労が良く分かる。

 
一方で会計学の専門家である筑波大学の弥永真生教授は石川議員の作成した政治資金収支報告書は虚偽記載に当らないと証言した。それが認められれば一審で有罪とされた石川議員らの裁判にも影響する。一方で証人となった取り調べ検事は捏造を重ねた検察捜査の実態を暴露した。強制起訴に持ち込んだ事で検察の驚くべき体質が白日の下に晒されたのである。

そうした流れで裁判は結審した。普通に公判記録を読めばこれは架空の「でっち上げ」事件で無罪になるのが妥当である。ところが有罪説が消えずに囁かれる。それはこの国の司法が独立した司法ではなく政治的な判決を下すと見なされているからである。

 
例えばロッキード事件では列島中が田中角栄を批判していた1審では有罪、2審も控訴棄却され、判断は最高裁に委ねられた。しかし最高裁は判決を出さない。
いや出せない。1審判決から10年後に田中が死ぬと、そこではじめて最高裁は検察の起訴を無効とし、収賄の証拠とされた「嘱託尋問調書」の証拠能力を否定した。産経新聞の宮本雅史記者は最高検の幹部から「最高裁は誰も田中の判決を書きたくなかった」と言われた。有罪の判決は書けなかったというのである。

 
リクルート事件で被告となった江副浩正氏は、検事から強要されて署名した嘘の供述調書を裁判で全面的に否認した。すると1審だけで13年以上もかかり、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を受けた。それを江副氏は「事実上の無罪判決」と受け止めている。判決文に江副氏の行為を「違法不当な施策を行なわせるものでも、行政の公正などを害するものでもなく、むしろ、国の正当な政策に適ったものであった」と書かれたからである。

それでも無罪にならないのは、無罪にすれば検察が必ず控訴して更に裁判が長引く事を裁判所が配慮したためだと受け止めた。こうして事実上無罪でも有罪という判決が下されたのである。また収賄容疑で逮捕された佐藤栄佐久前福島県知事は2審で収賄金額をゼロと認定されながら、それでも有罪の判決を受けた。裁判とはそういうものである。

小沢氏は26日に無罪の判決を受けた。しかし判決内容を見ると検察官役の指定弁護士の主張がほぼ認められ、一方で会計学の専門家の証言は採用されなかった。どこからも文句が出ないように配慮した極めて政治的な判決だと私には思えた。政治的事件だから政治的に判断したという事で真相が究明されたわけではない。これが検察官役の指定弁護士に控訴を決断させるのか、逆にここまで認めてもらえたと思わせて裁判を終らせるのか、私には分からないが、いずれにしても前から言っている通りこの判決で問題は終らない。

むしろ本番はこれからである。この一連の捜査と裁判で国民に
は見えていなかったものが見えてきたはずである。これまでの統治構造を守ろうとする勢力がどれほどなりふり構わず必死になっているか。検察がどれほど悪辣な事をやる組織か。新聞とテレビがその手先となって嘘にまみれた報道をするか。「民主主義」を口ばしる政治家ほど検察から己の身を守るため民主主義を破壊する行為に加担するか。つまり「国民の敵」が見えてきたはずである。

たかだか司法試験や公務員試験に受かった人間に政治を操られてはたまらない。政治を操るのは国民にあるというのがこの国の根本原理である。小沢裁判がどうなるかに関わらず、そのお陰で見えてきた「国民の敵」をひとつずつ潰していく事がこの国の未来につながる。


以上転載終了・・・・・・・・・
posted by 秀さん at 03:52| ハノイ | Comment(4) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月09日

この記事は是非お読み下さい編


時々転載する吉田繁治氏のビジネス知識源ですが、

今回の記事は国債売買の裏側がよく理解できる素晴らしい記事
だと思います。

前半の、
架空の物語の上に、今日も官僚は、中長期の財政と増税見通しを
いていますとの部分と後半のゴールドマンサックスのギリシャ危機で
やった手口解説は圧巻です。


ひとつ前の政治経済ブログで書いたように大きく上げてズドーンと
落とすユダヤ系の金融資本のやり方ではないか?との 勘 はこの記事
の解説で確信に変わりましたぞぃ。

まぁ、日ごろ500円単位のお金でも使い道に迷う貧乏所帯の秀さんにとっては
200%関係ないことなのですが、自分の国のお金循環のことですので、
興味はあります。


世界はユダヤ金融資本(お金を全ての価値基準に置いた)
の思惑でこのまま
突き進んで行くのか・・・・・


日ごろ、お金至上主義者が多いベトナム人を見ていると・・・
せめて、日本人だけはそうなって欲しくないなぁ との思いが強くなります。



名月や



それにつけても





金の欲しさよ




という川柳に頷いている内は、秀さんもダメですな! はい。



では、以下転載開始です。


2011年秋冬と、20121月〜3月にかけて、円の国債と日本株に対す
る、外人ヘッジファンドの「買い越し」が増えているのです。この
円国債の買い越しが、2011年秋冬の円高の原因でした。

そして、20121月中旬の日銀の「インフレターゲット1%」、つま
り、日銀による10兆円増枠された65兆円枠での「資産買い受け基
金」が、おなじく外人ヘッジファンドの日本株の、3月までの買い
越しを呼んでいました。日銀の、株価維持を目的とした覆面買いも
からんでいます。日本の株価の2月、3月相場がこれでした。

***************(以下、本文)

おはようございます。さっきまで、1998年から20122月までの日
本国債(長短)を、月別に誰が買い、誰が売っているかの分析をし
ていました。

元データは、日本証券業協会がほぼ1ヶ月遅れで集計している「公
社債の投資主体別の売買動向」です。分かりにくい大きな表ですか
ら、意味を読み取るには、エクセルを使った再集計が必要です。

(注)公社債は、長短国債、地方債、財投債、政府短期証券、及び
東電や銀行の社債を言います。日本では、社債が大きな米国とは違
い、社債売買が占める割合は国債の1100と低い。全体を国債市場
と見ていい。

ブルムバーグは、分かりにくいナマの表を、インターネットで報じ
ていますが、他の報道では、見かけません。国債が、どう売れるか
は、これからの日本の金融と経済にとって、肝心なことのはずなの
ですが・・・

国債市場は、金融市場の中で最大です。1ヶ月の売買が300兆円(月
間の売買回転率が03回)くらいあります。

株式市場は1ヶ月で30兆円(月間で01回転)の売買であり、国債
市場の売買額に比べれば110と小さい。

国債の保有が少ない個人や企業の参加は極めて小さく、国債をもつ
金融機関の間での売買であるため、巨大資金が動くこの市場も、一
般には、ほとんど知られていません。

わが国を含む世界の金利は、(金融を自由化していない中国を除い
て)、国債の売買状況で決まります。
・債券市場での売り越しが多いと金利が上がり、
・買い越しが多いと下がります。

この主体別売買のデータに注目した理由は、2010年から不気味な変
化が見られるからです。端的に言えば、以下です。

▼(1)国債の売り越しに転じた都銀

2009年まで、国債を大きく買い越してきていた都市銀行(中核が3
大メガバンク:三菱、みずほ、三井住友)が、2010年から売り越し
をする月が増えています。

そして2011年は14910億円の売り越しに転じているのです。

つまり、資金量が多い都市銀行(約300兆円)が、政府の赤字増加
で一層多く発行されるようになった日本国債を増加買いしなくなっ
ているのです。

1年の途中で満期償還がある短期債の売買が含まれるので、売り越
した14兆円の全部が、都銀から手放されたとは言えません。たぶん、
2011年で[14兆円÷43兆円]くらいの保有国債が減少しているで
しょう。

2012年の1月、2月も売り越しが続いています。最新データの2012
2月は、1ヶ月で41267億円もの売り越しです。(注)売り越し=
[売り−買い]の差額

「買い手だった都銀が、2010年から日本国債の売り越しに転じた」
という事実は重大です。2009年まで、最大の買い手として、月別を
単純後継すると、1年に3089兆円の買い越しだったからです。

都銀の保有額の増加では、買越額の14だったでしょう。
つまり、1年に820兆円を増加保有していたのです。

都銀が売り越した国債を誰が買ったのか? 増やして買う主体がな
いと、国債が売れ残るため、国債金利はほぼ3ヶ月で暴騰します。

金利がたった2ポイント上がって、長期金利で3%になると、
1)国債をもつ金融機関に100兆円の含み損が生じ、金融危機にな
り、
2)政府は国債の売却が難しくなって、資金不足に陥ります。

一般会計と特別会計(二重計算を除く合計で220兆円/年:2011
財務省)の、政府予算の支払いが、一挙に困難になって行きます。

(注)1年で220兆円の政府予算の中には、合計で80兆円の、国債償
還費(70兆円:長期債は60年償還と計算される)と国債の利払い
(約10兆円)が含まれています。

日本とは無縁とされているギリシア国債のように、
・償還ができない事態が(数ヶ月の短期で)起こって、
1年に150兆円も満期が来る国債の支払い延期(これがデフォル
ト)にもなってしまいます。

ところが・・・都銀が売り越した国債を増加買いする買い手が、急
遽、現れたのです。

▼(2)都銀の穴を埋めたのが、外人の買い越し

2010年から、日本国債の買い越しを増やしたのは、外人ヘッジ・フ
ァンドでした。

2010年は、月別累計で1019737億円、
2011年は、141941億円も買い越しています。

買い越しは、20121月が12兆円、2月が14兆円と、続いています。
外人ファンドの売買は、ほぼ3ヶ月で現金の償還がある短期国債で
す。かねてから長期債は、ほんど買いません。長期保有することが
目的ではないからです。

オフショアにある外人ファンドの国債保有は、20119月末で47
4040億円(748兆円の国債の63%:財務省の集計)でした。

119月以降、買い越しを増やしているので、2月末現在の保有残は、
推計ですが、少なく見ても、[119月で47兆円−その後の満期償
20兆円+その後の買い越し40兆円=67兆円]には達しているでし
ょう。

◎「国内の都銀が売り越した分を、海外ヘッジ・ファンドが、オフ
ショアから買う」という需給構造に変化しています。

ユーロ債、米国債を売った資金を円に交換して(円買い)、日本政
府の短期債を買い越したのです。このための円買いの増加が、
2011年冬と1月の中旬までの円高(ユーロ安97円:ドル安75円)の
主因でしょう。

123月現在、67兆円の短期債(満期3ヶ月)を保有するとすれば、
1ヶ月当たりで、政府が現金を振り込まねばならない分は、67兆円
÷3ヶ月=22兆円です。

(注)ヘッジ・ファンドが、円債を売らずとも、国債の満期償還を
待つようになれば、円安に向かいます。円のドルやユーロへの交換
が起こるからです。

◎ヘッジ・ファンドが、国債口座に振り込まれる1ヶ月に22兆円の
現金で、毎月発行される短期の借り換え債を22兆円分買い越さない
限り、売り越したことと同じなってしまいます。

都銀が20123月以降も売り続けるなら、もっと多く買い越さねば
ならなない。

企業で言えば、3ヶ月手形の満期日に、また同じ額の手形を発行し、
銀行に頼んで買ってもらう「コロガシ」です。手形コロガシに、突
如、銀行がノーと言えば、企業は、他の銀行から緊急に借りない限
り、支払い予定の決済資金にショート(不足)が起こり、早期に倒
産します。

以上のような状況が、2010年からの国債市場で起こっているのです。


政府と日本経済にとって重大な問題なので、正確に論を進めます。

以前示しましたが、財務省は「外人ファンドが日本の短期債を増加
買いする目的は何か?」と案じ、20121月に、内外の金融機関を
呼び、非公開の会議を開いています。

空売りを仕掛けるために、国債を仕込んだのかと恐れたからです。

(注1)空売り:借りた証券を、現在の価格で債券市場で売って、
期限日の価格で買い戻して返却する取引。相場が現在の1000円から、
近い将来の買い戻す日に100円下落すると、買い戻す価格が売った
価格(1000円)より100円下がって900円になるため、100円が利益
になる。空売りの目論見とは逆に相場が動き、上がれば損が生じる。

大口の空売りが多くなると、債券市場で売りが増えるため、国債価
格が下がる傾向に向かいます。このため、欧州では、EUPIIGS
の空売りを禁じています。

ところが禁じても、空売りと同じ効果をもつ「先物売り」や「売り
オプション」はできるので、空売りだけの規制では、まるで意味が
ない。

(注2)また空売りでは、ヘッジ・ファンドなら証券を借りなくて
売る「裸の空売り」も無限にできます。ただし「裸の空売り」では、
買い戻しの期限日までに、売った証券分を探さねばならない。

その後の2月には、日銀が、資産買い受け基金(65兆円)を使い、
1年に40兆円(1ヶ月33兆円)の国債を、増加買いをするという、
過去はなかった金額の「量的緩和」の発表がありました。

量的緩和は、国債を買って、その代金のマネーを日銀が刷るという
ことです。

「あぁ、これは増加買いしてきたヘッジ・ファンドによる、日本国
債売り(空売りや先物売り、または売りオプション)が大規模に起
こったときの備えだな」と思ったのです。

この対策がないと、国債売りが増えたとき、損失の恐怖に駆られた
金融機関からの狼狽(ろうばい)売りも呼ぶため、金利が高騰する
からです。こうなると、20111月中旬までのPIIGS債のように、市
場は売り一方になります。

郵貯・簡保や年金基金を含み、金融機関の預金(預かり資産)はさ
ほど増えなくなっています。122円のコストで1万円札を刷ること
ができる日銀以外には、国債を大きく増加買いする財源が、年々、
なくなってきているからです。



1.最初に、日本国債の投資主体別保有高
7481918億円:財務省:20119月)

国債の保有を、主体別に見ます。日本国債は、国内でファイナンス
(=買い受け)されているというのがこれです。

▼国債の主体別保有

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
+
銀行等 3266兆円(437%)・・・郵貯銀行を含む
生損保等 1552兆円(208%)・・・生命保険、損害保険
公的年金基金 703兆円(94%)・・・政府が管理
日銀 636兆円(85%)・・・日銀が管理
民間年金基金 290兆円(39%)・・・企業が管理
海外 474兆円(63%)・・・ヘッジ・ファンドの投 機
家計 294兆円(39%)・・・個人分は少ない
その他 264兆円(35%)・・・政府系
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
合計 7482兆円(100%) (注)政府負債は1024兆円

銀行(都銀、地銀、信託、第二地銀、信用金庫、農林系、投資信託、
郵貯等)の持ち分がもっとも多く、3266兆円です。

このうちの都銀が2010年から売り越しに転じたので、影響が大きい。

公的年金、民間の企業年金基金、郵貯・簡保は、預かり金が減って
いるので、すでに、国債の売り手です。今後も、預かり資金量が増
えないので、国債を、現在の保有以上に増加買いすることはできま
せん。

▼増える国債発行額

政府は、2012年度に、
・新規債442兆円、
・東日本復興債27兆円、
・政府系金融機関の資金源になる財投債150兆円、
・満期が来る国債の償還をするための借り換え債1123兆円、
合計で1742兆円の国債を発行する予定です。

(注)2012年度に、原発や災害等のため追加の補正予算があると、
もっと増えます。1%金利が上がると、当年度発行の1742兆円に
対し17兆円の利払い分が増えます。

財務省理財局が、174兆円も、市場でどう消化する目標かと言えば、
以下です。

▼政府の消化目標(財務省の予定)

・市中金融機関の消化分 1545兆円(海外を含む)
・個人向け 30兆円
・日銀購入 167兆円
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
合計 1742兆円
http://www.mof.go.jp/jgbs/topics/press_release/jgbpress24.pdf

【日銀の買いについての説明】
日銀の増加購入を167兆円と明記したのが、2012年の特徴です。
これは、金額が上下するアバウトな数字です。

理由は、金融機関が、新規債と借り換え債の174兆円を引きうけき
れないからです。

(注)日銀による、政府から直接の国債引けは、金融の規律を壊す
として日銀法は禁じています。しかし、国債を債券市場からは買え
るので、これは有名無実な規定です。

普通、新規の発行(上記の442兆円)のみが国債発行と思う人が
多いのですが、そうではない。

2.満期償還額が、毎年、大きくなってきた

国債は社債と同じように、過去の分の満期が、毎月来ます。12年度
は、748兆円の国債のうち1123兆円であり、平均償還期は66
です。約10兆円の国債償還(=返済)が、毎月、途切れずに来ると
いう意味です。

政府の一般会計では、442兆円の赤字財政(442兆円の資金不
足)です。これとは別に、年金会計の赤字が22兆円あって、これ
は債券市場には出ない「政府紙幣のような交付国債」です。

赤字は、満期が来る国債の償還資金がないということです。
赤字企業が、満期が来た借金の返済ができないのと同じです。


このため1123兆円の借り換え債を、債券市場で売らねばならない。
国債を持っている金融機関からすれば、満期が来た国債1123兆円
から受け取るべき現金の代わりに、期限が延期された1123兆円の
新規国債が渡される感じです。(注)国債の発行市場には、金融機
関が、入札で参加しています。

【都銀とヘッジ・ファンドが交替した】
前記で述べた都銀は、この借り換え債を、2010年からは、保有国債
の満期が来ても、満期の額より、少ししか買わなくなったというこ
とです。代わりに買ったのが、オフショアからのヘッジ・ファンド
です。

【日銀の、国債の売買方法】
上記では日銀による購入目標が167兆円とされ、買い受け枠の40
兆円とは異なりますが、その理由は以下です。

日銀は、国債を市場で買い、売っています(これが金融の調節で
す)。日銀の国債の売買は、買い現先(売り戻すことを約束した買
い)や、その逆の売り現先(買い戻すことを約束した売り)が多い。

2012年度に、最終的に、日銀が現在の保有を増加させる目処が16
7兆円ということです。

都銀やヘッジ・ファンドの売りが増えれば、年間ベースで40兆円の
国債買いに向かう用意を、日銀が行ったというのが(122月)、
1年で40兆円の、国債の買い枠の意味です。

それにしても、1742兆円の国債発行は大きいですね。今後も毎年、
新規国債が4050兆円増えるので、この借り換え債を含む国債発行
は増加し続けます。この買い手が十分でないと、国債金利が高騰し
て、PIIGSのように国家の財政破産が起こるから重大です。

3.わが国の、中長期の国債残の想定:
11年後の2023年には1366兆円と、2011年より508兆円増える

財務省の試算(経済財政の中期試算)では、現在はマイナスのGDP
の名目成長率を、2012年度+26%、2013年+11%、2014年+2
4%、2015年+23%、2016年+19%・・・2020年+19%、
2023年+13%と見たとき、2023年の公債残は1366兆円となって、
2011年(財務省短期証券を含む公債残858兆円)より508兆円も増え
ます。

1年で約50兆円(消費税の25%分)も増え続けます↓。
http://www5.cao.go.jp/keizai3/econome/h23chuuchouki8.pdf

▼物価と金利とGDP

上記の名目GDPは、現在はマイナスかゼロの物価の上昇を、11
23%と仮定したものです。

【物価と金利の、経済原理的な関係】
ただし、物価が12%上がることが恒常的と認識されるように変わ
ると、今度は、現在1%付近の長期金利が23%に上がりますから、
政府財政は破産に向かうでしょう。

◎物価の2%上昇は、1年後のお金が2%(2万円分)価値低下するこ
とです。現在の100万円が1年後には98万円の価値に下がります。こ
のためマネーを1年間貸す人は、金利3%にならないと、貸さない。
債券の金利も3%ならないと買わないのです。このため金利が上が
ります。

1年後に3%の金利を加えて、(回収リスク率をゼロとして)103
円になって戻ってきても、2万円上がった物価から見れば、実質価
値は101万円でしかないからです。

物価が上がるように変わると、金融市場の期待金利が上がるのです。
市場で売買されている国債や債券の金利も同じです。

物価が2%上がると金融市場で認識されると、社債や国債の価格を
決める期待金利は、その約6ヶ月から1年遅れで2ポイントは上昇に
向かいます。

物価が上がる中で、日銀が国債の下落を防ぐために、金利の上昇を
抑えようとして、更に金融を緩めると(=日銀が国債を買ってマ
ネーを増発すると)、物価は一層上がるようになります。

物価に数ヶ月から1年遅れて、期待金利が、それ以前より上がるの
です。

2012年以降のGDPは、労働年齢人口が1年に60人も減るため増えに
くい

内閣府が20118月に作った、上記の「経済財政の中長期試算」で
は、今後、物価の上昇や下落を含む名目GDPと、物価の上昇を引き、
下落を足した実質GDPも増えることを仮定しています。

GDPが増えると仮定しないと、「経済財政の中長期試算」が作れ
ないからです。官僚は、こうしたつじつま合わせをやる習性をもっ
ています。このため、政府の金融・経済政策と、国債を発行する財
政は、架空の上のものです。

【厚労省は、架空の利回りを想定している】
他の例で言えば、政府が預かっている年金基金(約100兆円:GPI
F)の運用利回りは、想定率において、41%という高さです。

日本国債の長期金利が1%という低さの中で、毎年、41%という
高い利回りを続けることができるわけもない。

しかし、100兆円の基金の運用利回りを、41%(利息収入41
円/年)としないと、年金財政が破産します。このため、無理やり
41%の利回りにするという逆転した計算をしています。

年金基金でほぼ70%(70兆円)の運用が、長期金利1%の日本国債
です。なぜ41%の利回りという馬鹿げた想定が、政府と国会では
通用するのか? 呆れます。他でも、民主党政府では、実に馬鹿げ
た、官僚の経済計算が多いのです。

こうした架空のことを、政府が公然と言うから、企業年金を2000
円も預かって、ほぼゼロになるまですっかり飛ばしたAIJ(投資顧
問業)が、「毎年5%の利回り、相場が下がっても利益は出る」と
言っても、その嘘を見抜けなかったのです。

年金基金の運用担当も、「70%を運用する国債金利が1%なのに、
政府が言う41%の利回りという馬鹿なことが、どんな運用方法で
可能か?」と見抜けなかったのです。

架空の物語の上に、今日も官僚は、中長期の財政と増税見通しを描
いています。それとも、年金基金は、国債の空売りや先物売り、ま
たはオプション売りをする予定だったのでしょうか?

(注)2011年の、ヘッジ・ファンドの平均利回りは、マイナス6
でした。ヘッジ・ファンドは、空売り、先物、オプション、通貨ス
ワップ、金利スワップ、及び複雑な証券が多い仕組み債での資金運
用です。世界のヘッジ・ファンドは8000本、預かり元本$2兆、レ
バレッジ運用で想定$20兆(1600兆円)です。

仕組債(Structured Bonds)は、オプション、スワップを多種組み
込むことで、通常の債券のキャッシュ・フロー(回収金)とは異な
るキャッシュ・フローを持つようにしたものです。

しかしこの仕組み債でも、下落のリスク確率を引いた期待利回りで
は、世界の国債の期待金利付近でしかないのです。金融は、どんな
方法をとっても、期待金利に収斂します。

【人口問題】
2012年からは、団塊の世代が65歳を超えることが原因で、1年毎に
60万人も労働年齢人口(15歳から65歳:働く人7000万人−60万人)
が減ります。

7000万人の、1人当たりの生産性が大きく上がらないと、GDP(名目
467兆円:201112月)の増加予想ができない。

これから5年は続く、160万人の労働年齢人口の減少を計算すると、
経済では、100万人の中核都市(福岡や仙台)の全産業が、1年に1
都市ずつ消えることに等しい。

不遜な例えであること承知で言いますが、東日本大震災での産業の
破壊にも相当する、日本経済へのダメージです。

このため280万社の全企業の合計売上は、増えない(個別には、増
えるところと減るところがあります)。

従って、280万社合計では民間企業は、借金での設備投資は増やし
ません。工場、店舗、オフィス、ホテル、レストラン等の新規設備
投資は、自社売上が増える見込みがないとできないからです。

[名目GDP1人当たりの生産性(付加価値生産額)×労働人口]で
す。GDPは、生産された商品の総額から仕入(原材料費)を引いた
ものです。もちろん、商品には、例えば通信や交通、電気、教育、
医療のような無形のサービス商品もあります。有形の商品が50%、
無形の商品(サービスと言う)が50%と考えればいいでしょう。

GDPの増加とは、有形商品とサービスの商品生産額が増えることで
す。名目は店頭価格で計算し、実質は物価上昇率(たとえば2%)
を引いたものです。

物価が1%下がると、名目GDPより実質GDPが大きくなります。2011
12月期の、年率換算の名目GDP467兆円であり、前年比で31
も減っています。これは、企業の所得と世帯の所得も31%減った
ことと同じです。

他方、実質GDP508兆円(前年比−23%)です。これは、現在よ
8%高かった2005年の商品価格に換算したものです。

少ない名目GDP467兆円と、多い実質GDP508兆円の差である41兆円が、
2011年までの6年間で下がった価格です。6年間で41÷5088%下が
っています。1年平均で言えば、12%の物価の下落でした。

労働人口が毎年減ることは、確定しています。このため労働生産性
が、労働人口の減少をカバーして伸びない限り、GDPは増えません。
政府の、経済財政の中長期試算は、誤った前提のものです。あるい
は、こうなればいいという願望でしょう。

以上について、とても無責任に思える、作文風の中長期の財政見通
しを作った内閣府からの、反論を期待します。

この中長期の財政見通しをベースに、政府の財政と、年金や医療の
福祉の政策、及び、増税案の政策が作られているからです。民主党
の政治家の責任でもあります。エコノミスト達は、一体、何をして
いのか。

ここまでを記憶として抑えた上で、次は、投資主体別の、債券市場
での国債売買を見ます。これ以降は、すぐに送る次号に書きます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

4.投資家別の国債の売買

原表は、投資主体別に、1998年から20122月までの月別の売りと
買いを対照したものです(単位億円)。
http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/toushika/index.html

本稿では、いつものように、数値の意味が読み取れるよう単純化し
ます。詳細が必要なら、原表をダウンロードしてください。

このデータも理由を言わず消えるかもしれません。当方が、他を
メールマガジンで取り上げて分析して書いた後、何回か経験したこ
とです。

売りと買いは捨象して、買い超をプラスで、売り超をマイナス記号
で示します。数字が小さく、無視できる個人の売買などは除いてい
ます。政府部門は、日銀を除き、国債の売り手ですから、いつも売
り超になります。

都市銀行以外の
都市銀行 金融機関 外人 政府部門
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2005年 +89兆円 +127兆円 +33兆円 −214兆円
・・・
2010年 +5兆円 +205兆円 +101兆円 −315兆円
2011年 −15兆円 +183兆円 +141兆円 −307兆円
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(注)「都市銀行以外の金融機関」とは、地銀、信託銀行、農林系、
第二地銀、信用金庫、商工中金、投資信託、証券会社、短資会社、
投資顧問業、生保・損保等です。都市銀行以外は、いずれも一貫し
て、国債の買い越しを続けています。

【国債の売りに転じた都銀】
都銀は、2009年までは、1年に2090兆円の国債を買い越して、保
有を増やしてきました。変化が起こったのは、2010年からです(年
間買い越しが、5兆円に減っています)。

2011年は、15兆円の売り越しです。国債価格の下落を恐れたことが
理由です。

事実、三菱東京UFJは、内々に「金利が上がって国債が下落したら、
当行の資産はどうなるか」のシミュレーションをしています。
2011年に報道されたとき、「あくまで仮定である」と言っていまし
た。政府が売る国債では、本当のことは言えません。

【現実の行動】
2011年の現実の行動を見れば、売り越しですから、「1%金利の国
債は、金利が1ポイント上がるだけで、保有国債の時価が5%下がっ
て含み損になるから危険」と見たのでしょう。

国債を買い続けている地銀のディーラーは、債権市場で国債を売る
都銀の動きは分かりますから、やきもきしているはずです。2012
中、これが続くでしょう。地銀等は、財務省と金融庁の睨(にら)
みに、とても弱いのです。

(注)後述しますが、089月の世界金融危機以降、中央銀行が主
導して下げてきた米国・欧州の金利は、2012年になって、物価イン
フレの傾向から上がる傾向を示しています。

▼米国の長期金利の、高騰

米国の長期債の金利は、19%(201236日)から、その10日後
316日は、22%にまで急騰(03ポイントは15%の上昇に相
当)しています。

ドルの長期債の価格は、金利上昇の分下がったので、金利の最も低
い円債が売られ、価格が下がって利回りが上がったドル債を買う動
きが出て、円安・ドル高になったのです。

この点で、ドル債は、ユーロ債や円債より強いと見られています。
世界の市場の見方では、もっとも強いのは、ドル債、次が円債、最
後がユーロ債でしょう。

【ユーロは上げたが・・・】
ECBが、2回分で100兆円のマネーを刷って、金融機関に貸したため、
3月危機として懸念された銀行危機が、当面は去ったとして、ユー
ロも買われて上がっています(1ユーロ111円:321日:年初来で
17%も上昇)。

◎しかし、金融危機を生んでいた銀行の損失は、ECBからの借入で
は消えないのです。

損がECBからの負債になって、借入金が増えただけです。

(注)欧州も米国と同じように住宅ローン債権が多いので(推計
1000兆円)、今も下がっている住宅が、値上がりする時期が来ない
と、金融機関の損失は消えません。それは数年後でしょう。

資金の枯渇で倒産間際だった企業が、懇願していた銀行借入で、当
面の支払いができるようなものです。借りたものは、負債ですから、
却って負債が増えるのです。

銀行が本当の利益を出して、過去の損を埋めない限り、次の危機が
再び来ます。ECBからの借入は、3年間の期間です。

今日のFinancial Times320日)では、銀行間の短期の貸借に、
不安が広がったという記事が出ています。

PIIGSの銀行の損失は、借入では消えない」というのがその主旨
です。銀行は、お互いに、短期資金を融通しあっています。

このため、相手が倒産すると、回収ができず自分も連鎖します。
最も多いのは、国債を担保にした「レポ取引」です。
金融には、特有の意味を勝手に持たせた専門語が多いですね。
このため、一般に分かりにくいのでしょう。

(注)レポ取引は、買い現先のような「買い戻し条件付の金融取
引」です。日本では特に債券の貸借取引で、金銭を担保として差し
出す「現金担保付債券貸借取引(債券レポ取引)」のことを指して
います。

▼他方では、日本国債を大きく買い越した外人ファンド

わが国で国債を買ってきた都銀が売り越すように変わったのに対し、
ヘッジ・ファンドは、2010年に101兆円、2011年に更に勢いを増し
141兆円を買い越しています。

3ヶ月の短期債ですから、年の途中で満期償還されるものが多いの
で、この2年間で10兆円規模の買い越し残と見ます。

20121月、2月も買い越していますので、繰り返しますが、合計で
20兆円の保有増になって、外人の、短期の円国債の保有残は67兆円
に増えているでしょう。

◎債券市場での売買額でも、ヘッジ・ファンドが、40%付近を占め
るように変わっているはずです。

70%の売買額を占めて、一秒に3000回の売買もできるロボット・ト
レーディングで、株価を動かすようになったわが国の株式市場に似
ています。

1回が1億円としても、最大では1秒(瞬く間)で3000億円の売り買
いにもなり得ます。現在の世界の債券市場と株式市場は、サイボー
グが売買している宇宙の物語りのようです。

円高になった時期(2011年)は、PIIGS危機のユーロ債とドル債を
売って、円債を買い越してきたのです。

繰り返せば、このヘッジ・ファンドによる円国債の大きな買い越し
が、2011年の円高(ドル安、ユーロ安)の原因です。

逆に、買い越した円債を売って、ユーロやドル債を買えば、円安に
ななります。(これが3月かも知れません。まだデータがありませ
ん)

◎日銀は、ヘッジ・ファンドによる円国債の売り越し、証拠金の数
倍のレバレッジがかかる空売り、30倍以上のレバレッジにもなる国
債先物売り、または、売りオプションを警戒して、40兆円の国債買
い受け枠を準備した(122月)ことは、既述しています。

レバレッジは、少額の資金で、多額の売買ができます。

5.ヘッジ・ファンドは、日本国債売りの準備をしているのか

◎ヘッジ・ファンドや英米系の銀行(代表が、悪名が高くなった
ゴールドマン・サックス)が行う債券や株の売買で利益を上げる方
法は、

1)最初は、目をつけたものを買って、価格を上げ、
2)連れ買いが起こってピークに達したと見たとき、
3)空売り、先物売り、売りオプション、あるいはCDSを仕掛けて
下げることです。

連れ買いは、例えば、一般を相手にする金融雑誌やマスコミが、
「**は上がる」という記事を溢れさせるときです。

この時が、相場のピークになる。投資家で言えば、個人が買いに走
るようになる時期です。

事実、ゴールドマン・サックスは、ギリシア債で以下のような、犯
罪的な方法をとっています。後では告発を受け、事実を認めて相手
に与えた損に相当する罰金を払ったのです。

1)最初、ギリシア国債を買う。保証保険のCDSもかけて買い、ギ
リシア政府の債務をオフ・バランスにし、EUには嘘の財政データを
出させる。これが、債務の飛ばしです。

2)顧客である投資家(及び銀行)には、ギリシア債は、財政は
健全だが金利が高く、利益があるとして売る。あるいは、ギリシア
債にCDSをかけ、デフォルトのとき支払われる保証保険を、国債額
面の2%程度の低い料率で買う。

3)通じている、子会社のヘッジ・ファンドに、ギリシア債を空
売りさせておく。先物売り、売りオプションでも同じ効果である。

3)機会を見て、ギリシア政府の債務は、嘘であることを、マス
コミにリークして暴く。自分たちも、驚いたように装う。 ギリシ
ア債は市場で売られて下がり、金利は瞬く間に10%に向かい高騰し
た。

4)国債が下がると、保証保険のCDSの価値は上がる。例えば2
だったCDSの価格は、国債が下がってその金利が10%くらいになる
と、4倍くらいに上がる。

国債がデフォルトしてもCDS証券をもっていれば、額面の100%の回
収が保証されるからです。

(注)ヘッジ・ファンドの設立では、投資の私的組合とされるので、
運用の中味を公開せねばならない規制は、日米欧に、ありません。
8000本の全部の本拠は、当局が監視できないオフショアです。

投資顧問業のAIJの、投資内容とお金がどこへ行ったのか、金融庁
には未だに分からないのは、このためです。わが国にも、年金の運
用を請け負っている投資顧問業が265社もあります。

CDSの利益〕
1兆円の国債にかかった保険料率2%のCDS(購入価格は200億円)は、
その国債の金利が10%に上がると(国債価格が例えば30%も下がる
と)、4倍付近の800億円の市場価値に上がります。

600億円が利益になります。CDSはその国債を持っていなくても、か
けることができ、売買ができるのです。

CDSは、第三者がかけた生命保険に似ています。保険がかかった人
の生命の危機(=デフォルトの危機)が高まると、保険金1億円が
受け取れる生命保険証券の価値は、上がるでしょう。あたかも、分
からないように毒をのませた保険金殺人です。実際に、ギリシア債
で、以上が行われたのです。

〔他の利益〕
CDSと同時に、国債価格が下がると、空売り、先物売り、売りオプ
ションにも巨大利益が出ます。オプションの証券そのものも、独立
した金融商品として売買ができるのです。

以上が、本当のことを暴けば、デフォルトが確実なギリシア債を対
象に、ゴールドマン・サックスが2010年に行っていたことです。

6.日本国債の売りの機会はいつか?

ヘッジ・ファンドは、日本国債の空売り、先物売り、売りオプショ
ン、CDSで巨大利益の機会を待っているように思えます。

拙著『国家破産』でも書いたことですが、米国の住宅証券(RMBS
で、2007年に$150億(12000億円)の利益を、ひとりで上げたピ
ムコのジョン・ポールソンは、グレゴリーサッカーマンに書かせた
書籍(『史上最大のボロ儲け』)の中で言っています。

「住宅証券の後は、先進国のソブリン・リスク(国債のリスク)が
巨大利益を上げる機会になる」 PIIGS債がこれでした。

ただし、ポールソンは、2011年は、米国債の下落に賭けた投機で、
大損をしています。

1年に120兆円は発行される米国債の下落に賭けたポジションをとっ
ていたためです。世界で最も多く、100兆円くらいのドル国債をも
つ中国が、ドル下落を懸念し、ドル国債を売ると予想したからです。

(注)現在は、2011年の、124兆円の円高介入(ドル債買い)の
ため、日本の財務省が世界で最大の、米国債の持ち手です。$1
3兆へと、2011年に$3000億も増やした「外貨準備」がこれです。
政府財政は巨大赤字で、お金がないと言いながら、増税を言う財務
省は、一体、何をしているのか? 24兆円も、米国に差し出したこ
とに等しいのです。日本の財務省は、一度も、ドル債を売り越した
年度がありません。貸して、売らなければ、米国に貢いだことと同
じです。

ところが思惑に反し、FRBQE260兆円枠)で米国債を買い支えた
ことが、市場では、ドル国債買いの動きを呼んだのです。

普通は、中央銀行が、直接に国債を買うことは、買い手が消えたこ
とを意味しますから、その国の国債は売られます。

しかし、2011年のドル債に限っては、これが、逆に、新興国からの
ドル債買いも生んだのです。

日本国債が、空売りされる時期はいつか?

ヘッジ・ファンドが買い越したため、この危険が、2010年以前より
はるかに高まったのです。 国内では、日銀以外に、売られる国債
を買い受けることができる金融機関はない。すでに、目いっぱい国
債を買っているからです(約800兆円)。

ヘッジ・ファンドが、短期金利が01%しかない日本国債を、黙っ
て保有し続けることは、あり得ません。

円安になると、国債価格は同じでも、海外で円国債をもつことは、
例えば10%の円安の分、ドルから見ればすでに損をしています。

◎今後の円安は、本当は、国債残がGDP22倍の日本にとって、
困った事態を招きます。円安とは、海外から円国債が売られること
でもあるからです。

20128月頃が、危険だと感じています。

72012年は、インフレで世界の金利上昇の兆しがある

▼低すぎるユーロの金利(183%)

欧州は、失業率が103%(1111月)と高いのに、物価上昇が2
7%と高い。長期金利(10年物国債の利回り)は、ECBが超金融緩和
をしているので183%と低い。

1年に27%上がる物価との関係で言えば、少なくとも37%の
ユーロ長期債の金利でなければならない。欧州金融の非常時だから、
金利が低いのです。

金融危機が去ったとなると、金利は、物価上昇率に向かって上がり
ます。

20123月に急騰の気配を見せている米国の長期金利(22%)

米国は、物価の上昇が30%です(1112月)。失業は85%と、
欧州並に高い。2012年の年初から36日までの長期金利は、18
から20%で、平均は19%でした。これも、FRBが、欧州と同じ
くゼロ金利策をとっていたからです。

しかし、36日以降の、わずか10日間で、米国の長期金利は22
へと03ポイント(15%)も上げています。

市場では、FRBが予想されていたQE3(量的緩和第三弾:金額は50
円以上)を行う可能性が、30%以下に下がったから金利が上がった
とされています。果たして、米国の金利上昇の理由が、これか?

金利上昇とは、19%の低い利回りの米国債が、利回り22%に上
がるように売られたということです。

資源・穀物・食品の国際価格も、201112月の305から、123月は
318に、3ヶ月間で4%上がっています。この瞬間風速を、年間ベー
スに換算すれば、4倍の16%の上昇です。(ロイター・ジェフリー
ズCRB総合指数)

米国債の金利が3%台に向かい上がると、下がった米国債を買う動
きが出るので、世界で、米国債買いが増えます。1%の金利の円長
期債を売って、22%の金利がつくドル国債に買えようとする動き
も出ます(円安)。

12%の金利差(スプレッド)に過ぎませんが、ヘッジ・ファンド
のように、10倍のレバレッジで買えば、12%の差になるからです。
国債では普通の30倍のレバレッジなら36%の差です。

このため、円安になった日本国債の金利も、円債が売られ、米国債
の金利に近づくように上がるのです。

イスラエルとの間で深刻化しているイランの核開発の問題も絡んで
いて、2012年の世界は、インフレのような感じです。

ひとり日本のみが、物価が上がっていない特殊国ですが。原因は、
2011年の世帯所得と、企業所得が減ったためです。所得が増えない
と、商品購買は増やせません。作った物は余って、価格が下がるの
です。

日銀は、インフレターゲット1%と言い(政策目標)、65兆円の資
産買い受け基金で、マネーを供給しています。

2012112日の総マネー供給は、139兆円でした。310日は145
円で、まだ増加供給資金は+6兆円留まっています。

貸付金と国債買いが増えています。しかし年間ベースの想定では、
24兆円です。当方の予想では、国債買いの増枠で+40兆円です。
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/
2012/ac120310.htm/

日経株価は1万円を超えても上がっていますが(186円:321
日)、「いつも遅れる金融誌やマスコミが、上がると騒いだときは、
すでに、ヘッジ・ファンドが売り抜けるピークであることが多かっ
た。」ことを忘れないように、老婆心から申し上げておきます。

◎日本の株式市場の70%、債券市場の40%の売買は、ヘッジ・ファ
ンドだからです。彼らの方法は、いつも、買って上げて、その瞬間
を見極めて、先物やオプションで売る利食いです。

株価も通貨も、人々がどの経済要素を重視するか、これの変転で買
いや売りが決まっています。政府発の情報が、あるものだけを強調
しているのが変です。

米国では、先月、消費が好調と言われたかと思えば、その一週間後
には、まだ住宅価格が下がっていて、世帯負債が年収の130%なの
で、消費は弱いという記事が出る始末(ウォールストリート・ジ
ャーナルなど)。

根拠ある数値に基づかず、心理的な副詞と形容詞で見ると(人の認
識方法)、どうとでも言えます。暗いトンネルから出れば薄明かり
の中でも風景が輝くのが人間の目です。

長い国境のトンネルを出て雪国のように白ければ、明度が低くても、
煌々とした夜明けにも見えます。


【後記】
本稿で書いたような、1998年の過去から幾度も繰り返してきた相場
の動きも(PKO相場と言っていた)、その原理的なことから書いて
います。金融のPKOは、平和維持ではなく、当局の介入買いです。
posted by 秀さん at 21:25| ハノイ ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月04日

民主主義の崩壊か編

行政の無駄使いを徹底的に洗いざらい掘り出して、もう何もでなくなるまで行革を行った後で、どしても財源が足りないと言うのではあれば国民に信を問い消費税増税を検討する。

当面は行政の無駄を排除(シロアリ駆除)に専念する・・・と言っていた民主党ですが、から缶総理からドジョウの野田のおっさんに代わってからは、更に財務省の言うがままというか、カルトに洗脳されたように国民の反対などお構い無しに増税一本やりですね。

今回の閣議決定では、野田のおっさんは消費税増税法案を採決も取らずに閣議決定しており民主主義の原則を踏みにじっている。
というかもうこれは民主主義ではなく党首独裁、党幹部独裁でしょう。

そう考えていたら・・・

秀さんの好きなパロディストのマッドアマノ氏のパロディ画が飛び込んで来ましたので貼り付けますわ。




photo.jpg




もう、今の民主党では100%ダメ、無論自民党も出る幕はない、みんなの党は小泉政権の系統、国民新党は2名の亀井さん以外は利につられた連中が寝返り、社民党は風前の灯、立ち上がれ新党は立ち腐れ・・・

もう、日本にはまともな政党は存在しなくなってしまいましたわ。

小沢さんにもし仮に有罪判決が出たら、日本から100%脱出を考えている秀さんでごわす。

こんなアマちゃん政党ばかりの国、日本・・・・


いっそのこと議員みんなでベトナムに来て、サトウキビの栽培でもやらせましょう。


・・・・?






そここころは・・・・





精糖 ってか!






おし! 秀よ 今から死んでよし!





でも、死にましぇん



臭いオヤジ駄洒落がない世界では生きていけないおっさんですので

どうか、お許しを!







posted by 秀さん at 01:56| ハノイ 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月15日

円安 株高が続いていますが・・・編

過去膨大なお札を刷りまくった欧米に加え最近では日銀も1%インフレターゲット発表をし
10兆円の資金を市場に注入しましたねぇ。
そこから日本の円も急速に円安にシフトが始まり、その円安を受けて輸出企業株を中心に日経平均も日々続伸しております。

果たして実際の資金需要がないところに大量の資金を市場に放出したところで、今の現状化において日本経済が活発化するのか? といささか疑問を感じ始めている秀さんでごわす。

そんなところに目に飛び込んで来たのが下記転載する浅川嘉富氏のレポートですわ。

秀さんは株式投資など一切やらないというか円がない、いや間違い縁も円もない人間ですので関係ないといえば関係ないのですが・・・・
今回の円安、市場への資金投入の裏には、ユダヤ国際資本がよくやる手口・・・

大きく上げさせておいて、後からずドーンと落とすいつものやり方が垣間見えてしょうがないのでありやす。



世界金融経済界は魔物が住んでいると言われます。


・・・・それは一般庶民の欲望を食い物にする魔物


他人より必要以上の更に大きなお金を持ちたい、
ケタ違いの大金を持ちたいという欲望を持つ人の数が少なくなりさえすれば、
この世は、今よりましな万人がもっと住みやすい公平な社会が生まれるような気がしている秀さんです。


へい、アホが生意気なことをほざいてしまいました。

スミマセン。



では、以下転載開始です。

ECB(欧州中央銀行)はギリシャの国債の大幅削減により資金繰りが悪化した欧州の金融機関を支えるために、昨年12月に続いて2回目となる低金利の金融支援を行うことになった。その資金はなんと5292億ユーロ(約58兆円)という膨大な金額である。

金利1%、期間3年のこの融資は、資金繰りに窮している欧州の銀行にとっては正に恵みの雨である。ECBがこれだけの巨額の資金供給をしたのには訳があ る。大量に保有していたギリシャ国債の60%を越す大幅削減により、欧州の金融機関は自己資金不足に陥り、金融機関同士が疑心暗鬼となって、貸し借りが行 われない状況が続いていた。こうした金融システムを安定化させ 、活性化させようという狙いである。

さらなる狙いは中小企業への融資を増やして景気を回復させ、問題となっているイタリアやスペイン、ポルトガルといった国々の国債をも併せて購入してもらうことである。しかし、ECBが思うように事が運ぶかどうか定かでない。

今回、金融機関が自己資金不足に陥った元凶がギリシャ国債の大量保有であったことを考えると、第2のギリシャとなる可能性を秘めた、財政問題国の国債を再び購入することに銀行が二の足を踏む可能性が大きいからである。

そうなると、60兆円近い巨額な資金はどこに向かうことになるのか? 銀行内部に保留されるか、投機マネー市場に向かうかどちらかである。そし 問題は、後者となった場合にはインフレを発生する危険性をはらんでいるという点である。

既に、先のリーマンショック後の景気浮揚のため、世界各国は史上空前の大量資金を市場に供給してきている。日銀がインフレ目標率を1%という具体的な数値 を掲げ、だぶついた市場にさらに10兆円もの資金を供給したのは、つい先日のことである。2%インフレ率を目指す米国の中央銀行であるFRB(米連邦準備 制度理事会)は 、既に2回の金融緩和策を発動し、さらに第3弾を実行しようとしている。

こうした金融緩和策で溢れた膨大な資金の一部は投機マネーと化して株式市場へと流れ込み、ダウ平均を13、000ドル台へと押し上げ、さらに史上最高値を伺う勢いを見せている。事実上3000万人を越す失業者を抱え、ブーメラン現象と呼ばれる若者の失業状態 が今なお続く米国の現状を考えると、信じ難い株価である。

そうした状況下で、ECBがばらまいた58兆円のマネーの一部が更に市場に流れ込むと、どのような事態が起きるか考えると恐ろしくなってくる。インフレ、それも度を超したハイパーインフ レの発生を招く可能性が大きいからである。既に市場にだぶついているマネーは100兆ドル(1京円、1000兆円の10倍)とも言われている。

そこに来て、今、インフレの危険性を大きくしている不安の種は原油の高騰である。背景にはイラン問題があるが、それに拍車をかけているのは市場に溢れた投機マネーである。米国では、既に1日のうちに何回もガソリン価格を書き換える状況が起きており、1ガロン4ドル 、5ドルを超えた地域も出てきているようで、一旦上向きだした景気に水をさしかねない状況になっている。

進み過ぎたデフレを抑えるために、米国は2%、日本は1%のインフレ率を目標に掲げて動き出しているわけであるが、有り余った100兆ドルのマネーがいったん暴走し始めたら、こんな目標はあっと言う間に通り越して、抑え難いハイパーインフレを引き起こ しかねない。
場合によっては、景気が低迷したまま物価が上昇するスタグフレーションという最悪の事態を招く可能性もある。

欧州の債務危機については、今回の巨額資金支給やESB(欧州安定メカニズム)の上限資金の積み増しなどによって、一先ず沈静化することになりそうであるが、安定化政策の裏に 、こうした恐ろしい危険が含まれていることを、読者には、忘れないでおいて欲しいものである。

以上転載終了・・・・・・・・・・・・・・



posted by 秀さん at 10:27| ハノイ 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月07日

う〜ん、良く分かるユーロ下落の原因編

かなり前は1ユーロは150円台なんて時期もありましたねぇ。

それが今じゃ100円を切るなんてことになっておりやす。

秀さんが前から言っているドルの信用失墜による更なる円高も多少の遅れはあったにせよ
最近ではもとの軌道に戻っているようです。

現代の社会は貨幣の信用創造で成り立っています。

貨幣と言ったって現在は原価があって無いような紙で出来たものですがな。

数百年前はどこの国も金や銀、銅といった貴金属が貨幣としての役割を担っておりました。江戸時代を考えれば分かりますわな。
まぁ、幕府の財政が厳しくなって来ると小判の中の金の含有量を減らしたりしてはおりましたが、それでも今のように日本銀行券と印刷した単なる紙切れが貨幣になることは約束手形を除いてはありませんでした。

それよりはるか以前は、相手の持つものに対して

ぶつぶつと文句を言いながらものを交換するシステム= ぶつぶつ交換・・・

とは言いませんな、へい、いつもの笑えない親父ギャグですがな、まぁそう怒らないで下さいまし〜。

その物々交換が主流でした。それがいつのまにやら紙切れのお金、いや今ではデジタル画面に表示される数字がお金になっている感じですね。

昔の人から言わせれば、詐欺みたいに感じるかも?

極論を言わせて貰えば、今の世の中、紙切れで出来たお金を有難がってその紙切れを集めるのに大勢の人が必死こいて真剣に、中には命をかけて競争している狂気の世界なのかも知れませんねぇ。

お金に支配されない国・・・例えば天国みたないな所に住んでいる人がもしいるとすれば、
その人たちから見れば、

あんたら、ほんまのアホやで! と言われているかもね!


まぁ、前置きはこの位にして、本日の経済記事の転載ですが、いつも秀さんが感心してる
吉田繁治さんの記事です。

この方の経済記事はわかり易く数字的な裏づけをベースにしているので説得力があります。


難しいことを難しく言う人は普通の人で、

難しいことをわかり易く言う人は頭の本当に良い人、

簡単なことでもうまく説明できないような人を秀さんのようにアホと言います。

本日の転載記事は本当にためになる記事だと思いますよ。



では、転載開始・・・・・・・・・・・



<デ・レバレッジ動乱の2012年への展望>
Systems Research Ltd. Consultant 吉田繁治

【目次】
1.米欧の金融危機の始まりから
2.中央銀行のマネー印刷が、インフレを招いていない理由
3.ホルムズ海峡の、封鎖の可能性
4.世界の中央銀行の信用増加、言い換えればマネー印刷
5.米ドルより、ユーロが下がっている理由:そして円
6.10年スパンでのデ・レバレッジの時代に向かう


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■1.米欧の金融危機の始まりから

【住宅ローン証券の暴落】

始まりは、08年に露呈した米欧の住宅ローン証券の下落でした。米
国の住宅ローンは$11兆(880兆円)と、米国債($14.3兆:
1144兆円)並みに大きい。(注)日本では約200兆円であり、米国
の18%しかありません。

2000年代に、2倍以上に高騰していた米国の住宅価格(全米平均で
は3000万円くらい。都市部平均は5000万円。)が、90年代の平均価
格だった1500万円に向かい下がったのです。下落は欧州も同じです。

原因は、「ローンを払えないくらい高くなった」ため、買い手が、
1/4くらいに減ったからです(新築分)。ピーク時では1年に200万
戸もあった新築が、今、60万戸台です。(注)2011年11月は年間換
算ベースで68万1000戸です。(US Census)
http://www.census.gov/construction/nrc/pdf/newresconst.pdf

【米欧の、住宅ローン制度】

米国の住宅ローン制度では、買った人ではなく、住宅にローンをつ
けます。ローンを借りた人は、買った住宅を手放せば、ローンの支
払いから解放されます。

住宅を売っても、自己破産しない限り、どこまでも返済義務が追っ
てくる日本の住宅ローンとは異なります。このローンの制度は、
1929年からの大恐慌のため住宅価格が、2008年からのように暴落し
たとき、世帯の生活支援策として法制化されています。

1929年からの大恐慌は、通説では、ルーズベルト大統領のニュー・
ディール政策(国債を発行した公共事業)で解決したとされていま
すが、実態では異なります。

世界恐慌はほぼ10年続き、結局、第二次世界大戦(戦時国債の大量
発行)に突入したのです。戦争は、政府支出(軍事費)を増やし、
工場生産を上げ、軍隊が雇用する失業対策でもあります。

住宅に貸すローンの制度のため、高い住宅を買って返せない人は、
わが国に比べれば、容易に住宅を手放します。残るのが不良化した
ローン債権です。わが国での住宅価格の下落は、買った世帯の損に
なっています。米欧の制度では、金融機関に損が集中します。

【デリバティブの下落】

住宅ローンの回収権(元本の返済金+ローン金利)を担保にして
「証券化」したデリバティブ(MBSやRMBS)は、市場価値が下がっ
て暴落します。

00年代の金融は、ローンの回収権を担保にする「証券化(=デリバ
ティブ化)」です。MBS(不動産ローン証券)やRMBS(住宅ローン
証券)、および他の債権と複合化したABS(債権担保の証券)は、
内外の金融機関や年金基金が、投資資産として保有しています。

米欧の金融は、直接に融資するより、いろんな債権の証券化、証券
の売買、回収の保証(CDS)をする機関に、2000年代で変質してし
まったのです。(注)日本の金融機関も、増加預金では、国債しか
買っていません。

このため金融機関には未実現の含み損がたまり、信用危機が起こる。
まず銀行間のコール・ローン市場(短期の貸し借り)の消滅になり
ます。お互いが内心では相手の資産に疑念を持っているからです。

(注)公表される健全なバランス・シートは含み損を隠したオリン
パスのように、不良債券をタックス・ヘイブンに飛ばした嘘です。
08年9月以降の3年余、日本を含む世界の金融機関のバランス・シー
トはまるで信用できません。株式市場での金融株の暴落(日本では
野村證券やみずほ銀行)がこの事実を示しています。同様に、米国
ではシティバンク、バンカメ、ゴールドマン・サックス、JPモルガ
ンスタンレー等、欧州では主要20行が、程度の差はあっても債務危
機の状態を続けています。株価と、社債のCDSの料率を見れば、危
機が分かるのです。

【中央銀行のマネー印刷】

銀行間でコール・ローンから排除された銀行は、翌週には決済がで
きなくなります。このとき中央銀行は、システミックなリスク(連
鎖破産)を防ぐ目的で、緊急貸付を行い、不良化した債券(住宅
ローン証券等)を額面で買い取ります。

連鎖破産(数日で起こる)が起これば信用恐慌であり、マネーが必
要な経済取引(投資と購買)は急減するからです。

時価で買わない理由は、市場の時価(たとえば40%の価格)で買う
と、60%が銀行の実現損になるからです。簿価で買えば銀行の不良
債券が、中央銀行に移転します。中央銀行の信用が低下すると、そ
の通貨は外為市場で売られ、通貨信用が下がって行きます。(注)
ドルとユーロの下落、代わりに買われた円の高騰がこれです。

AAA格(米国債並の信用度)とされていた住宅ローン証券(MBS)の
価格は、2011年の年初には、額面の60%の価格でした。2011年12月
には、43%に下がっています(FT紙)。住宅価格の下落と期を一に
するのが、住宅ローン証券の価格です。

43%は、英国を含む欧州の金融機関がもつMBSの価格統計(FT紙:
11.12.21)ですが、欧州と米国の住宅の下落率は類似しているの
で、米国の住宅ローン証券も同率で下がっているはずです。

2011年はPIIGSの国債価格の下落が問題視されていました。もっと
大きなものが、米欧で同時の住宅の下落によるローン証券の不良化
です。PIIGS債は住宅ローン証券の損に(すこしだけ)加わったも
のです。

(注)政府やエコノミストの多くはPIIGS債にまぎれ、住宅ローン
証券問題への言及を避けています。理由は米欧の銀行の「同時危
機」が明白になるからです。ユーロ債を売らせ、米ドル債を買わせ
るのが目的なのかも知れません。

【総損失の推計額:1000兆円】

推計では、米国での住宅ローンの市場価値(流通価格)は、$11兆
×43%=$4.7兆(376兆円)に下がり、欧州でのローンの価値も
ほぼ同額で、$11兆×43%=$4.7兆(376兆円)に下落している
はずです。

銀行資産に対しては、含み損を計上する時価会計は停止されている
ので(政府規制)、金融機関が抱えている間、この損が露呈しませ
ん。

金融機関の資産の中に空いた、マネーを飲み込むブラック・ホール
のような巨大損です。(注)日本の農林中金も、米国のMBSで5兆円
の損を被っています。

・米国の住宅ローンで推計$6.3兆(500兆円)、
・欧州の住宅ローンで推計$6.3兆(500兆円)、合計で1000兆円
もの、不良債券が想定できます。

事実は、未だに明らかされていません。大きな利益回復での資本蓄
積か、政府による増資(または国有化)しか対策がないためです。
利益回復は、住宅と商業用不動産価格の値上がりがないと、生じま
せん。このため銀行危機は、最短でも5年と長引く性格を持ちます。

【住宅が上がる時期にならないと、1000兆円の不良債券は減らない



ローンで生じた不良債券は、住宅価格が上昇しない限り、少なくな
らない。2011年も増え、2012年にも増え続けます。2012年での、米
欧の住宅価格の回復は、見込めないからです。

予想すればベビーブーマー・ジュニア世代が住宅を買う時期(数年
後)までは、底打ちしない。数年後に底打ちしても、住宅価格が、
ふたたび年率5〜10%で上がることは、ないのです。

理由は、失業が10%レベルで住宅を初めて買う米欧の30歳代の賃金
が、日本と同様に上がっていないからです。買う人の所得が増えな
いと、買う住宅の価格も上がらない。将来所得の増加が見込めない
と、住宅も買われません。

親のベビー・ブーマー世代は60歳を超え、住宅を買う世代ではない。
年金が生活費に約5万円足りないので、貯蓄を取り崩す世代になる
からです。

(注)日本では、65歳以上の世代は一ヶ月に5万円(年間で60万
円)の貯金をくずし、厚生年金(一ヶ月平均16万円)では足りない
分を生活費として補っています。世界に共通することです。

参考に言えば、日本の60歳代世帯の金融資産は2377万円で、ローン
負債が252万円です。純金融資産は2127万円です。70歳代は、116万
円の負債を引いた純金融資産が2401万円です。

他方で30歳代の金融資産は、ローンのためマイナスです。(総務省
家計調査:2011年)


【銀行の破産が避けられている理由】

米欧のほぼ全部の金融機関が倒産を免れているのは、米欧の政府と
中央銀行が、銀行の決済に必要な資金を、貸しているからです。
(注)銀行の破産は、証券の持ち合いのため、連鎖します。

下落した住宅ローン証券を、資金繰りに困った銀行から、額面(簿
価)で買い取りもしています。

米国の住宅金融(ファニーメイとフレディマック)は、住宅ローン
を買い取って、証券化して価格を保証し、売却するものでした。
2007年と08年の保証損のため破産し、政府資本に変わっています。

このため、米国の住宅ローン($11兆)は、政府が保証すべき国債
と同等の負担を、米国政府にもたらしています。(注)政府保証を
はずせば、一瞬で、住宅ローンの流通市場は消えてほぼ全部の金融
機関が同時破産します(断言)。


【加わったPIIGS債の下落】

2010年からは、住宅ローン証券の下落損(1000兆円)に、PIIGS債
の下落損(推計150兆円)が加わっています。これらは、今は「含
み損」です。含み損は、1年、2年、3年と経過するごとに、実現損
になって行きます。

欧州の銀行(主要21行)に対し、監督官庁が行った2011年夏のスト
レス・テスト(資産査定)では、担当が「本当のことは言えない。
言わない。」と漏らしています。

◎本稿で推計したように、本当の損失額を言えないくらい大きすぎ
るからです。あたかも氷山にぶつかる前の、タイタニック号。当時
はなかった本当の計器は、氷山を示していますが見ていないふりを
し、ダンスに興じる・・・

PIIGS債に対しては、米国の銀行も、約100兆円のCDS(保証保険)
を引き受けています。米欧の銀行は、同じ泥船の一蓮托生です。


【結局は国有化】

最終的には(2012年末からか)、主要金融機関は、原発事故で生じ
た損害(数兆円)をカバーできない東電のように、資金不足のため、
国有化(国家が損失を補填)されるはずです。

しかし国家財政も赤字です。その資金は、赤字国債の発行によるも
のです。金融市場は、これを引きうけきれないので、中央銀行によ
る、国債の買い取り(マネー発行)になるでしょう。




■2.中央銀行のマネー印刷が、インフレを招いていない理由

中央銀行が政府の赤字国債を買い取ってマネー供給をすれば、イン
フレが想定されます。

【ハイパー・インフレはない】

しかしハイパー・インフレにはならない。対策金は金融機関が被っ
た損失を埋めるものであり、民間のマネー・サプライ(マネー・ス
トックとも言う)の増加にはならないからです。

不動産と株バブルの崩壊の後、7年目の1997年から金融危機になっ
た日本のように、金融機関が抱えた不良化した貸出金と、下落した
不良債券を埋めるものだからです。

金融機関の損失危機がない平常時なら、中央銀行のマネー印刷は、
銀行の現金を増やし現金が貸されて銀行システムによるレバレッジ
のかかった「信用創造」になり、その結果マネー・ストックを増や
します。

つまり民間の金融資産の総金額が増える。増えたマネーは経済取引
(投資と購買)を増やして、物価をあげることにもなります。

借入金の増加分は、借りた人の口座に現金が振り込まれるため、金
融資産の増加になったように見えます。その現金が使われると、次
は、その現金を受け取った人の預金になる。この「負債の無限連
鎖」が、銀行システムでの「信用創造」です。つまりマネー・スト
ックの増加です。

中央銀行が国債を買い、たとえば10兆円のマネー供給を増やすと、
それを借りる銀行の準備率(銀行の金庫に残す金額の率)が健全な
時期の5%なら、[10兆円÷準備率5%=200兆円]のマネー・スト
ックを負債の連鎖で増やすのです。

準備率が金融引き締め期の10%でも、マネー・ストックは100兆円
に膨らみます。銀行が始まってからの金融である「準備預金制度」
は、信用量(=マネー量)を、その乗数で増やすスレバレッジです。
このため、普通の時期は、インフレが恒常化しています。

◎現在のように銀行が不良債権をもつときは、損失の補填に使われ
るため、中央銀行がマネーを刷っても、連鎖でのレバレッジが働き
ません。このため、2000年代からの日本のように、マネー・ストッ
クが増えない。

マネー・ストックの増減とGDP(経済取引量)の増減、および物
価・資産の騰落の原理を示すのが、以下のフィシャー等式です。

M(マネー・ストックの金額)×V(マネー・ストックの回転率)
=P(物価と資産の上昇率)×T(実質GDPの成長率)

(注)現在は、金融のグローバル化での「キャピタル・フライト
(海外へのマネーの逃避)」もあります。ある国の中央銀行が国債
を買い、マネーを増加印刷するようになると、その通貨の価値下落
を恐れたマネーが海外の債券を買うので、ユーロやドルのように通
貨が下落します。

このため、中央銀行の国債を買いも、単純には、インフレを生みま
せん。国内のマネー・ストックの増加にならないからです。

日本のマネー・ストックは、2011年11月で1457兆円です。日銀の、
国債購入、マネー印刷の増加、ゼロ金利策にもかかわらず、2000年
代は、ほとんど増えていません。

マネー・ストックとは世帯、企業、自治体が、国内の金融機関にも
つ金融資産の保有額と理解していいでしょう。マネー・ストックが
名目金額で増えないと、インフレは起こりません。
http://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/ms1111.pdf



■3.ホルムズ海峡の、封鎖の可能性

イスラエルを地図上から消すと言いながら、核兵器を開発している
イランの原発に(ロシアが支援:ミサイルは北朝鮮)、イスラエル
が空爆を仕掛けると「大変」です。

原油を運ぶタンカーが頻繁に通る狭いホルムズ海峡に、大型タン
カーを一隻でも沈めると、サウジ・アラビア、イラク、クウェート、
アラブ首長国連邦からの、日本を含む世界への原油輸送が、最短で
も6ヶ月間は、途絶えます。沈没したタンカーを、引き上げねばな
らないからです。

ホルムズ海峡は、1隻でもタンカーが没めば原油の輸送船が通れな
くなるくらい浅く、幅40キロメートルと狭い。最大水深は190メー
トルしかないのです。

米欧は、イランの核兵器開発をとめる目的で原油輸入に制裁金を課
す経済封鎖を敷こうとしています。日本でも、米欧からの経済封鎖
が、太平洋戦争の原因でした。

報復として、イランは2012年1月3日に、ホルムズ海峡の海上封鎖を
ちらつかせています。タンカーに、大砲を向けるという意味です。
ラヒミ副大統領は、「原油輸出に制裁金を課せば、一滴の原油も、
ホルムズ海峡を通さない」という。

2012年にイスラエル・イラン戦争が起これば(紛争でも)、即日に、
第4次石油危機になり、資源・穀物、金属、金は高騰します。

ゴールドも原油価格と同期して上がり同期して下がります。この可
能性も高い。そうなると、世界インフレでしょう。

銀行の不良債券を減らし、政府国債の実質負担を減らすインフレは、
金融機関と政府にとって普通は歓迎でしょう。インフレは、金融資
産の価値と、負債の価値を減らすからです。

◎ただし、現在は、国債の発行残高が、世界で5000兆円規模(世界
のGDPの100%)と大きい。それは、金融機関が保有しています。た
とえば、世界が5%の物価インフレになると、金融市場での「期待
インフレ率」も5%に上がります。期待インフレ率は、金融市場の
参加者が、物価の将来上昇を予想して抱く金利率です。政府の政策
金利とは異なります。

こうなると、国債価格(10年債)は、15〜20%は下落しますから、
世界の銀行危機は救われないでしょう。

いまはの時期の、イランの経済封鎖の動きは、イランに「ホルムズ
海峡の封鎖」を迫るものです。インフレを起こしたい政府・金融機
関の一派が、導出したものかも知れません(推測)。

2001年の陰謀めいて禍々(まがまが)しい「9.11」の後の、2003
年のイラク戦争の名目は「フセインが大量破壊兵器を製造してい
る」という嘘でした。これはもう、明らかになったことです。

(注)イラクの大量破壊兵器(化学兵器)の一部が、独裁者カダフ
ィのリビアにあったと報じられてはいます。金正日総書記が亡くな
った北朝鮮でも、核兵器と核弾頭ミサイルは確認されています。今
のところ軍部の内部対立による暴発はないと思えます。怖いのは、
弾道ミサイル(テポドン)の誤射による、日本海の原発の破壊です。

「イランが核兵器を開発している」ことは、米欧が、イランの制裁
を仕掛ける名目になり得ます。イランのバックはロシアで、ロシア
は、表面には出ないかも知れませんが、原油高騰で利益を得ます。

ロシアの原油輸出は$2063億(16.4兆円)です。1位のサウジアラ
ビア($2155億:17.2兆円)とほぼ同じ大きさです(2010年)。
ロシアの原油生産は、国有化されています。原油の高騰は、ロシア
政府の直接の収入になるのです。プーチン政権は、現在、政府収入
に困窮しています。

米英系メディア(CNNやBBC)に比べ、わが国のマスコミの報道は少な
いのですが、中東は戦争の危機に向かっています。



■4.世界の中央銀行の信用増加、言い換えればマネー印刷

08年9月からの米国発の金融危機のあと、銀行の不良債券を埋める
目的で、まず米国、つぎに欧州(ユーロ17ヵ国)と英国、そして日
銀の合計信用が$8.3兆(640兆円)になり、それ以前の2倍に増加
しています。

中央銀行の信用の増加は、銀行がもつ不良債券と、政府が発行した
国債を買い上げ、その代金として金融機関の当座預金に現金を振り
こむことです。

マネーはデジタル化しているので紙幣は印刷しませんが、紙幣印刷
と同じです。日・米・欧・英で、320兆円の紙幣増発があったとい
うことです。

これは中央銀行が、3年間で320兆円の負債を増やしたことなのです
が、なぜか「信用の増加」と言う。実態は、中央銀行の信用の価値
は、減少しているのです。政府が発行する負債の証券は国債ですが、
国債増発を、政府信用の増加とは言わないでしょう?。

本義に戻ってクレジット(=負債)の増加と言えば、分かりやすい
でしょう。クレジットを翻訳するとき、逆の意味に取られる「信
用」という訳語を当てたのは、日本政府でしょう。

たとえば企業の信用増加とは利益が上がることです。しかし、中央
銀行の信用増加は、マネー印刷の増加、つまり中央銀行が発行する、
国民経済に対する負債証券(これが紙幣)の増加です。この証拠に、
中央銀行のバランス・シートでは、紙幣の発行額は負債勘定です。
資産ではない。

1万円札をもつひとは、日銀に1万円を貸していると言っていい。日
銀の窓口に返してくれともっていっても、何も返しません。1万円
の新札を渡されるだけです。これが、1971年の金・ドル交換停止以
後の紙幣です。

円は、直接に金には交換できませんでしたが、米ドルに換えてFRB
にもって行けば、$35を1オンス(31.1グラム)の金と交換できて
いたのです。

1944年からの金の交換価格は1グラム換算で、ほぼ1ドルでした。1
ドル金貨に相当します。これが1944年から1971年まで続いた金を
ベースにした「ブレトン・ウッズ体制」でした。

(注)通説では誤って金本位制と言われますが、金本位制ではあり
ません。発行するマネーは、金を担保にはしますが、金の準備率は
10%以下で、90%以上は金ETF(金の上場投信)のような証券
(ペーパー・マネー)だからです。金本位は、ペーパーではなく1
両小判のように、金貨を通貨として使うことを言います。

今は1グラムで4200円付近ですから(12.1.03)、ドルで言えば$
54です。米ドルという負債性の通貨の価値は、負債性ではないゴー
ルドに対し、40年で1/54(=1.85%)に下落しています。

年率平均では1年に9.5%という大きなドル価値(購買力)の低下
と見ることができます。

(注)2000年代のゴールドは、徐々に「ドルの反通貨」と認識され
るようになっています。新興国の中央銀行が買っています。金価格
が下がるのは、ヘッジ・ファンドが資金繰りに困って売り、ドルに
換えてドルが上がったときです。

どんな形になっているか一例として、単純化したFRBを見ます。
最新の2011年12月28日時点で、原本はFRBが公開しています。
http://www.federalreserve.gov/releases/h41/current/

【資産】 【負債】
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
米国債 $1.7兆 ドル紙幣の発行 $1.1兆
財務省証券 $0.1兆 銀行の当座預金 $0.2兆
MBS(不良債券)$0.8兆 7つの連銀からの借り入れ
その他資産 $0.3兆 $1.5兆
その他負債 $0.1兆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
資産合計 $2.9兆 負債合計 $2.9兆(232兆円)

リーマンショック前の08年8月は、FRBの総資産・総負債は、$1兆
付近(80兆円)でした。152兆円のドルの増加発行があったことに
なります。FRBの総信用は、金融危機前の3倍で、欧州ECBの2.6倍
を超えています。

(注)FRBバランス・シートの数字は、負債を少なくした粉飾では
ないかと疑っています。実態は、もっとある感じがするからです。

FRBの特徴は、国債や証券の「保護預かり勘定(カカストディとい
う)」です。custodyの原義は、法的な拘禁、拘置、監禁です。

米国は海外に売った国債等の現物を渡していません。日本政府や中
国政府がもつ米国債(外貨準備)や、金融機関が買った米国債やド
ル証券は、「FRBが預かっている」ことになっています。

このため日本や中国は米国債を市場で売りにくいのでしょう。FRB
が「やめてくれ」というからです。FRBは世界の中央銀行の親玉で
もあります。


【FRBの保護預かり勘定:メモ欄】

海外政府がもつドル証券(住宅証券を含む)$3.4兆
米国債の保護預かり $2.7兆
米国財務省証券 $0.7兆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
保護預かり合計 $7.8兆(624兆円)
http://www.federalreserve.gov/releases/h41/current/

保護預かり勘定も、たぶん(全部ではなくとも)、預かりと言いな
がら、FRBが買い取ってドル紙幣を発行しているのではないかと、
考えています。

いずれにせよ、日米欧英の中央銀行は、信用拡大といいながら、負
債を急増させています。

(注)08年9月以降は、日銀の信用拡大量がもっとも少ない。2011
年12月22日時点で、総資産・負債は141兆円です。金融危機の前の
08年8月は109兆円でした。32兆円の増加発行しかしていません。
(↓11年12月:141兆円 ) これが、円高の原因です。
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2011/ac111220.htm/
(↓08年8月:109兆円)
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2008/ac080810.htm/

日銀が信用拡大を全開にしたのは、1997年の金融危機から2000年ま
ででした。その後は11年間で上記の30兆円程度でしかない。理由は、
これ以上国債を買い上げ通貨を増発すれば、外為市場で円が売られ、
円の信用下落になると思っているからでしょう。

この点は欧州のECB(ユーロの中央銀行)も同じです。08年9月の米国
発の金融危機が、欧州銀行の債券の下落に波及したため、FRBに準
じて通貨増発を行っています。

欧州中央銀行(ECB)の総資産・負債は、$3.2兆(256兆円)に膨
らんでいます。金融危機の前の2.6倍です。(ECB 2011年11月)
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2008/ac080810.htm/

ECBの信用拡大は、先に述べた住宅証券の下落(推計500兆円)と、
PIIGS債の下落(推計150兆円)のほぼ50%(575兆円)が、欧州の
銀行の不良債券になっているからです。(注)この損害数値(含み
損)も、まだ、明らかにされていません。

銀行に対しては、毎週、毎月の決済に不足するマネーを、その都度、
ECBが住宅の不良債券と国債の買い上げという形で、貸し付けてい
ます。

PIIGS債では、2012年1月〜3月の第一四半期に過去の国債で償還の
満期が来る分が、15兆円もあります。ギリシア、ポルドガル、アイ
ルランド、イタリア、スペインが15兆円の借り換え債を、新規に発
行しても、買い手はない。金利が高騰し、PIIGS債は、更に下落し
ます。(注)ユーロ国債全体では3か月で25兆円が満期。

借り換え債が発行できないと、PIIGS債はデフォルトします。満期
が来た国債の償還と利払いができないことです。2012年1月〜3月の
PIIGS債の買い手は、ECBしかないでしょう。

中央銀行のECBが価値の下がったPIIGSの借り換え債を買い取れば、
不良債券がECBに移転して資産内容が悪化するため、ユーロが売ら
れているのです。

これが新年の1ユーロが100円を割れ98.6円(12年1月5日)に下落
した原因です。原因はユーロ債の売りです。通貨相場は、ほぼ3ヶ
月先を見て動きます(通貨先物の売買)。(注)同じユーロ建てで
すから、ドイツ債とフランス債も円やドルから見れば、下がってい
ます。

通貨の下落は、その国からマネーが脱出することでもあります。
ユーロ債売りで円債買いなら、ユーロ内のマネーが円に脱出したこ
とになる。

中央銀行がユーロを印刷しても、ユーロの民間経済の、マネー・ス
トックの増加にはならないのです。逆にユーロ内のマネー・ストッ
クが、マネーの脱出のため、国外に逃げてしまう。これが、1980年
までの、外貨の売買が規制されていた時代との違いです。

世界の1日での為替取引(外貨の交換)は、500兆円規模と巨大です。
円とドル間だけでも、58兆円(11.6%のシェア)です。中央銀行
がマネーの増発をすることは金利を下げることでもあり、外為市場
では、「その通貨の価値の下落」と認識されるように変わっていま
す。

ECBが、市場で売れないPIIGS債を買い取れば、ユーロ債の持ち手は
怖くなって売り、ドル債や円債を買うのです。これがユーロの下落
です。(注)市場の連れ買いで、ドルのように通貨が上がる時期も
あります。

◎こうしたマネー脱出によって、中央銀行のマネー印刷の効果が、
減殺されます。中央銀行のマネーの増発額以上に、瞬間に、マネー
脱出が起こると考えておいていいでしょう。

根にあるのは、1秒で3000回売買できるロボット・トレーディング
です。普通ロボット・トレーディングのプログラムは、下げが下げ
を加速する構造になっています。

外為市場(ほぼ25%)、国債市場(ほぼ50%)、株式市場(ほぼ
60%)は、同時にロボット・トレーディングの時代です。レバレッ
ジ、先物、オプション、デリバティブ、そしてロボット・トレーデ
ィングの、6重奏です。罫線を見て売買する現物取引の時代とは、
まるで変わっています。

変動相場で外為市場が大きくなった後の金融・経済モデルを示す
「マンデル・フレミングモデル」は、中央銀行が、金利を下げ、量
的緩和もして信用を拡大すれば、そのマネーが、巨大化した外為市
場で売られて通貨が下がる。通貨が下がれば、いずれ、その国の輸
出が増え、経済は回復に向かう。このため、金融緩和や量的拡大に
よる経済効果はあるとしています。

(注)変動相場の中での国債発行による政府財政の拡大は、その国
の金利が上昇し、金利が高い通貨は、金利が低い通貨から買われ、
通貨が上がるため輸出が減って、景気浮揚の効果がないとしたのも
「マンデル・フレミングモデル」でした。1990年代の、政府財政の
毎年40円の拡大(公共事業)がありつつも円高だった日本がこれに
該当します。

しかし上記の中央銀行の信用拡大の効果は、普通の経済の時です
(平常時)。金融危機の非常時には、これが言えない。

不良債券で銀行の損失が大きな時期には、信用拡大で印刷したマ
ネーが逃げてしまい、通貨と債券が下落するので、金融危機は却
(かえ)って深まってしまうからです。

中央銀行と政府が、マネー政策として頼拠(らいきょ)しているよ
うに見えるマンデル・フレミングモデルは、銀行の不良債券が巨大
化した経済を、見落としています。



■5.米ドルより、ユーロが下がっている理由:そして円

円を基準として見たとき、2011年での米ドルは、11年4月の高値85
円付近から12年1月3日の75.6円まで、11%の下落です。

他方でユーロは11年4月の120円付近から、1月5日は98.6円です。
18%の下落です。米ドルよりユーロが下がった理由は、米ドルには
まだ日本、中国、新興国からの買いがあるためです。

たとえば日本政府は、円高対策として、11年11月に(効果がなかっ
た)4.5兆円の、緊急のドル買いをしています。中国も、ユーロ債
を売って、ドル債に振り替えています。元高は、中国の輸出にとっ
て困るからです。

円債は、ユーロ債、ドル債の代わりに、買われています。前稿で取
り上げましたが(<回顧と展望:570号:111228>)、2011年6月か
ら11月の半年で、円国債(主は3ヶ月内満期の短期債)が、合計で
72.2兆円もが、外国人から買い越されています。

▼日本の長短公社債の、売買金額:投資家別概算(再掲)
(注)プラスは買い超、マイナスは売り超

2011年6月 7月 8月 9月 10月 11月 半年計
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
銀行等 17.5 13.1 12.1 18.2 8.0 15.8 84.7兆円
投信等 3.7 3.2 2.7 2.4 2.8 3.3 18.1兆円
外国人 8.1 11.3 17.4 9.7 11.0 14.3 72.2兆円
政府等 -24.5 -27.1 -34.6 -26.3 -23.1 -28.7 -163.9兆円
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(注1)主要な主体のみの概算合計のため、売買の総計はゼロにな
っていない。

(注2)銀行等は、日本の都銀・地銀、信託銀、農林系、第二地銀、
信用金庫、生損保の合計売買額を示す

(注3)投信等は、日本の投資信託、官公庁の共済組合、事業法人
の合計。個人の売買額は、無視できるくらい小さい。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LWH73V1A74GR01.html

2011年の異常な金額に思える外人による円債買いが、日本の国債金
利を下げ、円高をもたらした原因です。

外人の日本国債買いは国内の金融機関のような「長期保有」ではな
い。短期債の短期売買です。たとえば3ヶ月債は、発行の3ヶ月後に
は、日本政府が、円で償還せねばならない。

外人投資家(主体は、ヘッジ・ファンドと新興国の中央銀行)の買
いは、市場で売らずとも、買って3ヶ月間保有すれば、円での償還
があるため、外為市場で円が売られたのと同じことになるのです。


2012年は、いつまで、この外人の円国債の買い超が続くか?

6ヶ月で買い超してきた72兆円の短期国債を、
・そのままにしておくか(円が償還される)、
・あるいは売り超に転じれば、どうなるか?

72兆円分の、外人から売られる短期国債を、国内の金融機関が増加
買いすることは不可能です。財政の赤字で新規に発行される国債の
引き受けが、ほぼ50兆円はあるからです。日銀の、緊急買い受けに
なるでしょう。

円高は、経済界(経団連)の願望通り、そのとき終了します。

◎ところが、円高が終わった時は、今度は、ちょうど今のユーロの
ように、円国債の価格に下落が起こります。円高の終了は、円が海
外流出することだからです。(注)「円債売り→ドル債買い」にな
るでしょう。

日本の政府財政は、2011年中にほぼ100兆円分も買い越された円国
債が外人から売られれば、期待金利がわずか2%上がっただけで、
既発国債(約1000兆円)が10%は下がります。

低金利の国債は、国債価格の過剰評価、つまり、国債の価格バブル
を生むのです。バブルは、金利が正常化(3%になること)すれば、
崩壊します。

このとき、100兆円の不良債券が、国内金融機関に発生してしまう
のです。国内の金融機関も、損を怖れて売りに転じることになる。

◎金融市場は、まだこの、外人による国債債売りの、可能性の認識
をしていないように思えます。

なぜ、日本の増発され続ける国債の金利が、短期債で0.15%、長
期債で1.03%と、(異常に)低いままなのか。原因を調べていて、
2011年の外人買いのデータに遭遇したのです。

どう考えても、2012年も外人が円国債を買い越すとは思えません。
ポートフォリオ(分散投資)での円債の、保有ポジションが、100
兆円は大きくなっているからです。どうお考えでしょうか?

日本経済(政府と金融機関)にとっては、PIIGS債の償還が増える
2012年の1月から3月までに、ユーロ危機が深刻になって、ヘッジ・
ファンドからユーロ債が更に売られ、その資金で円債の買い超が続
き、円高($1=70円;1ユーロ=80円等)になることが望ましい。

円高は輸出の製造業(輸出額で1ヶ月6兆円:年間72兆円)にとって
は、円での売上が減って、困る事態です。しかし、国債を売る政府
財政にとっては好ましいのです。通貨は、「多角度から」みなけれ
ばならない。

世界で、毎日の経済ニュースのトップとして、通貨変動が報じられ
るのは、1日で500兆円もの世界の外為市場で、通貨価値が日々変動
していて、それが経済に大きな影響を及ぼすからです。



■6.10年スパンでの、デ・レバレッジの時代に向かう

銀行の不良債券が巨額化し、事実上では自己資本が消えた時期に、
世界の中央銀行の中央銀行であるBIS(国際決済銀行)は、世界の
銀行に対し、自己資本比率を上げることを要求しています。

(注)米国の銀行に対しては、BISの傘下であるFRBが、第一段階と
して、リスク資産に対する中核的自己資本の下限を5%超にし、
2019年までに、その下限を、7.0%〜9.5%に上げることを決めて
います。

同時に、現在は「安全資産」として、時価評価を逃れている国債に
対しても、AAA格から落ちたものを、BISはリスク資産にするという
ことも、言っています。世界でAAA格は、英、スイス、ドイツ、フ
ランス、カナダ、オーストラリア債です。米国債は昨年8月から下
がってAA+ 日本債、中国債はAAマイナスです(S&P:2011年)。
近々、フランス債と英国債も下がるでしょう。

格付け機関の「いいかげんさ」は、サブプライム・ローンを含んで
証券化したデリバティブ(MSB、RMSB、ABC)のシニア債をAAA格と
したときから露呈しています。

しかし実際には、年金基金等が買うときは、安全なAAA格の証券に
限定されます。格付けが下がると、保有する国債を売らねばならな
い。会計監査ではねられるからです。

米欧の年金基金(Penshion Fund)は、巨大な機関投資家であり、
国債や、米国で多い州債(地方債)の買い手です。国債も、買い手
が少なくなれば、下落し、金利が上がります。格付けの下落は、市
場での国債の買い手にとって、大きな問題なのです。

デ・レバレッジは、金融機関の自己資本に損害が生じ、銀行システ
ムの信用創造力が減少したとき生じる「信用恐慌」です。具体的に
は、銀行が貸付金を減らすことを迫られて、同時に、価格変動があ
る証券(株や社債)とAAA格以外の国債を売ることになる。

結果は民間のマネー・ストックが減少です。マネー・ストックが
10%も減れば、実体経済の投資と購買も急減し、100%の確率で恐
慌になります。信用恐慌といわれるものがこれです。


【銀行の損失とマネー・ストックの急減】

リスク資産(貸付金と証券)を100兆円もち、自己資本が8%(8兆
円)あった金融機関に、仮に3兆円(3%)の損が生じたとします。
この銀行は、いくらのリスク資産を減らさねばならないか?

自己資本が5兆円に減って、8%の自己資本比率にしなければならな
い。5兆円÷8%=62.5兆円です。

結果は[100兆円−62.5兆円=37.5兆円]の貸付金回収と、国債、
社債、株の売りです。マネーストックが37.5兆円(37.5%)も減
ることと同じです。

3兆円の損害で、12.5倍の37.5兆円の信用収縮です。デ・レバレ
ッジによる信用恐慌になります。1000兆円の不良債券に対し、デ・
レバレッジが起これば、もうそれはマネーの消滅です。デフレ型恐
慌どころの騒ぎではない。

日本のバブル崩壊期(1990年〜)にも、BISは国際業務を行う日本
の銀行(都銀)に対して、8%の自己資本を要求しています。これ
が、銀行が企業と持ち合っていた株の(継続的な)売りを生み、貸
付金の回収も生んだのです。

ただし当時は国債は安全資産とされていました。このため日本の銀
行は株を売り、同時に貸付金を回収で入ってきたマネーで、国債を
1年に40兆円も増加買いしていたのです。国債が増えた原因は、超
低金利債が安全資産とされて銀行、保険会社、郵貯・簡保に売れて
いたからです。本来は、国債金利が3%くらいに上がって、政府財
政の拡張に歯止めが必要だったのです。

(注)BISによる「AAA格を落ちた国債をリスク資産にする」という
発令は、、まだ出されていません。予告の段階です。

BISの自己資本規制を守ることができない銀行は、国際業務(海外
銀行との貸し借りや外為業務)ができなくなるため、事実上の破産
状態になります。

◎BISやFRBが、なぜ100年サイクルでの、1929年を超えることが想
定される世界の金融危機の時期に、銀行の自己資本を高める規制を
強化するのか、理解不能です。世界を、意図的に、信用恐慌に陥れ
る策としか思えません。

現在の、不良債券を巨額に抱えてしまった世界の銀行に、自己資本
比率を高めることを要求すれば、信用恐慌を生んで、マネー・スト
ック(世界ではGDPの3年分;1京5000兆円)を急減させることは、
100%わかりきったことだからです。実行しないことを言う、リッ
プ・サービスなのか?

BISが、世界の中央銀行が売ってきたゴールドを買い占めた金融一
派(デル・バンコ)に支配されているとすれば、暴落した世界の銀
行株と国債を、底値で買い、その後の世界の金融を、支配するため
と思えます。恐慌は、株と国債の底値での買い手にとっては、未曾
有のチャンスになる。

(注)東京が、米軍の空襲に襲われ、燃えさかっている最中に、二
束三文で、宮家の土地を買い漁ったのは、西武グループ(提康次郎
氏)でした。戦後の、物価・資産が300倍に上がったハイパー・イ
ンフレで巨大資産になっています。東日本大震災のあとにも、小規
模ですが、仙台等でこれが見られます。

銀行の国有化と言っても資金源は国債です。暴落しているギリシア
債を更に下げ、底値で買えば、その後のギリシアの金融を、国債を
買ったところが支配できます。国債に価格がつくのは、売り手と買
い手が、同量あるからです。買い手は、誰になるか・・・です。

米国発の1929年からの世界大恐慌でも、ある銀行による株、不動産、
国債の底値買いがあり、10年後の回復期には巨大資産になったので
す。恐慌の時期は、5年や10年後を長期で見る必要があります。




以上転載終了・・・・・・・・


posted by 秀さん at 07:55| ハノイ ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月30日

なぜ政治経済記事の転載をするのか?編

なぜ政治経済記事を転載するのか って?

単刀直入に言わせて貰えば、へい、自分で考える頭がないからでごわす。キリッ!

賢い頭を持って生まれてくれば亡き両親も幼かった時の秀さんの将来を悲観することはなかったのでしょうが・・・

如何せん、秀さんが母親のお腹の中にいる時に、よろず八百の神様の内、アホの神様から秀さんが気に入られたのでしょう!

小学校の時の通信簿(成績表)を見たおやじさんが・・・

お前の通信簿はまるで、マラソンの掛け声みたいだなぁ〜 

とため息をついたことを今での思い出しますよ。


答えは・・・・イチニ、イチニ ばかりだといわれ申した。

これ真実でごわす。


それから時は巡りて幾数十年、基本設計は変わらないまま成長いたしまして今がある訳ですが、今更このお頭をどういじくったところで、どうなるわけでもなく、自分で書けないから、人様の記事を読んで素晴らしいなぁ、頭良いなぁ と感心・共感出来るものを秀さんの独断と偏見で勝手に転載しているのであります。

この数年、いや20年、日本の政治のひどさ、財務官僚、法務官僚を中心とした既得権益腐敗組織の国民不在の行政、偏向報道ばかりの大手マスゴミの報道・・・
呆れてものが言えないどころか、体が麻痺しそうですわ。


20年前と現在の初任給が同じ国なんて、世界のどこを探したってありゃしませんわ。


どうしてこんな国になってしまったのか、いくらアホの秀さんでも考えさせられますわ。



さて話はいきなり変わりますが、

テトが近いこの時期は貧乏会社の経営者としては憂鬱になる季節でごわす。


下痢の神様からこう脅され・・・


「出すもんは早く出せ!」 ・・・・と!



へい、スミマセン、出すもんはテトのボーナスでしたわ。

下品な例えをしてしまいましてごめんなさい。



またまた話は変わりますが、

本日会社の事務員さんから50万ドンほどむしり取られてしまいました。


娘が通う学校の同じクラスに重い病気(悪性の腫瘍)の子がいる。
家が貧乏で病院で手術することが出来ず片目が失明、もうひとつの眼球の上も大きく膨れ上がってもう一方の目もこのままでは失明の危機・・・

先生、生徒の両親達がカンパを募りその子を病院に連れて行って手術をさせようとの運動の一環としていつもの事務員さんが目をはらして秀さん及び秀さんの会社の者、その他関係者に寄付をお願い!と訴えるのに社長の秀さんが1ドンも出さない訳にはいきませんわな。


ベトナムは金銭至上主義の国民性だとよく言われますが、
このような弱者に対して決してお金持ちではない人たちが立ち上がってなけなしのお金を寄付すると言ったことは普通に行われています。



弱者がさらに弱者を救う・・・・素晴らしいことだと思います。




話がバラバラでまとまりのない文になってしまいました。



それでは本日の転載記事です。

田中角栄を初め、今回の小沢さんと同様に既得権益腐敗組織により無実の罪で収監され出所して来た鈴木宗男氏の記事です。


この話の内容を読んだだけで氏の人間性の素晴らしさが分かります。

言葉や文章にはその人の内面がにじみ出るものです。

まるで秀さんのブログ記事からアホのオーラがにじみ出ているのと同じように!




では、転載開始・・・・・・



運命に挑む!! 前衆議院議員・新党「大地」代表鈴木宗男


2010年12月6日朝、鈴木宗男氏(前衆議院議員)は法務省へ出頭する前に 明治神宮に参拝し、無実の訴えが認められなかった無念の思いと同時に日本国家の安寧を祈念した。
それから365日、奇しくも同じ12月6日の朝、鈴木氏は 喜連川社会復帰促進センター(栃木県さくら市)の門を出た。刑期を約五ケ月残しての仮釈放である。


同日午後、参議院議員会館講堂で行われた「お帰りなさい会」では、小沢一郎元民主党幹事長、伊吹文明元自民党幹事長、鳩山由紀夫元首相、福島みずほ社民党党首、作家・佐藤優氏らが口々にねぎらいと無事の帰還を祝した。
 
興奮もさめやらぬ12月9日、鈴木氏に心境と今後の抱負をうかがった。


被災地から貰った勇気
── 鈴木氏が収監されているこの一年の間、日本は文字通り激動に見舞われた。
鈴 木 社会的には3・11大震災、福島第一原発の事故という災害が起り、政治がこれに対応すべきなのに菅政権は適切な災害対策を打ち出せないままに倒れ、そ れを継いだ野田政権は国民的議論もないままにTPP、増税という国家の屋台骨に関わる政策を強行に推進しようとしている。
 
私は獄中で、こうした政治の不甲斐なさ、政治の不在ともいうべき状況を見聞きするにつけ、本当に歯がゆく、いてもたってもいられず、もどかしい思いだった。
 
だが、21歳で中川一郎先生の秘書として政治の世界に飛び込んで以来43年間、政治の現場で生きてきた私が強制的に政治の世界から身を引くことになり、そのために見えてきたこともある。
まさに政治に対して「このままでいいのか」という思いを抱きながらも、その声が永田町には届かないという歯がゆい思いをさ れている全国の声なき声、寄る辺なく苦しんでいる人々と同じ境遇に身を置くことで、あらためて私は政治人生のスタートに立ち戻った。
 
3月11日14時46分、私は風呂場で体の不自由な高齢受刑者の方の入浴を手伝っていた。車椅子を押している時に地震が起き、喜連川でも揺れはすさまじいものだった。
私はとにかく車椅子を倒してはいけない、高齢者の方に怪我をさせてはいけないと思って踏ん張っていたのを鮮明に覚えている。
 
ラジオやテレビニュースで徐々に事態の深刻さが伝わり、被災者の皆さんの窮状を見るにつけ、すぐにでも駆けつけたい思いだったが、私は一歩も外に出ること はできない。せめて自分にできることをと思い、自分の着替え用の新しい靴下を五足、宅下げ(刑務所内の私物を面会者などに引き取ってもらうこと)して被災 地に送ってもらった。これが私のできることの精一杯だった。同時に、新党「大地」のみなさんには被災地への支援、毛布の寄付などを呼びかけてもらった。
 
正直に言うと、3月11日までの私は、喜連川のあまりの寒さに参っていた。北海道足寄町で、吹雪が戸の隙間から入り込んでくるような家で育ったのだから、 寒さなんか平気だと思っていたのだが、喜連川の底冷えする寒さは初めてで、気も滅入っていた。 ところが、被災地の方々のニュースを聞くにつけ、私は自分 が甘えていたことを思い知らされた。寒さが何だ、自分は日本一安全な場所にいて、三食きちんと食べられて、寝る場所もあるじゃないか。被災地の皆さんは もっと寒い中、食料も十分でなく、雨風をしのぐ場所さえおぼつかないのに、じっと耐えているんだ。これで幸いだの寒いだの言うのは、被災地の方々に失礼 じゃないか、と痛感した。
 
3月16日、天皇陛下のお言葉が流れたのを私は正座して聴いていた。陛下の被災地に寄り添う思い、そして「雄雄しい」と表現された被災地の方々を思い、私は涙を禁じえなかった。その日、私は就寝の時間まで正座して、日本の安寧を祈った。そうせずにはいられなかったのだ。
 
多くの日本国民が被災地を助けよう、勇気を与えようと行動しており、私は感動を覚えた。
だが一方、私は被災民の方々に、むしろ勇気をもらっていた。苦難の中でも力強く生きる姿に、私は教えられたのだ。

 

疾風に物事を知る
── 毎日をどう過ごしていたか。

鈴 木 私はこの一年を、天の配剤、天が与えた修練だと受け止めていた。
毎日が「修行」であり、毎日が、万物への感謝の思いを新たにする日々だった。私は病棟 で介護、食事の配膳、洗濯物、高齢者介助の仕事を与えられていた。他の刑務作業と違ってこれには土日の休みというものがない。
だから毎日、与えられた仕事 をきちんと丁寧にこなすことで日中はすぐに過ぎてゆく。
 
朝7時10分から11時30分まで、間に昼休みを挟んで12時30分から16時30分ま でが刑務作業だ。
18時から21時まで房で自由時間が与えられるが、手紙のチェック、19時のNHKラジオニュースのチェック、そして手紙の返信と読書を するとあっという間に就寝時間となる。
寝る直前に般若心経を唱えて、今日一日が無事に過ぎたことに感謝して就寝して、翌朝から同じことの繰り返しとなる。
 
収監中、比叡山の酒井雄哉大阿閣梨から自宅に一幅の書を頂いた。
そこには「行」と書いてあった。一日一日、すべては行だ、修行だ。
刑務所というのは好き好 んで来られる場所じゃない、来たからには何かを掴んでから帰らなければ。

確かに私は国策捜査で無実の罪に陥れられた。だが、それを恨むのではなく、二度と このような被害者が出ないような国にしていくのが私の努めだ。
真実を明らかにすべく私は囲っていく。
日々の作業の中でそう考え、そう考えているうちにあっ という間に一年が過ぎた。
 
人間は与えられた場所で、与えられた役目を一生懸命果たさなければならない。
いかに苦しい境遇にあろうと、それは同じだ。
むしろ、政治家は率先して山中鹿之助のように「我に救難辛苦を与えよ」と願うべきかも知れない。
 
獄中でよく思い出したのは西郷南洲翁のことだ。
今でこそ上野公園に立っていらっしゃるが、かつては三度も流刑にあっており、最後は逆軍の将の汚名を着せら れて自裁した。

それに比べればわたしはまだまだ修行が足りない身だ。このような修行期間が与えられたのは、天がまだ私に「もう少し修行して、日本国家のお 役に立て」と命じているのだと思う。


── 獄中で得たものとは何か。一言では言い表しきれないだろうが、いくつかお話いただきたい。

鈴木 大きく三つを挙げたい。一つ目は、信念を貫くということ。
困難を乗り越えるのには、決してプレてはいけない。スジを通さなければならない。
だが人間は一人ばっちではスジを通すのは難しい。心には常に支えが必要なのだ。
 
だから二つ目は、人間は一人では生きていけないということ。
時に支え、時に叱咤激励してくれる家族、友人、仲間がいなければ人間は生きていけるものではない。
私は幸い、家族、友人、仲間に恵まれた。そのありがたさを身に染みて感じた。
 
家族からは300通以上の手紙をもらった。まだ三歳の孫から「じじたん」と書かれた手紙を見たときは、涙もろいものだからぼろぼろと泣いてしまった。
 
12月6日に喜連川を出た時、妻も娘も「私達が行くとお父さん泣いてしまうでしょう」と言って、あえて迎えに来なかった。
出所後すぐに電話したが、そこで も言われたのは「泣くな!」だった。

思い返せば、私は家族に、父親らしいことはほとんど何もしてこれなかった。
むしろ、選挙や一連の事件などで、迷惑をかけどおしだった。

だが、家族は文句を言わないどころか、私を支え続けてくれた。

事件の時、妻は「お父さん、お父さんが悪いことをしたのならバッジ を外しなさい。
でも、悪いことをしていないのなら、戦い続けなさい」と言った。

あの時、バッジを外して検察と手打ちをしていれば、執行猶予ぐらいついて、 状況はずいぶんと変わっていたかもしれない。

だがそうしていれば鈴木宗男としてのスジは通らなくなり、私はもはや政治家・鈴木宗男ではなくなっていただろ う。
私はスジを通したために実刑判決、九一年の収監となったのだが、それを耐えることができたのも、家族の支えのおかげだ。
 
友人・仲間たちから も多くの激励を頂いた。

心友・松山千春氏からは、政局が混迷している中で「こんなときにムネオがいたら」という残念な思いと同時に、早く政治に帰ってこい という熱い思いをいただいた。
さらに、収監中の一年で、日本全国から1500通以上のお手紙を頂いた。いずれも、鈴木宗男を叱咤激励し、政治家として活動 し続けることを促すものだった。
 
私は地域政党である新党「大地」の代表だが、鈴木宗男という政治家を必要としている人が、日本全国にこんなにもたくさんいることに驚くと同時に、感謝した。

思うに、3・11という災害は、我々日本人全てに、今の我々の生き方は正しいのか、という難問を突きつけたのだ。
エネルギーを放漫に消費し、金融資本主義と いう熱に浮かされた生き方が正しいのか。

私は違うと思い、新党「大地」を立ち上げた。その理念は、「大地に学び、大地に還る」ことだ。この理念が、今、日本全国で必要とされていると痛感する。
 
新党「大地」の仲間、後援者の皆さんには感謝してもしきれない。
9月21日、私は獄中だったが定例の「鈴木宗男を叱咤激励する会」をホテルニューオータニで開催したが、この日は紀伊半島に大きな被害をもたらしたあの台風15号が首都圏を直撃した、暴風雨の日だった。
にもかかわらず、800人以上の方々が文字通り万難を排して集まってくれた。私はこの知らせを開いて、「疾風に勁草を知る」という言葉を思い出した。
 

漠の劉秀のもとに王覇という武将がいた。
劉秀が上り調子の時には多くの武将が仕えていたが、劉秀の調子が悪くなると、武将たちは次々に逃げ出し、忠義を尽 くして残ったのは王覇だけとなった。
劉秀はこれを見て「疾風に勁草を知る」、すなわち、苦境の中で初めて人間の強さ、本質というものは現れるものだ、と評した。
 
私は新党「大地」の仲間・後援会の皆さんに感謝すると同時に、誇りに思う。疾風勁草、こんなに動い仲間がいるのだ。
皆さんの熱い思いに応えるのが鈴木宗男の生き方であり、責務だ。


── 三つ目は。
鈴木 目に見えない力の大切さだ。
我々は日には見えない力のおかげで生きている、生かされているということを忘れてはならない。

檜念、家族の愛情、仲間との信頼、これらは目には見えないが、これらがなければ人間は生きてはいけない。
また、今の私を生み出してくれたのは両親、祖先のおかげだという感謝の心がな ければ人間は人間としての大事な基本を失ってしまう。
我々は万物に支えられて生かされている、その想いを突き詰めれば、大地への感謝、神仏への感謝という ことだ。
 
この一年のうちにも、私を支え続けてきてくださった方が数名、亡くなられてしまった。
生きておられるうちに感謝を伝えることができずに、残念でならない。
今後しばらくは、そういった方々の回向をして、菩提を弔い、鈴木宗男はこれからも走り続けることをご報告したいと思っている。



生涯政治家!
── 国政復帰への待望は大きいものの、満期から五年間、公民権が停止される。

鈴木 私は生涯政治家だ。政治経験も短いなら「生涯政治家」と言うのはおこがましいかもしれないが、21歳で政治の世界に飛び込んで以来40年以上この世界 で生きてきて、衆議院議員を25年努め、永年表彰も受けた。
さらに、あれだけ世間を騒がせて政治の焦点になったのだから、「生涯政治家」と言わせてもらってむいいでしょう。
 
バッジがなくても政治はできる。私には新党「大地」というステージがあるし、私の知恵を借りたいという現職の政治家の方々もいる。

鈴木宗男の賞味期限は切れたかもしれないが、消費期限は切れてはいない。
活動の場が与えられている以上、そこで走り、汗をかくのが私の使命だ。
 
とくに、北方領土問題は私のライフワークだ。ライフワークとは、英語の原義では「命がけの仕事」という意味で、私はこの意味で使っている。
北方領土の元島 民のみなさんも、平均年齢が80歳近くになっている。
現職の政治家には、島民の皆さんが元気なうちに解決への道筋をつけていただきたいと思っているし、私 は私なりに、経験や人脈も最大限に活かして、協力できることは協力していきたい。



── 政治の現状について言いたいことは。
鈴木  とにかく、政治を覆う閉塞感をなんとかしなければならない。
政治からは節度、道義、信義というものが失われている。
増税の議論が起きているが、国民に痛み を強いるならば、まず国会議員が痛みを味わわなければならない。
衆議院も参議院も、100人までに削減すべきだ。また、議員の給料も三分の一はカットすべ きだし、ボーナスも復興が明らかになるまで返上すべきだ。
今、国会議員には500万円のボーナスがあるが、これを返上すれば35億円が浮く。給料カットとあわせれば、10年で700億円という財源ができる。
 
公務員についても、生活があるから給料は担保したほうがいいが、ボーナスは減らすことができる。
国家公務員のボーナスはだいたい8500億円だが、これを三分の一カットしただけでも、3000億円近くが浮く。10年間で3兆円になる。公務員宿舎も、全部なくすべきだ。
緊急事態のために都心に近い場所を、ということになっているが、緊急な時にはそれなりの手のうちようがある。
官邸もあれば衆議院の宿舎もあるんだから、緊急時にはそれらを活用すればいいだけのことだ。霞ヶ関の職員全員が都内の一等地に格安で住む必要は全くない。
 
こうした、自らの身を切る姿勢も示さないで増税を迫るから、国民は政治に愛想を尽かしていく。
大阪の府知事選、市長選のダブル選挙で橋下氏らが大勝したの は、実際に橋下氏が府議会議員の給料を三分の一カットし、市議会議員は四分の一カットして、政治に携わる人間が率先して痛みをわかちあったからでしょう。

私は橋下氏の政治手法自体については同意できないところもあるが、この政治がまず我が身を切るという姿勢は評価する。
問題は、なぜ地方でできたことが中央でできないのか、だ。
 
野田線理も、国会議員の定数削減、給料カット、公務員の給料カットについて、与野党協議に任せるのではなく、自ら国民に訴えるべきです。

私はこう考える、国民の皆さん、いかがですか、と。議員も選挙区を抱えているのだから、国民の声が強くなれば、抵抗はできない。
リーダーシップを発揮すれば、すぐにでもできることだ。
それが本当の政治主導ということだ。


── 痛みという点では、沖縄に負担を強いる米軍普天間飛行場移設問題にも、かつて北海道・沖縄開発庁長官として取り組まれた。

鈴木 これも信義の問題であり、痛みを分かち合うという問題だ。自民党政権時代、橋本内閣で私が沖縄開発庁長官であったときに名護移設を決めた。その時の名 護市長の比嘉氏は、職を賭して受け入れを決めてくれた。名護市にはキャンプ・ハンセン、キャンプ・シユワプがあるから、なんとかその基地の中で対応できな いかという思いがあり、まずは名護市に移設を打診した。ところが小泉政権下で、それがだんだんと辺野古という話になってしまい、同時に、橋本、小渕、森政 権では維持していた沖縄の人々との人間関係も希薄になっていった。
 
私が交渉に当たっていた平成8年、沖縄県道104号線での米軍実射訓練を、私の選挙区の矢臼別で受け入れた。155ミリ砲の実弾が県道の上を飛ぶ。これが沖縄の人々の反発が一番強かった。そもそもこの実射訓練を沖縄県外に移すという約束は、村山政権がクリントン大統領と約束したものだ。
私は当然、村山首相が地元・大分県に持っていくのだろうと思っていたら、何もやらなかった。橋本 政権下で当時、自民党副幹事長として、私は別海町の町長を口説き落として、実射訓練を私の地元で引き受けた。交渉に当たる私自身が痛みを引き受けたからこそ、信頼ができ、理解が生まれ、そこで名護移設が決まった。
 
今の交渉を見ていると、そこには誰も痛みを分かち合おう、責任を引き受けようという態度がない。
とにかく基地を沖縄に押し付けようという姿勢だけが透けて見える。
信義、道義というものがない所で政治が動くわけがない。
 
逆に、信義があり、道義があれば、政治は動く。
すぐにでもやれることはたくさんある。このことを現職政治家だけではなく、国民の皆さんに広く訴えていきたい。


ムネオ、再起働
鈴木 宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える。それが鈴木宗男という生き方です。かつては日本国中からバッシングを受けた。ガンになり、死の絶望も味わった。

無実の訴えも棄却されて、獄に下りもした。
しかし、それでもムネオは負けないで生きている。使命を果たすべく、走り回っている。今、辛く苦しい目に合っている人は、私を見て欲しい。私に負けないよう、強くたくましく生きて欲しい。私は被災者の皆さんに勇気をもらった。
今度は私が、全国の声なき声に耳を傾け、勇気を与える番だ。
 
ムネオ、再起働です。「動」ではなく、にんべんのついた「働」です。
私は人様に助けられて生きている。だからこれからも、人様のために、与えられた命を燃焼させていく。


(聞き手・構成 副編集長 尾崎秀英)

※月刊日本編集部ブログより



以上転載終わり・・・・・・・・・・・・



posted by 秀さん at 04:37| ハノイ ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月25日

バリバリに硬い経済記事の転載編

秀さんがつも感心して読んでいる記事、
Systems Research Ltd. Consultant 吉田繁治氏のビジネス知識源ですが、
今回の記事は非常にためになりました。

冷酷なまでに憶測を排除し徹底的に数字を基にした経済記事は読むに値します。
これを無料で提供してくれる太っ腹には脱帽してしまいます。
有り難いことだと感謝しなければいけませんねぇ。

興味のない方はスルーして下さいな。



では、転載開始・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ビジネス知識源(無料版) 2011年11月24日:Vol.257
     
<ユーロ危機の終着点は、世界恐慌か?>

おはようございます。2か月ほどもご無沙汰していたことを、お詫
びします。月曜日に、新刊書の著者校正を終え、後は、12月初旬の
印刷を待つだけです。中味は、世界の金融・経済論です。90%は、
2011年8月に書いたものです。11月の校正で新しい数値と論理の修
整(アップデート)の必要を感じたのは、400ページで一箇所
(BISのデリバティブの数値)だけでした。

3ヶ月後の現実(特にユーロの国債リスク)は、3ヶ月前の予測通り
に進んでいます。感情や期待(形容詞と副詞)をはさまず、論理と
数値で書いたためでしょうか。数値から導く論理だけが、当方の武
器です。

いろんなテーマについて、書いていると、以下のことに気がつきま
す。

事実=測定された数値
論理=数値の組み合わせ=数学
期待=形容詞と副詞→人間が事実に対してもつ感情(=観念)

経済学は、科学と言うなら、数値と論理でなければならない。

多くの人が、「太陽や花は美しい」と感じる。美しいという形容詞
は人間の感情(または、人がいだく観念といってもおなじ)です。
人類史上最高の古典とするひとも多い『源氏物語』では「もの(=
事実)のあはれ」とこれを言った。紫式部が、人の世界の事実を見
て感じたことが、この「もののあはれ」でした。これが、情感であ
り観念でしょう。

いつか、源氏物語の現代語訳を読まれることをおすすめします。人
間世界の、いろんなことがわかる。掛け値なしに、おもしろい。青
空文庫の、与謝野晶子訳で読めば、タダです。

ただし、横書きです。青空文庫は、読む人がすくない昭和初期まで
の古典小説は、多くを、網羅しています。書棚のスペースがふえ、
財布がいたむことはない。50年たって著作権がきれたものを、ボラ
ンティアで電子化しています。
http://www.aozora.gr.jp/

縦書きフォントで、本のように読みやすくするには、わずかなライ
センス料をはらって、確か数百円だった青空文庫ビュワー(数種あ
ります)を使えばいい。

夏目漱石や森鴎外のほぼ全集(買えば数万円)を、当方は、これで
読んでいます。再読すると発見があります。インターネットが、今
後5年で、書籍、雑誌、広告を変えるでしょう。ウィキペディアの
ようなものです。音楽のiPODのソフトに相当します。
http://www.point-at.co.jp/products/digishelf.html

小説というメディアは、文字で、ひとの観念(脳の中)、つまりイ
マジネーションの世界を書くものです。映画や演劇は、それを俳優
に言わせ、映像に変える。歌もおなじです。観念と感情の世界を歌
う。ジャパン・ポップスもおなじです。詠嘆や悲哀の、感情の世界
です。

身(み)も蓋(ふた)もない事実の世界(天空のような物理の世
界)を、人間の観念が詠嘆、悲哀の感情で彩っているのです。

経済と金融は、事実である価格を、人の感情が「高い・安い」と感
じて、売買が発生します。

PIIGS国債を安いと思うひとが買い(金利を下げ)、高いと思う別の
ひとが売って金利を上げます。高いと思って売られる金額と、安い
と思い買う金額が一致した点が、今日の価格(=金利)です。

なぜ、PIIGS債を、高いと思って売るのか? アイルランド、ギリ
シア、ポルトガル、スペイン、イタリアが、今後、経常収支を黒字
にし(これが原資、これ以外にない)、対外債務を返済しながら、
7%〜10%への金利上昇で年々増える利払いができるとは、とても
思えないからです。なお、本稿は、有料版と共通です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<565号:ユーロ危機の、終着点は世界恐慌か(2)>
2011年11月24日号

【目次】

1.政府財政の破産から、通貨暴落とインフレまで(仮想風景)
2.増え続けるデリバティブとその巨大損失
3.BISの、最新のデリバティブ統計から読み取れること
4.BISのデリバティブ統計から推察できるのが、金融機関の、デデ
リバティブの保有での巨大含み損
5.EU当局(政府)の、(金融面では)愚かな対策の三連発

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■1.政府財政の破産から、通貨暴落とインフレまで(仮想風景)

経営改善が予測できない企業へは、貸付金の金利が7%や10%に上
がり、過去の社債(あるいは貸付金)の価値が、30%や50%下がる
のと、全くおなじです。これを、不良債券化という。

総額で約300兆円のPIIGS債が、これです。すでに、ほぼ150兆円の
損が生じています。この損は、持ち手である欧州の主要90行の自己
資本(100兆円)を消し、債務超過にして、破産させる金額です。
PIIGS債の価格下落(=金利の高騰)だけでも、すでにこうなって
います。

(注)ハンガリーの金利高騰と国債・株の暴落に見られるような、
東欧の債務危機も同時です。フランス・ドイツ・英国の銀行がもつ
東欧債の不良債権も100兆円はあるでしょう。

不良債券が生じると、その債券を持ち、貸し付けをしている金融機
関の損になります。つまり、欧州(特にドイツとフランス)の銀行
危機です。銀行の危機が起こると預金者が預金を、ファンドの危機
が起こると投資家が預け金を、引き揚げにかかります。

銀行やファンドの資金が引きあげられると、銀行とファンドはそれ
が払えず、破産します。銀行には、預金額に見合う現金はないから
です。

現金は金利がゼロなので、銀行もファンドも、金利がつく債券・証
券の購入または貸し付金として運用しているからです。銀行とファ
ンドは、負債を運用する機関です。

日本の銀行は、土地を担保にとり、企業と世帯に貸し付けていまし
た。1992年以降、地価は1000兆円以上下がっています。このため、
銀行には200兆円規模の不良債権(回収できない貸付金:公称は100
兆円でした)が生じました。

政府・日銀は、金利をゼロに誘導し、緊急資金も貸し付けて、銀
行・金融機関の不良債権での損を埋めたのです。日本の世帯の金融
資産は1500兆円(預金が800兆円)くらいです。定期預金の金利が
普通のときの3%なら、1年の金利は、800×3%=24兆円です。銀行
は、これを払えなくなった。このための金利ゼロ政策です。

銀行には、普通の金利3%との差額、24兆円の超過利潤が生じます。
10年間で240兆円です。ゼロ金利にされた2000年代の世帯・企業か
ら移転した超過利潤で、日本の銀行は、公表のバランスシート(時
価会計では嘘が多い)では、自己資本を回復したのです。

(注)株価の下落と、20%以上ドル安で、今日本も、1997年のよう
な、ふたたびの、銀行危機です。銀行全体でドルとユーロ債券を
200兆円持っているとすれば、200兆円×20%=40兆円が、含み損に
なります。

2012年3月には、この含み損を計上せざるを得ないでしょう。ある
いは政府が、特別に「ドル債の時価計上の停止」を発動します。計
上しなくても、オリンバスの1300億円の証券での飛ばし損失のよう
に、実体は、おなじです。

銀行からは預金が、ファンドからは投資預け金が、とりつけになる
と、大変です。もともと、預金に見合う現金は、貸付金、国債、株
の購入として運用し、当座の支払い用の、小口現金(総預金の5%
くらい)しかないのが銀行ですから、即日に、窓口を閉鎖せねばな
らない。

全国の銀行には、行列ができ(暴動も起こって)、インターネット
でも預金が引き出されます。これが、金融崩壊です。

金融崩壊が起こると、銀行から、商取引に必要なお金が消えます。
このため、売買の経済取引が激減する。これが恐慌です。生産と販
売ができなくなります。生産力はあっても生産ができず、経済は突
然死します。

こうなると皆が困る。このため、政府・中央銀行は、なりふりを構
わず、取り付けに見合う現金紙幣を印刷し、トラックで皆に見える
ように運んで「政府・中央銀行には現金がある」と見せます。

人々が中央銀行、つまり通貨を信用し、取り付けがおさまればいい
のですが、信用しないと、取り付けは続きます。預金封鎖も想定で
きますが、それは取り付けからの暴動に火をつけるので、ないでし
ょう。

ただし、知っておかねばならないのは、定期預金は、法的には、満
期日までは、銀行は支払いを拒絶できることです。定期預金の取り
崩しに応じているのは、銀行が預金取り付けを恐れているからです。

日本を例に言えば、預金は、ゆうちょの約174兆円(11.9.31:
171兆円を国債で運用)を含んで、800兆円です。(ゆうちょはの資
産と負債は↓)
http://www.jp-bank.japanpost.jp/aboutus/financial/pdf/
zim2012q2_gaikyo.pdf

世帯には、引き出した現金が溢れます。預金1000万円の世帯なら、
全額を引き出せば、1000万円がタンス預金になる。171兆円の国債
が資産のゆうちょを見ればわかるように、金融危機(1997年以後)
の日本の銀行は、企業への融資を減らし、もっぱら国債を買って運
用しています。銀行は、この国債を現金化するため売らねばならな
い。

世界もおなじです。不動産担保をとった貸し付けより、証券の運用
が銀行業務になったのです。その証券も、中味はデリバティブ(金
融派生商品)が50%以上でしょう。2000年代の世界の銀行は、2.
で示すデリバティブの売買を主業務とするように変わっています。

そうなると、今度は、日本国債が、ギリシア債(2年債で70の金
利)のように高騰します。

国債を含む債券は、売り手が増えて、買い手がないと、ほぼ100日
(3ヶ月)でギリシア債のように売買市場が消えて、金利が暴騰し
ます。

これが、国家の財政破産です。国家の破産は、数年かかるのではな
く、PIIGSの事例に見るように、債券市場で国債が売られ始めると、
ほぼ3ヶ月です。

(注)ギリシア政府には、国債の満期償還のお金がなく、事実上で
は、1年半前の2010年5月からデフォルトしています。この1年半、
ギリア国債の買い手がなく、毎月の償還に必要な金額を、ECBが買
って、ユーロを与えているだけです。このため、デフォルトでない
とEUは言っていますが、金融機関やファンドで、毎日ディーリング
をしている債券投資のトレーダー(ファンド・マネジャー)なら、
誰も、そうは思っていません。

タンス預金が巨大化すると、どうなるか? 国債価格が暴落し、国
債金利が仮に20%になると、どうなるか? 1000万円の現金の価値
は、金利で割り引きます。

1年後の1000万円の価値は、1000万円÷(1+20%)=1000÷1.2=
833万円になって、現金のままもつと177万円も損をします。今の中
国のように、預金(金利3%)も、タンス預金も損だとなる。そう
なると、モノの購買に向かうでしょう。その結果として起こるのが、
中国のような「インフレ(中国は6%)」です。

物価が10倍、100倍になるハイパーインフレは起こらないと思いま
す。多分、20%くらい物価が上がるインフレになる。

戦争後にハイパーインフレが起こるのは、戦時国債の償還のための
マネーの印刷に加えて、生産力と流通が戦乱で破壊され、1973年の
トイレット・ペーパーのように商品不足が起こるからです。

2000年代の世界は、1990年代からの新興国の工業化で、世界に、
20%くらいの過剰生産力(物価を下げる圧力)がありますから、モ
ノ不足にはならない。そのため、ハイパーは起こらない。

以上が予想できるのは、「国債の均衡金利(仮に20%)≒物価上昇
率+実質経済成長率+政府財政の信用リスク率」だからです。

先進国の実質経済成長をゼロとすれば、物価の上昇は20%です。物
価の上昇は、通貨の下落(輸入物価の上昇)で起こります。

ただし、政府財政が、ギリシアのように破産し、政府が予算支出が
できないとなると、以下のようになるでしょう。

国債の均衡金利(50%)≒物価上昇率(20%)+実質経済成長率
(マイナス10%)+政府財政の信用リスク率(40%):数学の方程
式のように厳密ではなく、概算です。

この時、暴落した債券や資産の買いで、巨大利益のチャンスが生ま
れます。

■2.増え続けるデリバティブとその巨大損失

原資産(証券)から派生したデリバティブが、
・確率論を元にした再証券化(Securitization)という技法を含ん
で1970〜80年代に開発され、
・2000年代の金融機関の間では、新たなマネーとしての売買が、激
増しています。

1998年6月には、世界で$72兆($1を80円とした邦価換算で5760兆
円)に過ぎませんでした。

2011年の6月には、10倍の$705兆(5京6400兆円:世界のGDP 5000兆
円の11年分)という、誰にとっても、全体像を描くイマジネーショ
ンを超える金額です(国際決済銀行であるBISの最新統計)。
http://www.bis.org/statistics/derstats.htm

▼BISについての「事実」

BISと言っても、普通は、なじみがないでしょう。世界の銀行の、
必要な自己資本比率(欧州を手始めに、世界で11%に上げる予定を
発表)を決める金融機関であり、世界の中央銀行間の為替決済(ド
ル、ユーロ、円等の交換)をしている特殊な私的資本の銀行で、ス
イスのバーゼルにあります。

世界の中央銀行の上に立つ「中央銀行の中央銀行」とされます。日
銀、FRB(米連邦準備銀行)、ECB(欧州中央銀行)に、情報権力で
命令し、金融機関の自己資本比率を決めて、金融政策を示唆してい
る親玉と言えばわかるでしょうか。

銀行、金融機関の「自己資本比率」こそが、金融政策になるからで
す。金融政策は、マネー量(マネー・サプライ、またはマネー・ス
トックと言う)の調節です。マネー・ストックは、世帯と企業が金
融機関に預けた金融資産と考えればいいものです。

自己資本比率=中核的自己資本÷リスク資産=8%とすれば、銀行
と金融機関で作る銀行システムは、自己資本の12.5倍(=1÷8
%)の総信用創造、言い換えれば、リスク資産の保有ができます。
これが、マネー・ストックになります。

金融機関に必要な自己資本をBISが示しているように、リスク資産
の11%に上げると、世界のマネー(=マネーサプライの総金額)は、
8%÷11%=73%、つまり27%も縮小に向かうことを迫られます。

総預金と銀行の運用可能額が27%減るという意味です。これは、
(1)銀行からの貸付金の回収、
(2)証券の売却、
(3)PIIGS債のようにリスク資産になった国債の、売却です。

BISの11%政策を、本当に世界で実行すれば、強烈なデフレ型の恐
慌を生みます。このため、本当には実行できない。銀行は大丈夫で
すよという見せかけです。バランスシートからはオフ・バランス
(負債や資産の切り離し)もできるデリバティブ化した金融では、
損失飛ばしを含むごまかしが、堂々と通用します。

BISの資本は、一般には知られていないデル・バンコ(ベネチア、
スイス、ロンドンのシティ)が多く、その資本をたどると、ロスチ
ャイルドの一族です。その資本の元は、ゴールドです。

世界の通貨信用は、政府財政の健全性がその信用の元です。しかし
デル・バンコは、信用の元を金としています。2000年代に、工業化
から変わって、激しく金融化(ファンド化といっても同じ)した資
本主義の根底は、今も、この金です。

(注)世界の国債や、政府への貸し付けをしているロスチャイルド
家のことを書くと、学会では「陰謀論」とされ、世間に軽蔑される
風潮を、ロスチャイルド家が作っています。

正統派とされる金融・経済学者には、世界とわが国の「原子力ム
ラ」の御用学者で見えたように、政府と電力会社がお金を出し(研
究費・基金・研究所)、立場を与えています。ノーベル経済学賞も、
です。

本当は、ロスチャイルド家の資産、負債、資本、目的、金融支配の
方法を論じないと金融論にはならないのですが、避けます。

中国人であり、確か、米国のファニーメイ(住宅証券を保証して売
る政府系住宅金融会社)に勤めていた宋鴻兵の、『ロスチャイルド
家:通貨強奪の歴史とそのシナリオ(2007年)』を挙げておきます。

詳細に読んだ当方は、内容は信頼できると判断しています。売る住
宅証券の保証から米国FRBに至り、そのFRBの元は何かをたどる習慣
があったのでしょう。

世界政府はないのですが、金融では、BISが世界政府に相当します。

世界の通貨および金融(ファイナンス)の奥の院、または金融マフ
ィアとも言われる。日本の財務省、日銀、金融機関は、スイスの
BIS本部に行くと、ここが世界の通貨とファイナンスの総元締めだ
と感動するようです。・・・当然でしょうね。

明治以降の日本は、何事につけても、本家は米国、あるいは欧州
(英国)と考えます。天皇家は、英国スタイルを踏襲しています。
江戸時代までは、日本の大元は中国でした。漢文すら使った。今は
英語です。通貨の大元が本家です。国際決済銀行の意味は、「両替
商」です。
http://www.bis.org/about/index.htm

<世界で唯一のBISは、世界の中央銀行、国際金融、監督団体(=
政府)の間で、議論し、金融を分析し、金融政策を決めて、情報共
有する会議体である。>

<原文:The BIS is a forum for discussion, policy analysis
and information-sharing among central banks and within the
international financial and supervisory community.>

BISのどんな権限(権力)が、皆に認められ、世界の中央銀行と銀
行の監督ができるのか? デル・バンコが、1990年代から、FRBや英
国中央銀行、そしてスイスの中央銀行から買い占めてきた現物ゴー
ルド(数万トンだが実際は不明)でしょう。

原油の高騰で必ず増えてきた中東の王家の金も、現物はスイスの、
どこかの金庫に集まっています。1971年の原油は、1バーレル1ドル
(360円)でした。2011年11月は$100付近(7500円)です。

米ドルは、原油に対し、40年で100分の1に減価しています。100分
の1に下がり、1年で10%も価値を減らし続けた米ドルを、原油を売
るアラブの王家(国有石油会社)が信用すると思えますか? ドル
を信用したのは、日本政府と日本人だけかも知れません。

50%が海外売上のパナソニック(上場企業の代表)も、赤字通貨の
ドルを信用し続け、結局は、国内のテレビ生産事業をやめます。い
ずれ、トヨタも国内生産はできなくなるでしょう。

本来は、円高を呪詛し怨み続けるだけではなく、米国のIT株バブル
崩壊した2000年以降は、ドル以外で売る経営転換をせねばならなか
った。長期のドル安は、米国の赤字が累増しているため、容易に予
測できたからです。この点で、経営に無策があったのです。

わが国は、下請けの部品代を下げて、国ぐるみで一生懸命に品質の
いい製品を作って輸出を増やせば増やすほど下がる「ドルの罠」に
かかっていました。ドル幻想と言ってもいい。

1年では11%のドル・インフレ(ドルの下落)です。円では21倍で
す。円の価値下落は、ドルの1/5です。1年に3%程度の減価です。
金に対してもほぼおなじです。

通貨の価値は、ロスチャイルド家のように、40年、100年の長期で
見なければならない。金も下落したとき(1990年代の10年間)が大
きな買いどきで、デル・バンコは、それを実行したのです。赤字通
貨の米ドルの崩落は、分かっていたからです。

彼らは、10年以上、30年くらいの長期で考えます。ファンドは3ヶ
月しか考えない。日本政府は、ドルのことしか考えない。円高にな
るとすぐドル買い介入を行うのが、証拠です。

FRBのゴールド(公称8000トン:保管場所は、核兵器で守られている
というフォート・ノックス)が、売りで枯渇したのが2000年とされ
ています。その金の現物は・・・。麻薬の売買や貿易のように、不
明です。

(注1)日銀は、バランスシートの金額では4125億円(11年11月)、
重さで765トンの金をもつと公表されています。ほとんどは、FRBに
預託され、日本にはありません。

日銀と財務省は、ドルを買う、FRBの子会社でもあって、金を増加
買いすることを、米政府から許されていません。当方、日本の国益
(高齢化費用の捻出)のため、財務省が外貨準備で、金を買うこと
を提案したのですが、それは「行えない」ということでした。

(注2)米国FRBの公表B/S(バランスシート)では、金保有高は$
110億(8800億円)です。1トンで平均1億円(1グラムで1000円)の
時、買ったこと、あるいは評価替えしたことになります。預託預か
りの記述はありません。

FRBがフォート・ノックスにもつのは、金メッキした偽物(なまり
等)で、ホンモノは別のところ(スイス)にあるという説もありま
す。1990年代は、金価格を下げるため、金融機関と金鉱山への金
リースと言う方法を含んで、売ってきたからです。
http://www.federalreserve.gov/releases/h41/current/

2000年代に、金ETF(金証券)が作られ、上場されたのは(日本では
2007年から)、現物金への需要が増えて足りなくなって、米ドルの
通貨信用の下落のため、金価格が、新興国とアラブの買いで、更に
高騰する恐れがあったからです。

金証券は、取引所での金の流通在庫を、その発行額の分、増やすこ
とができる機能をもっています。金証券=金と見なされるからです。
日本では3000円から買うことができます。金ETFに対応すべき現物
の金は、発行元が預かって保管することになっています。

■3.BISの、最新のデリバティブ統計から読み取れること

BISは、2011年11月に、デリバティブの統計数値を更新し、最新
データを、11年6月としています。

8月にこのBIS統計を読んで、その解釈から、$14.2兆(1136兆
円)の損失が、10年12月時点で生じ、それが現在、主に米欧の金融
機関とファンドの含み損になっていると示しました。

この損の1136兆円余の損が、何らかの形で、300兆円くらいに薄め
られないと(それでも大きいのですが)、世界の金融機関とファン
ドの損から、
・世界の金融の大収縮(デ・レバレッジ=マネー・ストックの急減
少)に向かい、
・流通できるお金がなくなると、
・商品と不動産の商取引が減って、実体経済の恐慌と政府財政の破
産になります。

▼デリバティブの「元本」総額:BIS
↓更新
08年12月 09年12月 10年12月 11年6月
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
総額 $598兆 $603兆 $601兆 $707兆
・外為関連 $ 50兆 $ 49兆 $ 58兆 $ 65兆
・金利関連 $433兆 $450兆 $465兆 $553兆
・株式関連 $ 6兆 $ 6兆 $ 6兆 $ 7兆
・商品関連 $ 4兆 $ 3兆 $ 3兆 $ 3兆
・CDS $ 42兆 $ 33兆 $ 30兆 $ 32兆
・その他複合$ 63兆 $ 63兆 $ 40兆 $ 46兆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
http://www.bis.org/statistics/otcder/dt1920a.pdf

(注1)外為関連は、通貨先物や外貨交換、および通貨オプション
金利関連も、金利先物、金利交換、および金利のオプション。株も
同様、資源(上記の商品)も同様。CDSはシングルネーム(保証債
券が1種類)と複合CDS。その他は、CDO(債務担保証券)等。

(注2)上記は、デリバティブがかかった元本資産の世界合計(アン
ケート調査)です。11年6月の、デリバティブがかかった対象金融
資産の$707兆は、邦貨で5京6560兆円に相当します。これは、世界
の金融資産(1京5000兆円)の3.7倍です。

世界の金融資産には、ほぼ4重に、あるいはほぼ4層に、デリバティ
ブという毛布がかかっています。このデリバティブは、2000年代の
10年で10倍に増えています。金融機関はデリバティブの機関になっ
たのです。

2010年12月でのデリバティブがかった原資産は、$601兆(4京
8080兆円)であり、世界の金融資産(マネーストック)の約3倍で
した。これ預金や証券の現物に、3重にデリバティブがかかってい
ることを示します。

10〜100倍のレバレッジがかかるため、現物取引よりはるかに多い
先物取引(対象は通貨先物、金利先物、株価先物、商品先物、CDS
等)も、デリバティブです。

これが、2011年6月には$707兆(5京6560兆円)と、$106兆
(8480兆円)も増えています。保有する金融商品(通貨、証券、
株)に、下落リスクを感じ、ヘッジをした人が半年で8480兆円分、
増えたことを示します。

デリバティブは、保険のような使い方ができます。

▼証券価格の保険としてのCDS

イタリアの10年物国債を、1兆円もっている銀行があるとします。
7%に金利が上がれば、国債の価格下落で大きな損をする。このた
め3%の金利のうちに、2%の保険料(プレミアム:200億円)を払
って、CDSをかける。

懸念通り、イタリア国債の金利が7%に上がった(2011年11月)。
CDSをかけていないと、7%の金利になると以下のような損をします。

利回り3%のイタリア国債1兆円=1兆円×(1+表面金利3%×残存期
間10年)÷(1+期待金利7%×10年)=1.3÷1.7=7600億
円・・・2400億円の含み損

CDSの保険料が2%のとき、1兆円×2%=200億円の保険料を、たと
えばゴールドマン・サックス等に払ってCDS(保証期間1年)をかけ
ていたらどうなるか。

イタリア国債の期待金利が7%に上がると(現在が7%)、2%だった
CDSの保険料も5%には上がります。CDSの保険料が5%に上がると、
200億円で買っておいたCDS証券の市場価値(CDSは株のように売買
ができます)は、500億(額面の5%)に上がって、300億円のリスク
ヘッジができます。

毎年、保険料が上がる前に、CDSをかけておけば、手持証券のリス
クヘッジができます。

10年後にはイタリア政府は、額面の1兆円を償還するでしょう。途
中で償還できないとき(つまり、満期前のデフォルトのとき)は、
1兆円が保険金として、ゴールドマン・サックスから支払われます。
以上のようなヘッジ機能をCDSはもっています。このために、CDSを
買う。

世界の金融機関とファンドは、$46兆(3680兆円:日本の国債残の
4倍の金額)の、国債を含む証券に対し、CDSをかけているというこ
とを示すのが、上記のBIS統計です。CDSをかけるとリスク資産が安
全資産になると「されています」。貸借対照表から切り離すオフ・
バランスもできる。

低い金利のときCDSを買っていおいた人は、国債を含む証券の下落
(金利の高騰)があると、巨大利益を得ます。

CDSは、上記の事例のようにイタリア国債をもっていなくても、日
本からも、いくらでも、かけることができます。買ったCDSは、独
立した金融商品として、金融機関の間(OTC市場という)で売買が
できます。

(注:参加は・・・)CDSの売買に参加できるのは信用ある大手金融
機関やファンドです。普通の人は参加できませんが、イタリア国債
の、CDSではない先物やオプション取引はできます。

売りのオプション取引(プット)もCDSと同じ効果です。限月内にイ
タリア国債が下がったとき、つまり期待金利が上がったとき、利益
が出ます。

CDS証券をたとえれば、「誰に対してもかけることができ、市場で
売買もできる生命保険証書」です。がん等になると、それ以前にか
けておいた生命保険証書の価値は上がるでしょう。払う累積保険料
が少なくて保険金が受け取れます。

・ギリシア国債にCDS(生命保険)を大量にかけておき、
・他方では、自分の傘下のファンドにお金を貸して空売り、国債の
先物売り、プット・オプションを行わせ(毒薬投与で寿命を短くし
て)、2010年のギリシア国債の暴落に加担して、
金融の倫理にもとる利益を得たのは、ゴールドマン・サックスです。
インサイダー疑惑で裁判になり、数百億円の和解金が支払われまし
た。

逆に、普通なら命にかかわる病が奇跡的に完治し、リスク率が下が
ると生命保険の価値も下がるため、大病のときに高い保険金を払っ
て保険をかけた人は、払った保険料を損します。

(注)普通、大病のときは、死を前にして命の値段とリスクを計算
する倫理的な問題があるため、生命保険を引きうける保険会社はあ
りません。ここは「たとえ」です。

■4.BISのデリバティブ統計から推察できるのが、金融機関の、デ
デリバティブの保有での巨大含み損

上表のデリバティブの市場価値、言い換えれば価格は、
・08年12月が$35.3兆(2824兆円)でした。
・09年12月が$21.5兆(1720兆円)
・10年12月が$21.2兆(1736兆円)
・11年 6月が$19.5兆(1560兆円)に減っています(BIS)。

●(重要)リーマン・ショック直後の08年12月には、$35.3兆
(2824兆円)の価値(=市場価格)があったデリバティブは、11年
6月で$19.5兆(1560兆円)に減り、$15.8兆(1264兆円)も小
さくなっています。

デリバティブがかかった、対象の金融資産が減ったのかというと逆
で、$598兆(08年12月:4京7840兆円)から、$707兆(11年6月:
5京6560兆円)と増えています。

とりわけ、2011年の1月から6月の(金融危機の)半年では、$106兆
(8480兆円)も増えています。

以上が意味するのは、世界の金融機関の、デリバティブ保有による
含み損の、増加です。CDSで考えると、これが分かります。

CDSの価値(市場価格)は、対象とした金融資産の価値がイタリア
国債のように下がると、損を保証する保険ですから、逆に上がりま
す。CDSの価格が上がって、かけていたファンドや銀行が利益を得
ます。

しかしBIS統計では、デリバティブの対象資産は増えたのに、逆に、
かかったデリバティブの価値(市場価格)は、08年12月比で、$
15.8兆(1264兆円)のマイナスです。これが、多くの金融機関と
ファンドの、公表されるバランスシートには出ない含み損でしょう。

ここ二年半の、この損は金額が大きすぎ、決済できないのでロール
オーバーされ、オリンパスの1300億円のように、どこかとどこかの
間で、限月が来ても決済されず飛ばされているはずです。

損の金額が、$15.8兆(1264兆円)と大きすぎます。世界の政
府・中央銀行では、救済資金を出すにも、出せない金額です。欧州
で600兆円、米国で600兆円は隠れているはずです。

米欧の主要な金融機関の、合計の自己資本は200兆円くらいです。
その6倍の含み損がある。この1264兆円の損は、時間がいつまで経
っても、とても決済ができない金額なので、デリバティブで利益が
出ている金融機関も、その利益が受け取れずにつぶれます。

●(重要)デリバティブで利益を出したA銀行と、損をしたB銀行の
損害は、等価です。全体はゼロサムです。しかし、どの金融機関や
ファンドも、利益分は待ちかねたように計上します。米欧の金融機
関の利益が、公表され財務諸表では、わずか半年で回復したように
見えるのは、デリバティブの利益だけを計上し、利益に見合うはず
の損は飛ばすからです。

このため、デリバティブでは、レバレンジがかかった巨大損を生む
株価や国債の大きな下落期に、含み損だけが残ります。この金額が、
誰も言わない$15.8兆(1264兆円)と推計できるのです。

●デリバティブで上がった売買利益は、銀行やファンドの利益とし
て3ヶ月毎に公表され、その利益に対応する損が、飛ばされている
のです。

損失は、調査のおよばない租税回避地の子会社やファンドに、本体
が損失を出さないように簿価で売ったようにして飛ばされています。
投資子会社との連結決算と、保有資産の時価評価は、08年9月以降、
米欧の当局が「しなくてもいい」としているからです。

理由は、損を公表すれば、封鎖を恐れる預金者からのとりつけにあ
って、銀行がつぶれるからです。ファンドも、投資金の引きあげが
起こります。

同時に、経営者責任が追及され、損をした株主から代表訴訟も起こ
って、トップ陣の個人資産が召し上げられ、政府資金(出資)を入
れるときは、株価もゼロになります。

損は損であり、どこに飛ばしても、消えることはない。利益でしか
消せないのが損です。

いずれ、決済を迫られます。そのときが、恐慌に至る可能性が高い、
世界金融の危機です。唯一、これを避ける方法は、飛ばされた損に
なっている株価、住宅証券の価格、国債価格が同時に上がることで
すが、それが期待できない。

以上が、世界の金融の総元締めであるBISの、デリバティブ統計か
ら読み取れることです。BISは、主は米欧の金融機関とファンドの、
飛ばされたままの1264兆円の損を知っているはずです。

■5.EU当局(政府)の、金融面では愚かな対策の三連発

▼(1)空売りを禁止する愚かさ:先物売りとプット・オプションに
利益の機会を与えるだけのことになる。

EUは、ユーロ建て国債の、空売りを禁止しています。空売りで更に
PIIGS債とフランス債が下がると見ているからです。

(注)空売りは、証券会社や親銀行から、ファンド等が国債、株、
証券を借りて売り(たとえば1億円で売る)、期限には市場価格で買
い戻して(下がった8000万円等で買って)返済することです。国債
相場が下がるとき、空売りの利益が出ます。株、社債、金証券でも
おなじです。上がったときは損が出ます。

【先物売り】
空売りを禁止しても、空売りと同じ効果をもつ「国債先物の売り」
ができます。先物の売りは、たとえば3ヶ月先の先物価格(1億円と
します)で、売りをかけることです。

3ヶ月後の限月日までのいつの日か、9000万円に下がれば、1億円で
売っておいた先物を9000万円で買い戻す。差し引きで、売った1億
円─買った9000万円=1000万円。1000万円の利益が出ます。相場が
上がれば損をするのは、空売りとおなじです。

【オプションのプット】
先物売りをしなくても、オプションの売り(プット)もあります。
ブラック・ショールズ方程式で計算されたオプション料を、たとえ
ば500万円払って、1億円の権利行使価格で売る権利を売る。限月
(げんげつ)までの間に、9000万円の価格で下がれば、それを1億
円で売ることができます。

利益は1000万円─払ったオプション料500万円=500万円です。

9000万に下がった国債を、1億円で買う義務をもつのは、その500万
円のオプション料を受け取って、1億円で買う義務の行使価格を引
きうけた人です。

●当局が「空売りを禁止する」理由は、市場に、相場が下がるとい
う見込みがあるからです。

空売りが禁止されたら、即刻、上記の、
(1)国債の先物売り、
(2)または、オプションの売り、をしかければいい。ほぼ確実な利
益が上がります。

別の方法で、イタリア国債のCDSを、プレミアム(保険料)を払っ
て買ってもいい。イタリア国債が下がれば、そのCDS証券の価格が
上がって利益が出るからです。

以上のように、当局の空売り禁止策は、市場に対し、無効です。
むしろ、安値を予想した「売り」に、利益の機会を与えてしまいま
す。

2011年10月と11月に、日本政府が、二度のドル買い介入(ドル買
い・円売り)を、10兆円(貴重な日本のマネー)を使って行ってい
ます。

これも市場の餌です。1日の外為取引は、500兆円もあります。バケ
ツの一滴にしかならない。1週間くらいは、ドルの追随買いが起こ
って、円安・ドル高に振れるでしょう。その後、また元に戻ります。
事実、そうなっています。「断固たる措置」としか答えない、現代
金融と経済の知識がない安住財務大臣をもったことを哀しみます。

安住財務大臣は、国会質問で「CDSとは何か」と、予定にないこと
を聞かれ、「えー、あー、うー」と意味不明の答弁をしたことが記
録に残っています。日銀の上にも立つ財務大臣に基本の知識が、欠
けています。結果は、国益(国民益)の損です。選挙の方法だけを
学んできただけだからです。これ以上は、言いますまい。

一般に言って、わが国では、金融・経済の中等教育が欠けています。

▼(2)CDSの発動を禁止した愚かさ:国債売りに拍車をかける

ギリシア債にかかったCDSは、ギリシア政府が払えず、デフォルト
したときに降りる保険金です。EU当局は、このCDSの適用をしない
としています。

ギリシア国債は、50%カットされました(2011年10月)。額面1億円
の国債が、全部、5000万円の償還金へと減額になったということで
す。こうしたことこそを「デフォルト」と言い、CDSが、減額され
た5000万円を保証します。

●ところが、EU当局は、「ギリシア国債の償還金の50%gへの減額
は、その国債をもつ金融機関とファンドが、自主的に、申し入れた
ものである。従って、CDSの適用には当たらない」としています
(2011年11月)。

●これは、「とんでもないこと」です。金融市場では、どういった
動きになるか? CDSをかけておいても保証がない。危険だから、手
持ちのPIIGS債、特に、巨額のイタリア債(総額200兆円)を、減額
されないうちに売っておこうとなります。誰でもこれを行うでしょ
う。

CDSの発動禁止が、イタリア債の金利が7%に上がって、10年ものの
長期国債の価格が下がった理由です。残存期間8年の国債は、金利
が3%から8%煮上がると以下のように下がります。

1兆円のイタリア国債=1兆円×(1+3%×残存期間8年)÷(1+期待
金利7%×残存期間8年)=1.24÷1.56=7948万円・・・21%の市
場価値(時価)の下落(注)本来は複利計算です。ここでは、便宜
上単利で計算しています。

これがイタリア国債を200兆円もつ、フランス、ドイツ、英国の金
融機関とファンド、および個人投資家の、200兆円×21%=42兆円
の新たな損になっているはずです。短期債が30%くらいはあるでし
ょうから、35兆円くらいの損でしょうか。

イタリアの金利が7%に上がって、フランスの国債の金利も上がっ
た(フランス債が売られて下がった)のは、これが理由です。フラ
ンスの銀行が、もっとも多く、イタリア国債を買っているからです。

以上のように、国債市場では、市場が政府財政の破産を決めます。
政府があれやこれや対策を打っても、市場に見透かされるのです。

▼(3)欧州金融安定基金1兆ユーロ(105兆円)を、新興国からの資
金拠出に頼った愚かさ:ユーロ売りに拍車をかける

EU当局は、当面(たぶん機関は3ヶ月)の金融対策費として必要と
計算した1兆ユーロを、新しく作った同基金が、3%の金利の特別債
を発行して、中国を筆頭にした新興国(BRICs)に売るとしていま
す。

BRICsからは、欧州の銀行が資金を引きあげつつあります。その上
に、
金融安定基金債を買えと言う。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、
中国)が、今後の、一層のユーロ安で、買えば損をすることが想定
される、ユーロ建ての金融安定基金債(長期債)を買うはずもない
でしょう。

このため、欧州には、金融安定化のための基金がないと見なされる
ようになったのです。三重に愚策を重ねる統一政府に呆(あき)れ
ます。

EUがこうした「相場を一層下げる3つの愚策」をとる理由は、本当
は、裏でユーロを崩壊させ、通貨と国債の崩壊後に安価に買い占め
て、その後の金融を支配することをねらう金融勢力があるのではな
いか、とも感じるくらいです。相場は、「羊は太らせて、売って価
格を崩壊させ、その後に食え」です。

●結論を言えば、PIIGS債の満期償還が増える2012年1月が、まず、
ひどく危ない。これを乗り切っても、次は2012年3月、6月が危機で
す。ユーロは、1月危機になると見ています。

ユーロ危機は、つぎに・・・米国債の危機、米国債の後は、日本国
債の危機の順に連動するでしょう。

2012年は、年初から、危ない。8000本のファンドと金融機関の決算
期である12月にくるかも知れません。いや、すでにこの11月が危機
か。

世界の8000本のヘッジ・ファンドは、2011年は、平均で運用総額の
10%の損としています。運用総額は、30倍近いレバレッジ(デリバ
ティブの機能)で4800兆円にはなっているでしょう。480兆円×10
%=480兆円です(2011年10月:英エコノミスト誌)。

30%の損のグループ(2400本)、10%の損(2400本)、損益なし
(2400本)に分布するでしょう。(標準偏差)

30%の損をしたヘッジ・ファンドへの投資家は、その預託資金(元
本)を、ヘッジ・ファンドから引きあげます。

ファンドへの投資資金の引き揚げには、普通、45日前の通告が必要
です。2011年10月15日には、8月、9月の暴落で解約申し込みが殺到
したと思えます。

その償還期が、2011年12月末です。このときは、ヘッジ・ファンド
は、手持ちの証券を、売れる物から投げ売りして、現金化の必要が
出ます。これが、まず、ユーロ債の暴落を示すのです。

【後記】
EU政府の愚策と、米国の財政赤字対策の、政治的な迷走を見ている
と、先進国の国債のデフォルトは、意外に、近い時期かも知れませ
ん。

3.11と原発以後、異常なことが続けて起こるため、「危機慣れ」
されているでしょうか?



以上転載終了・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


posted by 秀さん at 01:01| ハノイ | Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月12日

お金が出来る仕組み編

You Tube で お金の出来る仕組み と言うなかなか面白いものがあったので貼り付けをしますわ。

アメリカで製作されたものですが、日本語の字幕があります。

今の金融システム(信用創造システム)は300年ほど前に考えられたもので歴史的は浅いものです。

その結果、どうなったのか・・・



とても内容のある作品です。



前にも書きましたが、アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)がアメリカの国債を担保に利息をつけて
アメリカドル紙幣を刷っていますが・・・・

このFRBと言う組織は 政府の組織ではなく 民間企業 なのです。

ご存知でしたか?

株主はユダヤ系の金融資本ですぞぃ。


こう考えると・・・・
キリストが金貸しをするものを強く排除したという事実の真意が分かるような気がします。

少しかたい内容かも知れませんが・・・

休みの1日、暇な方は是非、ご覧になって下さい。

現在の金融システムの歴史の一端が理解できると思いますよ。






お金ができる仕組み。銀行の詐欺システム(1/5) Money As Debt
1/5〜5/5まであります。



最後に、TTP参加を表明した 野田総理は日本経済を潰した総理として

後世、非難対象となるでしょう!

売国奴内閣にはもううんざりの秀さんでごわす。

本日の 品友会・・・・悪酔いしそうな予感が・・・


うそです!

楽しくやりましょう。


では、本日はこの辺で失礼します。



posted by 秀さん at 10:20| ハノイ 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月02日

アホだと前もってお断りして転載記事を編



政治経済の話になると転載記事が多くなる秀さんですが、
しょせん頭の脳ミソの足りない人間ゆえ、
どうしても他の方の理論整然とまとまった文章の方が良いに決まっておりやすので転載記事が多くなるのは仕方がないですわ。

自分で立派な文章が書けるようなら、へい、今のような生活はしてはいません って! ハイ


しかし最近はベトナムに関する事柄から逸脱した記事が多く、タイトルを変更すべきかな? とも思う時もありますが・・・
まぁ、しょせんブログなんてものは独りよがりの産物ですのでお許しを頂きたいと思います。

開き直って言うならば、こんなアホなブログを読んだところで何の役にも立たないことは賢者の皆さまには既にお分かりのことと思いますので気の向くまま自分の興味のある事柄を暇に任せてだらだらと書き綴っております。


今回は、若い人世代の方にはぴんと来ないかも知れませんが、時の内閣総理大臣が逮捕される という前代未聞の出来事の話ですわ。

今とは違い、日本が景気の良い時代、都会と地方の格差が今ほど大きく開いていなかった時代の話です。

ある年代以上の方は、この時代の日本経済の躍進ぶりを覚えていると思います。
日本が一番輝いていた時期かも知れません。

秀さんが学生時代の事件ですが、当時は ふ〜ん、国の総理大臣までなった方が汚職か!  
と検察・マスコミの流す情報を鵜呑みにしていましたよ。

その後、日本の政治経済の隠された事象について勉強して行く内に、戦後アメリカの属国である日本のおかれた状況が理解出来、物事は表の面と実相はずい分と違うものだ という事を理解出来るようになりました。


今の小沢さんの問題も、当時田中角栄さんが置かれた状況と類似しています。

年を取って分かってきたことは、戦後の日本という国は自分が思っていたように理想の国家ではなかったという失望感と、いやまだまだ日本はすてたものではない と言う2面相反する思いが交錯し複雑な心境ですよ。


日本と文化・風習が異なる国に長く住んでいると、改めて我が祖国 日本とはどんな国なのか?

と自分自身で問い掛けたくなってきます。

大学を卒業して35年になりますが、この年になって・・・
国とは?、国の成り立ちとは?
どのようなものなのかを再度勉強することの大切さが分かって来たような気がします。



それでは転載記事の開始です。(平野貞夫氏のブログから・・・)



「日本一新運動」の原点(78)── ロッキード事件の捜査と裁判の不条理
 
平成21年3月3日、西松事件で大久保秘書が逮捕された一週間後、私は小沢一郎氏 に会いにいった。
その時、この事件は「ロッキード事件」のように小沢氏が狙われていると確信して、私の著書『ロッキード事件「葬られた真実」』(講談社) を手渡した。
小沢氏は「参考にさせてもらう」と受け取り、その後、乗用車の後部座席に同書が置いてあるのが、テレビに撮されていたのを、憶えている方があ るかも知れない。

この著書は平成18年7月、「ロッキード事件」から30年が過ぎて、何故、田中元首相が逮捕されたか。

三木首相や中曽根自民党幹事長が、何を企んでいたのか、そして当時の検察や裁判所が、田中元首相逮捕にわが国の憲法以下の法令に違反してまで拘った理由は何か。何故、前尾繁三カ衆議院議長は衆議院の解散を阻止することに政治生命を懸けたのか、などを執筆したものである。

何でこのような出版をしたのか。

私は「ロッキード国会」の頃、衆議院事務局から出向して、前尾議長の秘書を務めていた。
前尾議長は議長就任10ヶ 月前まで法務大臣であった。
衆議院議長になっても法務・検察の関係者が指導を求めてしばしば来訪していた。

三木首相は「椎名・前尾」ラインで政権に就い た関係で、前尾議長に頭が上がらなかった。

「ロッキード事件」が発覚するや、「ロッキード国会」といわれる大混乱となった。
法務省や検察関係者は、前尾議長を利用すべく非公式に接触してくる。

三木首相は、私恨を「キレイゴト」で糊塗し「田中排除」という権力闘争を仕掛けてきた。
野党は事件を政治的に利用して国会審議に応じない。

私は、こん なことで国家が維持できるのかと思い立ち「ロッキード国会覚書」というメモをつけていた。


この覚書を中心に、ロッキード事件で田中元首相の鎮魂のため、 逮捕されて30年という時が流れた平成18年7月に刊行したわけだ。

この本には、事件当時にはわからなかった重大な新情報を書き込んでおいた。

児玉誉士夫証人が何故国会に出頭できなかったのか、という問題である。

児玉証人の国会証言が実現していれば、田中元首相への捜査も大きく変わったと思う。
児玉証人を廃人同様にして、国会に出頭させないようにした大きな政治権力の動きがあったことを具体的に書いた。

朝日新聞社会部がそれを知り、出版予定日に特ダネで報道するといい、前夜、確認のため私に記事のゲラをファックスで送ってきた。

ところが、深夜になって担当記者から「上からの指示で、報道しないことになった」と連絡があった。

この時既に、朝日新聞には問題があったのだ。

著書では、2つの側面から田中元首相は無罪であったと主張している。


ひとつは、憲法を始めとして刑事法上の「無罪」であること、もうひとつは政治的・社会的にも「無罪」であること、である。


この本を講談社は廃刊にしているが、「小沢問題」の真相解明にもなることから、文庫本で再刊するよう「メルマガ・日本一新」の読者の皆さんから働きかけていただきたい。

(田中元首相を逮捕する証拠はなかった)
 
「ロッキード事件」とは、全日空ルートで5億円、児玉ルート(対戦哨戒機P3C)で約21億円のワイロが、日本の政界に流れたというものだった。

全日空ルートで田中元首相が逮捕されたわけだ。児玉ルートでは当時の中曽根幹事長に疑惑があったが、児玉氏が国会に証人として出頭できない状態となり、こ のルートでの捜査は脱税で終わった。


この事件は米国上院多国籍企業小委員会で火がついたもので、証拠資料に類するものはほとんど米国側にあった。
日本の国会は真相究明のため国会決議までして、米国上院に資料の提供を要請した。

三木首相は政敵・田中角栄を倒すべく、フォード大統領に親書まで送り資料の提供を要望した。

その結果、米国司 法省と日本の法務省で「日米司法取決め」が行われ、米国の捜査資料が日本の捜査当局に提供されることになる。

これは田中首相を逮捕するための国家間の条約であったが、三木首相と検察当局は「法執行について相互援助のための手続」と主張した。

本来なら国会の承認が必要であり、憲法違反の行為であった。

大量の 捜査資料が米国側から提供され、必死の捜査を行ったが、田中元首相を逮捕する証拠となる捜査資料は何ひとつなかった。


(最高裁のマッチポンプ。刑事免責の 嘱託尋問問題)

米国側から提供された捜査資料には、田中元首相を逮捕する証拠がなく、捜査は壁に突き当たる。

そこで検察がしぼった謀略は、ロッキード社のコー チャン副社長らに刑事免責(起訴しない)を与えて、米国連邦地裁に尋問を嘱託して、その調書を証拠に田中元首相を逮捕することであった。

これは日本の憲法と刑事法規で容認されていないやり方だ。

これが実行されるまでの動きを時系列でみると問題の所在がわかる。

(1)昭和51年6月3日 ワシントンで三木・フォード日米首脳会談。(堀田検事らのシナリオで嘱託尋問実現に利用したもの)


(2)同年7月2日 米国連邦高裁が、嘱託尋問は非公開で行うが、証言調書は日本の最高裁がルールなどによって「刑事免責」を保証するまで引き渡さないことを決める。


(3)同年7月6日 ロサンゼルスの連邦地裁で、コーチャンの嘱託尋問が始まる。翌七日の尋問で、初めて田中角栄との関係を証言。


(4)同年7月24日 日本の最高裁裁判官会議で、コーチャンらに対して、「不起訴の宣明書」を発出することを決める。直ちにロサンゼルスの連邦地裁に提出され、同日、コーチャンらの証言調書が日本の捜査などで使用できることになる。


(5)同年7月27日 東京地検は田中角栄前首相を外為法違反で逮捕。


(6)同年8月16日 田中前首相、外為法違反と受託収賄の容疑で起訴。


かくして、「ロッキード事件」は企てられて「ロッキード裁判」となった。

逮捕から7年と3ヶ月過ぎた昭和58年10月12日、東京地裁は「懲役4年、追徴金5億円」の実刑判決を下す。

直ちに控訴するも、昭和62年7月、東京高裁は一審判決を支持。

この間、田中元首相は昭和60年2月27日脳梗塞で 倒れ長い闘病生活に入り、平成5年12月16日死去。


田中元首相の死から1年2ヶ月過ぎた平成7年2月22日、最高裁はロッキード裁判「丸紅ルート」で、元丸紅役員の桧山・榎本両被告の上告を棄却した。


がしかし、最高裁はここで重大な決定をした。

それはコーチャンおよびクラッターへの刑事免責した嘱託尋問調書には「証拠能力がない」と判決したのだ。


この時期、私は参議院議員になり法務委員会の理事であった。

最高裁の判決に「法の支配の崩壊」と「司法権の不条理」を感じ、参議院法務委員会で法 務省当局を追及した。

質問の趣旨は、最高裁の裁判官会議が「刑事免責で証拠として使うこと」を容認しておいて、最高裁の最終判決で、その証拠とされた調書を「証拠能力を否定」するという矛盾をどう考えるか、というものであった。


法務省当局は、「相当な智恵を出した捜査手法で得た調書の証拠能力が否定されたことに、いささか戸惑いを覚えている」との答弁だった。

私は「嘱託 尋問調書に証拠能力を与えたり、その一方では否定するという最高裁の異なった判断は、日本の司法制度そのものの信頼性、根本問題に関わるものだ」と糾弾し ておいた。


小沢氏の陸山会事件と問題の内容は違うが、検察や裁判所の発想や、手法は当時と同根・同質である。

自由主義世界では、司法の基本である「推定無罪」が、ロッキード事件において冒涜されていたのだ。




以上転載終了・・・・・・・・・・・・・・・・




posted by 秀さん at 09:08| ハノイ 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月25日

リビアについて編

我々日本人が思っているようにアメリカやヨーロッパの国々は、平等と自由をスローガンに
独裁国家から人々を解放するなんて高尚な理想で戦争をやっている訳ではありませんな。


要は・・・・国の利権(自国の利益)ですがな。

今回はフランスを中心としたNATO群がリビアの解放運動を後押しというか、もろ戦争兵器を
提供(この時点で開放運動ってなもんではなく内戦にNATOが参加した)、そして自らはリビア国内を空爆、アフリカの小さな国をひっくり返すのにあ〜た、NATO軍投入ですもん、無茶しますなぁ。


リビアはカダフィーの独裁で国民が貧困や拷問でリビア国民が北朝鮮のように困窮しているなんて欧米のプロパガンダを信じちゃいけませんぞぃ。

実際、リビアはその国民がアフリカの中でもっとも豊かで、教育制度も充実した国だったのですわ。
ただ、国の統治機構が独裁という体裁をとっていただけですわ。
まぁ、カダフィー一族が栄華を極めたことは間違いないですがね。


問題は、体制ではなく、その国の国民が豊かで幸せな生活を送れるかどうかが一番大切な事柄ではないでしょうか?・・・・



個人も国も・・・おのれの利益のために他人&他国を蹂躙してはいけません。


その国その国の歴史や文化風習に根ざしたその国独自の統治機構があって当たり前のことですわ。


自由平等の国アメリカや欧米の富の配分(バランス)をみれば表向きのスローガンと実態は大きく乖離しています。

数パーセントの富裕層がその国の富の大半を占め、一般国民の多くが困窮している国が果たしてよい国なのか我々日本人も考えなければいけませんねぇ。

欲が欲を生み、それを自由&平等の言葉でごまかし、結果的には1部の階層の者達が富を独占している資本主義も形は違いますがある意味欲ボケ主義者の独裁国家でしょう。



人間って何千年経っても欲という煩悩から解脱できない愚か者かも知れませんねぇ。


まぁ、そういう秀さんも煩悩はありますが・・・・



でもそれは、子煩悩・・・・ですよ。はい




まぁ、秀さんの能書きはこれくらいにして、転載記事をご覧下さいな。



これって? ベトナムのブログなの?

なんて野暮なことは言わないでね!



では、転載開始・・・・・・・・・・




転載その@

リビアの英雄カダフィ大佐がついに殺害されてしまった。かつてのアルカイーダのビンラディン、イラクのフセイン大統領などと同じように殺害されたようである。

ビ ンラディンが指揮したムジャヒディンは、そもそもオバマ大統領の後ろにいる、ブレジンスキーが支援したものである。アメリカがベトナム戦争で泥沼化させら れた借りを返すために、ソ連にアフガン問題で泥沼化させて、復讐をすることが目的であったという。
だから、ビンラディンやムジャヒディンの英雄オマル氏な どは、アメリカの手下であったわけである。
それが、いざ目的達成となるやいなや、今度は「アルカイーダ」という汚名を着せられて、今度は追い落としを掛け られて全員殺害されたわけである。

イラクのフセイン大統領の場合も全く同じである。
イラクーイラン戦争の時、イラクのフセインに大量の殺 人ガス兵器を買わせたのは、アメリカのラムズフェルトであった。それでイラン人をマスタードガス地獄に追いやったわけである。

だから、フセインはアメリカ の手下であった。ところが、イラン革命が起こるや、そしてフセインがクウェート侵攻するやいなや立場が逆転した。
ブッシュ家のお膝元の石油マネーのクウェートを手に入れたために今度はアメリカの全面攻撃を受けたわけである。
そして、911以降のアフガン戦争の後フセイン大統領は執拗な攻撃を受けた。
最後には絞首刑となった。


シナリオはかなり違うが、リビアのカダフィ大佐は、

王族が欧米の言いなりで、奴隷国家だったリビアを自国の 石油は自国民のものと無血革命で石油利権をリビア人のものにした。
その途端にテロ国家という汚名を着せられた。
それでも普通の国家以上に国は豊かになり、 平和的なグリーン革命を目指していた。

ところが、カダフィ大佐が金融市場に口出しした途端、立場が逆転。非民主化の独裁者となり、結局今回殺害された。


まあ、今の日本も韓国も中国でもどこでもそうだが、国の指導者が国民のために何かを行うと、いきなり悪者扱いされて殺害されてしまうのである。日本の中川昭一氏もそうであった。


いったいこの世界に正義はあるのか?
神様はいるのか?
まさにそういうレベルの出来事である。

国の指導者は国民に選ばれたわけだから、国民のためになることをするのは当たり前である。
王様、王族、貴族、政治家など何でもそうだろう。しかし、そうすることで、欧米の利害と対立した途端、テロリスト扱いされてしまうのである。困ったことである。




転載そのA



主権国家に対する侵略的攻撃を加えることで、NATOはカダフィ殺害に成功した。NATOが許された行動は、一般市民の保護だが、当初からそれは無視されひたすらカダフィ打倒にむけてその軍事力が使用された。

欧米のシオニストらの狙いは、リビアの石油だけでなく、カダフィのアフリカ共通通貨計画を阻止すること、リビアの地下にある水資源を強奪することもあったと指摘されている。

 このようにみると、カダフィの運命はかなり以前から決まっていたのかもしれない。相変わらずこの世界が「力」は正義なり、の世界であることを示した例である。しかしそれを実行する者たち、そのようにさせた者たちの運命は、悲惨なものになることが予想されるといえるだろう。

 しかも彼らの思惑も、今後のギリシャから始まるヨーロッパそしてアメリカの経済・金融の混乱の増大で、結局は彼らの願い通りには運ばず、挫折していくことが目に見えていると言えよう。

 北アフリカの水資源を奪ったとしても、自分たちの足元からその水資源が失われていくようになるだろう。そしてリビアのカダフィを葬ったことに何らの意味もなかったことを知ることになるだろう。すべてが空しかったことを知るようになるだろう。


2.今、カダフィー殺害の意味とは

 リビアの反政府運動を闇支援しているのは、世界的寡頭勢力が戦後、結成したNATO軍であることは広く知られています。このリビア紛争は民主化運動でもなんでもなく、その実態はアフリカ随一の産油国・リビアの石油利権争奪戦であることも、よく知られています。リビアに石油がなかったら、こんな事件は起きていません。

 戦後、米国のオクシデンタル石油(非RF系)が開発したリビア油田を革命によって、1969年、カダフィーが奪取、国有化し、その後、カダフィーがその石油利権を40年以上も手中にしていたわけです。今回、カダフィーの殺害によって、今後再び、リビア石油利権の争奪戦が起こるわけです。

 これまでの動きから、本ブログでは、リビア反政府軍支援のNATO軍を動かしているのは、どうも米国戦争屋CIAではなく、アンチ戦争屋の欧州寡頭勢力(米オバマ政権の闇支援者)ではないかとにらんでいました。



3.カダフィーはなぜ、40年以上も産油国・リビアの独裁者であることを許されたのか

 今回のカダフィーの殺され方から見て、もし、米戦争屋CIAがカダフィーをフセイン同様に始末しようと思えば、とっくの昔に消されていたはずです。それが、消されなかったのは、カダフィーは闇で、米戦争屋と取引きしていたからです。その証拠はすでにウィキリークスで暴露されています

 石油利権で生きる米戦争屋は石油さえ確保できれば、中東産油国が独裁国家であろうと民主国家であろうとどうでもよいのです。

 彼らのその発想から、産油国・リビアのカダフィーは日本を私物化する米戦争屋に飼い慣らされた“お敵さま”のひとりだったのです、その位置づけは北の将軍様と同じです。

  しかしながら、カダフィーは日本の悪徳ペンタゴン日本人と違って、対・米戦争屋面従腹背の独裁者であったことは間違いありません。悪徳ペンタゴン日本人が 米戦争屋の忠犬ポチとすれば、カダフィーはサーカスのライオンであり、いつ飼い主に襲いかかるか知れない危険人物であったことも確かです。

 彼は昔、日本人は原爆を落とされたのに、なぜ、米国と仲良くしているのかと、9.11事件時のオサマ・ビンラディンと同じつぶやきをしていますから、米戦争屋の正体を知り抜いています。

 ところで、今年8月末、カダフィー邸宅を占拠した反政府軍が、彼の寝室から大量のゴンドリーザ・ライス元米国務長官の写真を発見しています(注4)。ライス氏は、元シェブロン(RF系石油会社)取締役ですが、産経新聞・古森氏の情報によれば、2008年、ブッシュ政権時代、当時のライス国務長官がリビアを訪問し、リビアへの兵器輸出と引き換えに、エクソン・モービル(RF系)のリビア油田開発利権獲得を成功させたそうです。

 カダフィーは個人的にライスを気に入り、それがため、ライスの背後に控える米戦争屋をリビアに入れることを認めたわけです。当時、反米主義者と思われていたカダフィーの親米化豹変に関して筆者は怪訝に思っていました。当時、筆者は、イラク・フセインが2006年に米戦争屋に処刑されたのを観て、カダフィーは米戦争屋を敵に回すと殺されると恐れたのではないかとにらんでいました。



4.米国戦争屋にはカダフィーを消す理由がない

 上記の背景を知ると、今回、カダフィーを消して得をするのは米戦争屋ではないということになります。

 リビアのみならず現在、中東で起きている紛争を観察すると、全体的に、米戦争屋にとって不利な動きです。さらに、オバマ大統領は10月22日、米軍をイラクから全面撤退させると発表しています。このタイミングは、カダフィー殺害直後です。

 米軍を私有化してきた米戦争屋にとって、そのペットであったカダフィーを殺されたのに、イラクから撤退することは本来なら到底、受け入れられません。にもかかわらず、オバマは米軍イラク撤退を言明したのです。

 上記、オバマの声明から、オバマを闇支援する欧州寡頭勢力が、カダフィー殺害によって、中東石油利権の主導権を米戦争屋から奪取したことがわかります。

 アンチ戦争屋のオバマ政権内における隠れ戦争屋エージェントであったヒラリー・クリントン国務長官は10月18日、リビアを電撃訪問していましたが、このとき、リビアの反政府軍幹部と会談しています。この動きから、米戦争屋はすでに中東における欧州寡頭勢力との利権争いに敗北したことを認めているとみなせます。



5.米国戦争屋に残されたラスト・リゾートは日韓のみか

 21世紀初頭、ブッシュ戦争屋政権誕生以降、米戦争屋は中東石油利権の完全支配を目指して、9.11事件をトリガーにしてアフガン、イラクに侵攻し、さらにイランを攻略する長期計画を持っていましたが、2009年にアンチ戦争屋・オバマ政権誕生後、欧州寡頭勢力によってイラン戦争実行を断固、阻止されてきました。米戦争屋のイラン戦争シナリオ失敗のキッカケは以下です、すなわち、2010年8月21日、 イランはブシェール原発に核燃料搬入を行いましたが、このタイミングは米戦争屋(主にネオコン)にとって、イラン先制攻撃の絶好のチャンスだったのです。 ところが、オバマ政権はこれを容認しませんでした。この瞬間、米戦争屋はイラン戦争シナリオを実行する最後のチャンスを失ったのです(注6)。

 それ以降、米戦争屋は中東戦略の後退を余儀なくされ、遂にイラクから完全撤退に追い込まれたのです。そしてカダフィー殺害が最後のとどめを刺しました。

 そこで、窮鼠猫を噛む窮地の米戦争屋にとって、最後に残ったラスト・リゾートこそ、極東の日韓両国なのです。だからFTAだのTPPだのと勝手に騒いでいるということです。

 一方、中東を奪い返した欧州寡頭勢力は、米戦争屋が日韓属国利権死守に走るのを黙認するでしょう。そうなると、米戦争屋による対日介入が今後、一層激化する可能性が高まりました。

 アンチ戦争屋であった小沢・鳩山政権崩壊を許した日本国民は覚悟する必要があります。



以上転載終了・・・・・・・・・・・・・




posted by 秀さん at 09:48| ハノイ 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月08日

小沢氏の罪状認否・意見陳述全文をお届けします編

転載のみですわ。

何も言うことなし! 頑張って欲しいですね、この国を立て直すためにも。

小沢氏よ! 不当な国家権力行使に負けるな。



以下転載開始・・・・・・・・・・・・・


今、指定弁護士が話されたような事実はありません。
裁判長のお許しをいただき、ただいまの指定弁護士の主張に対し、私の主張を申し上げます。
指定弁護士の主張は、検察の不当・違法な捜査で得られた供述調書を唯一の根拠にした
検察審査会の誤った判断に基づくに過ぎず、この裁判は直ちに打ち切るべきです。

百歩譲って裁判を続けるにしても私が罪に問われる理由はまったくありません。
なぜなら、本件では間違った記載をした事実はなく、
政治資金規正法の言う虚偽記載には当たりませんし、
ましてや私が虚偽記載について共謀したことは断じてないからです。

また本件の捜査段階における検察の対応は、
主権者である国民から何の負託も受けていない一捜査機関が、
特定の意図により国家権力を乱用し、議会制民主主義を踏みにじったという意味において、
日本憲政史上の一大汚点として後世に残るものであります。

以下にその理由を申し上げます。
そもそも政治資金規正法は、収支報告書に間違いがあったり、不適切な記載があった場合、
みずから発見したものであれ、マスコミ、他党など第三者から指摘されたものであれ、
その政治団体の会計責任者が総務省あるいは都道府県選管に
自主申告して収支報告書を訂正することが大原則であります。

贈収賄、脱税、横領など実質的犯罪を伴わないものについて、
検察や警察が報告の間違いや不適切な記載を理由に捜査すると、
議会制民主主義を担保する自由な政治活動を阻害する可能性があり、
ひいては国民の主権を侵害するおそれがある。

だからこそ政治資金規正法が制定されて以来、
何百件、何千件と数え切れないほどの報告間違いや不適切な記載があっても
実質的犯罪を伴わないものは検察の言う単純な虚偽記載も含めて例外なく、
すべて収支報告書を訂正することで処理されてきました。
陸山会の事件が立件されたあとも、今もそのような処理で済まされています。
それにも関わらず唯一私と私の資金管理団体、政治団体、政党支部だけが
おととし3月以来1年余りにわたり、
実質的犯罪を犯したという証拠は何もないのに
東京地検特捜部によって強制捜査を受けたのであります。

もちろん、私は収賄、脱税、背任、横領などの実質的犯罪はまったく行っていません。
なぜ私のケースだけが単純な虚偽記載の疑いで何の説明もなく、
突然現行法の精神と原則を無視して強制捜査を受けなければならないのか。
これではとうてい公正で厳正な法の執行とは言えません。
したがってこの事例においては、
少なくとも実質的犯罪はないと判明した時点で捜査を終結すべきだったと思います。
それなのに、おととし春の西松事件による強制捜査、
昨年初めの陸山会事件による強制捜査など、
延々と捜査を続けたのは、明らかに常軌を逸しています。

この捜査は
まさに検察という国家権力機関が
政治家・小沢一郎個人を標的に行ったものとしか考えようがありません。

私を政治的・社会的に抹殺するのが目的だったと推認できますが、
明確な犯罪事実、その根拠が何もないにもかかわらず、
特定の政治家を対象に強制捜査を行ったことは、明白な国家権力の乱用であり、
民主主義国家、法治国家では到底許されない暴力行為であります。

オランダ人ジャーナリスト、カレル・ヴァン・ウォルフレン氏は、
近著「誰が小沢一郎を殺すのか?」で
「小沢一郎に対する強力かつ長期的なキャラクター・アサシネーション、『人物破壊』は、政治的に類を見ない」と言っています。

「人物破壊」とは、その人物の評価を徹底的に破壊することで、
表舞台から永久に抹殺する社会的暗殺であり、
生命を奪う殺人以上に残虐な暴力だと思います。

それ以上に、本件で特に許せないのは、国民から何も負託されていない検察・法務官僚が土足で議会制民主主義を踏みにじり、それを破壊し、公然と国民の主権を冒とく、侵害したことであります。

おととしの総選挙の直前に、証拠もないのに
検察当局は捜査・逮捕権という国家権力を乱用して、私を狙って強制捜査を開始したのであります。
衆議院総選挙は、国民がみずから主権を行使して、
直接、政権を選択することのできる唯一の機会にほかなりません。
とりわけ、2年前の総選挙は、各種世論調査でも
戦後半世紀ぶりの本格的な政権交代が十分に予想された特別なものでありました。
そのようなときに、総選挙の行方を左右しかねない権力の行使が許されるとするならば、
日本はもはや民主主義国家とは言えません。

議会制民主主義とは、
主権者である国民に選ばれた代表者たる政治家が自由な意思により、
その良心と良識に基づいて、国民の負託に応え、国民に奉仕する政治であります。

国家権力介入を恐れて、
常に官憲の鼻息をうかがわなければならない政治は、もはや民主主義ではありません。

日本は戦前、行政官僚、軍部官僚検察・警察官僚が結託し、
財界、マスコミを巻き込んで、国家権力を乱用し、政党政治を破壊しました。
その結果は、無謀な戦争への突入と悲惨な敗戦という悲劇でした。
昭和史の教訓を忘れて今のような権力の乱用を許すならば、
日本は必ず同様の過ちを繰り返すに違いありません。

東日本大震災からの復興はいまだに本格化できず、
東京電力福島第一原子力発電所の事故は安全な収束への目途すら立たず、
加えて欧米の金融・財政危機による世界恐慌の恐れが目前に迫ってきている時に、
これ以上政治の混迷が深まれば、
国民の不安と不満が遠からず爆発して偏狭なナショナリズムやテロリズムが台頭し、
社会の混乱は一層深まり、日本の将来は暗たんたるものになってしまいます。

そうした悲劇を回避するためには、
まず国家権力の乱用を止め、政党政治への国民の信頼を取り戻し、
真の民主主義、議会制民主主義を確立する以外に方法はありません。

まだ間に合う、私はそう思います。

裁判長はじめ裁判官の皆様の見識あるご判断をお願い申し上げ私の陳述を終えます。
ありがとうございました。


posted by 秀さん at 00:13| ハノイ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月25日

ギリシャ危機によるユーロの衰退編

いつも感心して読んでいるシステムリサーチ社の吉田繁治氏の記事ですが、
難しい言葉は極力使わずに政治経済の仕組みや動きを解説してくれるのでアホの秀さんにとっては有難いものです。転載も自由ですし。

秀さん的には世界中の人や企業が 「お金」 という価値観から脱却しなければいけない時期にさしかかっているのではないかと数年前より感じてはいましたが・・・・

ベトナムなんて共産主義の国ですが、「お金は神様」 なんてことわざがあるくらいお金信仰街道まっしぐらの国民性ですわ。ただ、資本主義経済の経験が少ないので一般人は、金または不動産に重きをおいているような気がします。将来の値上がり を期待しての行動ですね。

丁半博打ではありませんが、掛誰かが儲ければ誰かが損をして帳尻が合う。

その場合、賭博の参加者の掛け金の総額が仮に100万円したとしましょうか?
勝った者の合計100万円、負けた者の合計100万円、これだと非常に分かりやすいのですが、
実際は賭場を仕切っている元締めがてら銭を取るので、勝った者=負けた者 にはなりませんが・・・
資本主義の競争社会においては、入れ替わりが激しくなるのは当然の帰結ですわ。
過去の歴史をみれば分かるように、戦争だって勝った国が負けた国の資産(諸々の資源)を分捕ってしまいます。要は取るか取られるかをですね。

今回のギリシャ等を発端とするユーロの危機(米国もしかり)ですが、単純に考えると先進国の数国と新興国(発展途上国)の数国が入れ替わるという競争社会の原理に基づいているのではないかとアホが勝手にほざいておりやす。

資本主義経済というのはゼロサムゲームみたいなものですので、プラスの国(先進国)とマイナス(低賃金)の国とでプラスマイナス0になると考えると、中国、インド、ベトナム等の国の労働賃金が上がり豊かになれば、先進国の中から経済の弱い国が後進国に成り下がるのは、 当たり前の事かもし知れませんねぇ。

豊かさの基準の定義は難しいのですが・・・
皆がみんな豊かな生活が出来るとか、資本主義では有り得ないですわ。
今までは低賃金労働の国の犠牲の上に先進国が豊でいられたのかも知れません。

そう考えると、前述しましたが・・・

豊かさ=お金 という考え方から人類はもう脱却しなければいけない時期にさしかかっているような気がしますねぇ。

じゃ代わりにどうするの と言われますか?
秀さんは神でも仏でもありませんので分かりませんが、

昔、昔、日本が今のようなお金持ち国ではなかった頃ですね、

夏のある日の夕方、家の縁側で家族全員で西瓜を切って食べた思い出、

その時は家族皆浴衣(ゆかた)を着ていましたわ!





はい、結論です!

貧乏でも、豊か よりは 浴衣 を着て家族全員で西瓜を食べるような時代に帰れば良いのではないでしょうか・・・・? 

へい〜、いつも言葉こじ付け遊びをしてしまいました、
このくせがなければ良いのですが・・・スマソ。


では、下記転載開始・・・・・・・・・・・・・・


今、金融は、白煙を出す液体窒素のような、冷温沸騰です。

今回は、国債リスク(ソブリン・リスク)の勃発ではない。8月の第2週に、約14%暴落したのは世界の株である。日本と米国の国債は「安全資産」として買われ、金利も一層下がっているという向きもあるでしょう。

事実、マスコミは、この解釈と報じ方をしています。確かに、米国の国債は、「歴史上初めての格下げ」にもかかわらず、表面上は上げて、米国の長期金利(10年物国債の金利)は2%台という最低水準に下がっています。日本の10年債は、国債が買われているため、1%に下がって、これ以上はない極低金利です。

【8月第二週】
8月第二週の月曜・火曜の、一瞬、底なしのパニック売りに思えた株価下落で、最初、大きく下げたのは、ドイツとフランスの銀行株でした。両者とも、世界の市場平均の、約2倍(30%付近)も下げています。

欧州の銀行株の急落を起点に、欧州株全体、米国株、日本株、インド、中国とマイナスの津波のように波及しました。(注)津波を例えに使うのは、不遜のそしりをうけますが、数時間をおかず伝わったマネー収縮の勢いは、似ていました。

CNNとBBCのキャスターは、欧州と米国市場に向かい「Don't Panic」と、呼びかけていました。底なしの売りへの恐怖からです。株価の暴落は、その信用収縮が大きいと、経済恐慌を生みます。日本はその点、のんびりしていました。


【原因】
ドイツとフランスの銀行株が下げた理由は、両国の大手銀行が、ユーロ成立以来、南欧のPIIGS国債を多く買っているためです(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシア、スペインの国債)。

PIIGS国債の下落、言い換えれば、「PIIGSは、公的支援にもかかわらず、財政は悪化している。近々、国債をデフォルトし財政破産にむかうのではないか」という懸念からの売りが、フランスとドイツ
の銀行を直撃しました。

ドイツ・フランスの銀行株下落は、高まるPIIGS国債のデフォルトへの懸念の高まりからのものです。

▼世界の金融資産と、金融負債は、国を超えて連結している

今、世界は、金融でつながっています。例えばPIIGS債は、2007年までは、デフォルトの恐れがなくしかも高金利(これは矛盾)として、フランス・ドイツ・英国がその国債や民間の社債を買い、貸しつけ(海外投資と言う)をしていました。

PIIGS債は、08年9月15日以降、まず米国、次に欧州の金融を危機に陥れたサブプライム・ローンと住宅証券に、似ているのです。

21世紀の世界は、金融(ファイナンス)で、相互に連結しています。このため、ある国の危機は、即日に、他国に波及します。一国で、シールドできない。日本や中国は米国債を買い、米系ファンドは日本や中国、アジアの株を買って、アジアを含む新興国は米国債や株を買っています。

●世界の金融資産は、$120兆(1京3000兆円:08年;マッキンゼー:当時の$1=100円換算)と推計されています。もちろんこれは、株価や債券価格、そしてドル、円、ユーロ、元などの為替レートの変化によって、日々大きく変わる金額ですが。

【金融資産は、世界のGDPの約3倍=3年分】
集計されたのは、預金が$34兆、株が$33兆、社債$35兆、国債$18兆です。

目処を言えば世界のGDP($60兆)の約3倍が、世界の金融資産でしょう。日本人の世帯の金融資産(預金+生保+年金基金+株+社債)が約1500兆円で、名目GDPは469兆円(11年3月の年率換算)ですから、3.2年分です。ここからも世界の金融資産も、GDPのほぼ3倍付近(3年分)というのは、首肯できます。

実際は、マッキンゼーの集計より多く、08年9月からの世界金融危機(株価と債券価格が大きく下落)の前(2008年)は、$180兆付近(1京4400兆円)だったでしょう。世界の株価だけでも、暴落前は$56兆5900億(WFE:11年6月末:4530兆円)だったからです。

この株価総時価が、2日間で$8兆(640兆円)下げ、下落率は14%でした。2日で640兆円も消えた。その含み損の、今後への衝撃は巨大です。株の保有者(銀行、ヘッジファンド、企業、個人投資家)が、640兆円の含み損をしているということです。追い証(追加の証拠金)を迫られ、2日で破産した人は、世界に多いに違いない。


【重要:金融資産は、別の人にとっては金融負債】
この金融資産は、別の人、別の国の金融負債です。例えばあなたの預金(個人金融資産)は、銀行が借りて、それを誰かへの貸し付けか、国債(政府の借金)を買って運用されてます。

●このため、金融資産の価値は、借りた人、企業、そして国家が、利払いをし、返済できるかどうかにかかっているのです。世界の、あるいは日本人の金融資産が、GDPの3年分あるということは、世界の国、企業、個人が、GDPの3年分を借りているということです。

金融資産がある一定ラインを超えると、借りたところの借金も一定ラインを超えて、利払いや返済が困難になって行きます。借りた側が利払いや返済ができないことは、昨年からのPIIGS国債のように、その国債の持ち手の資産に、大きな損を与えます。

金融資産は、別の人の金融負債であるという基本構造を、理解しておかねばならないのです。

●国全体の金融資産が一定額を超えると、借りた側の借金も一定額を超えて、一定額を超えれば、いずれ利払いと返済ができなくなるので、金融資産の価値縮小が起こります。

(注)誰かの金融負債でない金融資産は、ゴールド現物です。金の価格は、誰の負債でもない。ただし価格変動はあります。残念ですが、恒常的に価値を保つ財は、ない。

<いよいよソブリン・リスクへ>のテーマに移ります。

最初は、国家のデフォルトとは何か。それは、どうやって起こるのか、です。国が国債の利払いと返済ができなくなることですが、それは、どうやって起こるのか、です


【目次】

1.国債のデフォルトとは
2.国債発行を増やせば、金利があがるはずだが、そうなっていな

3.市場で国債が売れにくいなら、
中央銀行が国債を買えばいいとする論があるが・・・
4.資本の自由化後の、中央銀行の通貨印刷はどんな結果をもたら
すか?
5.先物取引の仕組みを知れば、デリバティブが分かる

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■1.国債のデフォルトとは

日本国債を、仮想の例とします。自国のほうが、わかりやすいからです。

【国家の債務不履行】
デフォルトは債務の不履行です。国家の場合、毎月、満期(返済期限)が来る国債の支払いができず、繰り延べか、債務カットに至ることです。デフォルトが起こると、その国の通貨は売られて、その価値ははげしく下落し、金利も高騰します。

多くの国が、当然に日本や米国、そしてドイツすらも含んで、政府の財政が赤字です(日本はGDPの −8.4%、米国 −9.1%、ドイツ −2.6%)。

赤字は、政府予算の支出に対し、税収と社会保障の掛け金収入が不足することです。不足すれば、大きな支出になっている公的医療費、年金、公務員給料、及び公共事業費が払えず、遅配が起こります。

遅配はまずいので、政府は、新しい国債を発行し、金融市場から資金を調達します。つまり、政府の借金の増加です。

▼日本国債での仮想事例

以下は、PIIGSに共通です。

【過去の国債の満期】
国債は、企業の社債と同じく、過去に発行したものの満期が次々に来ます。

例えば、950兆円の長短国債残(財投債を含む)がある日本の、長期債・短期債を平均した満期は、約6年です。1年の満期分は、950兆円÷6年=158兆円という大きさです。

158兆円分の満期が、1年に来ます。158÷12ヶ月=13兆円です。これを毎月返済せねばならない。経理担当(財務省)は、大変です。もともと不足している税収を、返済に充てることはできない。

【借換え債で、ジャンプを繰り返さねばならない】
このため政府は、当年度の財政赤字を埋める新規債(日本は1年に40兆円水準)とは別に、1ヶ月平均で13兆もの「借り換え債」を発行し、金融市場で売っているのです。

(注)米国では新規債が1年に$1.6兆(128兆円)、借り換え債が$3.5兆(280兆円:1ヶ月23兆円)でしょう。いずれも、日本の2倍以上です。

国家財政のデフォルトは、国債の返済の不能ですが、これが起こるのは、PIIGSでは、約10%の金利でないと金融市場(ドイツやフランスの銀行)が買わなくなったときです。

●日本では、今1%の長期国債の金利が、約2%(ポイント)上がるだけで、政府財政は、破産状態に向かうでしょう。短期金利もそれにつれて上がります。米国では、今は2%台の長期金利が、5%の金利になると、財政破産でしょう。1%、2%が大問題になるくらい、2000年代で、世界の国債残が増えたのです(後述の表)。

【市場の金利が、一定以上に上がると、国家はデフォルトする】国債の金利の上昇は、既発国債(950兆円)の、流通価格が下がることを意味します。

わずか2%分でも、債券市場での「期待金利」が上がると、金融機関が持つ、既発国債の時価が約15%も下がって、142兆円もの含み損が生じてしまう。

142兆円の損が出れば、金融機関の自己資本が、実質的に、ほぼゼロになります。金利が低く、多く売れてきた国債は、ごくわずかの金利上昇で、持ち手にとってリスク債券(下落の恐れがある証券)に転じます。これが「ソブリン・リスク」です。

国債金利の上昇で、借り換え債の発行が困難になり、PIIGSのように対外債務が多い国家が、デフォルトに向かうようになった理由は、国家の債務が、90年代から2000年代の財政赤字の継続で、大きく増えたためです。

そして肝心なことは、その政府の財政赤字が、減る見込みが薄いことです。(注)これはPIIGSのみならず、日米欧に共通です。

国の借金額が、1980年代までのように、国家の税収に対して小さければ、国の金利が仮に10%を超えても、デフォルトはない。

過去、景気の過熱を抑えるため、中央銀行が金融引き締め(債券の売りオペ)をするときは、金利が7%〜10%に上がることは、頻繁でした。

1980年代まで、借金が大きかったソ連やメキシコなどの中南米等を除けば、日本政府の借金も、金利がいくらあがっても払えるくらいの小ささでした。

しかし今、ほぼ世界が、その国のGDPの1年分を超える、政府の借金に向かっています。以下は、2008年末の国際比較と傾向です。
(OECD)

各国の国債残高 GDP対比(08年)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜
日本 180%(現在は、名目GDP比で202%)
イタリア 120%(増加傾向:対外債務が多い)
ギリシア 100%(偽装があった:対外債務が$2.8兆)
フランス 80%(高齢化、年金、医療費、経済対策で増加傾
向)
ドイツ 70%(高齢化、年金、医療費、経済対策で増加傾
向)
米国 70%(2011年現在は、急に増えてGDP比100%)
英国 60%(増加傾向:対外負債が多い)
スウェーデン 50%(80年代の80%から減少傾向:財政再建の成
功)
韓国 30%(増加傾向:対外負債が多い)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


●国債の金利が上がる傾向を示すと、今、金融機関は、「価格が下がるリスク証券(強く言えば不良債券)」に変わった国債を、買えなくなるのです。

借り換え債であれ、新規債であれ、金融機関が買えないと、政府財政はデフォルトに向かいます。

(注)以下は、現在の、ギリシア債やイタリア、スペイン債をイメージするための、日本国債を事例にした記述です。日本債や米国債は、まだPIIGS債のようにはなっていないので、念のために・・・

■2.国債発行を増やせば、金利があがるはずだが、そうなっていない

▼国債価格と金利の関係

数式で言えば、以下です(便宜上、単利計算:本当は複利ですが、1%から3%の低い金利では、結果は変わらない)。

国債価格=950兆円×(1+表面利率1.1%×平均残存期間6年)÷(1+期待長期金利3.1%×平均残存)=950×(1.066÷1.186)≒950×0.85=808兆円・・・国債の時価は142兆円下落

日本は、
・【低金利】長期債でも、1%台の超低金利で発行した国債が、
・【残高】GDPの2年分の約950兆円と多いという2つの要素から、2%というごくわずかな金利の上昇で、 国家財政はデフォルトに向かい、その国債をもつ金融機関は破産して、金融危機になります。

▼普通、国債の過剰発行は金利を上げるから、国債発行は抑制される

「国債が過剰に発行されている」という認識は、金融市場にあったでしょう。

(注)金融市場でもっとも大きなものが、国債を売買する債券市場です。ガイジンの日本国債の保有残は、5から6%(50〜60兆円)と少ない。しかし、売買シェアではシェアの3倍の18%付近です。短期所有で3倍活発に、売買しています。

この認識から、「長期国債の金利は3%でないと入札できない。」ということになっていれば、政府の利払いは増えますから、
・政府も財政赤字を減らし、
・国債の発行は抑制されたはずです。

ところが金融機関は、1%台の金利の国債に対しても、入札していたのです。

財務省(理財局)の、金融機関に対する、国債買いの要請があったことは事実ですが、それにしても、自主的な意志で、低い金利の国債を買ったのは金融機関です。

このため、政府の利払いは、債務残高950兆円でも、利払い費は9.5兆円(08年度)に過ぎず、平均金利は、わずか1%です。

国債の過剰発行を原因に、債券市場の金利が3%に上がっていれば、借り換え(1年150兆円規模が3%の金利に上がる)のため、利払いは1年に4.5兆円増えます。そして新規債が40兆円なら更に、1.2兆円の利払いが増えて、1年に6.7兆円も政府の利払いが増える。

つまり、金利が上がっていれば、政府の財政赤字と、国債発行は抑制の方向に向かわざるを得なかった。ところが、長期金利は1%台でした。

このため、国債の残高が1年に30兆円(3.3%)増えても、利払いは、今もほぼ9.5兆円を続けています。市場の金利上昇がなく、国債発行を抑制することにならなったのが、日本です。

▼PIIGSは、何が原因か

PIIGSの対外債務、つまり、ドイツ、フランス、英国、米国からの借金が増えた原因は、日本(金融機関が1%台の超低金利でもリスクを感じず国債を買ったこと)とは、違います。

PIIGSの問題は、対外債務です。国債を、ユーロ統一通貨の海外に売ったのです。通貨をユーロに統一したのに、財政と税制は各国独自のままであるという、ユーロの根本の矛盾がPIIGS債の下落で露呈したと言っていい。(注)アイルランドに貸し付けたのは英国の銀行が多い。

同じ通貨圏なのに、PIIGSの国債の金利は、ドイツ・フランスより高かった。これが、ドイツ・フランスの銀行が、PIIGS国債を喜んで、買っていた理由です。

通貨は同じユーロですから、ドラクマ(ギリシア)、ペセタ(スペイン)、リラ(イタリア)、エスクード(ポルトガル)、ポンド(アイルランド)の時代(2000年以前)のように、PIIGSの対外債務が増えても、通貨は下落しません。

通貨が下落するなら、ドイツ・フランス・英国の銀行も、金利が高いという理由で、PIIGS債を買うことはできなかった。金利差より、赤字国は通貨の下落のほうが大きいからです。

このため、ドイツ・フランスは、過剰にPIIGS債を買い、南欧の、夏のリゾート不動産に投資して、不動産価格を上げていました。マドリッドの100平米の住宅は、東京並みの1億円を超える価格でした。これはイタリアも同じです。

統一通貨ユーロは、経常収支の赤字が大きなドルより強く、ドイツ・フランスが発行するユーロ債は、低い金利で、産油国、中国、米国に売れていたのです。そのユーロ債への流入資金を、ドイツ・フランスは、PIIGSに、過剰投資していたと言っていい。

08年9月のリーマン・ショックは世界金融危機に発展し、中国以外の不動産を下げました。

欧州の全不動産も、米国とほぼ同じ率で急落し、住宅証券は不良債券になったのです。それ以降、まず、対外債務が多いPIIGS債が下落して、現在の国債危機です。

直接の原因は異なりますが、PIIGSでも「本来の金利より低く、国債が買われた」という点で、問題の根本原因は日本と同じです。

(注)ユーロは、いずれ、解体になって、元のEMSに戻るでしょう。
とても維持できるとは思えません。ユーロの通貨制度の維持には、
ドイツがお金を出すしかない。ドイツ国民は南欧のために、自分た
ちのお金を使うことに反対です。賛成にならないと、ユーロは解体
になるでしょう。

EMSは、各国の通貨と1EMSの交換比率を決める通貨制度です。1EMS=
1マルク、1EMS=100ドラクマ(ギリシア)等となる。

■3.市場で国債が売れにくいなら、
中央銀行が国債を買えばいいとする論があるが・・・

金融機関が、国債を低い金利で買い続ければ、GDPの2倍もの国債残になっても、(今の日本のように)国家財政は、破産しません。

国家財政が破産するのは、国債を買ってきた金融機関が、国債価格の下落損(=金利の上昇)を恐れ、増加買いしないこと、そして、売ることからです。

大手金融機関が、今まで増加買いしていた国債を逆に売りに出ると、他も一斉に、損を怖れて売りに出ます。

市場の買い手が消えた国債は数ヶ月内に暴落して、金利はごく短期間で高騰します。国家財政のデフォルトは、ゆっくり起こるのではなく、株価の暴落のように、急に起こる性格をもっているのです。

(注)これは、過去のデフォルトに共通します。期間は、驚くくらい短く、数ヶ月です。

▼市場で売れないなら、中央銀行が国債を買えばいい

「市場で売れないなら中央銀行が国債を買えばいい」という論は、世界中で、あります。これは、現代のデリバティブ金融を知らず、軽視したことからの誤りです。

事実、FRBのヘリコプター・ベンと言われる、バーンナンキ議長は、リーマン・ショック(08年9月15日)以降、市場暴落したMBS(不動産ローンの回収権を担保とするデリバティブ証券)を緊急に$1兆買い上げて、金融機関の破産を防ぐため、$1兆(80兆円)の現金を与えています。

2010年11月からは、$6000億(48兆円)の米国債をFRBが買って政府にお金を与えるQE2(量的緩和第二弾)を実行しています。(11年6月に終了) このため、今、米国FRBの総資産(=総負債)は、
金融危機前の3倍に増えているのです。FRBは必要とあれば、まだ、国債を買うでしょう(量的緩和第三弾:QE3の予想)。

日本でも、日銀は、86兆円の国債を買っていて、78兆円の1万円札を発行し、金融機関に振り込んだ現金の残高を示す日銀当座預金を、33兆円に増やしています(2011年8月10日時点)。

世帯や企業はそうでえありませんが、このため金融機関の余剰資金は、「じゃぶじゃぶ」になっているのです。金利ゼロの当座預金が使われず、33兆円も残っていることがこれを示します。

もし、金融機関が、損を怖れて過剰発行される国債を買わないなら、FRB、日銀、ECB(ユーロ)という、マネー発行ができることを法で認められた機関が、通貨を印刷して国債を買えば、金利も上がらす、国債も暴落はしない。政府財政も破産しない。これは「事実」です。

▼日本は60年前の極端な経験があるが・・・

第二次世界大戦後の日本は、戦費としての国債を、戦前のGDPの2倍かかえていました。敗戦後は、産業は破壊され、GDPは急落して、税収はなかった。

しかし当時の大蔵省は「国債のデフォルトは、絶対にしない。それをすれば終わりだ。」と決め、満期が国債の全額も、1円の債務不履行もなく、返済しています。軍人恩給も払い、公務員の給料も「減らさず」、払ったのです。

税収はない。方法は「日銀に国債を買ってもらう円の印刷」でした。大蔵省は、国民に対し誠実だったか、不誠実だったのか?

結果は、物価の高騰でした。戦前の1934年〜39年の卸売物価を100とすると、戦後4年目の1949年は22000と、220倍に上がった。円の価値が1/220=0.45%に下がったことになります。(日銀金融研究所)円の印刷額をほぼ220倍にしたからです。

戦前の100万円は、超大金。1949年の価値で言えば、その220倍である2億2000万の購買力でした。これが、ハイパーインフレです。手フォルトしない代わりに、円の価値を、強制的に1/220に下げて、国債(借金)の実質額も1/220にしました。

インフレは、一見、物価の上昇に見えますが、本当は「通貨価値の下落」です。

中国ではインフレを、通貨膨張と言います。これが正しい。物価が上がるのではない。人為的に過剰発行された通貨の価値(=購買力)が下がる。

インフレは、政府の借金の「実質額」を減らす「見えない課税」と聡明なケインズは言っています(『一般理論』)

・・・人々は、賃金の額を10%減らしたり、10%余分に課税すれば怒る。時には、政府を転覆する。しかし物価が10%上がっても、賃金が5%上がれば、5%賃金を切り下げたときより、はるかに不満は小さい。このため、政府は抜きがたく、インフレの誘惑に駆られる・・・

通貨膨張は、共産主義時代に作られた言葉です。

資本主義は、「通貨の印刷で、通貨価値を下げて、人民を貧困する。」ということから、中国政府は、インフレをまともに「通貨膨張」と言った。

政府・中央銀行が、金融を引き締め、通貨膨張を抑えれば、インフレは終わります。

■4.資本の自由化後の、中央銀行の通貨印刷はどんな結果をもたらすか?

通貨と物価の関係のように、「基準」をどこに置くかで、見方が変わります。人は、事実を「解釈」して行動するので、何を基準にするかは重要です。

例えば、2008年9月〜2011年8月は、決して円高ではない。

実際はドル・ユーロ安です。これと同じ関係です。円が、購買力では同じ価値を保ち、金融危機が大きいドルとユーロが同時に20〜30%下がっています。米国と欧州が、日銀よりはるかに多く、「通貨を膨張」させたからです。

この3年、価値を保った円を基準にすれば、ドル・ユーロ安になる。だから、海外からの円買いが起こるのです。日本の物価は上がっていません。これは円が価値を保ったという意味。他方、ユーロ、米国では物価が上がっています。金融危機の対策費として、この3年、FRBがその資産(=負債)を3倍に増やし、ECB(ユーロ)もそれを行ったからです。

資本(=マネー)が、国境を越えて、自由に移動する経済、言い換えれば「価値が下がる予想の通貨を売り、価値が変わらない、あるいは上がる国の通貨を買うことに制限がない」現代経済では、通貨の価値を下げる行為は、通貨を下げます。(注)マンデル・フレミングモデル

例えば、中央銀行が、債券市場が価格下落(=価値下落)を恐れて買わない国債を買う。これは通貨価値を下げる行為です。米国のQE2(量的緩和第二弾)が、米ドルの実効レート(世界の通貨に対するドルの価格)を下げたことで、このことは明らかです。ECB(ユーロ)も同時にこれを行ったため、ドルの下落が目立たなかっただけです。

(注)債券市場(金融機関)が買える金額の国債を、国が発行して
いる間は、その国の通貨価値の下落は、起こりません。

▼2000年代の金融市場は、レバレッジのかかる先物取引で、市場が巨大化している

今、世界では、円とドルの交換だけで、1日に50兆円という巨額です。東京の外為市場だけでも、1日に22〜25兆円が売買されています。

ミセス・ワタナベの、25倍のレバレッジをかけたFX(通貨先物:円・ドルが主)の売買が1日で約5兆円です。政府が、円高阻止のため、ドル買いをしましたが(11年8月)その金額は、最大でも4.5兆円です。

●今、債券の売買市場、通貨の売買市場では、各国政府の政策的な介入は、「プールの中のバケツの大きさ」に過ぎないと言われます。

もちろん、市場を政策の方向に向け、短期間(数日か2週くらい)動かす効果はあります。金融機関が、「政府が4.5兆円ドル買いをする」と聞き、円安・ドル高に賭けてドルを買うこともあるからです(誘導効果)。

しかし誘導効果は、1980年代とは様変わりし、効果は薄い。理由は、2000年代の金融市場では、ほぼ30倍のレバレッジが自動的にかかる「先物取引」になっているからです。

民間資金が、先物売買を行えば、それは、「差金決済」なので、例えば100億円の元金を3300億円として売買ができます。

個人のFX(通貨先物)でも、以前は、最大なら50倍のレバレッジでした。100万円の元金で、最大5000万円分の、ドル先物の売買ができたのです。(注)最近は、差金決済ができない事故も増えたので、レバレッジ倍率は25倍に規制されました

以下を理解すれば、政府の金融政策の効果が減ったことが分かります。

■5.先物取引の仕組みを知れば、デリバティブが分かる

デリバティブの一種である、先物取引の事例を言います。先物取引は「国債、債券、株、外国通貨、金利等の、価格変動がある金融商品の、期限日(限月:げんげつ)までの、反対売買を約束して、先物価格で買う(あるは売る)こと」です。買い(コール)の例を、言います。

ある人は日経225(日経平均株価)は、今より上がると予想している。今日は8963円でした。この日経平均の9月限(9がつぎりと読む)の先物価格は、8960円です(8月12日の終値)。この日経平均先物の、最低売買単位は1000倍(これを1枚という)です。1枚買えば896万円の先物です。(注)当然、9月までの相場が下がることを見込んだ、先物売り(プット)もあります。

9月ぎりとは、期近ものと言われ、11年9月の第2金曜日が、例えそのときの先物が8000円と安くても、反対売買(8960円で買っておいたらその先物の8000円での強制売り)をし、清算せねばならない期限の意味です。限月は、3の倍数で、3月、6月、9月、12月です。最長で5限月(15ヶ月)の先物の売買ができます。

1枚コール(買い)をすれば、8960円×1000=896万円分の、9月が清算期限の株価指数を、買ったことになります。日経平均の先物売買が多い大阪証券取引所なら、50万円が基準の証拠金を差し入れていれば、1000株(1枚)の取引ができ、買ったときはお金はいりません。

パソコン画面で、口座をもつAさんが「9月限で1枚をコール」とすれば、先物買いが完了です。(注)差し入れた証拠金は、50万円です:証拠金の割合は、証券会社で少しずつ異なります。

狙い通り、限月の清算日の前に、先物が11000円に上がったとします。そのとき、反対売買をして取引を清算します。8960円で買っておいた先物は、11000円で売れますから、1株当たりで11000円−8960円=2040円の巨大利益です。1000株買っていますから、2040円×1000=204万円の利益になります。

50万円の証拠金で、1100万円(22倍)のレバレッジのかかった売買ができ、ほぼ1ヶ月での利益は400%になります。先物売買は、株に限らず、すべてハイリスク・ハイリターンです。1%の価格変動でも、20%や30%の利益か損です。

上がるという読みがはずれ、だらだら下がるままで、限月になっても8000円だったとします。そのときは、損をしても、強制的に8000円で売らねばなりません。8000円(先物価格)−8960円(買った価格)=960円です。1000倍の96万円の損です。50万円の証拠金では足りないので、最低でも46万円を、追い証として入れなければなりません。それ以上に、新たに50万円を差し入れないと、1枚の先物の売買はできなくなります。

(注)こうした、レバレッジがかかる先物取引は、商品コモディティ、通貨、金利、社債、全証券に共通です。金ETF(金の投資信託証券)も同じです。

▼レバレッジが巨大になって、4京8080兆円

ミセス・ワタナベが、1日に5兆円の外為の売買ができる理由は、最大25倍のレバレッジができるからです。ミセス・ワタナベは、渡辺さんではなく、主婦も多い個人のFX(外国為替の先物)の先物売買を言います。200万人余です。米国の投資家が、逆張りをすることが多い日本人の個人を揶揄して言ったのが、このミセス・ワタナベです。元金量は、5000億円くらいでしょうか。

こうした先物取引は、証券の現物の売買(伝統的金融)を、2000年代ははるかに超えています。先物取引は、現物の証券から派生した金融商品なので、全部が、元金の数十倍の運用資金なる「デリバティブ(金融派生商品)」です。

今は、国債先物、株式先物、商品先物等、あらゆる相場商品に、先物取引があって、伝統的な現物証券の取引より、はるかに大きな金額の売買をし、価格を先導しています。新聞で、「投機筋の買いや売り」とされるのは、ヘッジ・ファンドよる先物売買です。

●世界の金融市場では、こうした先物のように、数十倍のレバレッジのかかる金融取引(先物、スワップ、オプション、CDS)が、1年間に、$601兆(4京8080兆円)も行われています(BISのデリバティブ統計:2010年12月)。

4京8080兆円は、世界の全金融資産の3倍以上です。この意味は、現物株や国債を1000万円もっていれば、当人が知らないうちに何の断りもなく、誰かが(主はヘッジ・ファンド)、1年に3000万円分の先物売買を行っているという意味です。このため相場価格は、上にも下にも大きく動きます。2000年代の、あらゆる相場は、すっかり変質したのです。(注)ただし、以上のことは、分からないとする
人が多いデリバティブなので、漠然と感じてはいても、知る人は少ないでしょう。

京は1兆円の1万倍で、1億円の1億倍です。放射能の単位(ベクレル)ような、想像を超える巨大さです。これが2000年代の金融取引の現実です。
http://www.bis.org/statistics/otcder/dt1920a.pdf

もちろんこの、デリバティブは、国境を越えます。インタ−ネットの画面上で、ですが・・・・インターネットでは、世界も画面の中です。

先物取引に見えるようなデリバティブへの知識が、今は必要です。

■6.変容した金融市場では、公的金融政策は、ごく短期の効果

●現代の金融取引では、金融資産の価値と、通貨の予想価値(先物)が、裸になります。

中央銀行が、金融市場が買わない国債を買う(通貨を増発する)となると、それは「その通貨の先物安」と解釈されます。

金融取引を行うディーラーは、自分の所得と職をかけ、真剣に、その通貨の先物価格を予想して、先物のコール(買い)やプット(売り)を、巨大にします。予想を大きく間違えば、一瞬で破産です。

●「中央銀行が市場で売れない国債を買う」となった通貨の先物は、多くが、売られます。これがディーラーの今の常識です。

理由は、中央銀行が政策的に、国債を買えば、本来、上がるべきだった金利が、人為的に下がるかです。このため「その国の通貨は、市場が過剰評価している(価格が歪んでいる)」となります。そのため先には下がると予想する。

市場では歪んだ価格が、理論値付近に戻る(上がる、または下がる)ときの利益を狙うのが、デリバティブの先物売買の基本です。

その結果、中央銀行の国債買いは、「その国の通貨先物を売るプットをかける。」となるのです。その金額は、ヘッジ・ファンドなら30〜100倍のレバレッジがかかるので巨大です。100億円元金でも、300億円〜1兆円分の先物売りです。これが、実際に、その国の現物の通貨価格を動かします。

先物と現物に一定以上の差があると、即刻、その価格差を利益にする「裁定売買(アルビトレージ)」が、巨額にはいるからです。このため、現物価格と先物の乖離率は、狭いのです。

【想定事例】
例えば、米国FRBがQE3(量的緩和第三弾 $1兆規模)を発表したと仮定します。FRBは、国内に資金を投入し、経済を浮揚させたい。

ところがこれを聞いたヘッジ・ファンドの多くは、ドルの、12月限の先物価格は下落と見て、巨額のドル先物売り(プット)を行うでしょう。先物であれ何であれ、ドル売りは、ドルを売って、円、ユーロ、または元を買うことです。

このため、せっかくFRBが、国債を買って入れたドルは売られて、他の通貨増やすことにしかならない。FRBの通貨投入という政策が、無効になりやすのです。

常に無効とは限りません。ヘッジ・ファンドには、FRBの、ドル買いの動きに沿った「ドル先物買い」をするところが、必ずあるからです。先物の売りには、その裏に、その先物の買いがあります。要は、売り(プット)が勝つか、買い(コール)が勝つかです。この点、先物も現物の株や国債の売買と同じです。今日の売買の金額は一致します。売りが勝てば先物は下がる。買いが勝てば、上がります。相場は、経済の読みの勝負です。

【最近の事実】
事実、QE2(10年11月〜11年6月)で、FRBが印刷した$6000億は、ヘッジ・ファンドと投資銀行によって、
・新興国の株買い(=ドル売り・他国の通貨買いと同じ)と、
・海外投機資金、
・及び金を含む商品コモディティ投機資金にしか、ならなかったのです。

これは、ドル売り(=新興国の通貨買い)ですから、ドルは下がったのです。ドル売りは、FRBが印刷した$6000億が(全部ではなくても50%くらい)は、海外に流出し、政策効果を生まなかった・・・

2000年代のデリバティブ金融では、こうした「公的金融政策の無効化」が起こります。

●結論を言えば・・・「先物の売買を含む、巨額のデリバティブ取引が主流になっている現代の金融市場では、公的金融の政策が軽くなって、年々、効果を生まなくなっている」という、重大な事実があるのです。ともかく、株、国債、通貨、商品の先物の取引額が、現物の売買より大きいからです。

ミセス・ワタナベも、100万円の証拠金(現物金融資産)で、通貨先物を、平均で10倍(1000万円)は売買しているくらいです。

世界(中心は英米)のヘッジ・ファンドの元金(投資家からの預かり金)は,今$2兆(160兆円)です。それに平均でも30倍のレバレッジをかけて運用ができます。このため4800兆円もの売買パワーになり、各国政府の介入額(せいぜい、一回で数兆円)をはるかに超えます。

公的政策の誘導効果は、ゼロではない。しかし長くとも数週で、剥がれています。これが、現代金融市場の、真実です。

個人投資家、ミセス・ワタナベ(200万人くらい)の5兆円だけでは、1日50兆円もの先物売買がある円・ドル相場を動かすことはできませんが、それでも10%です。4.5兆円のドル買い・円売りの介入を行った日本政府より、マネー・パワーは強い。後の45兆円の売買は、金融機関とヘッジ・ファンドです。

金融機関とヘッジ・ファンドの先物売買の50〜60%は、プログラム化された、ロボットによる、ミリ秒単位での高速売買、言い換えれば、反対の値動きをするものを組み合わせて構成するポート・フォリオ売買でしょう。

●ロボットで1秒間に1000回の売買をすれば、元金がわずか1億円でも1000億円の売買パワーに増えたことと同じです。これも、時間レバレッジです。

2006年では、このロボット売買は、米国株では20%の売買シェアでした。2011年の今、50%を超えています。このロボット売買が、1秒で最大1000回の、世界の株先物、国債先物、商品先物の売買を、自動的に行っていて、1回ではごくわずかな利ザヤを、数万倍にしています。

今回(11年8月)、欧州の銀行株の暴落と破産を防ぐため、EUの当局は、のどかに「空売りの規制」をしています。先物の売買がある市場で、空売りを規制しても、さほどの意味はない。

規制は、絶対にできない。先物を売れば、空売りとおなじことだからです。それに、悪いことには、「空売りの規制」があるから欧州の銀行株は高止まりする。じゃ,先物売りと、先物の売りを増やして誘発する逆効果すら生じます。(注)先物の売買を禁止すれば、市場閉鎖と同じですから、不可能です。

結論を言います。

●中央銀行が、過去のように、市場で売れない国債を買うことの政策効果は、2000年代金融では、極めて薄くなっている。むしろ、その国の通貨売りを誘発して、政策効果は一時的で、最大でも数週で剥がれる。

・・・このため、国家の財政破産は、1990年代までより、はるかに起こりやすくなった。その先鞭が、PIIGS債です。

これは更に次号に続けます。



以上転載終了・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




posted by 秀さん at 09:46| ハノイ | Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月16日

アホのひとり言編

ある方のブログに老子の言葉として下記のような文章があった。


1)利益というものを,人間の生き方の中心に置いた社会というものは必ず破滅する。

2)便利な生活というものを,最高の価値として,それだけをひたすら追いかけると冷酷非常な世の中になる。

3)世の中が乱れることの根本は,賢くなれといって頭のいいことを人間たることの第一の価値として強調することだ。


う〜ん、現在社会の経済活動や社会通念上の価値観を否定するような内容と思われる方もおられるでしょうねぇ・・・

お金の価値をあまりにも過大評価して生きていると人間性の喪失につながり、お金のある無しでその人の価値?が決まるような風潮になる。

今のベトナム、いや、日本もか!

日本の方から以前頂いたベトナムに関するドキュメンタリー映像のDVDが数十枚ありまして、
時々再生して観ているのですが、当時ベトナム戦争で生死をかけて戦っていた若い一般兵士達の朴訥ではあるが国を愛する純真な気持ちと、今のベトナムの繁栄?やあまりにも金銭優先の考え方と照らし合わせると何故か深く考えさせられてしまう秀さんでごわす。

911から10年経過してアメリカでは追悼式セレモニーが大々的に行われましたが欺瞞そのものですわ。この911の欺瞞性には様々な考え方がありますが、秀さんが支持する田中 宇さんが後に転載するような記事を書いていますが良く分析されているなぁ といつも感心しています。


キリストも仏陀も欲に生きてはいけない と教えています。

ところが、現在はどうでしょう?

戦争の全ての原因が人間の欲、国家の欲によって引き起こされています。
泣きをみるのは一般庶民、敵も味方もありませんわ。
上の者は前線に赴くことなく命令するだけ、死んでいくのは若い兵士達・・・・

その若者達を洗脳する言葉が愛国心(狭義のナショナリズム)でしょうか?

その言葉に燃えて戦って、ある者は死んで逝き、生き残った者はいくばくかの恩恵を与えられ、
そして一番大きく儲けるのは裏で戦争を操ったもの達という構図は長い間変わりませんな。


話は変わりますが、ユーロでギリシャの国家デフォルトの危機が増しています。
ECB(欧州中央銀行 )は無条件にお金を刷って危機を回避すると言っています。

それに対してドイツのレスラー独副首相兼経済財務相は

「もうタブーはない」「秩序だった国家破産の道を用意すべき」と述べて、ギリシャはデフォルトに向かうべきだ との衝撃的な発言をしています。

理想連合国家といううたい文句で形成されたユーロも内部ではゴタゴタが続いています。
ドイツのように勤勉に作りをやっている国からみれば、国民の多くが公務員で50歳前から年金をもらい遊び続けているようなギリシャ国民のために 何で? おれ達の税金を投入して助けにゃいかんのかい! と思うのも頷けますな。

アメリカのドルもユーロも終わりとなると、スイスフランや日本円に世界の資金はシフトして行きフラン高、円高になるのは当然のことですわ。

秀さん、若干の調整期間はあるでしょうが・・・今後更に円高が進むと考えています。
日銀が国内に大量に円を刷れば良いのですが、絶対インフレはいやだとの考え方が強いのか
世界の国の中で唯一デフレが長く続いています。

上記のBの言葉ではありませんが、
頭の良いと言われる人たちが訳のわからん金融工学を駆使して作り上げたものがリーマンショック始め世界経済をメルトダウンさせようとしています。
今の世界的な金融危機は、その欺瞞に満ちたウソの経済理論が人々の欲を刺激して、
バブルを生み、加速度的に膨らみ過ぎて手のつけられないような状態になったからだ とアホな秀さんは思いますぞぃ。


ぐだぐだとアホがほざいてしまいましたが、下記転載記事を貼り付けして
本日は終了っと!


明日の品友会、参加される皆さま 宜しくお願いします。へい



転載開始・・・・・・・・・・・・・

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★911十周年で再考するテロ戦争の意味
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 2001年の911テロ事件から10周年目の節目が、たいした出来事も起
こらずに過ぎた。米当局は例によって「10周年めざしてテロが起きるかもし
れない」と喧伝していたが、何も起こらなかった。

 911は私にとっても特別な出来事だった。私は当時から、世界で起きた出
来事の構図や意味づけを考え、自分なりに納得できる解説を書こうとしていた。
911に対する私の分析は、自作自演説の結論に行き着いたが、最初から自作
自演に違いないと考えていたわけでない。事件後、私は「主犯」とされたエジ
プト人、モハマド・アッタの人となりを調べて書いたりしていた。しかし同時
に、何がおきたのかを自分なりに調べて考えていくうちに、犯人側より防御側
(米当局)の方に、異様さを多く感じるようになった。

http://tanakanews.com/c0107WTC.htm
テロリストの肖像

 ハイジャックされた(とされる)旅客機を追跡するための米戦闘機は、わざ
わざ遠く離れた基地から発進し、激突に間に合わない状況が作られていた。貿
易センタービルの倒壊は、旅客機の衝突による鉄骨の溶解の結果でなく、旅客
機とは全く別に、あらかじめビルの内部に仕掛けられていた爆弾が爆発して
「制御崩壊」を起こしたと考えた方がはるかに妥当だった。

http://tanakanews.com/c0128wtc.htm
テロの進行を防がなかった米軍

http://tanakanews.com/090414GWOT.htm
テロ戦争の終わり

 国防総省にも旅客機が突っ込んだとされるが、激突でできたというビルの穴
は、旅客機の幅よりずっと小さかった。ビルの周辺に散乱しているべき旅客機
の残骸がほとんど何もなく、監視カメラにも激突の瞬間が映っていなかった。
国防総省の近くの街灯は、旅客機が突っ込んだ際に通ったと考えられる幅30
メートルの軌跡に沿って倒れており、その点からは、何らかの飛行物体が国防
総省に突っ込んだのだろうと考えられた。

 しかしよく見ると、倒れた街灯群はすべて根元から引っこ抜かれていた。高
速の飛行機の翼がぶつかったのなら、途中からぽっきり折れるはずだ。街灯群
は、あとから証拠捏造のために、重機で引っこ抜いた可能性が強くなった。私
は、911の国防総省の破壊は、飛行物体の激突によるものでなく、ビルの壁
の内側か外側にあらかじめ仕掛けられていた爆弾が爆発した結果と推測している。

 テロリストが爆弾を仕掛けてテロをやることは、よくある。貿易センタービ
ルと国防総省の両方とも、爆弾で破壊されたのだとしても、それがテロ組織の
犯行である可能性は十分にあった。異様なのは、状況から見ると爆弾テロの可
能性が高いのに、米当局がそれを一貫して強く否定し、そちらの可能性に対す
る捜査も、合理的な説明もせず、マスコミもそれを書くのがタブーになり、米
議会の「真相究明委員会」も、爆弾テロの可能性をほとんど考慮しなかった。
911の真相究明を求める米欧日などの市民運動は、主にこの点の異様性を指
摘し、米当局が真相を隠蔽していると主張してきた。だが、彼らは当局やマス
コミ、軽信的な人々から敵視・嘲笑されている。

▼911は軍産複合体による経済覇権体制への反撃

 私の疑問は、911の真相そのものよりも、米当局が真相を隠すことによっ
て何がしたかったのかという点に向かった。真相が隠された事件は、歴史上、
たくさんある。それらの真相を探るより、隠蔽する意図の方が、事態の意味を
知るために重要だ(私は、真相を究明すべきだと主張するだけで終わっている
市民運動に関心がない)。

 911の当日のうちに、米政府は「犯人はオサマ・ビンラディンが主導する
アルカイダだ」と決めつけ、ビンラディンらの一味をかくまっているアフガニ
スタン政府(タリバン)に対する敵視が始まった。その後の短期間のうちに、
イスラム・テロリストとの長期戦争「テロ戦争」が、米政府の外交・軍事面の
世界戦略の大部分を占めるようになった。CIAのウールジー元長官は「テロ
戦争は40年間続くだろう」との予測を発した。米政府内で国防総省の影響力
が急速に拡大し、軍事費が急増し、国務省の力が相対的に低下した。

 こうした事態から私は、911を「国防総省や軍産複合体が、米政府内での
影響力を爆発的に拡大するために誘発したクーデター的な事件」と見なすよう
になった。ウールジーが言った「40年間」は、米政府内で軍産複合体の力が
強かった冷戦時代の長さと一致する。冷戦は、終戦直後の米政府が、国連安保
理の常任理事会などにおいて、ソ連や中国、欧州などと台頭な立場で世界を運
営していく多極型の世界体制を目指していたのを、米ソ対立を扇動することで
ぶち壊し、米英が欧州を傘下に置き、中ソと敵対する米英中心主義の世界体制
に転換し、米国の世界戦略を長期的に軍事中心に傾けた。911で始まった長
期のテロ戦争は、軍産複合体が仕掛けた「第二冷戦」といえた。

 冷戦終結後、米英は、金融自由化(債券金融システムの拡大)による経済主
導の覇権体制下にあった。冷戦時代に軍産複合体と組んで米国の世界戦略を牛
耳っていた英国は、85年の米英同時の金融自由化の開始以来、経済覇権戦略
に乗り換えて軍産複合体を見捨て、米国が冷戦を終結するのを容認した。冷戦
後の92年に選挙戦で「大事なのは経済だよ、ばーか」(It's economy, stupid!)
と言い放って当選したクリントンの政権下で、軍事費は削られ、米軍事産業は
縮小・合理化されていた。

http://tanakanews.com/090416GWOT.htm
テロ戦争の終わり(2)

 911は、冷や飯を食わされていた米軍産複合体による、経済覇権体制への
反撃だった。それは、1998年に起きた国際通貨危機後、米国の経済覇権体
制が揺らぎだしたタイミングを狙って行われた。「イスラムのテロ組織や人権
無視の過激派と、米国が軍事的に戦う」という考え方は、911で突然に出て
きたものでなく、98年ごろに米政府がタリバン政権を敵視し始めた時から始
まった。

 911後、イラク・イラン・北朝鮮の3カ国が「悪の枢軸」に指定された。
このうち北朝鮮は、イスラムと関係ない。北朝鮮が悪の枢軸に入れられたのは、
北朝鮮に脅威を感じさせて核兵器開発に走らせ、韓国と北朝鮮の対立が解けな
い状況にもっていき、東アジアの冷戦体制を解消させず、在韓・在日米軍を
温存するための、軍産複合体の策略だったと考えられる。

▼アルカイダは歴史的に米当局の仲間

 アルカイダやビンラディンは米国の仇敵とされたが、両者の関係を歴史的に
見ると敵対でなく、むしろ仲間だ。アルカイダは911前に「イスラム聖戦士
(ムジャヘディン)」と呼ばれたアラブ人の勢力で、冷戦中にソ連とアフガン
で戦うために米国CIAが支援して訓練した。「アルカイダ」はアラビア語で
「データベース」の意味があり、CIAが聖戦士たちを管理するために作った
データベースが名前の起源だとすら言われている。

 CIAはアルカイダの幹部や兵士の動向をずっと把握してきた。911を、
米当局が育てたテロリスト集団に反乱的に反撃された「ブローバック」と見る
向きがあるが、アルカイダは米当局にずっと監視されており、911がブロー
バックだとしたら、それは米当局が容認ないし誘発したものだ。米当局による
自作自演の構図がここにある。

 アフガンでソ連と戦ったアラブ人やアフガン難民の聖戦士たちは、いくつも
のグループに分かれ、統一された指揮系統がなかった。米CIAと、その傘下
で聖戦士やアフガン難民を管理していたパキスタン軍の諜報機関(ISI)が
聖戦士を分断管理し、彼らが団結して米パキスタン側の言うことを聞かなくな
ることを防いでいた。911前にこのような状態だったので、アルカイダは
911後も統一的な実体がない組織だった。米当局がアルカイダと40年間も
戦い続けるテロ戦争の構図を構築するには、アルカイダを強化する必要があった。

 そのために米当局は、テロ戦争の隠れた戦略として、世界のイスラム教徒を
意図的に怒らせて反米感情を高め、アルカイダの支持者を増やそうとした。
01年10月の米軍アフガニスタン侵攻、03年3月のイラク侵攻、それらの
戦争での度重なる誤爆や、米軍による市民に対する手荒な扱い、キューバ島の
グアンタナモ米軍基地やイラクのアブグレイブ監獄などでの無実のイスラム教
徒に対する拷問や無期限拘束など、いずれもあえてイスラム世界を激怒させる
意図が感じられる。

 これらの件について「米国の当局者らはイスラム世界のことに無知なので、
間違った戦略がとられた」とする説明がなされる時があるが、それは間違いだ。
国務省をはじめとする米国の外交関係の公的、私的な機関には、イスラム世界
に詳しい人が無数にいる。外交専門家の中にはユダヤ人が多く、彼らはイスラ
エルとのつながりが深い。イスラエルは、イスラム世界に対する監視分析を
ずっと続けてきた。米国がイスラム世界に無知だという説明は全くの間違いだ。

 911から2か月後、米軍はタリバン政権を潰すためアフガニスタンに侵攻
し、タリバンを蹴散らして、代わりに米国傀儡のカルザイ政権を据えたが、タ
リバンは、アフガン国家の統一と安定化をめざすナショナリストの勢力であり、
米国を攻撃するつもりがなく、むしろ米国と国交を結びたがっていた。タリバ
ンは反ロシア的であり、米国のロシア包囲網の一部として、米国の同盟勢力に
なりたがっていた。

 米国は、味方につけた方が得策のタリバンを、あえて敵に回した。テロ戦争
を長く続けるため、タリバンとアルカイダを一体化させようとしたのだろう。
米軍はタリバンをカブールから追い出して蹴散らしただけで、後でタリバンが
じわじわと反撃して長期戦になる素地を作った。

 イラク侵攻も、侵攻理由として米政府が表明した「フセインが開発した大量
破壊兵器」は、存在しなかった。大量破壊兵器の不存在は、侵攻前からわかっ
ていた。米政権内の「ネオコン」が、捏造された証拠を本物だと騙されたふり
をして、イラクに侵攻する大義として発表していた。英国のシンクタンクによ
ると、米軍はイラクで100万人の市民を殺したと概算される。イラク戦争は、
近現代史上まれに見る大規模で悪質な侵略行為であり、戦争犯罪である。この
件で米国が国際的に大して非難されないのは、米国の覇権体制の維持を望んで
いるのが、米国自身よりも、欧日など同盟諸国の側であるからだ。イラク侵攻
は、911の数日後にブッシュ政権内のネオコンが提案し、その後2年かけて
米政府内外の反対を押しのけて挙行した、テロ戦争の一部である。

 テロ戦争は、過剰にやって失敗する傾向を構造的に抱えていた。軍産複合体
は、米軍に大きな戦争をいくつもやらせるほど軍事費が増えて儲かる。だが戦
争をやりすぎると、米国の側が財政的、世論的に疲弊し、テロ戦争の構図を長
期的に維持することが難しくなる。外交面でも、イスラム教徒を怒らせた結果、
アルカイダに対する支持が増えるのでなく、トルコやエジプトといった親米
だった国々が反米に転じ、米国の中東支配を崩壊させている。

 テロ戦争がモデルとした冷戦は、英国が米国の世界戦略を、自国好みのユー
ラシア包囲戦略に転換させるために、米国の軍産複合体を誘って起こしたもの
で、英国は冷戦体制をできるだけ長く維持しようと米国を操り、冷戦を40年
以上も続けることに成功した。だが、テロ戦争は軍産複合体が主導しており、
テロ戦争の体制を長く続けることよりも、戦争をいくつもやって手っ取り早く
儲けることの方が重視され、過剰な状態に陥った。10年目の今日、すでに米
国は疲弊し、テロ戦争は失敗している。過剰な状態に陥ったのは、テロ戦争を
遂行したネオコンが、意図的に過剰にやって米英覇権体制を崩壊させて世界体
制を多極化しようとする資本家の手先(隠れ多極主義者)だったと考えられる
ことも一因だ。

 近年の米国が仕掛ける戦争は、アフガニスタン、イラク、ソマリアなど、す
でに内戦や経済制裁によって国家が崩壊に瀕し、米軍が戦場にしても事態の悪
化が少ない地域を選んで行われている。軍産複合体の儲けが主目的である最近
の戦争を繁栄している国で行うと、その国を破壊することの経済的・政治的な
悪影響が大きすぎる。すでに国が崩壊している場所で繰り返し戦争をやった方
が、悪影響が少ない。この点では、米国の近年の戦争は巧妙だ。だが、米国自
身の財政余力、国際信用、国内世論の点では、過剰な戦争が大きな悪影響をも
たらしている。

▼テロ戦争を静かに終わらせたいオバマ

 今年5月、米軍特殊部隊がビンラディンを「殺害」した。米政府は、殺害対
象が本当にビンラディンだったという確定的な証拠を何も発表しておらず、殺
害は大きな疑問が残ったままだ。しかし、この件も911と同様、現場で何が
起きていたかという真相より、この件によって米政府が何を狙っているのかと
いう意図や意味の方が重要だ(2つの件とも、真相が公式・確定的に判明する
ことは、たぶん永久にない)。

 ビンラディン「殺害」の意味は、オバマ政権が、ビンラディンが死んだこと
にしたいと考えていることだ。オバマは、テロ戦争を軟着陸的に終了させたい
のだろう。オバマ政権は、アフガンでタリバンと秘密裏に交渉していることを
認めたし、イラクからの米軍撤退を予定通り今年末に完了させようとしている。
オバマは、共和党や軍産複合体、イスラエル右派といった、テロ戦争を推進
してきた勢力と対立すると、スキャンダルなどの嫌がらせをされるので、対立
を避け、目立たないようにテロ戦争を終了の方向に持っていこうとしている。

http://tanakanews.com/110506binladen.php
◆ビンラディン殺害の意味

 しかし、オバマの戦略がうまくいくかどうか、まだわからない。米議会の財
政緊縮議論では、軍事費の削減を絶対に許さないと表明する議員が多く、軍産
複合体の政治力の強さを物語っている。テロ戦争の構図が終わることを阻止す
るため、中東で次の戦争が起こされるかもしれない。リビアは、米軍が地上戦
を派遣して長期の泥沼にはまり込む前にカダフィ政権が崩れたが、イスラエル
近傍のガザやレバノン、イランとの戦争は、まだありうる。

 軍産複合体がテロ戦争の構図が長引かせるほど、財政面から米国の軍事力が
空洞化し、東アジアや欧州など、中東以外の地域で、隠然とした米軍の撤退状
況が加速する。東アジアでは米国が中国の台頭を容認する傾向が強まり、中国
が朝鮮半島やパキスタン・アフガンの安定化を図ることが黙認される。EUは
NATOから自立する傾向を許され、欧露関係の改善も容認される。

 最近、ロシア軍が日本近海で軍事演習などの挑発的な行為を行い、北からロ
シアが、南から中国が日本の領土間近に軍隊を繰り出したりしている。こうし
た中露の行為は、東アジアでの米国の軍事力が空洞化していきそうな中で、日
本自身がどう対処しようとしているのかを見るための挑発でないかと考えられ
る。米国の存在感が薄れたら、日本はやられっぱなしを容認するのか、それと
も自立的な防衛力を強めようとするのか、それによって中露は今後の日本への
対応を変える必要があるからだ。911から10年たち、テロ戦争は終わって
いないものの、米国の覇権が崩れるという終わり方に向かっている。


この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/110914WTC.htm


●関連記事

http://tanakanews.com/911.htm
911事件関係の記事



●最近の「田中宇プラス」(購読料は半年3000円)

◆新刊本・第1章:やがて破綻するドル
http://tanakanews.com/110903book1.php
【2011年9月3日】ドルは破綻していく過程にある。ここ数年、米国の金
融界は波状的に危機がひどくなっている。米金融界は、債券金融のシステムに
よって金余り現象を起こして市場全般のリスクを下げる仕掛けを持っている。
リーマンショックで破綻しかけたこの仕掛けが、米政府と連銀の救済策によっ
て再生し、今のところ米金融界もドルも延命している。しかし今、米政府の財
政赤字は増えすぎて、大幅な赤字削減をしないと米国債に対する信頼が落ちる
ところまできている。連銀も金融界の不良債権を買いすぎており、これ以上の
救済策を期待しにくい。次に金融危機が再燃したら、米金融界だけでなく、ド
ルや米国債に対する信用失墜が起きかねない。

◆新刊本・第2章:米国覇権が崩れ、多極型の世界体制ができる
http://tanakanews.com/110907book2.php
【2011年9月7日】中国の国際影響力を拡大させようとしているのは、中
国自身でなく、米国である。米国の軍産複合体が中国を敵視し、アジア諸国を
けしかけて、中国と一戦交えさせようとするほど、中国の中枢では、覇権拡大
に慎重な外交部などの勢力より、アジア地域での覇権拡大を主張する人民解放
軍が強くなる。軍産複合体の中国敵視策は「中国引っ張り出し策」である。米
国中枢には、在米華僑を通じて孫文の辛亥革命を支援したころから、中国を引
っ張り上げたい、経済発展させたい、投資して儲けたいと考える人々がいた。
半面、米国には、1950年の朝鮮戦争で金日成の南侵を誘発して米中対立の
構造を作った軍産複合体もおり、米国の中国に対する態度は両義的、暗闘的で
あるが、71年のニクソン訪中以来、中国を引っ張り出そうとする勢力がしだ
いに強くなっている。

◆新刊本・第3章:世界のデザインをめぐる200年の暗闘
http://tanakanews.com/110912book3.php
【2011年9月12日】米国の覇権喪失が起きる可能性が高いと私が考えて
いる根拠は、歴史的な分析にある。この200年ほどの世界の近現代史を私な
りに見ていくと、米英の単独覇権体制を守ろうとする勢力(米英中心主義)と、
米英覇権を崩して多極型の世界体制に転換しようとする勢力(多極主義)が、
米英の中枢におり、長い暗闘状態にある。この暗闘は、長らく米英中心主義が
優勢だったが、最近、ドル崩壊と多極化が進みそうな感じになっている。米英
は国際政治の中心に位置し、事実上、世界の体制を考案する権限を持っている。
米英中枢での長い暗闘は、世界経済の長期デザインをめぐる相克である。



メール配信の中止は
http://tanakanews.com/cgi-bin/stop1.cgi?address=ymt@crux.ocn.ne.jp
からお願いします。アドレスを変更する場合は、古いアドレスを解除した後、
http://tanakanews.com/
で、新しいアドレスで登録し直してください。
解除できない場合のみ、講読中のアドレスを明記し、経緯を書いてメールで
ご連絡ください。ご自分で解除を試みた経緯が書かれていない解除依頼は
お受けいたしません。

筆者への連絡は
http://tanakanews.com/sendmail.htm
からお願いいたします。

以上転載終了・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
posted by 秀さん at 09:53| ハノイ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月20日

やっぱ予想どうりの円高最高値更新編

数年前から円高(ドル下落)は間違いないと予想していた秀さんですが、一時的とは言え、あっさりと史上最高の円高更新ですね。

日経に記事によると・・・

19日のニューヨーク外国為替市場で円相場は一時1ドル=75円95銭まで上昇し、3月17日に付けた過去最高値(76円25銭)を更新した。
世界景気の減速懸念や金融市場の混乱を嫌気し、対外債権国通貨で比較的安全とされる円に資金が流れ込んでいる。 以下 略・・・。


財務省は日本の財政は大赤字だ! 国が破産する可能性あり だから増税の必要あり なんてアホなことを言っていますねぇ。
また、日本の国債の格付けランクはAAマイナスで中国、サウジアラビア、クウェート等と同じレベルですわ。

そんな評価しか与えられていない国の通貨が何故に上がるの? 

と不思議な疑問がわいて来るちゅうもんですがな。
多分、このアホブログの過去記事をご覧頂くとその理由を書いた転載記事が見つかると思いますよ。へい。

本日もまたいつもの手抜きの転載記事ですが、円高の原因を説明している内容ですので貼り付けますわ。


この新ベンチャー革命の筆者は技術者であり大学教授でもあります。
ノー天気な秀さんとは違いアメリカの研究機関で長い間働いていたいわばエリートでもあります。
書かれていることは陰謀論のように見えますが、秀さんは事実だと確信しています。


株やFXなんてものをやっておられる方も多いでしょうが・・・

所詮、博打でごわす。
博打場には必ずやくざの親分が裏で色々な操作をしているもんですわ。
金が金を産むシステムそのものの限界に差しかかっているのが現在なのかも知れないですね。



では、転載開始・・・・・・・・・・・・・・・・・



新ベンチャー革命2011年8月20日 No.425

タイトル:日本民主党よ、小沢・鳩山時代の初心に帰れ、さもないと日本はソ連の二の舞だ!


1.なぜ、経済苦境日本の円が買われるのか

 2011年8月20日の新聞の一面トップには、史上初の75円/1ドルに突入と出ています。

 3.11事件以降、日銀による円売り・ドル買いオペの総額は、マスコミ報道ベースで百数十兆円に上ると推定されます。ただし、日銀と米FRBの間に密約があると推測されますので、日米間の貸し借りの実態は国民に知らされていません。

 それにしても執拗な円買いが止まりません。世界の投資家は米国株を売って、円を買っているようです。

 本ブログでは、3.11事件以降の異様な円買い現象を『新帝国循環』とみなしています(注1)。

 基本的には、日本国民資産の米国移転が持続的に行われているわけです。ここで、円の価値について、別の角度から見てみますと、日米関係論の専門家・副島隆彦氏の試算によれば、日本の官民のもつ対米累積ドル債権の総額は700兆円から1000兆円規模といわれています。財務省が公表している外貨準備高の約1兆ドルは氷山の一角です。

  今、執拗に円買いしている国際金融資本は、日本が巨額対米債権者であることを知っているはずです。つまり、日本の円は、この巨額ドル債権という非公開の担 保で保証されているのです。この現実も、円買いが止まらない隠された要因だと思われます。すなわち、円の真の価値とは、永遠に返済されない日本の巨額の対 米ドル債権で担保されている価値であるといえます。われら国民はそのことに気付くべきです。


2.財務省の詭弁にだまされるな

 日本の財務省はときの政権を動かして、常に増税を虎視眈々と狙っていますが、そのとき持ち出される理由として、日本の国債の発行高が900兆 円に達しており日本は財政危機にあるからといわれています。しかしながら、この日本政府の債務はほとんどすべて、日本国民が国内金融機関に預けている預貯 金からの借金です。狡猾な財務省は、国民の預貯金利子を低く抑えて、国債利子との差額をエサに国内金融機関が国債を買わざるを得ないよう誘導しています。 その結果、国内金融機関は実はぼろもうけなのです。そうして恩を売って、財務省は国内金融機関を支配しているわけです。ところで最近、中国が日本の国債を 買っていますが、まだまだ、大半は国内に債権者がいます、この点は、海外の買い手に依存する米国債と大きく異なります。

 したがって、米国からみると、日本全体には1500兆円規模の豊かな個人金融資産のあるマネー大国日本と映るわけです。だから、海外勢によって円が買われるわけです。

 財務省が国民をだましてでも執拗に増税したいという本音は、円ドル為替操作に必要な特別会計の外国為替資金特別会計の資金が欲しいからです、われら国民はくれぐれもだまされないようにしましょう。

  財務省が困っているのは、日米関係が政治的、外交的に対等ではないため、米国に貸したドルが日本国の財政を潤すかたちで、日本に戻ってこず、半永久的な借 金となって塩漬けされている現実にあります。つまり、実質的には、日本の国民資産が一方的に米国に移転され続けているわけで、それが財務省金庫のふところ を直撃しているため、増税を必要としているにすぎません。財務省はその悲惨な日米関係の真実が国民に知れるのを非常に恐れています。当然ながら、日本国民 資産に寄生して吸血している米国政府も同様に、日本国民に実態が知れるのを非常に恐れています。


3.ドル建て輸出型日本企業の構造転換が待ったなし

 これまで日本経済は、製造業を中心に、ドル建て輸出型企業の活躍によって支えられてきましたが、そのような企業は至急に構造転換が求められます。

 かつて日本の造船業界が行っていた円建て輸出に切り替えるべきです。要するに、輸出取引にドルを使わなければよいのです。

  しかしながら、円建て輸出への転換には邪魔が入ります、米国が日本に猛烈な圧力をかけてきます。彼らは、人質をとっているから強いのです、それは、トヨタ やソニーやパナソニックといった日本のブランド企業の米国拠点および、それら日本企業が米国にもつさまざまな資産です。

 米国は、日本産業全体がもし、円建て輸出に切り替えると、その仕返しに、日本企業の米国資産を差し押さえしてくるのは間違いありません。

 この日米構造問題の克服は容易ではありませんが、日本企業は少なくともアジア企業との取引には円建て契約にチェンジするように努めるべきです、かつての造船業界のように・・・。



4.ドル建て輸出にこだわると、日本経済は確実に空洞化し、日本は崩壊する

  このまま円高が続いても、ドル建て輸出型企業は、円建て契約転換努力をせず、安易に、事業拠点を海外移転するでしょうから、当然ながら、国内雇用が危機に 陥ります。そして、その兆候はすでに出ています。この状態は日本国民にとって最悪です。島国日本の企業がドル建て輸出を続ければ、同じく島国英国のウィン ブルドン現象(英国企業は外資だらけ)よりもっと深刻となり、遂には日本経済崩壊を起こすでしょう。

 輸出型日本企業の経営者は先入観を捨てて、円建て経営を目指すべきです。そのためには、米国企業との取引から徐々に撤退し、アジア企業との取引を増やす努力が必須です。

 ちなみに、かつて日本の造船業界が奇跡的に一時、円建て輸出に成功したのは、幸運にも、米国企業との取引が少なかったからです。



5.日本企業の入亜脱米転換が待ったなし

 小さい島国日本は、いくら内需拡大をしても限界がありますから、輸出を減らすことは日本経済の命取りとなります。そこで、輸出ビジネスを入亜脱米に徐々にシフトすべきです。その際、ドル建て契約をできる限り、止めるべきです。

 このような状況がいずれ到来するとわかっていたのが、小沢・民主党元代表であり、2009年9月に誕生した民主党小沢・鳩山政権は明確に入亜脱米戦略をもっていました。

 それを知った米国戦争屋ジャパンハンドラーが悪徳ペンタゴン日本人を総動員して、小沢・鳩山政権を潰してしまいました。悪徳マスコミにだまされ、それを許したお人好し能天気国民はほんとうに愚かでした。

 ちなみに、かつて、イラクのフセイン大統領が米国戦争屋にリンチ処刑された真因も、フセインがドル建て石油取引を止めようとしたからです。

なお、上記、米国戦争屋およびそのロボット・悪徳ペンタゴン日本人の定義は、本ブログのNo.225の注記をご覧ください。



6.日本の入亜脱米を推進するには、政権党・民主党における入亜脱米路線の復活にあり

 2009年9月 に歴史的な政権交代によって誕生した小沢・鳩山政権が目指したもの、それは一言『脱米』(=脱・米戦争屋)でした。だからこそ、日本を属国支配する米戦争 屋によって、小沢・鳩山コンビは徹底攻撃され、その米戦争屋を陰から協力したのが、悪徳ペンタゴンの外務省、検察庁、大手マスコミなどの連中でした、この 連中はほんとうに許せない売国日本人(=悪徳ペンタゴン日本人)です。

 ところで、今の政権党である日本民主党の救いはただひとつ、それは依然として、脱米の小沢派が多数を占めている点です。8月末に、代表選挙が行われると言われていますが、オバマ政権に追い詰められた米戦争屋が今、日本に牙を剥いています。しかしながら、今は、2009年小沢・鳩山政権誕生時点とまた、日米関係が変化しています。そして国民も、ネット情報にて日米関係の悲惨な実態にうすうす気づいています。その証拠に、悪徳マスコミの世論誘導に国民が乗らなくなっていますから・・・。



7.良心ある民主党議員は、米国ジャパンハンドラーとそのロボット売国日本人の実態を国民にばらせ!

 民主党代表選挙にて投票権をもつ議員のみなさん、政権交代時の日本民主党の基本戦略は、当時の鳩山宣言(注2)に集約されています、それは『脱米』(=対米自立)です。みなさん、もう一度、政権交代時の日本民主党の基本に立ち返ってください。日本の産業の脱・ドル化、そしてアジアシフトと円建て貿易が求められます。これが実現できなければ、日本は間違いなく、ソ連の二の舞です(注3)。

 対米自立を求める民主党議員(小沢派や鳩山派など)の究極の必勝技、それは、3.11事件の真相、そして異常な超円高の真相を可能な限り、国民に知らしめることです、そうすれば、野田氏や前原氏などの正体がおのずと国民に見えてくるはずです。

  このような悪徳ペンタゴン政治家を支持したら、われら国民がいかにひどい目に遭わされるか、いくらなんでも、能天気国民はそろそろ気付くべきです、とりわ け相変わらず、前原氏を次期総理にふさわしいなどと血迷った支持する世論調査国民よ、何回だまされれば気付くのですか。



注1:本ブログNo.414『3.11大震災パニックの虚を突いて、今起きているのは『新帝国循環』ではないか』2011年8月5日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/archive/2011/8/5

注1:本ブログNo.16『戦争屋=CIAを挑発する画期的な鳩山宣言』2009年8月30日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/521057.html

注3:本ブログNo.424『ソ連の二の舞狙いか:軍事プロパガンダから読み解く米国の対日作戦とは』2011年8月19日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/26119099.html

ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm

テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.elmstadt.com/news/techventure.html
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html



以上転載終了・・・・・・・・・・・・


posted by 秀さん at 20:33| ハノイ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月08日

へぇ〜?またタリバンの仕業ですか編

最近、アフガンでアメリカ軍のヘリがタリバンに撃墜され30数名が死亡したなんて報道がありましたが、

マスメディアはいつまで人々を嘘の報道で騙せ続けられると思っているのでしょうかねぇ?

まぁ、日本のマスメディアも同じで嘘つきばかり。NHKだって同じですがね!

知らないのは一般庶民ばかりの時代から、
今は様々な情報がネットを通じて発信されているので覚醒する人々も増えて来ていることを時の統治者(一体誰なのかは色々な説がありますが、間違いなくユダヤ(アシュケナジー=正当なユダヤ人ではないが・・・)が関係していることは間違いないでしょう。
国という概念を大切にする人々に対して裏ではせせら笑っていることでしょうな。


さて、本日も堅い話の転載で恐縮ですが、

お暇な方に限りますが興味がある方は鼻毛でも抜きながらお読みくださいな。へい

書いてあることはほぼ間違いないと不肖アホの秀さんは思っておりやすぞぃ。



では、転載開始・・・・・・・・・・・・・・・・・

アフガンで飛行中のチヌーク・ヘリが撃墜され31人の米兵が死んだ。31人の死亡した米兵の内、20人は海軍特殊部隊(SEALチーム6)のメンバーであった。

更に重要なのは、退役軍人(大佐)で軍の情報部員だった人物から、この殺された特殊部隊員らは最近アボタバドでオサマ・ビン・ラディンを殺害したとされて いる軍人達である、ということを伝えられたことだ(SEALチーム6は超エリートの’闇’の仕掛け人たちで、軍のプロトコル外に存在している者たちであ り、最高機密に関する作戦、しばしば国際法の枠を超える作戦に従事する)

公式の説明は、タリバンがこのヘリを撃墜したことになっている。これには疑問を持つ。

(パット・ティルマンを思い出そう。プロのフットボール・スターだったが、9・11同時多発テロ後の愛国的熱狂の中、大型の契約を捨ててアフガンへの志願 兵となった人物だ。
公式の説明では、ティルマンは味方の誤射事件で死んだとなっている。

米軍関係筋からのいくつかの報告によれば、パット・ティルマンは米 政府によって暗殺された、という。軍のリクルートのための代表的なポスター・ボーイであったティルマンは9・11同時多発テロ事件の嘘を知り始めていて、 しゃべりすぎてしまった。噂は広まった。彼の頭部に向けられた近距離からの3発の弾丸が彼を死に至らしめたのだ)


◆「我々は決して騙されることはない。我々自身で我々を騙すのだ」−ゲーテ
 
オサマ・ビン・ラディンの「最近の死」は、イラク侵略時に世界的に新聞の見出しを飾った写真を思い起こさせる。

サダム・フセインの彫像を喜びに湧くイラク人たちが引き倒す象徴的な写真を思い出さないか? 
知人の海兵隊員は、当時あの町の広場にいた友人がいる、と話 してくれた。

「喜びに湧く」イラク人はあそこに50人以上はいなかったし、その全員がそこで写真に撮られるためにお金を受け取って参加していた者たちなのだ(写真は一つのカメラアングルから撮られていたことを気づいていたか? 広場の他の場所はほとんで誰もいなかったのだ)


それから、髭もじゃで薄汚れた格好で両手を挙げて降参の姿勢を示すサダム・フセインが穴から這い出してきたあの古典的な写真がある。
これも準備されたものだった。私はこの卑劣な工作をした者たちの一人を知っているという元海兵隊員と個人的に知り合いである。


実際は、サダムは彼の友人の一人の家で追い詰められ、最後の弾丸が尽きるまで勇敢に戦ったのだ。
結局彼は捕らえられ薄汚れた格好にさせられ穴の中に無理や り押し込まれたのだ。

あの写真の目的は、イラク人に対して、彼らの指導者がみじめな敗北を喫した姿を示すことで、イラク人が彼に対して持っている人気をお としめることにあった。


◆オサマ・ビン・ラディンの実際の死


軍インサイダーたちには一般的に知られていることであるが、オサマ・ビン・ラディンは2001年に自然死している。ドバイのアメリカの病院で医療措置を受けた後、アフガンに戻ってすぐのことだった。

2000年の3月頃、アジア・ウィーク誌はビン・ラディンの健康状態に関する記事を掲載した。「腎臓の炎症が肝臓にまで拡大し、特別な医療が必要になっている」という彼の生命が危機に陥るような重大な疾病を説明していた。

パキスタンのクウェッタから出発したビン・ラディンはドバイに到着し、アメリカの病院に搬送された。
彼は自分の外科医と「忠実な副官(恐らくはザワヒ リ)」と一緒だった。彼はデリー・コールウェイ博士という胆石と不妊症の専門家のアメリカ人が率いる非常に評判の高い泌尿器科に受け入れられた。

ビン・ラディンは病院のVIP用スイートルームの一つに入った。
そこにいる間、彼は家族メンバーやサウジやアラブ首長国連邦の有名な者たちの訪問を受け た。
病院にいる間、地方のCIAエージェントでドバイでは多くの者たちに知られている人物がビン・ラディンのベッドのある階のメイン・エレベーターを使用 しているのを見られている。

数日後、そのCIAの男はビン・ラディンを訪問したことを友人に自慢した。
信頼できる筋は、ビン・ラディン がクウェッタに戻った翌日の7月15日、このCIAの男は司令部に呼び戻された。(注:CIAとビン・ラディンとの接触は1979年、ソ連軍と戦うアフガ ンのレジスタンスの志願者を募りはじめた時からである) 


◆ビン・ラディンの最後の「死」

「オサマ・ビン・ラディンの死」に関して世界に伝えられていることは、哀れで馬鹿げた不条理である(とりわけ、法医学的テストが行われなかったことや、遺体がすばやく海に投げ入れられた事などがそうだ。「あの最後の、手を加えられた写真は決定的な決め手だ)

真実は、ビン・ラディンはずっと前に死んでいる。 

アボタバドでの見え透いたお芝居は、全開中のメディアのプロパガンダの対象であるアメリカ人一般に対し、ここち良い心の平和を提供するための大規模心理作 戦であった。

反対に衰えることを知らない、最大、最悪で最高に金のかかる作戦:9・11テロと「テロとの戦争」が継続されてきた。

そして今や、SEAL チーム6のメンバーでこの「暗殺」に関った者たちは死んだ。


そして死人にくちなしなのだ。 【8月7日 by Julius Sequerra】



以上転載終了・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





posted by 秀さん at 23:35| ハノイ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月04日

アメリカ国債の不思議編

連日経済関係の記事(まぁ、貼り付けですがね)を投稿するのもどうかな?

と思わないこともないのですが、この世の経済なんて半分ペテンのような様相をみせていますねぇ。

今回の東電事故で政治家と企業、マスコミのずるずるの関係が暴露されつつある日本ですが、一番の問題は財務省を筆頭にした高級公務員、

言葉を変えましょう、自分達の為に利権を作り長きに渡って温存する体質の公務員、
これを秀さんは恒久高給公務員とでも名づけましょうか!

長く海外に住んでいる秀さんですが、自分の国の政治や行政がここまで腐敗していたなんて思いもよりませんでしたぞぃ。


長い間裏で隠しおおせたと思っていたのでしょうが悪事はいつかは露呈するものです。

過去何度も書きましたが、亡きおやじさんが良く言っていた言葉

「天網恢恢疎にして漏らさず」は中国の老子の言葉ですな。

天(神、自然の摂理)は抜け穴だらけ、隙だらけのように見えるが、いつか悪は必ずその報いを受けると言う意味ですね。

その悪がその報いを受けるのが、この世なのか、あの世でなのかは分かりませんが年取って様々な経験を積んでくると胸に響くというか実感する言葉(詩)ですわ。


話は飛びますが、今回のアメリカ国債の格付けにしてもおかしい事だらけですね。

本日は、貼り付け記事を2つほど載せまして終わりにしたいと思いますが、

今、急に杜甫の詩を思い出しました。


国破れて山河あり(國破山河在)


国(当時の都 長安)は崩壊してしまったが、神からの贈り物である自然の山や河はいつもと変わりなく存在している と言う意味ですが唐の玄宗皇帝時代に安氏の乱によって国が乱れ長安や洛陽の町が荒廃した時のことを読んだ詩ですね。

玄宗に愛された世界三代美人として有名な楊貴妃に安禄山が取り入って権力を持つようになったのが国が乱れる原因でした。


傾国の美女と呼ばれた楊貴妃ですが
国が傾いて行くことに対してどういう風に感じていたのでしょうかねぇ?

え! 何ですぅ?


ヒヒヒ と陽気に笑っていた?



だから 陽気ヒ と言う名前が付いた
何てことはアホの秀さんの妄想以外何者でもないですな!スマソ


さて、転載を開始しましょう



以下転載開始・・・・・・・・・・・・・・・・



株式日記と経済展望より

アメリカは何とか議会合意でデフォルトの危機は脱しましたが、デフォルト危機を起こしている米国債がAAAの最高格付けなのだから、格付け会社 の格付けがいかに御都合的なものであるかが分かります。通貨と国債は双子の兄弟のようなものだから連動するはずですが、ドルは安く国債は最高格付けという のはアメリカの都合に過ぎない。

逆に日本国債の格付けはボツワナ並なのに円が最高高値を更新しているのも、アメリカの格付け会社の御都合なのだ。アメリカはFRBが大量の国債 買いでBSを膨らませていますが、FRBがいつまでも米国債などを持ち続けることは出来ないでしょう。AAAの最高格付けから引き下げがあれば評価損を計 上しなければならない。

これは他の米国債の所有者も同じことであり、最高格付けから引き下げがあれば評価損を計上しなければならない。だから米国債は買いにくくなり金 などに買いが集まってる。今回のドル安は円高だけでなくスイスフランや豪ドルやNZドルに対しても安くなっており、ブラジルのレアルなども買われて高く なっている。ユーロはギリシャのデフォルトでドルと共に下落しているからドルとユーロの切り下げ合戦だ。

世界中のホットマネーが行き場を失っているから、円が買われ金が買われる。アメリカの景気も財政支出のカットで日本のような長期の停滞に陥る可 能性が高い。ちょうど日本の90年代の時のように財政再建と景気対策の綱引きが行なわれて、それが長期化する危険性がある。だからアメリカはイラク・アフ ガニスタン戦争から手を引き、大規模な軍縮を行なわなければならない。

日本も東日本大震災で資金需要はいくらでもあり、ドルや米国債を買い支える余裕は無い。そこが今までと違うところですが、20兆円の復興費用は どこから出したらいいのだろうか? 例によって財務省は被災地を人質にとって増税を画策していますが、金利がこれだけ安いのだから国債で賄えばいいだけの 話だ。もちろん国債に限界が来れば金利が上がり景気との綱引きが始まる。

アメリカ政府の歳出削減は、戦争をやめて軍縮で可能ですが、オバマ大統領はそれが出来るだろうか? クリントン政権の時もソ連崩壊で軍縮が可能 でしたが、ブッシュ政権のイラク・アフガン戦争で軍事費は拡大してしまった。アメリカのとっては戦争は公共事業であり定期的に戦争をしないとアメリカは持 ちません。

アメリカの債券相場が堅調なのは、77兆円に及ぶ歳出削減が可決されたからですが、不況になれば株が売られて債券が買われるようになるからだ。 つまりアメリカも日本のように長期にわたる不況に耐え忍んで、国も民間も債務の削減に努めなければなりませんが、インフレによる債務の軽減化は難しいのか もしれない。

ヘリコプターからドルをばら撒くことでインフレにして株価は上がった。金融機関も不良債権をFRBに買ってもらう事で危機を脱した。しかし国債 の残高は増えて今回のデフォルト騒ぎが起きてしまった。デフォルト騒ぎの結果、大幅な歳出の削減で不況が長期化することが見えてきた。ならばバーナンキは 再びヘリコプターからドルをばら撒くのだろうか? しかしどうやってドルを調達するのか?

本来ならば金融緩和でドルをばら撒けば、金融危機は解消されて株価も上がって景気は持ち直して雇用が拡大するはずだった。今までは中国がその資 金を貸してくれたが、これからは無理だろう。頼みの日本も大震災でそれどころではない。76円まで円高なのに政府日銀は介入の気配さえない。復興財源で苦 しんでいるくらいだからドルなど買ってはいられないからだ。

どうしても米国債を買ってくれというのならサムライ債で買うべきだろう。そうすることによって円の国際化をはかり円市場を拡大すれば円の基軸通 貨化が促進される。ユーロがPIIGSで躓いて基軸通貨化に失敗した以上、ドルに変わる基軸通貨は円しかない。人民元も為替の自由化が出来ない以上は基軸 通貨にはなれない。

ドルの価値を支えてきたのはアメリカの経済力と軍事力だ。ブッシュは戦争で軍事力を見せつけることでドルの価値を支えようとしましたが、イラク でもアフガンでもアメリカの軍事力の弱点を晒している。小銃しかもっていないゲリラに対して勝つ事が出来ない。経済力もリーマンショックでアメリカの投資 銀行は全部消えてしまった。アメリカには農産物とアイパッドしか売るものはなく、F22も飛ぶことが出来ない欠陥品のようだ。

アメリカの経済力を象徴する米国債はCDSでは既にAAAの資格を失っている。最高格付けを保つには政府の歳出削減で長期不況を覚悟しなければ ならない。日本のように経済力があれば歳出を拡大して円のばら撒きで景気回復も可能でしょうが、アメリカはヘリコプターからばら撒けば国債もドルも紙切れ になってしまう。




植草一秀ブログより一部抜粋



日本政府の外貨準備高は2011年7月末で1兆1378億ドル存在する。このような多額の外貨準備を保有する理由は皆無である。
 
政府はこのような多額の外貨準備を保有するお金をどこから得ているのか。
 
外貨準備資金を保有するための資金は100%、日銀からの借金である。100%借金で、90兆円近くの外貨資産を保有しているのである。
 
最大の問題は、この外貨準備で空前の損失を計上していることだ。円ドルレートは2007年6月に1ドル=124円台をつけていた。これが、現在は1ドル=77円台である。
 
1兆1378億ドルの円換算額を二つの時点で計算すると、
2007年6月には141.1兆円だったのが、
2011年8月には87.6兆円に変化している。
 
両者の差は、驚くべきことに53.5兆円である。
たったの4年間で50兆円を超す損失が生まれたことになる。残高は増加しており、ドルからの金利収入が日 銀への金利支払いを上回っているから、正確な損失は若干縮小するが、それでも数十兆円単位での巨額損失が生まれていることは間違いない。
 
財務省は世界最大の財テク損失王である。

こ の期間、金地金の価格は円表示で1グラム=2800円から1グラム=4200円へと急騰した。2007年6月時点で外貨準備資金をすべて金地金に転換して いたなら、現在の時価評価額は211.7兆円になる。現在の外貨準備の円換算金額87.6兆円と比べて、なんと124兆円も多いのだ。
 
つまり、外貨準備の運用を米国国債ではなく、金地金に転換しておけば、現状と比較して政府資産は4年間で87.6兆円も多いものになっていたのだ。
 
財政赤字が深刻で、社会保障費を毎年2000億円削減して、日本の経済社会がぼろぼろに疲弊した。2000億円の削減を取り沙汰しているときに、財務省は外貨準備保有で50兆円も損失を生み出してきたのだ。
 

歴代財務省責任者を厳重に処分する必要もある。



以上転載終了・・・・・・・・・・・・・・






posted by 秀さん at 07:13| ハノイ | Comment(4) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月03日

出来レース終了か?

やれアメリカはデフォルト(債務不履行)か? 

何て煽ってはいましたが、はやり土壇場で出来レースのようにアメリカ政府債務の上限引き上げ法案が可決されましたわ。

詳細は下記の通りです。

法案成立で、債務上限(現行14・3兆ドル)は最低2・1兆ドル(約162兆円)引き上げられ、政府は直ちに4000億ドルの借り入れが可能にな る。一方、財政赤字削減について、政府は今後10年間で9180億ドル規模を削減。また、超党派の特別委員会が11月下旬までに1・5兆ドルの追加の削減 策を提案し、12月下旬までに上下両院で採決する。成案が得られない場合は政府予算からほぼ同額の歳出が強制的に削減される(トリガー条項)。

誰しも自分の国を破産させたいなんてことは思っていませんが、それにしても今までのアメリカさんの他人の金(他国)でやりたい放題には呆れますわ。

しかし以前はアメリカ国債を購入していたのは、アメリカ以外の国が多かったのですが、さすがにリーマンショック以降はFRB当局(とは言っても民間企業ですぞぃ)による自己買いを除いては、アメリカ人個人(家計)の購入が格段に増えております。
まぁ、土地バブル崩壊、リーマンショックで懲りたのか、アメリカ人もハイリスクの金融商品よりは自分の国の国債なら少しは安心だろと言う心理になったのでしょうね。

しかし過去累計では、アメリカさんは他国の金で自分の国の予算を回して来た国、言葉を変えて言えば、ロンポールのおっさん(アメリカ下院議員)が自分の著書のタイトルに付けているように 他人の金で生きているアメリカ人  と言うのが実態でしょう。へい

まぁ、世界一の軍事力を背景に世界各国にちょっかいを出したり、言いがかりをつけたりしている国ですもんね。
まるでドラえもんに出てくるジャイアンみたいなもんですので誰も逆らえませんわ、悲しいことですが、日本しかり、韓国しかりアメリカさんの言うがままの隷属国家になっております。


さて、今後の為替ですが、ドル/円レートも気になるのですが、秀さんの場合はドル/ドンレートの方に興味があります。
ベトナムの貿易収支は毎年赤字で国際決済資金であるドル不足(外貨不足)が長い間続いております。

世界には様々な国が自国の通貨を発行しておりますが、いわゆるハード・カレンシーと言われる通貨の数は非常に少ないのであります。

補足しますと、国際市場で国際通貨など他国の通貨との自由な交換が可能な通貨の事をハード(Hard =堅い,硬い,固い )・カレンシー(Currency =お金、通貨) といいますが、その条件 として、国際的に信用があること、国際的な銀行における取引が可能なこと、あらゆる場所での換金が可能なことなど一応の条件がありまして、ベトナムドンなどは当然のように信用はありませんのでローカルカレンシーと呼ばれています。

主なハード・カレンシーは上から順に、USドル、ユーロ、円、UKポンド、スイス・フラン、カナダ・ドル、スウェーデン・クローナなどがあります。
アジアでは円のみ、もしくはペグ制のシンガポールドル(USドル、ユーロ、円などの複合通貨のペグ制)、香港ドル(米ドルペッグ制)を入れて3つです。韓国のウォンはハードカレンシーではありませんぞぃ。

特にUSドル、ユーロ、円を指して世界三大通貨と呼ばれていますが、今は世界最強の通貨は円と言っても えんでねえかぃ! と・・・・

いつもの悪い持病が出ました。スマソ。

紙幣のなんてものは昔は貴金属の預かり証だったのですが、流通性の良さから普及して来たのですが、その紙幣に信用を与えられなければただの紙切れですわ。

現代ではその紙切れに信用を与えているのは各国の政府ですが、その国そのものに信用がなければジンバブエみたいなことになってしまいます。

ここ最近はやっぱ昔からの 金 が安心だべぇ ということで金価格が暴騰していますね。

2年半位前に会社の事務員さんに金を買っておきなさい! と助言した当時は1g2500円前後でしたので今まで持っていたら大もうけでしょうが・・・

聞いたところ、本人は買ってはおらず(秀さんを信用していないのか!)代わりに彼女のお姉さんが買ったとのことでしたわ。ははは ですな。

そういう秀さんも買っちゃあいませんって! だってそんなお金ないもん&投機には興味はないです! 

と・・・キッパリ宣言しますぞぃ。


しかしですねぇ、飯を食べるのもたまにゴルフに行くのもお金が必要ですね。

お金に左右される人生なんかくそ食らえ! 

と思うのですが、お金がないとどうにもならないこの世の中・・・・

漱石ではありませんが、兎角この世は住みにくい 


と言って本日のだらだらブログは尻切れトンボで終了っと!


posted by 秀さん at 09:08| ハノイ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月17日

笑えないけれど笑える話編

秀さんが、知り合いのベトナム人Kさんと昼食を取っていた時の話です。

そのKさんの友人の知り合いに中国人Hさんと言う方が中国からベトナムに仕事で来ており3名で会食をした時の話である。

中国人HさんがKさんに

何故、ベトナムは中国領土の東シナ海の小さな島にちょっかいを出すのか? 

と言ったことから今回の話は始まるのですが

少し前振りを・・・

現在、南シナ海には、ベトナムが中国や他の東南アジア諸国と領有権をめぐって争っているパラセル諸島やスプラトリー諸島があります。

パラセル諸島はベトナム名を「ホアンサ諸島」、中国名を「西沙諸島」といい、スプラトリー諸島はベトナム名で「チュオンサ諸 島」、中国名で「南沙諸島」とよばれています。

パラセル諸島はベトナム・中国・台湾の3ヶ国が領有を主張しており、スプラトリー諸島はベトナム・中国・フィリピ ン・台湾・マレーシア・ブルネイの6ヶ国が領有を争っています。


まぁ、この辺りの海洋資源(石油や漁業権)の権利を取るために各国が、

ここは、わしのもんじゃ! と主張している訳ですな。


特に最近ではベトナムの石油調査船に対して中国軍がそれを妨害したとして
後にベトナム軍が実弾演習を行ったことから両国で対立が続いている訳ですわ。

そもそも越中間の仲は外交上は別にして本音の部分では良くないですしね。

そんな時にHさんが前述のような話をしたもんだから、3名で議論伯仲と言うことに・・・
まぁ、友人同士なので友好的に話ながらですよ。

その中で、Kさんが一番笑ったのは、Hさん歳は40歳くらいですが・・・・

Hさんが、東シナ海は全て中国の領土だと小学校から教えられている と言った時でごわす。

そのでKさんがHさんに、あ〜た、インターネットでよく調べてみなはれ! と言ったそうな。

しかし、中国当局はそういう問題には情報統制をしておりネットで検索出来ない部分が多いとのことでした。


秀さんがKさんに・・・

もし・・・東シナ海が全て中国の領土と言う視点に立てば・・・

Hさんが言うように小国のベトナムが何故に中国の領土内の小さな島にちょっかいを出すんじゃぃ! 

という事になるわな と二人で大笑いしたのでありやす。


まぁ、領土問題ですので笑えない話なのですが、二人して笑ってしまった と言う顛末でごわす。


それでは本日はこの辺で・・・


posted by 秀さん at 07:58| ハノイ 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月08日

お米一升がベンツ一台編

なるべく自分の言葉でブログを書きたいと常々思ってはいるのですが・・・

しょせん無学無教養のアホ頭の秀さんゆえ、賢者の皆様どうかお許し下さいまし〜。

下記の転載は株式と経済展望と言うブログからですが、中国の建設ラッシュの危険性を過去の日本のそれと対比させながらコメントしている記事ですわ。

うむ〜、しかし経済が上昇するのか下降するのか 何て誰にも分かりゃしませんって!

フォンダメンタルズ(経済活動の状況を示す基礎的な要因) だけで将来を予測できるのならだれも丁半博打のような株や金融投資をしませんね。

そこには様々な人間の思惑が交錯して絡み合っております。
早い話が、心理戦のトランプゲームみたいなもんですな。当事者同士は真剣そのものでしょう。だって大金かけてやっている訳ですから。

今回は、シンガポールのSWF(ソブリン・ウエルス・ファンド)のテマセックが中国と言う鉄火場から降りたと言う話から展開されておりますねえ。
いわゆる経済の賭博場ですので参戦も自由なら降りるのも自由ですわ。

その賭博場で丁々発止やっている人、賭場に入りたくても入れない人、秀さんのように賭博そのものに興味がない人、人それぞれ様々ですね。

問題はその賭博場でやっていることが各国の国民生活に影響がでるのが問題なのですわ。

それはお金と言う人間が考え出したモノがベースに現在の世の中が回っているからですね。

腹がへって死にそうな人に大金を差し出しても、
お金、うん? お札、そんなもん腹の足しにならんわぃ
早く食い物を持って来いや! となりますわな。

人間が作り出したお金(モノ)が価値を持つのは、それによって他の対価と交換できる利便性があるからですね。
当然、その価値は国の信用と連動しています。
戦後直ぐのドイツマルク、日本の円、最近ではインバブエ・ドルがありますねぇ。

このジンバブエ・ドルに至ってはもう笑い話ですわ。
数年前ですが常軌を逸したインフレによって、1ドルが約4兆ジンバブエ・ドルですと!
その後通貨のデノミ政策により、1ジンバブエ・ドル=10兆旧ジンバブエ・ドル・・・

もう訳ワカメですね。
ベトナムドンの桁が多くて計算できないと言う日本人の方がおられますが、

顔を洗って出直して来い! とインバブエの人に言われそうですな。

話は脱線しましたが、お金がベースになる体制自体そのものが、原子力発電と同じように人間ではコントロールできなくなっているのかも知れませんねぇ。

アホな秀さんが勝手な予想を言わせてもらえれば・・・
これからは農産物(食い物)を作っている人たちが一番強くなるのではないでしょうか?

お米一升がベンツ1台分と交換なんて時代が来たりして・・・


スマソ、妄想はこれくらいにして

下記転載記事を・・・



◆中国銀行界の「飛ばし」問題 LGFVはいずれ大問題に発展する 7月7日 広瀬隆雄

先日、シンガポールのSWF(ソブリン・ウエルス・ファンド)、テマセックが中国の四大銀行のうち2行(中国銀行、中国建設銀行)の株式を処分したと発表しました。

金額にして36億ドル相当です。

このニュースは欧米の機関投資家にチョッと驚きを持って迎えられました。

なぜならテマセックは所謂、戦略的投資家として長期に渡って中国の大手銀行と付き合ってゆくだろうというのが世間の理解だったからです。

そのテマセックが「まるで沈む船からねずみが逃げ出すように」慌てふためいて中国の銀行株を処分している理由はLGFVに対する懸念です。

LGFVとはLocal Government Financing Vehicleの略で中国の不動産開発の際に組成される特別目的会社(SIV)を指します。

早い話がペーパー会社です。

そのペーパー会社が名目上の融資先になるので中国の銀行は「直接、地方政府に融資してはならない」というルールを迂回できるわけです。

先日、ムーディーズは「LGFVを使ってアレンジされた貸付は5000億ドルくらいあると思われる。しかもその内容は悪化している」というコメントをしました。

ムーディーズがどうやってこの試算に到達したかに関してはいろいろ批判もあります。

しかし既にLGFVの債務残高が中国のGDPそのものを超えていることは金融関係者の多くが認めるところです。

それらのLGFVは保険会社などを通じて「確定利回り商品」のような感覚で一般投資家に販売されています。

それらの「財テク商品(WMP:Wealth Management Products)」が利払い困難に陥った場合、オフバランスシートに「飛ばし」てあるそれらの債務は銀行のバランスシートに押し戻される可能性があります。

実際、去年、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)はLGFVへの融資をちゃんとバランスシートへ戻すように指令を出しています。

問題はLGFVによってファイナンスされた不動産物件の多くはちゃんとキャッシュフローを生んでいない点です。

マンションのような「箱モノ」は入居者が無ければ金食い虫と同じです。

箱モノが次々に完成することを「経済成長」だと勘違いする投資家が多いですが、売れ残り物件は極めて資本破壊(destruction of capital)的な作用をもたらします。

中国経済は過去10年間に固定資産投資への依存度を高めました。それは平たく言えばマンション建設などが経済のけん引役を果たしてきたということです。その反面、消費が経済に果たす役割は逆に小さくなっています。

下のグラフでは日中の比較をしています。左は中国で1987年の時点での固定資産投資への依存度(青)と2010年でのそれを示しています。一方、同じ時期日本は固定資産投資への依存度が下がっているわけです。

つまり今後の流れとしては中国も固定資産投資への依存度が下がると考えるのが自然なのです。

いま中国のGDPが世界に占める割合は約15%です。

しかし中国1国で世界のセメントの53%、鉄鉱石の48%、アルミの42%、銅の39%、ニッケルの36%を消費しています。これらはいずれも建設や固定資産投資により多く消費される素材です。だから固定資産投資が鈍化すればこれらの素材が受ける悪影響は大きいと考えられるわけです。

オーストラリアは上の表の中にある品目のいくつかを中国へ輸出することで好景気を享受してきました。

従ってLGFV問題が顕在化するとオージー・ダラーは軟調に推移すると予想されます。


(私のコメント)
日本のバブル崩壊は20年先30年先までの不動産の値上がりを見越して、需要以上の建物を建ててしまったことであり、借り手のいなくなったマン ションや貸し店舗や事務所は、不良債権の固まりになる。不動産業者は慌てて転売しようと思ったが、借り手のいない商業物件は誰も買い手がいない。マンショ ン転がしも回転が止まって逆回転を始めてしまった。

中国のバブルも欧米のバブルも基本的には日本のバブルと同じだろう。アメリカなどでは日本のバブル崩壊を研究しているから、金融緩和してインフ レ気味にすることでバブル崩壊のダメージを軽くしようとしている。金融緩和が一番分かるのは株価ですが、アメリカの株価はバブル真っ盛りの水準を保ってい る。

それに対して日本の株価は三分の一に下がり、商業用不動産は十分の一にまで下がった。政府日銀は金利は下げても円高になったことから分かるよう に、量的な金融の引き締めを行なって円は1ドル=80円を超えて値上がりをした。普通バブル崩壊すればEUやアメリカのように通貨が売られて安くなるので すが、日本は円高になった。

いかに日本の金融政策が異常なものであるかがこれで分かりますが、中国もバブル崩壊が以前から予想されていたから、金融の量的な緩和と54兆円 の公共投資などでバブル崩壊を先送りにしてきた。バブル崩壊がある程度は金融政策によって先送りに出来ますが、インフレで借金が軽くなり不良債権も処理し やすくなる。アメリカの株が高いのもインフレを見越しているからだろう。

日本のように無理やり不動産を下落させたほうが、いいのか、アメリカや中国のようにインフレにして借金を軽くするのがいいのか、答えは明らか だ。しかし日本は20年近くもデフレが続き、土地の値下がりも続いている。日銀が資金供給を絞ってデフレにしているからだ。なぜそうするのか理由が分かり ませんが、政府日銀はデフレが大好きだからだろう。

しかし不動産投資が行き過ぎれば、供給過剰になりいつかはバブルは崩壊する。中国もビルを建てすぎて借り手がいない状況になり、事業者が潰れて 金を貸した銀行が不良債権を抱え込むことになる。中国政府はその度に銀行の不良債権を買って「飛ばし」を行なってきた。しかしこんなことを繰り返していれ ば建設ラッシュはいつまでも止まずに大量の在庫を抱えることになる。

中国では所かまわず超高層マンションが建てられていますが、香港のようなところなら分かりますが、所かまわず建てられている。中国には13億人 の人口があるから13億戸のマンション需要があるように思えますが、借りる事が出来るのは所得の高い人だけだ。超高層マンションともなれば維持費や管理費 が大変かかるのであり、5階建て程度の公団住宅とは異なる。

中国も都市化が進めば都市郊外には膨大な住宅需要が見込まれますが、平均年収が4000ドル程度では超高層マンションの家賃は払えない。東京で も超高層マンションの家賃は20万円以上もする。たとえゼロ円で超高層マンションを手に入れても、エレベーターや給排水設備や空調設備や電気設備の維持管 理だけで所得水準を超えてしまう。

上海あたりだと東京よりも分譲マンションは高くなり、誰が買っているのかと思いますが、ほとんどが投資目的で実際に住んでいる人は少ない。マン ションが財テク手段になると相場だけが上がっていくことになる。不動産の賃貸物件は実需があって相場が成り立ちますが、仮需要で相場だけが上がっている。 問題は借金してマンションを買った人たちがローン返済をいつまで払えるかどうかだ。

しかし中国は独裁国家だから、どんなことでも出来るのであり、経済が好調なうちは市場主義経済でいますが、一旦バブルが崩壊すれば社会主義的統 制経済になり、家賃は統制されて売買価格も統制されて社会主義経済が復活するだろう。インフレも物価統制令が敷かれてスーパーマーケットからは商品が消え るだろう。そうなると外資も一斉に逃げ出すから経済の悪循環が始まる。

日本に土地神話があったように、中国にも13億人の住宅神話があるのであり、住宅需要はいくらでもあり、金のあるうちにジャンジャンマンション を建てさせて、業者が倒産してもマンションは残ると考えているのでしょうが、超高層マンションは設備が壊れたら住む事もできなくなる。設備が壊れなくても 停電になれば住めなくなりますが、中国は停電のメッカだ。

広瀬氏が書いているように中国経済は建物の建設ラッシュが経済を支えている。鉄やセメントやアルミなど大量に消費されてオーストラリアなども 潤ってきた。しかし中国政府はインフレを抑えるために預金準備率を引き上げていますが、ドル買いの為に人民元をばら撒いているのだからインフレが止まるわ けがない。インフレを止めるには人民元を引き上げれば止まるのでしょうが、輸出が止まってしまう。

中国経済を支えているのは不動産建設と輸出であり、どちらがいかれても影響は大きい。そんな事が起きれば第二次文化大革命が起きて、輸出業者や 不動産業者は三角帽子をかぶせられて街路を引き回されるだろう。それくらいのマグマが溜まっているのであり、自由市場経済は突然終わるだろう。

以上転載終了・・・・・・・
posted by 秀さん at 08:50| ハノイ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月03日

流れが少し変わったか?・・・編

本日のブログはアホな秀さんの寝言と思って、政治に興味のない方及び秀さんとは違う考えの方はスルーしてくださいまし〜。

政治よりは性事に興味が・・・とアホを言っている内に日本と言う国は更に酷くなっています。
このまま亡国内閣が続けば日本は沈没してしまいますぞぃ。


さて、本題です


小沢さんの元秘書の公判で東京地裁が供述調書の一部を不採用との決定をしました。
今まで検察とずるずるの関係であった裁判所が検察調書を任意性が確保できないと却下することなどほとんどなかったことであります。

また民主党の馬淵澄夫前首相補佐官が30日、小沢一郎元代表の都内の個人事務所を訪れ、小沢元代表と会談したとの報道もありましたわ。

政府高官が、党員資格を停止されている人物に退任のあいさつをしに来るということは元秘書の公判で調書不採用との流れと併せて小沢さんに流れが来ているのではないか思いますぞぃ。


まぁ、期待すると裏切られることが多い腐りきった日本の政治行政ですので・・・
単純に喜んではいけないですな。へい


「国民生活が第一」という国民中心の政治理想、それを実現する能力、非難はされても決して非難をしないと言う懐の広さ、どんな苦境にあっても自分の政治理念を維持し耐え抜く胆力を備えた類稀な人材が小沢さん! だと秀さんは思いますぞぃ。

その小沢さんがどうしてここまで苦難の道を歩まなければいけなかったのか・・・・

そう、小沢さんを総理にしたくない勢力が存在したからでありますな。


財務省を中心とする役人達、大手企業とずるずるの関係の自民公明&今のアホ菅を支える売国政治屋達、ジャーナリズム精神を完全に喪失したマスゴミ達、そして一番の悪党は日本占領を続けるアメリカのネオコン派達が約二十年もの長きに渡ってたった一人の小沢一郎という人物を貶めてきたのである。


何故に?

その卓越した能力、政治思想に恐れをなしたからであります。

小沢さんは、皆さんご存知のように故田中角栄にかわいがられた政治家です。
庶民宰相といわれた田中角栄、ロッキード事件で失脚しましたねぇ。

その独自外交路線をアメリカさんが快く思わなかったから嵌められたのですが・・・。
アメリカさんの許可を得ずに独自でやった中国との国交回復、中東のオイル外交・・・など。

その時、キッシンジャーが 「この! くそジャップが何て事をやりやがる!」

と発言したことがアメリカの公文書に残っておりますので
お暇な方は調べてみて下さいな。へい

角栄さん亡き後、またその田中系の総理大臣や大臣は皆スキャンダルを捏造され、振り返ってみれば小泉亡国内閣に代表されるアメリカ傀儡売国政治屋ばかり跋扈する日本になってしまいました。

今回の東電の放射漏れ事故の原因も原子力利権に群がる自民党政治家と役人&大手企業、アメリカさん(ユダヤ系)との長い癒着が原因と言っても良いかも知れませんわ。

腐りきった自民公明政治に国民が「ノー」と言い出した時に政権交代阻止を目的にした麻生&漆間官房副長官による小沢一郎事件捏造によって小沢さんは無実を確信しながらも政権交代実現のために民主党代表を降板した。

そして戦後初と言ってよい国民の意思による政権交代が鳩山内閣と言う形で実現したのである。

その鳩山さん、いいとこのボンボンあがりなので胆力がなく沖縄の辺野古基地問題で腰砕けになり降板して現在の史上最低の空缶内閣が出来上がったのであります。

今の空缶民主党内閣のもう政治とは呼べないレベル低下に民主党支持は落ち続けているのですが、自民党への支持もまったく戻る気配がないですな。

それはなぜか・・・

自民党は小沢一郎事件を捏造し、そして利用することに力を注ぎ過ぎために、政党としての理念も知性も自ら無くしたからですよ。
検察権力もこれまで国民の目から巧みに隠してきたその本質がすっかりあらわになり、今や 検察の正義 など完全に地に落ちてしまいました。

経済学者であり人気コメンテータであった植草一秀事件、
鈴木宗男事件、
原発反対の元福島県知事の佐藤栄佐久事件、
元大阪高等検察庁公安部長の三井環事件、
厚生省職員の村木事件など
すべて検察のでっち上げということがインターネットの普及によりだんだん国民も分かって来たのですな。

検察はまだまだ強大な力を持っています。
しかしそれを支える正統性を完全に失ってしまいました。

そらそうでしょう・・・
正義を行わなければいけない組織が組織ぐるみで不正義とは・・・シャレにもなりませんわ。

まるでやくざが警察官をやっているようなものですわ。

さらにもうひとつ・・・マスゴミの問題もあります。
自民党や検察が小沢事件を捏造するのにマスゴミも前面協力した。
CIAエージェントの読売や産経を始め1部のマスコミを除く大半が小沢さん冤罪事件の共同正犯ですわ。
同様にアメリカさん指示どうりに動く電通が仕切るTV局も同罪ですな。

以前、ニュースステーションで人気のあった久米さんがその指示に従わなかったために降板され、現在では元プロレス実況アナの古舘に変わって偏向報道を続けておりますわ。

ジャーナリストとはその知性と思想がベースになければならない職業ですが、もうここまで腐りきったマスゴミに将来はないでしょうな。
小沢はクロだ! クロだ! と全社を挙げて偏向報道したマスゴミ各社は、小沢無罪! となった時はどう責任を取るのか見ものですな。 ったく!

小沢さんが理想とする「国民生活が第一」という政治理念に多くの国民が支持して民主党内閣は出来たのですが・・・

あ〜た、それが今じゃ・・・亡国内閣と呼ばれる体たらくでごわす。

そのメンバーは・・・小沢さん排除によって利益を得られた連中ですわ。
菅直人とその加担者たち・・・仙谷、岡田、前原、枝野等々。
彼らは民主党の主導権を握るために・・・・小沢元秘書逮捕等の事件が検察による捏造ということを知っていながら小沢さんを徹底排除したのでありやす。

もう政治の理想も何も有馬温泉ですな。

要は、自分達の利益、権力確保だけのために仲間を裏切ったと言うか、最初から小沢さんの力を利用するだけ利用し、その後は・・・
小沢さんを無期限の党員資格停止ですもん。

その結果、その小沢さんが掲げたスローガン=政治主導、特別会計見直し、役人の天下り禁止 は全て無くなってしまいましたわ。

人の顔の見えない官僚組織という不思議な集団が日本を統治しています。
その官僚集団は戦後、いや戦前もアメリカの傀儡組織と成り果てておりやす。
この官僚主権国家をひっくり返せるのは小沢一郎しかいない と秀さんは勝手に信じておりやす。

かたい政治の話などせずにいつものアホブログを と思ったのですが、
時々は日本の将来のことを考えてしまうのでありやす。

だって、海外に住んではいても・・・
秀さん 日本の国をこよなく愛する日本人の一人ですもん。
その秀さん、近い内に小沢さんが総理大臣になってこの国を立て直してくれる日を夢みておりやす。



どうも本日は退屈な話?でゴメンナさいどす。



9日の品友会も宜しくです。


posted by 秀さん at 08:57| ハノイ 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月19日

ベトナムドンのゆくえ編

ここ数年数年ベトナムドンは対ドルレートを切り下げ続け現在、1ドルは20700ドン、日本円で1円は255ドン前後です。

秀さんがベトナムに最初に関わった頃と比べると約2倍のドン安ですわ。
ベトナム政府はドルを基準にして為替を管理しています。
日本のように変動相場制を採用していません。
貧乏国ですので当然毎年の貿易収支は赤字で黒字の年はありません。

まるで秀さんの家計と同じですね・・・。

秀さんの場合は、それどころか、人に投資したと思ったものが・・・
凍死になってしまった越日旅行社みたいなこともありまして、今年は最悪の状態です。

が・・・秀さんもベトナム政府も悲観はしておりませんぞぃ。

なぜかと言いますと、秀さんの場合は、ノー天気の性格が主原因ですが、
ベトナムの場合は、貿易収支の赤字幅はここ数年は減少しているからです。
2009年に前年比で大きく減少したのは世界経済の停滞による機械設備や鉄などの輸入品の減少や国内初の石油精製所の稼働 が主な理由でしょう。
また昨年はドン切り下げの効果が大きく、また商品の国際価格が上昇したことも追い風となり輸出品の総額が増加したのが原因だと思います。

為替相場の変動は貿易収支に大きく関わってきますねぇ。
日本企業は少しでも円高になると海外にモノが売れなくなると大騒ぎしますが、一般庶民にとっては円高は結構なことだ と秀さんは思いますがね!
だって、10年前は1万円で120万ドン、今は250万ドン、同じ1万円で倍のお買い物が出来る訳ですから。
航空運賃だって以前に比べるとずいぶんと安くなっていますもん。

大震災や放射能漏れなど国を揺るがす程の大惨事があっても日本円はそれ程影響を受けるどころか、最近はまた円高が少し進んでいます。
だって、世界最大の債権国は日本ですもん。その逆のアメリカさんとは違いまっせ!へい

ご存じない方もおられるかも知れませんが、ベトナムは一応原油産油国ですぞぃ。
ベトナムの原油生産量は1日平均40万バレル程度ですが東南アジア地域では、
インドネシア、マレーシアに次ぐ水準です。

しかし今までは自国で石油を精製する技術がなかったため、原油を輸出して高い石油精製品を輸入するという秀さんみたいなこと=アホなこと(非効率的)をしていたのですが2009年にベトナム中部クアンガイ省にベトナム初のズンクアット精製所が完成、その後も2014年にギソン精製所、2015年にロン ソン精製所を完成させてすべて自国で石油精製を賄う計画みたいです。

当然そうなると無駄な貿易赤字を減少させることが出来ますわな。
今年も貿易赤字は減少傾向にあるようですので、貿易赤字の減少とインフレの抑制がうまく調整出来れば今後ベトナムの経済(マクロ)はかなり安定する可能性はあります。

経済の安定はインフレの抑制やベトナムドン安の解消につながります。
そうなるとベトナム経済も力強さを増して貧乏国から脱皮し
国としてのプレゼンスも増すでしょう。

そうなるよう秀さんはベトナムに期待しておりますが・・・・

実際はどうなるのか神様のみが知っているということかもね!


何じゃ、そりゃ!

と言うことで本日の アホがベトナムドンを考えるの巻 は終了です。



posted by 秀さん at 17:36| ハノイ ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | ベトナムで政治・経済雑感編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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